「此処...どこ...?何でこんなことに...」

私、フェイト・テスタロッサは最初困惑していた、確かなのはと一緒におしゃべりしてたら急に気を失って、目が覚めたらよく分からないところにいた、しかも其処にはかなりの人がいて、それも数えれないぐらい...するとまた新たに主催と名乗る人物が出てきて、殺し合いをしろと言ってきた...それに反抗した人達はどんどん殺されていったのを私は見た...

「死にたく...ない...でも殺し合いなんてできないよ...それにバルディッシュもない...このままじゃ...」

私はそう呟いて膝をついて泣いた、バルディッシュもないんじゃいくら反抗しようと勝てない...一体どうしたら...

その時だった

「ど、どうしたんだ?大丈夫か?」

いきなり声を掛けられて私は驚いた

「ひっ...」

私は怯えながら声を掛けた人物を見ると、そこには男の人がいた


ーーーーー


「此処は...どこだ...?何でこんなことに巻き込まれるんだよ...」

俺、野原ひろしは戸惑っていた、いきなりこんな場所に連れて来ておいて殺し合いをしろと言うのだ...そりゃ俺達は何回も色んな騒動に巻き込まれたことがある、だが今回はレベルが違う

「何でいきなり殺し合いなんか...」

最初は何かのショーだと思っていた、だが、そんな生ぬるいものじゃなかった...いきなり主催と名乗るやつが現れて殺し合いに反対しているやつをどんどん殺していくのに俺は絶望した...例え知らないやつだろうと助けたいという気持ちはあった、だが助けることができなかった...

(助けることができなくてすまなかった...)

死んでしまった者は生き返らせることができない、主催のやつが願いを叶えるとか言ってたが、そんなことできるはずがない...これはワナに違いない、俺は心の中で死んでしまった人達に心の中で言葉を告げるとあることに気づいた

「そうだ...しんのすけやみさえ、風間君も此処にいるんだ...俺が助けに行かねぇと...」

クヨクヨしてても死んだ人は戻ってこない、俺は前を向いて進みだした


ーーーーー

「うっ...ひっく...」
「ん?」

しばらく進んでからどこからか女の子の泣く声が聞こえた、すぐ近くで聞こえたから覗いてみると黒い服に黒いスカートを着ていて金髪のツインテールの女の子が座りこんで泣いていた、年はしんのすけと変わらない...いや、しんのすけよりは上かな、とりあえず俺は咄嗟に声を掛けた

「ど、どうしたんだ?大丈夫か?」
「ひっ...」

俺の声が届いたのかその子は怯えた表情で俺の方を見ていた、無理もない、いきなりこんな場所に連れてこられて殺し合いをしろと言われ、目の前で人が死ぬのを目撃したんだ...怯えるのも当たり前だ...俺は何とか明るく振る舞った

「あ、ごめんごめん💧驚かせるつもりはなかったんだ、俺は殺し合いに乗ってないから、安心してくれ」

俺は何を言ってるのだろう、こんな状況で信じれるわけもないのに、安心できるはずもないのに...俺はそう思っていたが、女の子は俺のことを信じてくれたのか、少し落ち着いてくれた

「...わ、分かりました」

だけどまだ少し戸惑っているようだ...まぁでも何とか信じてくれたようだ...

「あ、俺は野原ひろし...君の名前は?」
「フェイトです...フェイト・テスタロッサです」

女の子の名前はフェイトちゃんと言うらしい、何だか外国人みたいな名前だ...とりあえず俺はフェイトちゃんを安心させるために会話をした


ーーーーー


この男の人、ひろしさんは話していて凄く信頼できた、心優しい人で私に気を使ってくれて、正直言って母さんとは大違いだった、すると突然ひろしさんがポケットをごそごそと弄り始めた、私は顔を真っ赤にして怒鳴った

「ひろしさん!?///な、何してるんですか!?///」
「え?あ、フェイトちゃんが涙を流してたからハンカチで拭いてあげようと思ったんだ」

な、何だ、ビックリした...それにしても...

「あの...」
「ん?どうしたんだ?」
「何で、こんなに優しく接してくれるんですか...?此処は殺し合いの場なのに...」

するとひろしさんは微笑んで呟いた

「俺には君と同じぐらいの小さな息子と娘がいてね、何だか自分の子供みたいに見えて助けたかったんだ...」

私は驚いた...世の中にはこんなに、しかもさっき会った赤の他人の自分に自分の子供みたいに見えたから助けたかったと言ってくれた...私はひろしさんに泣きついた

「ありがとうございます...私にはお父さんがいなくて...こんなに優しくしてくれるのが嬉しくて...本当のお父さんみたいに思えます...」
「そうか、それは良かったよ...大丈夫...必ずフェイトちゃんは守るからな...」

ひろしさんはそう言って私の頭を優しく撫でてくれた...私は泣き続けた、親ってこんなにありがたい存在なんだなと初めて知った...

(ありがとうございます...「私の大切なお父さん」...)

私は勝手ながら心の中でひろしさんのことを「お父さん」と呼んだ...だって...私のことを娘のように接してくれた...優しいお父さんのような人だから...

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最終更新:2020年05月22日 20:57