【名前】レヴナント
【性別】男
【出展】APEX legends
【設定】
シミュラクラムという人間の人格をコピーして埋め込んだアンドロイドのレジェンド(APEXゲームにおける選手)。
見た目は骸骨のようなフレームに赤い暗殺者風の布を纏っている。

コピーした人格の元は殺し屋のカレヴ・クロス。
性格は非情かつ冷酷無比であり、数あるレジェンドの中でも頭一つ抜けた危険人物である。


レヴナントはかつて人だった。かつてマーシナリー・シンジケートが誇る最凶の殺し屋だった。
しかし、とある依頼遂行中の損傷によるトラブルで、プログラムが損傷して自分が既に人ではなくマーシナリー・シンジケートと企業ハモンドロボティクスによって生み出され隷属させられたロボットであったことを知る。
同時に起動から100年以上の苦痛も一度に蘇り、一度は自分をこのような姿に変えた者たちへの報復を決意する。

しかし、こんな姿にした奴らを1人残さず狩り尽くすと誓いを立てたものの、既に2世紀以上が経過していた。復讐の対象はすべて死に絶えている。
そんな折、ハモンドロボティクスがアウトランズに再進出し、彼は復讐心を新たにする。
だが、その真の目的はハモンドが隠した自身のソースコードを破壊することにより、無限に近い生を終わらせること。
レヴナントはソースコードが破壊されないと、何度も蘇らされ、終わらない不老不死地獄という悪夢に苛まれている。


固有能力はしゃがんだ状態で高速移動ができ、他の者が登れない高い場所に登ることができる【ストーカー】。
敵にダメージを与え、20秒間敵の能力を無効にするデバイスを投げる【サイレンス】。
使用者を死から一定時間守るトーテムを呼び出す。キルやダウンを忌避するかわりに、トーテムの場所に引き戻される【デストーテム】。
また手刀も刃の代わりになる。


なお、能力や性能、外見は2023年8月のアップグレード前の状態に準ずる。



【今ロワでの動向】

「ああ、参加者が60人どころか、100人以上も…素晴らしい、殺しをやるには最高の舞台じゃないか。どれだけ皮付きをあの世に送れるか…」
「目標は…爪痕でも取ってみるか…フフフフフ」

レヴナントのスタンスはマーダー。
APEXゲームを超える規模の殺し合いということもあり意気込んでいた。
この殺し合いは残り50人になれば終了という話だが、報酬を受け取れるのは終了時点までに最も殺したキルリーダー(トップマーダー)一人のみ。
その報酬を勝ち取ることでソースコードに頼らずとも死ねるかもしれないという期待もあり、レヴナントはキルリーダーを目指して邁進する。

さっそく獲物を見つけたレヴナントはメイソンとカヨコを殺害する。
メイソンはCIA局員で人間としては強かったのだが、装備と相手に恵まれず、相手が撃つよりも早く胸を手刀で刺し貫き、カヨコは文字通り「アッ」という間に首を刎ねて斬首した。

幸先の良いスタートを切ったレヴナントは次にフェイとKOS-MOSのコンビを発見する。
何者かを追いかけていてこちらに気づいていないKOS-MOSに奇襲を仕掛け、手刀でその頭部を破壊しようとするが、咄嗟にゴーグルのようなものを降ろして防がれてしまった。


KOS-MOS「奇襲です、フェイ」
フェイ「見りゃわかるよ! 大丈夫かKOS-MOS?!」
KOS-MOS「ヒルベルトエフェクト発生装置全損、パージします」
レヴナント「ほう、完璧な奇襲のつもりだったが額当てを下ろして防いだか」
フェイ「貴様...!」

そして、そのまま交戦となり、レヴナントVSフェイ・KOS-MOSは互角の戦いを演じることになる。

レヴナント「漸く死ねるチャンスが巡ってきたのだ。私はその可能性があるなら絶対に優勝せねば行かん!」
フェイ「死にたいなら勝手に一人で死ねば良いだろ! 他人を巻き込むな!」
レヴナント「わかっていないな。俺はこの場にある体が壊れても、ソースコード……魂が残っている限り、別の機械の体に入れ替わるだけだ。
      わかるか小僧? 俺は300年以上も死にたくとも死ねない地獄を味わったのだ!
      しかもこの体はおまえと同じく痛覚も存在する!
      他の人間が俺なら、きっと生き地獄より真の死による終わりを夢見るハズだ」

数で言えば、レヴナント側が不利。
しかし二人とも、自分を逃がしてくれる様子はない。
戦いながらもここからどうするか悩むレヴナントであったが、ここで幸運が降りかかる。

KOS-MOS「……ですが、私もフェイと同じくあなたが殺しあいに乗っているならば破壊します。
     あなたが死を望んでいるとしても、生きたいと願う人々を殺しても良い道理はありません。
     G-SHO……――」
トンガリ「スネ夫くん!早く逃げないと……」
スネ夫「こ、腰が抜けて……」

KOS-MOSはガトリング砲を取り出し、レヴナントを一気に仕留めようとした。
ところがその後方数m先には2人の少年がいたのだ。

フェイ「どうしたKOS-MOS!?」
KOS-MOS「対象の後ろに子供が――」
レヴナント「隙を見せたな…! 奥の手を喰らえ!」

相手が子供に気を取られてできた隙に固有技である特殊エネルギー弾・サイレンスを喰らった2人は力を一時的に失ってしまう。
そして

KOS-MOS「クッ……」
フェイ「え、エリィ、KOS-MOS……!!?」
レヴナント「諸共撃てば良かったものを、ガキを巻き込みまいとした、その優しさが命取りだ」

KOS-MOSの腹部に手刀を貫き入れた。
KOS-MOSは膝から崩れ落ちた。
そしてレヴナントはさらに自動拳銃を取り出し、発砲した。
瀕死のKOS-MOSや向かってくるフェイ――ではなく、後ろにいる少年二人に向けて。

KOS-MOS「やめて…」
レヴナント「生還できるのは残り50人に入れば良いが、報酬を受け取れるのはキルリーダー1人だけだ。

      数は稼いでおかねば、な」

トンガリ「あ゛っーー」
スネ夫「トンガリ君!、嫌だ死にたくない
    ママ…ママぁぁあああーー」

フェイ「レヴナントォォォ!!」
レヴナント「これでおまえらの善意は無駄になったな」

放たれた凶弾によりトンガリは脳漿が弾けて即死、スネ夫も心臓に受けてまもなく死亡した。
レヴナントは少年たちを救えなかったフェイたちを嘲笑う。
KOS-MOSは直に機能停止し、残るは力を失ったフェイのみ。
レヴナントは勝機を得た……と思っていた。


冷酷なるレヴナントに怒りに打ち震えるフェイ……彼の精神的ストレスが限界に達した時、フェイはもう一つの「人格」に乗っ取られた。
ここから攻勢は一方的にフェイ(?)に傾くことになる。
姿が禍々しく変わったフェイにレヴナントは対抗するが、サイレンスの効果も消えてエーテルの力をフルに発動したフェイの前に成す術なくフルボッコにされる。

レヴナント「貴様は……ッ何者だ!!」
イド「……俺はイドだ」

幸運を得たと思いきや何たる不運。
このまま破壊されると思いきや、蹴られてどこかの民家にツッコませた時、内部にキーファとチャゴスなる少年がいた
慌てふためく彼らは何の罪もない(少なくともこのロワにおいては確実に)少年たちだったが

イド「邪魔だ、どけ」

イドがそれだけ呟くと、キーファとチャゴスはイドによる無情の拳により、二人の首から上が弾け飛んだ。
その惨状にレヴナントは自分と並ぶか、それ以上かもしれないイド(フェイ)の冷酷さに薄ら笑いのような言葉を発し、半壊状態のKOS-MOSはやめてと懇願しつつ、意識を失った。
そして現状の実力でイド殺害は無理だと判断したレヴナントは必死に逃げ出した。
最終的にキルリーダーになるためにはこんなところで壊されるわけにはいかない、レヴナントはイドの追跡を必死で振り切るために森へと逃げ込んだ。

2度目の幸運として、逃げている途中でネメシスいろはと遭遇。
ネメシスはイドを放置すると危険だと思った結果、そのまま交戦状態へ移った。
戦いは完全に互角だったけど、最後の拳による一撃についてはイド側の方が僅かに早く、ネメシスは首の骨が折れて死亡した。
その戦いの巻き添えを受けたレヴナントは、粉々に砕かれた…かに見えたが、これは偽装。
貴重なデストーテムを消費して一時的に死亡を偽装し、逃走に成功したのだった。


屈辱的な敗走を経験したレヴナントだったが、それでへこたれるほどヤワな精神はしておらず、イドにはいつか必ず報復することを決意して気を取り直した。
ついでに休憩場所探しのためにたまたま立ち寄った飯店にチントン亭の店主がおり、血みどろの床に完全に気を取られていたため苦も無く手刀で殺害した。



キル数を稼ぐレヴナントであったが、これ以上は一人で戦い抜くには限界を感じていた、同じく仲間という名前の駒を欲していたロイミュード050と接触。
050は重加速という加速能力や人間の負の感情を増幅する能力を持っており、味方にすれば有用であると見たのだ。
その050にアブドゥルや閃刀姫レイなどに能力を使い、参加者に被害を与える計画を立てており、レヴナントもそれに乗ることに。
そしてお互いに利用価値がなくなるまでは徒党を組むことに決めたのだった。



それからバトロワポリスズと050は交戦状態となり、作戦通り、漁夫の利的にレイたちと戦った参加者を殺すべく物陰に潜むレヴナント。
攻めてきたバトロワポリスズにアブドゥルこそ洗脳を解除されて取り込まれてしまったが、その内密葬課の二人が050の方へ、氷川とアブドゥルは別の対主催を助けに、そして厳勝はレイと交戦状態になり……レイに辛勝した。

役に立たなくなった駒の処理と、深手を負った参加者を見逃す理由はない。
レヴナントはボロボロの厳勝の後ろに立ち、冷酷に言い放った。

「おっと、もう立つ必要はないぞ。そこで寝ていろ。永遠にな」

ぞぷり、と背後から厳勝の胸を貫いた。
厳勝が奇襲を受けたと理解した時にはもう遅く、刀を握る手から、全身から力が抜けていく。
血を吐きながら倒れると、何者かが気絶中のレイに近付き頭部と心臓に銃弾を撃ち込むのが見えた。

「き……さま……」
「悪く思うなよ。私は何としてでも優勝しなければいかないんでな」

みっともなく叫びたくなりそうな程の無念を抱えて、巌勝の意識は消えていった。

二人を殺したレヴナントは淡々と支給品を回収し、密葬課を引き付けている同盟相手、050の元へ向かった。


ところが、駆けつけた時には時すでに遅し。
050は切り札の負の感情を増幅する能力・重加速をもってしても密葬課の二人に敗れたらしく、050のボディからは火花が散り、至る部位が損傷を受けていた。
だが、神…いや、死神は050を見捨ててはいなかった。

「トドメだ…人の邪心に付け入るガラクタ…!」
「黙るがいい」
「!」

声の主はレヴナントだった。
彼は対処する隙すら与えず、密葬課の2人にフラググレネードを投擲した。
突然の急襲で大きく吹き飛ばされる2人をよそに、レヴナントは050の元へ行き、彼に話しかける。

「無様だな、050」
「レヴナントォ…!丁度いい所に来た!コイツらを纏めて殺せ!」
「………。」
「どうした!何を黙っている!」
「私がお前と同盟を結んだ時の条件を覚えているか?『私にとって利用価値が無くなったと判断した瞬間、同盟は決裂だ』と…」
「残念だが、何処をどうみても今のお前に価値は、無い。」
「貴様ァ…ッ!」
「だが…お前と同盟を結んだおかげで、私は3ポイントもキルを稼ぐことが出来た。そこだけは感謝してやろう」
「ま…待て…!」
「さらばだ」

グ サ リ

その言葉と共に赤き死神、レヴナントの手刀がロイミュード050のコアを的確に貫き、破壊した…
破壊の余波で起きた大爆発を気にも留めず、レヴナントは密葬課の二人に目を向ける。
言葉は不要。彼らもすぐさま、戦闘態勢に入る。

「さて…皮付きがあと2匹いるな…」
「「…!」」
「と、行きたい所だが…流石に疲れた。ひとまずは休息を取るとするか…」
「覚えていろ。次に会った時が貴様等の最期だ…」

そしてくるり、と振り向いた後、レヴナントは返り血に塗れたまま、再び何処かへと歩を進めていった…



着実にキル数を稼ぎ、050たちから奪った支給品で戦力も潤沢になっていたレヴナント。
撤退し適当な施設で休んでいたレヴナントの元へ主催の一人である時灘が現れた。

身構えるレヴナントへ向けて、時灘は「自分と手を組まないか」と誘う。

レヴナント「何故運営側である貴様が、一参加者に過ぎない私へ干渉してくる?」
時灘「実を言うと私は本郷達に少々疑問を持っていてな。どうも彼らは隠している事が多すぎるんだよ。
   …君にとっては大変認められないだろうが、優勝者の願いを叶えるという約束も反故にする可能性がある」
レヴナント「なに……?」
時灘「それでは死力を尽くし戦った者への侮蔑だ。私の考えが杞憂ならばともかく、真実であったなら到底許される事では無い。
   故に本郷達の思惑を調べ、場合によっては排除しなければならないだろう。だが堂々と動けばすぐに勘付かれる」
レヴナント「…だから私を引き入れたいと?」

にこやかに微笑み頷く時灘だが実際には『死力を尽くし戦った者への侮蔑』、とは微塵も思っていない。
もし本当に優勝者への報酬の約束が嘘だったなら、それに憤慨し絶望する参加者の姿に腹を抱えて笑っていた。
しかし、元々は芝居を観る感覚で殺し合いを楽しんでいたが、本郷達が自分に知らせていない“何か”を実行し、自分の知らない所で目的を果たすというのは面白くなかったのだ。

だから時灘は密かに行動し、本郷らの妨害を企てる。
予想外の事態に見舞われ成功するはずの計画が水の泡と化し、主催側の同志達の余裕綽々なが崩れみっともなく慌てふためく様をこの目で見たい。
その為に手頃な駒を求め、レヴナントに接触したのだった。


しばらくして、レヴナントに時灘から仕事が巡ってくる。
クロスベルというエリアにて対主催たちが主催に向けて一大反抗作戦を行うとのことだ。
仕事の内容はクロスベルを襲撃する主催陣営の援護と、1人でも多く主軸となる対主催の抹殺。
装備を整えて、レヴナントはクロスベルへと出向いた。

その道中で青タヌキ型のマーヴィン(作業用アンドロイド)もといマーダーのドラえもんと遭遇する。
お互いクロスベル襲撃を掛ける予定ではあるものの、ここで時灘……ではなく時灘の動向を探るためにレヴナントが持っていた主催製通信機に繋いできたベルが連絡を掛けてくる。
そしてドラえもんに「こちらと協力するなら君に楽園の居住権と大切な人たちを蘇らせてやる」という交渉を持ちかけ、ドラえもんはこれに了承。

レヴナントに関しては持っていた通信機をドラに渡すぐらいでベルは特に指示することはなく、「君の自由にしても良い」と言い残して通信を切る。
この時、ベルはドラえもんには魔の島に近づいている『本郷』らを殺せという指示を出してそこへ向かわせ、既にレヴナントの首輪は自動爆破セットではなく、ベルの意志一つで爆発出来るようにセッティングされたことをレヴナントはまだ知らない。


そして襲撃前夜、時灘から沙都子という一見すると子供にしか見えないステルスマーダーとの協力にありつけたと通信で聞く。
だけど彼女の目的と時灘の現状の目的は食い合っていない事が分かり停戦してクロスベルの対主催を潰す計画を協力して考えることになった。
レヴナントとの合流後、そして主催側からの明確な動きがあり次第作戦を開始するとのこと。



ついに始まった主催によるクロスベル襲撃、クロスベル内部に出現する量産型仮面ライダーアバドン。
エスが残していた考察からアバドンの性能は把握しており対応こそ出来たものの、急な不意打ちに対主催メンバーは戦力を分散せざる得なくなってしまう。

主催の目的は歌姫二人の始末、それ故に対主催側も何とか歌姫を守りつつ襲撃の首魁を見つけようと奮闘するも、既に水面下にて時灘は動き出していた。アバドンの一部を沙都子とレヴナントの護衛につけて、背後からは辿り着く予定であろう『新兵器』に搭乗したアークランドCEO。

時灘とアークランド主導による、四面方向からの挟撃作戦が実施された。

クロスベル戦は拮抗しているようにみえて独自に動いている沙都子とレヴナントが曲者となる。
ようやくクロスベルに辿り着いた皐月様組を、敵のスパイだと悟られていない沙都子がうまい具合に誘導して自身が仕掛けた罠地帯へと誘導し、レヴナントは道中で仕入れたクレーバー50(狙撃ライフル)で建物の上からクロスベルに向かってくる対主催を狙撃していく。
この狙撃によりモブだけでなく鬼龍が致命傷を負い、後にアバドンに踏む潰されて死ぬ原因を作り出す。

対主催の他面々も疲れを見せ始めてレヴナントと主催軍団、沙都子のトラップが次々と対主催を血の海に沈めていった。
そしてトドメのクワルナフからの砲撃により、対主催勢力の大半が死亡、歌姫の歌も沈黙しクロスベルにおける対主催の反抗作戦は大敗に終わった。
辛うじて砲撃の巻き添えを喰わなかったレヴナントは、時灘たちと共に残党の掃討戦に乗り出すのだった。

まずは時灘と本性を現した沙都子と共により主任組が血祭りにあげられた。

パンダが沙都子の裏切りにより重傷を負った主任の援護のために激震掌を使おうとするが、その前にレヴナントがサイレンスを放ち使用不能に追い込み。
既にパンダが三つの核を持った呪骸の情報と位置を知っていた時灘により、弱ったところを沙都子とレヴナントによって銃撃によって蜂の巣にした。

パンダ「仇も取れない、仲間も救えないなんて……畜…生……!」

時灘「今、最後の核を貫いたのはレヴナントの方だったね」
レヴナント『ふむ、「爪痕」まであと何人だったか?』
貴虎「貴様ら……」
沙都子「ごめんあそばせ。でも子供と侮り情報の保守を怠ったあなたも悪いんですことよ?
    おやすみなさいませ」

沙都子の放った乾いた銃声と共に貴虎の脳漿は炸裂した。


その後、主任組をほぼ全員葬った後に、会場全体で異変が発生する。
レヴナントは知る由もないが、触れただけで人間を生命のスープに変えてしまう無数の少女の幻影――死徒となった龍堂来衣が起こしたアンチ・A.T.フィールドが発生したのだ。
例えシュミラクラムでも接触すればどうなるかわからないため、避けて通るように時灘に言われ、龍堂の群れに直接狙われなくなる加護という名の指輪を渡された。
だが龍堂の群れを避けるように動いた結果、時灘や沙都子と逸れて別行動を取ることになったレヴナント。
道すがら他対主催の捜索中に下半身が先の砲撃で千切れて瀕死の静夏と人魚姫を連れたゲイツの率いるグループを目撃。
そのまま静夏を殺そうとするがビィトの妨害に会いそのままビィトとの戦闘へ。
静夏は普通に考えたらどうみても手遅れ……だが、この会場には一瞬で傷を治す薬もあるかもしれないと、ビィトはゲイツに「希望を捨てるな」と言って瀕死の静夏と重傷の人魚姫を避難所へ逃がすように任せ、レヴナントを引き受けた。

変幻自在のエクセリオンBeブレードでレヴナントを翻弄し、切り札のデストーテムを使う暇を与えず、サイレンスも躱してついには龍堂の群れに叩き込まれたが、奪ったオクタンのジャンプパットがディパックに入っていたことを思い出し、ギリギリで龍堂との接触を回避し、気配を殺しながらビィトの背後へ回り、そのうなじに手刀を叩き込んだ。

直後、ビィトの喉元から手刀が飛び出した。

「今のは本当に危なかった……、加護とやらがあるとはいえ、あの女の亡霊どもに直接触れると私でもどうなるかわからんからな」
「しかし、皮つき。おまえたちは本当に残酷だな。
 あの下半身のない、臓物の飛び出した方は助からんし、しかもあの方角は黄色い小娘により毒ガス地帯になっている。
 痛みがわかる私だから言えるが、いっそ死なせることこそ有情だったのではないか?」
「……もう、聞いていないか。次の獲物を探そう」


続いてレヴナントはベースジャバーという航空機に続々と乗り込む対主催たち、特にゲイツのグループを発見する。
どうやらレヴナントの見立て通り、最初から致命傷を負っていた静夏は死んだようだ。

物陰に潜みながら話しを盗み聞ぎすると、対主催はクロスベルを放棄し、別の対主催が保有する戦艦ユグドラシルⅣへ向かうらしい。
そこで未だクロスベルにいる時灘から通信でユグドラシルⅣに潜入し破壊工作を行う依頼を受けた。
レヴナントはさっそくゲイツの乗るベースジャバーの裏側に張り付き、彼らが気づかない内にユグドラシルⅣへ侵入した。
更なるキル数稼ぎのために、あえて目先の数人は無視する。
レヴナントは先にユグドラシルⅣの艦橋やエンジン部分を制圧することで致命的ダメージを与える計画である。

潜入してしばらく後に、放送で沙都子の死とフェイの死を知る。
沙都子はクロスベルでしくじったかぐらいにしか思わなかったが、自分に雪辱を味合わせたフェイの死は思うところがあった。
できればこの手で殺したかったところだが、過ぎたことは仕方ないと割り切るのだった。
また、対主催たちのやり取りを盗聴した時、補完計画というもので主催が世界をまるごと滅ぼそうとしている可能性を知る。
しかしレヴナントにとっては、ソースコードごと破壊し真の死を自分に与えてくれるなら、その方が都合が良かったため、方針は変わらなかった。



更に潜入してから時は経ち、ユグドラシルⅣを中心にした対主催と主催戦力との総力戦が始まった。
レヴナントはというと、格納庫にあったベースジャバーに密かに仕掛けた爆弾を発破し、出撃中のものを除いたいくつかの機体に誘爆させる。
更に医務室も爆破して甚大な被害を対主催に与えた。

混乱極まるユグドラシルⅣだったが、艦橋で指揮を執る矢口はなんとか冷静に指示をだし続ける。

次の瞬間、ダクトから侵入レヴナントがサブマシンガンで矢口・イギー・ドクオ、そして艦橋にやってきた赤坂に向けて発砲。
続けて入手した三代鬼徹@ONE PIECEにより、艦橋の防衛を担っていたロイド(FE)に反撃の暇を与える前に一瞬で斬首。
艦橋を一瞬で制圧した……と言いたいところだが、まだイギーが残っていた。

矢口はイギーの隣にいたために、反射的にスタンドで守られたために、左腕に穴があく程度で済んだ。
ドクオはマロンが射線を遮って偶然にも盾になったため気絶で済んだ。
そのマロンは重傷だが手当が間に合えばあるいは……
だが、赤坂は……胸に致命傷を負いつつも反撃しようとするが

赤坂「仲間をやらせはしな……い」
レヴナント『待て、私の着ているベストをよく見ろ』
赤坂「爆弾ベスト――」

今、撃てば艦橋が爆発に巻き込まれることを知り、攻撃を渋った赤坂をレヴナントは容赦なく無慈悲なサブマシンガンの再掃射で蜂の巣にした。

矢口「クッ……」
イギー(このニオイ……火薬? どうやって倒せばいい?!)
レヴナント『残念だが、この艦は今しがた私が乗っ取った。
      ざっと爪痕二つ分の船員はいるようだな』
矢口「ロボットに言うのも難だが、君は正気なのか?
   主催に従えば世界が滅ぼされるのかもしれないんだぞ?」
レヴナント『むしろ、その方が都合が良い』
矢口「なッ……」
レヴナント『ソースコードに頼らず、漸く私は本当に死ねるのだ。
      長かった300年の苦悩がやっと終われる……
      復讐などもうどうでもいいと考えていたが、
      私を生み出したハモンドもシンジゲートも共に滅ぶなら
      こんなに嬉しいことはない』
イギー(ぶっ壊れた人形が! こいつはそうとうイカレてやがるぜ!)

レヴナントはたった一人でありながら、対主催勢力に王手をかけた。
ユグドラシルⅣが完全に陥落すれば対主催は主催やマーダーに抗う術を失う。
それで最終的に世界が滅びてもレヴナントは構いはしなかった。
地獄のような生が終わり、本当の死という幸福が目前まで迫ったからだ。
赤い死神は高笑いを上げた。


艦橋に残る最後の戦力はイギーだったが、ここでレヴナントがサイレンスを放ち一時的にスタンドを使用不可に。
砂を操れなくなったピンチのイギー、そして矢口たちにレヴナントは銃口を向ける。
チェックメイト…のはずであった。

そこへ背後から迫るのしのし迫る亀。
そして、中からタコつぼの如く飛び出したのはタコ科学者というエイリアン。
背後をとられたレヴナントは触手で飛びつかれ、爆弾ベストを外されてしまう。

タコ「医務室を“彼女”の手術場所に選ばなかったのは正解ですじゃ!
   こんな私でも危険物を剥がすぐらいは」
レヴナント「離れろ!エイリアン!」

ゼロ距離から発射した銃弾がタコ科学者の体をいくつも貫く。
いくら人間とは構造が違うとはいえ、誰の目から見ても致命傷と思えるほどの出血。
レヴナントはどうせすぐ死ぬタコは無視し、リロードを挟んだ後に改めて矢口やイギー、後ろにある操作コンソール群に照準を向けた。

しかし、次の瞬間、亀からもう一人の女性が飛び出し、レヴナントのマシンガンをキックで払った。
彼女とはフェイの肉体を移植し、半人半機械となって戻ってきたKOS-MOSであった。


KOS-MOS「お待たせしました。移植手術終了。これより戦線に復帰します」
レヴナント『おまえはあの時の……シミュラクラムが皮付きになって戻ってきたか』
KOS-MOS「レヴナント……フェイやラカンの記録に触れて、あなたの言う死にたいほどの生への苦痛も理解しました。
     ですが、その過程で多くの罪のない人を殺め、友を傷つける行為は許しません。
     決着をつけましょうレヴナント」
レヴナント『そうだな……言葉はいらない。
      おまえ皮付きたちが生きることで幸せを得るなら、私は真に死ぬことでしか幸せを得られない。
      私が安らかに死ぬために……死んでくれ!』

タコ「か、勝ってください、KOS-MOSしゃん……あなたさまならきっと……」
KOS-MOS「ええ、これまでの犠牲、決して無駄にはしません。実の件も含めて……」

まだ辛うじて息があるタコ科学者が見守る中でレヴナントは三代鬼徹を、手術の代償でガトリング砲などの武器を召喚できなくなったKOS-MOSはフェイから譲られた拳法の構えを取った。
果たしてどのような理由でロボットとしての性能を下げてまでKOS-MOSは「人」になったのかはレヴナントにはわからない。
だが、フェイの力を継承したのは感じていた。
世界や自分が終わる前にフェイで晴らせなかった雪辱を張らせる機会を得たことにレヴナントは内心喜んでいた。


ぶつかり合う拳と刀。
KOS-MOSの改造はあくまでゾハル特攻能力を得るためであり、スペック的には大きく弱体化している。
それでも意志の力で傷つきながらも耐えて食らいついてくる。
だが、レヴナントは彼女の機械らしからぬ、優しさにつけこみ、動けないドクオとマロンを背にするように誘導。
斬撃を避けたらドクオたちが死ぬ卑怯戦法を行った。

そこでドクオは気絶から醒めて、一瞬で事態を理解した彼は真後ろのレバーを力一杯下ろし、声一杯で通信ごしに艦内へと叫んだ。

「カマタからカマクラ!
 カマタからカマクラーッ!!」

レヴナントからすると意味不明な言葉。
実はこれ矢口かクルーに話した、ユグドラシルが巨大ロボに変形するシークエンスをゴジラが蒲田から鎌倉にて二足歩行に進化した様に見立てて暗号という形で教え込んだもの。
これを聞いたクルーたちは近くのものに急いでしがみついた。

そしてまさか船がロボに変形すると見抜けなかったレヴナントは刀を空振りし、ただ一人艦橋のなかで宙に浮いた。

レヴナントがまずい、と思った時には遅かった。
叩けるチャンスはここしかない、とKOS-MOSは宙に浮いた無防備なレヴナントへと飛び出す。
やられるのを悟ったレヴナントは、せめてこの戦艦だけでも、と思い、コントロール用コンソールに向けて鬼徹を投擲。
だが、見えない何かに刺さり、コンソールは無事だった。
実は透明人間である葉隠が、身を挺して盾となり、肩で受けてコンソールまで刀身が届かなかったのだ。
レヴナントの眼前まで迫ったKOS-MOSは


   △△○   超武技光勁


空中で華麗なる高速の足技をレヴナントへと叩き込み、とどめに稲妻のようなかかと落としをレヴナントの腹部に叩き込んだ。
そのまま自由落下で床に叩きつけられたレヴナントの腹には大穴が空いており、もはや再起動できないレベルのダメージをその身に受け、涙にも血にも見えるオイルを噴き出しながら機能を停止した。


「あと少しだったのに...私は!まだ!死ねないのかあ!」



これにて赤い死神は墜ちた。
レヴナントは知る由もないが、彼はこの殺し合いでは最も多くのネームドキャラを葬っており(モブを含めればもっと多い)、最終的にこの殺し合いのキルリーダーとなっていた。
これがもしAPEXゲームであれば「爪痕」も手にしていたほどである。
仮に殺し合いが平常通りに進み、主催に参加者の願いを叶える気があり、レヴナントが最後の50名まで生き残っていれば、報酬である「死」も得られたであろう。
素早く動き、華麗で圧倒的、常に冷静で臨機応変、その上、冷酷。
その様はまさにエーペックス・プレデター……頂点捕食者であった。
力だけでは勝てない、1人だけでは勝てない狡猾な捕食者に勝つには、対主催同士の連携と多大な犠牲がなければならなった。



なお、彼の物語はこれで終わらない。
もう少しだけ地獄は続く。


ソースコードを通じてアウトランズ世界に戻ったレヴナントであるが、その記憶は改竄を受けていた。
会場で筺体が破壊された時に彼を作った企業ハモンドが報復ついでに「自分が人間だと思い込まされてる」段階まで記憶を削除され、再びハモンドの奴隷に戻したのだ。
今のレヴナントは奴隷としてAPEXゲームに参戦させられた存在でしかない。
また彼が殺し合いの中で培った記憶は引き抜かれた上でシンジゲートに悪用されようとしていた。

そんなある日、とある試合にて補充のレジェンド『ゼノブレイド』と対峙する日がやってきた。
彼女はなぜか、自分のことを知っているようであり、なぜか慈悲の心をもって自分と戦おうとしていた。


「皮付きの機械……おまえはどこかで会ったことがあったか?」
「レヴナント、今度こそあなたを救いに来ました」


ゼノブレイドは拳法の構えを取り、レヴナントもなぜか思い出すかのようにファイティングポーズを取った。
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最終更新:2024年02月05日 16:14