【名前】バスク・オム
【性別】男
【出展】機動戦士Zガンダム
【設定】
地球連邦軍に於いて旧ジオン公国の残党狩りを目的に設立された特殊部隊「ティターンズ」の総司令官。階級は大佐。
37歳で、実はロワ内で仲間にするワイズマンはおろか40代であるコースティックやグレンより若い。
徹底したアースノイド至上主義を掲げており、宇宙移民であるスペースノイドに対して激しい憎悪を抱いている。
ジャミトフ・ハイマンの片腕として、前線に於ける部隊の全指揮を任されているが、ジャミトフの思想に共感している訳ではなく、あくまでスペースノイドを弾圧する方便を得るために彼の下へ降ったに過ぎない。
頭髪どころか眉毛すら1本もないが、当時の企画書によれば放射線症の疑いがあるらしい。
2メートル近くの体格と特徴的な赤いゴーグルのせいで威圧的な印象が強いが、ゴーグル外すと意外と目が小さい。
一年戦争当時にジオンの捕虜となった経歴を持ち、彼のトレードマークたるゴーグルは、捕虜時代に拷問で負った視力障害を矯正する代物であり、これが地球至上主義者として知られる彼の人格を形成する一因となって、反スペースノイド感情の大本となっている…と認識している人も多いが、これはメディアミックス作品により設定がバラバラであり、そもそもアニメ本編では言及されてない。
部下から「戦術の天才」と評され、常に最前線で指揮を採り、時として部下を叱咤するなど指揮官としては優秀であるが、同時に根っからのサディストとして知られ、戦闘に於いては非道な作戦の立案・遂行も厭わない。
一方で自身の作戦の残虐性を悟られないよう、巧みに部下を動かす方策にも長けている。
連邦軍の暴走と腐敗を象徴するティターンズの中心人物であるが、意外にも連邦軍の上層部の大半のように保身や利益を望む人間ではなく、ジャミトフがパプテマス・シロッコに暗殺された後も日和見に走る様な真似もせず、彼自身最後まで前線に立ち続けていた。
ティターンズの組織拡大のためならば、憎悪の対象であるジオンと手を組む(正確には利用する)柔軟さも持ち合わせており、バスクの存在自体が無ければティターンズが強大な組織になりはしなかっただろう。
評価すると
ティターンズの悪行の象徴的存在であり、コロニーに毒ガスを撒くなど多くの蛮行を主導した。スペースノイド全体を敵視する過激な弾圧はティターンズ崩壊の直接的原因となり、地球連邦の信頼失墜と後年の反連邦運動の土壌を生んだ。
一方で、邪悪ではあるが無能ではなく、「戦術の天才」と評され組織の統率力も高い。
また、「人格は全く褒められないが、並外れた行動力とストーリー作りの起点になれるキャラクター性」 を評価する声も聞かれる。
ただスペースノイドを排斥するべく、己の所行に一切の弁明をせず堂々と悪逆非道を貫く様は、ある種の清々しさを醸し出してもおり、『悪役』としては不世出のキャラクターとも評価できる。
(ここまで一部改変して渋百科より抜粋)
参戦時期についてはカミーユのことは知っているので少なくとも序盤以降であるのは確かなようだ。
【今ロワでの動向】
バスクのスタンスは意外なことに対主催であった。
ティターンズの指揮官である自分がどこの馬の骨とも知れない輩の指示通りに動くことなど、この傲慢な男が許容できるハズがなかったのである。
彼のスタート地点はとある要塞で、そこで十数名のモブティターンズ兵士と似た思想を持つコースティック、グレン・デュバル・ワイズマンを仲間入りさせることに成功させ、現地で即席のティターンズを結成するに至る。
そのスタンスは対主催であるが、役立たずは容赦なく間引きし、エゥーゴメンバーと意に沿わないものは容赦なく殺す外道集団であると言えた……少なくともこの時点では。
主催を相手にするにはまだまだ戦力が足りない。
そこでバスクが思いついた策がコースティックのガスによる自作自演の事件を起こし、それを自分とグレンとグラーフが鎮めることで求心力を得て賛同者を増やし戦力を一気に増強するマッチポンプ作戦を思いついた。
あとは誰に毒ガスの下手人を擦り付けるかである、とそこへグレンから鶴の一声。
うってつけのテロリストがいるぞと、FRONT MISSION世界でも危険人物であるグリムニルのモーガン・ベルナルドを指名する。
祭り上げるには経歴的にちょうどよかったのでグレンの提案を受け入れたバスクはさっそく、雛見沢エリアでコースティックお手製の毒ガスを秘密裏にばら撒くことに……
とここまではまさに外道と言える所業の集団と言えた。
実は毒ガスをばら撒く前のバスクたちの預かり知らぬところで雛見沢エリアは別の問題が発生していた。
ゾンビパニックである。
雛見沢はバスクたちが何をやらかす前に、大混乱が発生していたのだ。
このままでは自分たちも危ないとモブ部下から提言があったが、ここでバスクは当初考えていたマッチポンプ作戦を変更して毒ガスのばら撒き作戦を中止し、ゾンビ及び原因を作り出したと思われるグリムニルの殲滅に乗り出したのである。
棚からぼた餅であるが、尻尾を見つけられると面倒になる毒ガス作戦より、テロ殲滅の方がティターンズへの求心力が高まると考えたからだ。
ちょうどその頃、雛見沢の病院にて親友ここあを失った(と思い込んでいる)失意の魔法少女セイラはゾンビパニックの中で見た。
まずワイズマンを名乗る男がセイラを救い出した後に優しく介抱し、その後、グレンと共にアッシマーに苦戦するパイロットのロイドをクーロンガンダムに乗って援護し、果敢に立ち向かう。
コースティックはゾンビたちに毒ガスをばら撒いて効率よく駆逐していき、ゾンビを圧倒していた。
その彼らを威厳をもって指揮するのが戦術の天才たるバスクであり、セイラの眼にはその雄姿が焼き付いていた。
表面上はヒーローらしかった……否、当初の予定はどうあれこの場においては事実上の正義の執行者として戦っていたがために、結果としてセイラやこの場にいたモブの参加者がティターンズを妄信してしまうことに繋がるのであった。
グリムニルが放ったアッシマーは雛見沢エリアにいたロイド・クーパー・オズの助力もあり撃破。
雛見沢にいたゾンビも殲滅。
モーガン率いるグリムニル自体は逃がしてしまったが、組織としてティターンズと敵対し、また各所でゾンビを増やされる危険もある以上、追撃をすることに。
その前に、魔法少女のセイラ、ゾンビとの戦闘経験が豊富なオズ、MSとは大系の違うロボット兵器タイタンパイロットであるクーパー、グレンとも知り合いらしいヴァンツァーパイロットであるロイド、非戦闘員であるがミリアもティターンズ入りすることになった。
思わぬ戦力が一辺に手に入ってバスクは大喜びである。
そしてビーコンを頼りにグリムニルを追いかける道中で様々な機動兵器も手に入れて、フォートモーナスに居座るグリムニルとの決戦の準備を行った。
その内訳は
オズ・コースティック→銃器一式・毒ガス
セイラ→スマホを手に入れて魔法少女に変身
ワイズマン→クーロンガンダム
ロイド→シルキー@
オリロワ6
クーパー→イオン級タイタン@タイタンフォール2
グレン→ガンダム・フロラウス@
混沌ロワ3
バスク→ブラックヴォルフ@混沌ロワ3
ミリア→非戦闘員なので後方で待機、いちおうペッパーボックスピストルとノーマルスーツは渡した
クーパー「......バスク大佐。アンタだけ無駄に重武装な機体でなんだかズルくないか」
バスク「仕方ないだろ、戦艦は見つからなかったし、私はまともにMSを操縦したことがないのだ!
前線でコマンドポストをするなら消去法的に装甲と火力頼みのMAモドキに乗る他あるまい」
セイラ「大丈夫よ、私たちのリーダーであるバスク大佐なら適切な指揮と援護をしてくださるわ(期待の眼差し)」
バスク「お、おお、そうだな(引き気味)。
あー、援護はしてやるが素人だから腕はあんまり期待するなよ、...頼むから」
ミリア(セイラさん、完全にティターンズ色に染まってる...。)
と、若干(主に想定以上にバスクに敬愛を寄せるセイラのせいで)いつもの調子が出ないバスクだが戦力は揃っていた。
ちなみにブラックヴォルフは操縦が簡略化されたり、アインストでなくても動かせるように主催により調整済みのため、動かすだけならバスクでも可能であった(乗りこなせるとは言っていない)。
短時間であるが操作訓練を行い、戦いの準備をするバスクにセイラが淹れたてのコーヒーを持ってくるという一面もあった。
バスク「まったく、これならMSやMAの操縦訓練を受けておくべきだったな」
セイラ「バスク大佐、無理をなさらないで」
バスク「兵に恥ずかしいところは見せられん……ティターンズであるなら尚更だ」
バスク「おまえの親友……ココアだったか? 生きていればティターンズに迎え入れるだろう。
敵はグリムニルだけじゃない、主催もいる。
先の戦いのためにもセイラには期待しているぞ」
セイラ「……はい!」
その台詞はバスクにとっては取るに足らない何気ないものであるつもりだったが、セイラにとっては自分は期待されてると思い込み、頬を染めるのだった。
そんなこんなでフォートモーナスにたどり着いた一行。
とうとう始まったフォートモーナスの決戦
襲撃を仕掛けたティターンズを迎え討つは無数のゾンビ軍団、モブ参加者による敵ヴァンツァー部隊
そして……立ちふさがるは
アッシュ「悲鳴を聞かせて」
ヒステリカに寄せたカラーリングの黒いフリーダムガンダム
バイパー「視界は良好、良い空だ」
ティターンズの飛行MSであるバイアラン
ドリスコル「真の答えはここにあった!人間と機械の融合、S型デバイスだ!」
エゥーゴの機体をパイロットごと改造した百式・改
カヲル「……シンジくんのためなんだ」
巨大人型決戦兵器の一つ、エヴァ乙号機
四機の機動兵器であった。
クーパー「エイペックスプレデターズ…!」
ロイド「あの動きの癖、間違いなく、ドリスコルだ」
ワイズマン「知っているおるのかクーパー。ロイド?」
グレン「とりあえず、強敵であることは間違いなさそうだ」
バスク「怯むな! 数はこちらの方が圧倒している!
内部に入ったセイラたちがモーガンを撃てば奴らは崩れるだろう」
バスクもただ単純に数押しでグリムニルに勝てるとは考えていない。
バスクら大型機動兵器の部隊が囮になっている内に、魔法少女となったセイラと毒ガスのプロであるコースティック、ゾンビ狩りに特化したオズを中心にした潜入グループをフォートモーナスの別の箇所から侵入させ、都市の何所かに隠れているモーガンを討つという計画である。
戦いは一進一退、ティターンズのパイロットたちとグリムニルのパイロットはどちらもエース揃い。
その中でバスクは怯むことなくブラックヴォルフのパワーをもって、強力に火力支援するのであった。
フォートモーナスが機械の巨人たちとゾンビ集団の戦いで瓦礫と血で染まっていく。
一方、侵入チームであるセイラたちも犠牲を払いつつモーガンのいる中枢に迫っていく。
その最中、ティターンズに加勢する別の機動部隊・ウォルター一行が現れた。
ロイドはカレンと再会し、ワイズマンは面識のあるエレハイムと出会う。
何より総戦力的にはモーガンたちを大きく上回った
これは嬉しい誤算、ありがたい援軍か?
かと思いきや、そんな中でウォルターの乗るガンダムヘビーアームズはガトリングを、グレンが乗るフロラウスに向ける。
なんのつもりだ!と罵倒するバスクだったが、通信ですぐにウォルターからの返答が届いた。
ウォルター「気をつけろ!そいつはグリムニルの……モーガンの手先だ!」
ワイズマン「何?ぬおおおおお!?」
エリィ「ワイズマン!?」
グレン「もう少し引き付けるつもりだったが、バレては仕方がないか」
バスク「グレン・デュバル貴様!」
ウォルター「クッ」
フラウロスの巨砲がクーロンガンダムの背後に被弾し、倒されてしまう。
このタイミングでグレンは裏切ってモーガンについた。
否、S型デバイス手術を受けていたグレンには並列思考もといモーガン人格が埋め込まれており、最初からグリムニルの内通者であったのである。
思い起こせば雛見沢エリアに入る前にグリムニルのことを話したのもグレン……すなわち、バスクらティターンズは罠にはまっていたのである。
グレン(モーガン)「この程度の作戦も見抜けないとは、嘆かわしいことだ。スパイに対する警戒が足りないぞバスク君」
バスク「グレン……貴様ァッ!!」
この頃にはクーパーがバイパーに撃たれて死亡。
バスクが預かり知らぬ場であるが、セイラら潜入チームもオズこそがゾンビパンデミックの原因だったことが判明し、コースティックやオズも死亡。
ティターンズのモブ兵士・MS部隊も裏切ったグレンのフロラウスにより次々と撃破されていく。
趨勢はグリムニルに向こうとしていた。
そしてグレンの裏切りによる狙撃はグラーフだけでなく、バスクの乗るブラックヴォルフにも向けられ、ダメ押しのアッシュのフリーダムによるハイマットフルバーストによる砲撃も受け、素人故に避けられないバスクのブラックヴォルフは黒煙を吹きながら倒れた。
辛うじてブラックヴォルフの重装甲に助けられ即死は免れたものの、コクピットには大穴が開きバスクは大量出血の重傷。
そして機体に群がるゾンビ軍団。
ティターンズやウォルターら仲間たちも守ろうと努力はしているが、むしろバスクの援護がなくなったことでティターンズ・ウォルター一行共に苦戦を強いられゾンビ駆逐まで手が回りきらない。
もうすぐ目の前まで来ている敗北に恐怖と焦りと禁じ得ないバスク。
そんな彼の前に赤黒い衣装の男――グラーフが現れた。
実はグラーフはワイズマンの真の姿であり、これまで自身の本性と思惑を隠すためにワイズマンの姿を取っていたのである。
グラーフはグレンにやられたふりをして機体から脱出し、まだバスク以外が気づいてない内にグラーフの姿に戻ったのだ。
グラーフ「我はグラーフ。力の求道者。うぬは力が欲しくないか?」
混乱するバスク、しかしグリムニルへの敗北を認められなかったティターンズの首領は、どうせ死ぬのならばとグラーフの甘言に乗ってしまう。
バスク「こんなところで逝くぐらいなら、せめて戦士として戦わせてくれ!
ゾンビに喰われて終わる情けない最期など私は認めん!」
グラーフ「よろしい。
――我の拳は神の息吹! “堕ちたる種子”を開花させ、
秘めたる力をつむぎ出す! 美しき
滅びの母の力を!」
その言葉はゼノギアス世界の住人及びギアのエーテル能力を高める、グラーフ固有の能力だ。
本来はバスクには効果がなく、そもそもエーテルの大元であるゾハルがこの世界にないと機能しない。
ところが、バスクは本来持ちえないオーガニック的な力でブラックヴォルフを再起動させた。
そしてアインストではないために30%も出なかった機体の出力がここにきて100%引き出せるようになったのだ。
代償としてバスクの精神は暴走。
それを見届けたグラーフはフッと消えるように去っていった。
バスク「ふははははははは!!」
楽「良かった、生きてたのね!」
ロイド「再起動したか。タフな男だ」
エレハイム「・・・何か違和感が」
BT『気をつけてください。我々もロックされています』
バスクの生存が確認されて束の間に安堵した仲間たちだったが、それはすぐに絶望や焦燥に変わる。
ウォルター『羅天のじいさん!逃げろ!』
羅天「何ぃ!ぐふっ!」
バスク機の蹴りが、足元にいた羅天の乗るヴァンツァー・レクソンに刺さる、レクソンはスパークをあげて沈黙した。
バスクの暴走は止まらず、ついには敵味方の区別なく無差別攻撃を始めた。
ロイドの機体も破壊され、敵に拉致される憂き目を見ることに。
フォートモーナスは主にティターンズ側の悲鳴で阿鼻叫喚となる。
もはやモーガンの討伐どころではない。
そこへ暴走したバスクから仲間を逃がすためにエレハイムは支給品として所持してたドライブ(戦闘用の強壮薬、半ば麻薬)を使用してしまい、狂化と同時に乗機のノーベルガンダムを疑似的なバーサーカーシステム起動状態にさせることでバスクの乗るブラックヴォルフと互角の戦いを繰り広げる。
一方その頃、モーガンの元まで一人たどり着いたセイラだったが、S型デバイスを埋め込まれて洗脳されていたここあに両腕を切断されて敗北。
両腕のないセイラは跳躍してここあの腹部にダイブし転倒させ、そのまま通信機を起動しバスクに大声で告げる。
余談だがセイラはまだバスクが暴走したことに気づいていない。
セイラ「バスク大佐!ここです!モーガンはここにいます!
私たちに構わず!ここを爆破してください!」
セイラの要請に応じた……というよりは、偶然にもバスクはセイラたちがいた地点をレーザーで吹き飛ばそうとする。
流石のモーガンも大慌てでガルダに乗り込み急速発進させようとするが背後から飛んできた標識が脇腹を抉った。
即死にこそできず、ガルダ自体はフォートモーナスから発進してしまったが大量の鮮血がモーガンから溢れ出ていた。
その標識を投げたのはここあだった。
セイラ「ここあ、ごめん……今度は親友として一緒に死んであげるから……」
セイラに向けてここあは確かにニコリと笑った。
そして二人はブラックヴォルフから放たれたレーザーによる光の奔流の中へと消えていった……
エレハイム「あははははははははははははははははは!」
バスク「消え去れ、スペースノイド風情があ!!」
お互い暴走状態と言えるエレハイムとバスク。
たった二機のせいで都市エリアフォートモーナスが瓦礫と動かなくなったゾンビの山になる。
幸いなのはウォルターたちは既に脱出、またはティターンズがバスクを除いて全滅していることである。
グラーフはいるにはいるが消耗のせいで介入できない。
しかしエレハイムは気づいてしまう。
フォートモーナス近くの丘にはミリアら非戦闘員が、そしてその近くにフラフラとやってきたフェイがいたことに。
暴走バスクはそれらも敵と誤認し、必殺の極大レーザーを放とうとする。
薬でラリってても存在に気づいたエレハイムは、フェイを守るべくブラックヴォルフの正面に立ち、レーザーから守る盾となる
フェイ「その動き……そのギアに乗っているのはエリィなのか!?」
エレハイム「フェイ、生きて……――」
フェイ「ダメだ、エリィ! ダメだあああああ!!」
献身したノーベルガンダムにエレハイムが乗っていることに気づいたフェイは叫ぶ。
グラーフも大慌てでエレハイムを助け出そうとするが間に合わず……レーザーを防ぎきると同時にノーベルガンダムは爆散した。
同時にエレハイムは穴が開きっぱなしのブラックヴォルフのコクピットに向けてビームリボンを投げており、直撃を受けたバスク及びブラックヴォルフも大爆発を起こし、フォートモーナスに散った。
バスク「地球はアースノイドの……ジオンの残党を駆逐し、勝利を………!」
こうしてフォートモーナスの戦いは終わった。
後に残るのは死体の山と硝煙の匂いと瓦礫、スクラップと化した鉄の巨人たち――そして嘆きと悲しみ。
ティターンズはグリムニルに敗北した。
非戦闘員でありミリアもまた、義理の姉(と気づかぬまま)と相討ち、死亡。
拉致されたロイドはS型デバイスと人格と植え付けれらて新たな「モーガン・ベルナルド」となり、後に多くの惨劇を残していく。
グラーフはフェイと融合し、完全に危険な存在であるイドとなり、こちらも多くの惨劇を引き起こしていく。
唯一、加勢してくれたウォルター一行は被害が最小限であり、正気を取り戻したグレンが文字通り命を捧げることで瀕死のウォルターを救い出した。
ティターンズは全滅した、そこにどのような想いがあったとしてもその事実は覆ることはない……
最終更新:2025年05月21日 14:33