【名前】立花 響(公式の呼び名はアナザー響)
【性別】女
【出展】戦姫絶唱シンフォギアXD

【架空学園3におけるロール・設定】
初代架空学園にも登場し、妄想ロワでは馴染深い響ことビッキーだが、このロワで登場するのはアナザー響こと通称グレビッキーである。
とはいえ、あくまで性格ベースというだけなのでグレた経緯などが大きくことなる。

この世界の響は身分を隠して東京に住んでいる隠れ埼玉県民であり、バレたら逮捕されるほどの被差別対象である。


どれほど差別されているかと言うと、シンフォギア装者としてSONGに所属しているものの、埼玉県民はノイズに襲われていても助ける気がないぐらいである(それとは別にスタンド使いなどノイズに対抗する手段はいくらでもあって、装者の価値が原作ほど重要じゃないことに加えて翼ら五人の性格が原作とは真逆と言うほど最低のクソガキ揃いなのだが、長くなるので詳細は割愛)。

オカルト部メンバーがツヴァイウィングのライブ見に行った回では、観客に隠れ埼玉県民が混じっててSAT(埼玉強襲部隊)が出動して返り討ちにし、見つかった埼玉県民は通行手形の偽装がバレて逃げるも翼たちに全員滅多打ちにされた後に捕まり連行される始末。

「貴様ら埼玉県民が聞いてもいいのは――はなわの歌だけだ!」
「待って翼、The ALFEEの高見沢俊彦もOKじゃないかしら、だって彼埼玉県民だし」

一見ギャグにしか見えない展開だが、ビッキーは同じ県で生まれた仲間が連行されるのを指を加えて見てるしかできず、同僚たちの過剰な埼玉いびりを近くで止めることをできなかった。
それにしてもこの世界にもいるのか、はなわとALFEE。

学校行事のカラオケ大会で麗でも歌での対抗馬として挙げられたが、埼玉県民とバレると露骨に差別されると思って参加を見送っている。

最悪なのは秘密を知った馬場からのいじめであり、率先して他クラスの東京都民生徒と一緒に響いじめを加担させた。とはいえ、いじめ描写に草加せんべい踏み絵持ち出すなや。
当時生徒会長であった皐月が止めに来てくれたが、いじめた理由が「埼玉県民」だからと言えば仮に皐月が埼玉県民を差別していなくても、今度は響と庇った彼女ごと埼玉差別が激しい理事長に退学にさせられる危険があると馬場に密に言われ、いじめの理由はあやふやにさせられた。

そんなモヤモヤを抱えたせいかSONGとの折り合いや学校性格は上手くいかなくなり、前者でハブられることも多くなったゆえのトラブルを起こしたため謹慎処分&アームズギア没収の憂き目にあう。

トドメに一番信じていたガールズフレンドの未来に、埼玉県民であることを打ち明けれるも拒絶されてしまう。

「ごめん……私、埼玉の匂いには耐えられない!」

埼玉差別は彼女の親友ですら侵されいるほどに世界に浸透していた事実にビッキーは完全にグレてしまい埼玉県民以外信用しない不良となってしまう。
もちろん傍から見れば、響が突然喧嘩に明け暮れ、屋上で未成年喫煙を行い、気分で授業をフケる不良になった理由はわからない。
埼玉差別が原因とバレれば愛した両親(この世界では夫婦円満)たちも逮捕されてしまう危険があるからである。
彼女の中で信用できるのは家族を含めた埼玉だけであり、もはや宗教のレベルである。



余談だが、原作グレビッキーは性格が捻くれているだけで別に不良ではない。
タバコを吸う描写はもちろんだが、宿題等はしっかりと提出しており、大元のビッキーより頭が良い説があったりする。
もちろん、埼玉県民設定はない。


【今ロワでの動向】

殺し合いが始まって、響はさっそく没収されていなかったタバコを吸った。
気分を落ち着けるためである。
殺し合いに率先して乗りたくはないが、埼玉県民以外は信用できない……だがクラスメイトを手にかけるのは……と、ドのつく不良となった現状の響でも望ましくないことだった。
そんなタバコの煙の臭いに誘われて現れたのは、数少ないクラスの友人であるロゼであった。
彼女と主である麗は『隠れ埼玉県人』であり、数少ない仲間であった。
ロゼもまた、殺し合いには乗っていないようであった。

ところが、そんな彼女らは木の影の中に隠れた何者かに襲われることになり、響とロゼは応戦する。
最初は不良とはいえグレビッキーも迷ったものの、相手から本気の殺意を感じ、次第に相手を殺してでも生き延びる覚悟を決める。
アームズギア・ガングニールは没収されていたため、我流の空手とサブマシンガンでロゼと共に戦うことにした。
敵は地の利を活かして物陰に隠れながら短刀の投擲を繰り返していたが、ロゼ含めて投擲された短刀をいなせるぐらいはできたため、徐々に敵に近づいていく。

しかしそれは襲撃者――ジールの罠。
相手が油断したところで短刀を自身の毒血のシギルで濡らして飛び散る飛沫で殺そうとしており、それを知らない響たちはその術中にハマろうとしていた。
ところがジールは実行に移す前に背後から迫ったレナに羽交い締めにされて罠は不発、正体もバレてしまうことに。
その代わりに、レナは猛毒で殺害され、ジールは二人がレナの死に戸惑っている内に撤退していった。

絡みは大きくないとはいえ、クラスメイトのレナを守れなかったことに心を曇らせる響だが、ここでロゼが響の銃弾で掠めて落としたジールの手帳を発見。
そこからジールの正体は東京の上層部から派遣された、違法に住み込んでいる埼玉県民を狩る秘密警察員であることを知る。
おそらく会話を盗み聞いて『隠れ埼玉県人』である響とロゼを殺害に来たのだと推測する。


このように埼玉県民は虐げられ、埼玉県民を狩るためなら同じ都民でさえ犠牲にする東京の傲慢によって自分たちは殺されかけ、レナは死んだと思い込んだグレビッキー。
彼女の中で、差別による理不尽に対して我慢の限界を迎えていた。


もはや同じ埼玉県民以外は信じられないと、疑心暗鬼に囚われた彼女は生き延びるために東京の人間は片っ端から殺すことを決意。
ロゼの方は最初は気が進まず引き止めるが、護衛対象でもある麗が助かるならやむを得ないと考え、響の考えに乗ることにした。
クラスメイトの誰がジールと同じ秘密警察員かわからないからである。
もちろん、勢い任せの自暴自棄な面が大きいが、東京都民限定マーダ―コンビが結成されるのだった。

さらにここで筆談により、ロゼは自分がただの隠れ埼玉県民ではなく、埼玉解放戦線のエージェントであることも明かす。
それは東京にとってはテロリストだが、埼玉県民にとってはレジスタンスにして義賊集団でもあり、響にとっては心強い味方であった。




そして、二人はしばらくして要とヴァレリアを発見、東京都民である要を抹殺すべく襲ってきた。
とりあえず逃げながら説得を試みる要とヴァレリアだが、二人に聞く耳はない。

要のシギルにより支給されていたサブマシンガン複製されて対抗するが、今まで埼玉解放戦線のエージェントとして戦ってきたロゼとの埼玉コンビネーション…何それ?の前に即興で組んだらしいコンビを追い込んでいく。
しかし、路地裏に追い込んだ時に、予想外の来客が現れる。

「ロゼ! 響! 何をしている!?」
「……坊ちゃま?!」
「あ、貴方は……!」

ここでロゼの主である麗が現れ、戦いの仲裁に入ったのだった。
麗はロゼの頬に張り手を与え、銃口を要たちに向ける響の前に立った。

響「どいて麗さん! 私たちを虐めた東京都民を殺せない! 埼玉のためにも……」
麗「やめるんだ響、君が暴れれば暴れるほど、埼玉の品位は余計に下がっていく。
  東京の差別とはもっと良い別の戦い方があるハズだ。
  埼玉は人殺しをして良い免罪符でも、自分の世界に逃げ込むための宗教でもない!」
響「!!」
麗「埼玉への郷土愛が本物なら、やめてくれ」

ロゼは元々、麗に忠誠を誓っていることもあり、響は麗の真剣な説得により渋々ながらも矛を収めた。
まだ誰も殺していないことも幸いとなり、二人の気の迷いによる行動だったとして、先ほどまで戦っていた要とヴァレリアとの和解もすんなりと行くのだった。



そして麗がロゼらエージェントとともに調べていた事があると筆談で話す。
かつて圭一・レナもいた雛見沢村で惨劇を引き起こした風土病「雛見沢症候群」と埼玉に存在する「サイタマラリア」を掛け合わせて改造し更に極悪性を増したウィルスの情報を掴んでいたという。

その名も――雛見ザワイタマ。

発狂を誘発し、体に「さ」の黒い湿疹がでるだけでなく、特殊な電波を当てることで人を操ることも可能なのだという。
そんな危険なウィルスを東京が作ってる可能性が高いことに恐怖と怒りを覚える響。
とはいえ要のように都民でありながら自分を差別せず受け入れてくれた善人もいることを知り(表には出さないものの)守るべき都民もいることを知る。
ここを脱出したら東京を止めなくては――埼玉はもちろん、善良な都民のためにも決意を新たにする響であったが、ここで埼玉解放戦戦線をかつて裏切った千葉からの刺客である芥川が襲来。
奇襲によって要が殺害され、ほぼ同時にヴァレリアが殺し合いに乗ったエレン先生の 襲来により離散。

響・ロゼ・麗の三人は強敵である芥川の相手をすることになる。
響としては自分を認めてくれた要を殺されたことによる弔い合戦であった。

サブマシンガンで対抗するが、芥川の羅生門の前では効果が薄く、すぐに弾切れを起こしてしまう。
そこで麗が彼女が謹慎ついでに没収されていたガングニールを投げ込み、響はこの殺し合いで初めて装者として変身を果たした。
これさえあれば百人力と歌いながら戦う響……であったが、ここで違和感に気づく。

響「埼玉グナムキィィィック!!!」
芥川「羅生門・千葉北の大波」
響「うわッ!」
麗「どうしたんだ響!?」
ロゼ「あまりパワーアップしてるようには見えない、なぜ?」
響(出力が…思ったほど出ない、どうして……!?)

響のガングニールの力は満足に引き出されていなかった。
これには事情があり、グレてから常習的に吸っていたタバコにより彼女の喉と肺は傷ついており、以前のように歌えなくなっていたことを響は気づいていなかったからである。
もし、喫煙さえしてなければ得たパワーによって芥川を押し切れたかもしれないが、全ては後の祭り。

戦いが泥沼と化し芥川は次の秘策を打つ。
芥川は(非常に嫌そうな顔で)しらこばと付きの草加せんべいのついたアーマーを装着。
それは芥川曰く「気を抜いたら埼玉の匂いに飲まれる、埼玉県人以外の者からすれば呪いの装備」であったが、埼玉県人たちからすれば草加せんべい(しらこばと付き)が人質にされたも同義であり、芥川に攻撃をすることができず追い詰められていくことになった。
一見ふざけているようだが、しらこばとを攻撃すれば信仰する埼玉への裏切りに当たり、異常なまでの郷土愛を持つ三人は一切攻撃できなくなった。

特に響にいったては一度草加せんべい踏み絵による馬場からのいじめを受けていたためなおさらトラウマを誘発されパニックに陥っていた。

そして芥川は焦る三者に「ダサイタマ」やら「クサイタマ」やらの罵倒挑発を行い、元々混乱していた響はこれに乗ってしまい、無謀にも(せんべいは避けるように)殴りかかってしまう。
しかし、芥川にカウンターとして放たれた「羅生門:I'LL KILL YOU」で心臓をえぐり取られ殺されてしまった。


埼玉のためにも、ロゼや麗のためにも、要のかたき討ちすら成し遂げぬまま、自分の不甲斐なさと世の理不尽に打ちひしがれて、無念のまま少女は逝くのだった……






この殺し合いが終わった後、ゆっくりと、ではあるが世界から埼玉差別は消えていった。
真実が露呈し、東京や他の県との親交を邪魔していた存在が一掃されたためである。
他県の埼玉への理解が深まったのだ。
もちろん『雛見ザワイタマ』という危険なウィルスも消えたのだった。

また彼女をいじめていた馬場も殺し合いの中で死亡。
問題児集団だったSONGも速水校長のガンカタを交えた鉄拳制裁により敗北&傲慢の原因となったギアを全員没収、その校長の下で時間をかけて更生させられる形となる。



かつて響を埼玉人だからと拒絶したガールフレンドの未来はそのことをずっと引き摺っていた。
彼女は殺し合いでその響が死んだことにショックを受けて自分の言動のせいであることで泣き崩れていた。

未来はその後、償いのために未だ必要とされていた埼玉解放戦線に加わっているという……
+ タグ編集
  • タグ:
  • 架空学園ロワ3
  • マーダー(未遂)→対主催
  • 不良枠
  • アナザー響
  • 信仰故に死した少女
最終更新:2024年01月19日 22:29