【名前】馬場芳郎
【性別】男
【出展】とある科学の超電磁砲T
【架空学園3におけるロール・設定】
原作では学園都市の暗部組織『メンバー』に所属する男子学生だが、ここでは『メンバー』そのものは存在しない。
ただし、いじめを行う際には徒党を組んでることもあるため、陰湿ないじめ集団づくりと指揮ができるポジションに立てるほどの頭脳は健在。
また、能力であるステルスは、Dゲームプレイヤーとしてのシギル『隠形(ステルス)』となっており、情報収集や対象分析、隠密行動に利用して上手く荒稼ぎしている模様。ただし発動条件「全身を衣類で覆うこと」を満たすのが少々ネック。
その腹黒い性格で基本的に他人を信用しておらず、何かと見下しがちで仲間を捨て駒として扱うことにまったくためらいがない腐れ外道な性格は原作と同じ。
学園に友と呼べる存在はいないが、その頭脳で響いじめの時は響が被差別対象である埼玉県民であることを隠していることを利用して皐月からボコボコにされてもそれ以上の追求を躱して退学だけは防いだ悪知恵の持ち主である。
【今ロワでの動向】
主催に見せしめにされた生徒には特になんの感慨も抱かず、それよりも主催の組織力からして一クラスでどうにかできる相手ではないと判断した馬場はガチガチの生存優先のマーダーを目指す。
クラスメイトを殺すことも利用することも彼には躊躇いがなかった。
何ならこれを良い機会に自分をかつてボコボコにした皐月や気に入らない奴への報復、性的なものを含めた欲望が満たそうとしても許されるまたとないチャンスとさえ
捉えていた。
何より大半のクラスメイトを事前にリサーチしていたことが役に立ちそうだと馬場は自負している。
異能者相手でも対処しやすいと思う一方、逆にデータが少ない一部の転校生には警戒していくという路線で行くつもりであった。
彼が最初に出会ったのは教師であるエレン先生であった。
いちおう馬場はマーダーであるが、相手がどんな装備も持っているかわからないのに、いきなり殺しにかかるほど馬鹿ではない。
何より馬場は独自の情報からエレン先生はダーウィンズゲームのプレイヤーであり、
巻き込まれただけの平和主義者のため積極的にイベント参加しないので、詳細不明のシギルを持っているのは確かなのだ。
どうやら心を病んでいる様子であったので、ここは善良な生徒のフリをして接触するのだった。
曰く、殺し合いに乗ったうまみちゃんに襲われたらしく、彼女はこちらの呼びかけに応じなかったという。
これは利用できると思った馬場はエレン先生を唆し、こちらの味方に引き込む作戦を思いつく。
具体的にはこの会場世界はデータでできたヴァーチャル世界であり、自分たちの肉体はどこかの装置に組み込ませている=ヴァーチャル世界ではなくそのまま殺し合わせれば良いのになんでこんな遠回しな手段を取るのか=主催は本気で人を殺し合わせるつもりはない、これはゲームであると説得したのだ。
普段のエレン先生なら疑問に思うだろうが、心にダメージを受けている今の彼女には馬場の言葉が甘美な誘惑に聞こえた。
そして極めつけに、殺し合いに乗ってしまった生徒は性根を叩き直す良い機会だと言い聞かせ「リタイア」という形で痛い目を見てもらって反省してもらおうと言い聞かせ、エレン先生をその気にさせることに成功した。
……もちろんだが、馬場自身はこの殺し合いが本当に死者の出ないゲームであるとは露とも思っていない。
ヴァーチャル世界で殺し合わせるのは、現実世界でやるとすぐ発見されるため、もしくは何らかの実験を主催はしたいがためにヴァーチャル世界を利用しているというのが馬場の見解である。
おそらくここで死ねば脳が焼かれるなどの方法で殺されるのだろう。
全てはエレン先生をいいように使うための詭弁であった。
馬場の目論見通り、エレンは自分と組む形で殺し合いに乗り、追ってきたうまみちゃんをシギル「ホームラン・イェーガー」で無理矢理禁止エリアまで吹き飛ばして殺害。
ライバルが一人減るという、まずまずの成果だった。
そして二人は民家エリアにて交戦する巽とリリカ、気絶した八千重を発見する。
エレン先生がさっそく巽とリリカを倒しに行こうとしたが、馬場はストップをかけ、まずは気絶している八千重を救助及び事情聴取をする方が先だと言い、他の二人が気づかない内に八千重をステルスの力を使って運びだした。
交戦より八千重の確保を選んだのには理由があり、日常で彼女を観察するとサイコパスな側面や危険やスリルを求めている兆候があったため、捕獲することにしたのだ。
上手くいけば新しい仲間として引き込むことができるであろう。
そしてとある民家で八千重と交渉するが、意外なことに馬場の考え通りに八千重は靡かず、ぬいぐるみを投げつけて逃げ出した。
幸い事前に予測される逃走ルートに控えさせていたエレン先生が八千重を殺害したため、自分が殺し合いに乗っていることは露呈しなかったが、ぬいぐるみを顔にぶつけられた馬場は怒りを覚えていた。
仮にエレン先生が横にいなければ首のない八千重の死体に蹴りを何度もかましていただろう。
とはいえ、収穫が何もなかったわけではなく、馬場は死体から首輪を回収。
メカにも強い自分ならばこれを改造して活用できると判断したのだ。
その直後、リリカのキックを受けた巽が馬場達のいる民家の壁面に叩きつけられる。
巽の目の前には先ほどまで仲間だった八千重の息絶えた姿があり、こちらに恨みの目線を向けてくるが、巽は重傷で何もできず、程なくして意識を手放した。
巽は間違いなくその優等生的な性格で自分の邪魔になることは確定していたため、トドメを刺そうとする。
エレン先生には巽を追ってきたリリカの始末を任せて――そう、考えていたところ、今度はジールが唐突に乱入し巽を攫っていこうとする。
その後、ジールはその場で踊り出すという奇行を始めた。
最初は「何やってるんだこの娘?」と呆気にとられた周囲の三人だったが、ここで頭脳明晰な馬場はある危険性に気づく。
ここは風下で巽側は風上、仮にジールが自分やエレンと同じシギル使いで、汗などを通して毒や呪いをばら撒く異能を持っていたとしたら――?
馬場の思考は早く、そして的確であった。
実際、ジールは自分の体から猛毒を出すシギル使いだったのだから。
ジールの目論見に気づいた馬場はすぐさま、エレン先生と共に逃げ出し、リリカも釣られる形で同じ方向で逃げ出した。
何とか逃げおおせた馬場ら三人。
駒としてまだまだ利用価値があるエレン先生はともかく、リリカまでついてきてしまったが、馬場はリリカも仲間として引き込むことにする。
エレン先生には「リリカはまだやり直せる」と言って聞かせ、その先生が見てない内にリリカを庇うフリをして脅迫するのだった。
「俺とエレン先生には逆らわない方がいいぜ?
特にエレン先生には表側を一撃で殺せるほどの異能を持ってるしな。
俺を殺そうとしたら、おまえはパパに会う前に死ぬことになると思え」
ファザコンであるリリカがパパに会いたいがために殺し合いに乗ったことも予想できていた。
首のない八千重の死体はリリカも見ており、その時吐き気を覚えていたところからエレン先生への恐怖も根付いていたこともわかる。
その恐怖心を利用して、虎の威を借りる狐ならぬエレンの威を借りた馬場はリリカを手駒に加えたのだった。
三人になった馬場グループだが、流石にエレン先生もリリカも疲れていたため、町工場にて休憩を取ることにする。
2人が休んでいる間に、馬場は自身の技術を総動員して先ほど拾った首輪の解析を始める。
結果、首輪の解除方法……こそわからなかったものの。首輪の識別番号を書き換えて他人の首輪とシステムに誤認させ、その首輪を禁止エリアに放り込めば生き残ってる他の参加者1名の首輪を爆破できる、というチート一歩手前の装置を作り出す。
放り込んだ首輪もあとかたなく吹き飛ぶので1つにつき1殺だが、仮にあと1ダースでも首輪を回収し装置に仕立てあげれば……自分が優勝して生き延びる道筋も見えてきた。
この装置の量産の暁には皐月もエーデルガルトも中也もガロも、目の前のエレン先生やリリカすら生殺与奪が思いのままである。
その才能を対主催として使えばいいのにコイツ…という読者の意見もあったが、馬場には自分の生命の保身と欲望を満たすこと以外興味はないのであった。
とはいえ、現状は八千重の首輪を加工した一基しかないので、確殺できるのは一人だけ。
今はまだ切り札として取っておこうと、懐に装置をしまうのだった。
休憩を終えた三人は移動を開始する。
そして探索の最中に寺に入っていく6人組を発見する。
麗・ロゼ・響・カナメ・ヴァレリア・婚后だ。
流石に6対3では勝ち目がないが近くに明らかに殺し合いに乗ってそうな芥川を発見。
挟み討ちならば勝機はあり、そうでなくともこれ以上徒党を肥大化させられると手の内ようがなくなるとして、リリカとエレン先生に攻め込むように指示を出した。
なお、馬場自身はステルス能力を使って様子見をすることに。
芥川はさっそくカナメを殺害し、麗・ロゼ・響と交戦。
エレン先生は婚后と相対。
リリカはヴァレリアと争うことになった。
元々仲間ではない芥川が他の三人を引き受けてくれたことで勝機はより確実になる。
あとは状況に応じて支援したりするだけであった。
ところが馬場にとって嬉しくない事態が発生。
なんと殺し合いに乗っていたハズのリリカが、ヴァレリアの説得を受けて対主催に転向してしまったのだ。
純粋に手駒が一つ減ったことに加えて、(馬場にとって)反吐が出そうな友情劇を見せられたことに憤った馬場は、リリカたちの前に現れてついに本性を現す。
お手製の首輪爆破装置を二人にチラつかせ、禁止エリアとの境界線での禁止エリア側の崖の近く(投げ落としたら誰かの首輪を巻き込んで爆発する前に回収できなくなるように)で他の生徒を人質にして女の子に脱げと命令するゲス極まる所業を見せた。
まずリリカを人質にし、戦意喪失で泣きじゃくっているところを攫い、追跡してきたヴァレリアにそのような命令を下した。
ヴァレリアとリリカの厚い友情を利用して自身の性欲と征服欲を満たそうとする馬場。
しかし、この汚い行為が裏目に出る。
欲望に目を取られ、実はヴァレリアが既に背後に使い魔であるコーとモリーを背後に向かわせてることに気づかなかった。
さらにヴァレリアがパンツ脱ぎかけたタイミングで、巽の件で復讐に来たジールの襲撃、そのドサクサのせいで人質に逃げられてしまう。
テンパった馬場はリリカに設定した首輪の識別番号を即座にジールのものに切り替え禁止エリアに投げ込んだ。
ジールはまもなく首輪爆発で死亡するだろう。
だが投げられたジールのナイフは馬場の顔の肌を一枚斬り裂く程度に終わったものの馬場を恐怖させ逃走させるには充分だった。
馬場はまだ戦っているエレン先生を見捨てて一目散に寺周辺エリアから逃げ出した。
だが逃げたところで、ジールの投げナイフに掠った時点で毒が身体に回ってしまい、既に「詰み」の段階に入っていた。
下手に『隠形(ステルス)』能力持っていたがため、助けを求めようとしても誰にも気付いてもらえない。
能力解除条件も服脱がないといけないため、毒で麻痺しだした身体じゃ衣服を脱ぐことも叶わない。
欲望のまま我儘に悪事を働いた馬場は毒に苦しみながら息絶えた。
余談だが『安全だと思った状態で詰まされる』のは原作と同じ末路と言われた。
更なる余談だが、40人いるクラスの中で完全に自分本位で殺し合いに乗った生徒は意外と少ない。
死の恐怖に屈した、危険な組織の手先だった、病気で狂わされた、耐えがたい差別を受けていた、と殺し合いに乗るにはそれなりの理由があった。
殺し合いに最初から乗り気であった芥川でさえ殺し合いに乗った根底には亡くした妹への想いがあったのだ。
純粋に悪意と我欲のみを理由に殺し合いに乗ったのは馬場一人のみであった。
そんなためか、主催戦にて暴走しかけたサラを亡くなったクラスの残留思念が説得する場面があるのだが、彼の残留思念のみ登場していない……
馬場芳郎――この少年はクラスの中で唯一の純粋悪だったのかもしれない。
最終更新:2024年01月19日 22:32