【名前】ジール(静謐のハサン)
【性別】女
【出展】Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ
【架空学園3におけるロール・設定】
この世界ではジールはサーヴァントではなく人間であり、東京の秘密警察の一員である。
ジール呼びが一般的であり、「静謐のハサン」の名はコードネームという扱いである。
原作では全身“毒”でできている特性があり、唾液も、血液も、発汗した蒸気でさえ、敵味方構わず人間を殺す猛毒であり、本人も悩みの種であったが、ここではその特性はDゲームで得た異能シギル『妄想毒身(ザバーニーヤ)』となっており、シギルのスイッチON/OFFで毒を操れるようになったからFate世界のような苦悩を持たずに済んでいる。
そして、原作同様、巽に惚れているが、奥手な性格に加え秘密警察という性質上、恋愛に踏み出せていない様子。
バレンタインデーでは巽の下駄箱にバレないようにこっそりとチョコを入れていく微笑ましい光景も見られた。
【今ロワでの動向】
この殺し合いにおいて、ジールは密かに想いをよせてる巽を生還させるために、彼以外を殺し最後は自分も命を絶つ奉仕マーダーになることを選ぶ。
クラスメイトに全く思い入れがないわけではないが、彼女にとっては巽の生存こそ最優先であった。
そして、開始地点である森の中でロゼとグレビッキーをさっそく発見した彼女は奇襲をしかける。
実はジールは秘密警察員として、ずっと隠れ埼玉人を狩る任務をしていた。
二人の会話を盗み聞きし、東京の敵である埼玉県民と決めて襲い掛かった(どのみち、巽のために殺す予定ではあったが)。
ロゼとグレビッキーは森の中にいたため、ジールは地の利を活かして物陰に隠れながら短刀の投擲を繰り返す。
とはいえ二人とも投擲をいなせるくらいの戦闘力はあるため、襲撃者を捕らえようと考えをシフトし前進してくる。
しかしそれはジールがわざと誘導していたことであり、相手が油断したところで短刀を自身のシギルである毒血で濡らして飛び散る飛沫で殺そうとしていた。
そして実行すべくシギルを発動、する前にまさかの背後から忍び寄ってきたレナに羽交い締めにされてしまう。
「もうやめて、ジールちゃん!友達同士で殺し合うなんて間違っているよ!」
「(ッ!!しまった!…ならば)…サバーニーヤ」
ジールに密着していたレナはそれが裏目になり、直接猛毒を浴びて倒れてしまった。
しかしロゼ達に接近を許してしまったので、ジールはそのまま撤退する事を選ぶ。
レナの殺害こそできたが、結果としてレナを通して自分が殺し合いに乗っていることをロゼとグレビッキーに悟られてしまった。
暗殺者としては嬉しくない事態である。
同時にレナを殺した時点でもはや引き返せないと、自分に言い聞かせるのだった。
森から離れたジールは次に一人付近を探索していた光輝を発見する。
皐月の付き人として直接戦闘は危険と判断したジールは騙し討ちを使って殺すことを思いつく。
「何者かに襲われて逃げる時に地図を失くしたのでここがどこか教えて欲しい」と言うと光輝は疑うこともせずに地図を広げ、ジールは地図の裏側から光輝の脳天をナイフで突き刺して暗殺に成功する。
二人目のクラスメイトの殺害を成すのであった。
ここまでくればもはや巽のためにクラスメイトを皆殺しにする覚悟が定まったジールであるが、ここでアクシデントに見舞われる。
近くの民家で戦闘があったことを確認し、遠目で馬場とエレン先生に殺される八千重とリリカに襲われて壁面に叩きつけられて重傷を負った巽を発見する。
思った以上に早い想い人との再会と彼のピンチを見たジールは大急ぎで巽の救助へ向かった。
巽も重傷でトドメを刺されそうになるが、間一髪ジールが間に入った。
しかし三人も危険人物がいる状況で彼を守り切れるのか?
と読者が考える中、突如ジールはその場で踊り出すという奇行を始める。
呆気にとられる三人だが、実は激しい運動で発汗して毒の霧を作り風下の彼らに当てようとし、風上にいる巽を守ろうとしたのだ。
とはいえ外だとそうコントロールが効く訳でもなく、また馬場がすぐに気づいたため各々が逃げ出すことに。
とりあえずその場を凌いだジールは意識不明の巽を安全な場所に移して治療し、後であの三人を必ず殺すと心に誓うのだった。
なんとかピンチを乗り切ったあと、近くに婚后・ヴァレリア・郁子・ジキルのグループがやってきたのでジールは巽の下に彼女たちを誘導。
巽の治療をお願いしてジールは馬場グループへの復讐のために一人密かに去ってしまった。
婚后さん達の中で一番薬学に詳しいということでジキルが治療に当たったのだが…これが郁子のぬきたし汚染も含めて巽がトンでもないことになるのだが、それはまた別のお話である。
しばらく後にジールは、埼玉VS千葉+αの大規模戦闘を目撃する。
エレン先生とリリカを発見するものの、先ほど別れた婚后&ヴァレリアが応戦中であり、かつ周囲の状況も混沌としているため乱入を控える。
しかし三人目・馬場の姿が見えない事を不振に思い、彼女は彼が隠れて戦況を見ていると判断して探し始める。
ところが馬場を探していたジールなんだけど、そこでまさかの百美と遭遇してしまう。
最初は殺そうかと考えたが、彼は自分が殺したレナの死を見ており、その時殺したのがロゼとグレビッキーだと勘違いしていたのである。
本当の下手人が目の前にいることを知らない百美は、誤った情報を拡散してくれることと、危険人物である馬場探しを手伝ってくれるとして利用価値を見出したジールは、馬場が見つかるまでは殺さずに手元に置いておくことにした。
だが、埼玉チームと芥川の戦いを目撃したことで麗を見つけた百美が先走ってしまうアクシデントが発生。
ジールは知らなかったが麗は百美にとっての想い人であり、そんな彼の後ろに殺し合いに乗ったロゼ(この時、グレビッキーは死亡している)が後ろにいるとわかるといても立ってもいられず走りだしたのだ。
呼び止めようとしたが、その時、背景に違和感があることに気づく。
暗殺者の感が馬場が残した僅かな足跡を発見し、場所に当たりをつけることに成功させたのだ。
百美含めた埼玉と千葉の争いへの興味がないジールは彼らを捨て置き、憎き馬場殺害へ向かうことに。
たどり着いたのはヴァレリアとリリカの戦いが終わった現場、馬場はそこにいるがエレン先生や婚后の姿は見えない。
そこでわかったことはリリカとエレン先生は馬場に半ば騙された形で殺し合いに乗っていたらしく、ヴァレリアにリリカが敗北した直後にその馬場が本性を現した。
彼は参加者の一人だけ首輪を任意で爆破できる装置を持っており、禁止エリアとの境界線での崖の近くに投げ落としたら誰かの首輪が爆発する前に回収できなくなるようにしようとしていた。
それでリリカを人質にしてヴァレリアに脱げと命令するという、少女たちの友情を利用した下衆極まりない行為に走ろうとしていた。
だがそのゲス行為をしたのが馬場の裏目となった。
欲望に目を取られ、ヴァレリアがこっそりと背後にコーとモリーを背後に向かわせてることに気づかなかった。
ヴァレリアがパンツを脱ぎかけたタイミングで今だと思ったジールも馬場殺ろすためにとナイフを投擲。
ジールの襲撃のドサクサのせいでリリカを逃がすことに成功。
しかし、テンパった馬場がリリカに設定した首輪の識別番号を即座にジールのものに切り替え禁止エリアに投げ込んでしまう。
投げたジールのナイフは馬場の顔の肌を一枚斬り裂く程度に終わったものの馬場を恐怖させ逃走させるには充分だった。
そのナイフにはシギルの毒が塗りたくられており、馬場もしばらく後に死ぬことになる。
ジール自身はその瞬間を確認する暇はないが、馬場の死には暗殺者の勘として確信を持てていた。
ただ最後の最後でしくじったとジールはもう少し後に首輪爆発で死ぬことになる。
最初から巽に捧げるための命だったので自分の死自体には恐怖を抱いていなかったが、巽の生存と自分の想いを伝えられなかったのは心残りであった。
巽の優しい性格上、彼が優勝するのは無理だろう。
ならば一縷の望み……殺し合いから脱出にかけさせるしかなかった。
首輪爆発の前にヴァレリアと話す機会があり、自分の代わりに巽のことを助けて欲しいと頼みこみ、彼女は首輪の爆発により命を散らした。
傍にいるリリカは当初殺すつもりだったが、ヴァレリアの反応とリリカの変わりよう見て、リリカとヴァレリアに巽を助けてほしいと頼むほうが巽の生存率が上がると判断した。
後は祈ることだけしか暗殺者の少女には許されていなかった。
余談であるが、後日のジールは死者スレで「ぐぬぬ…」顔になっていた。
巽の生還は……結果だけ言ってしまうとならなかった。
だが本人的には他の仲間の大半を生還させられた結末に満足しており、そこだけならジール的にも喜ばしいことなのかもしれない。
問題は彼が『性帝』というとんでもないハジケリスト……もといヒーローとなってしまったことである。
その原因は巽が大怪我した時に婚后グループに預けてしまったこと。
ジキル(ハイド)による改造と郁子のドスケベセックスにより……巡り巡って奴はハジケたのだ。
ついでに婚后も怪物化から助けられる代わりに処女を巽に奪われている。
巽の童貞は取られるわ、巽は性の方向に暴走するわ、なんか死者スレでは巽と婚后の方がラブラブだわ……
でもそれも自分が殺し合いに乗り、馬場への復讐を優先させて巽と一緒にいてやらなかった自分の行動のせい、自業自得か……とジールは溜息を吐くのだった。
最終更新:2023年09月08日 06:20