【名前】ナージャ・アップルフィールド
【性別】女
【出展】明日のナージャ
【所属】関東軍

【設定】
主人公。プラチナブロンドと青い瞳がトレードマーク。
歌とダンスが大好きで天性の才を持つ、明るく活発な13歳の少女。
実は父親がフランス人、母親がオーストリア人のハーフ。
アップルフィールド孤児院で育った孤児のため、『ナージャ・アップルフィールド』を名乗るが、
実はオーストリアでも一二を争う名門貴族・プレミンジャー公爵家の令嬢で、実際の本名は『ナージャ・プレミンジャー』。

本人はずっと自分の身の上を孤児だと信じてきたが、ある日「お母さんは生きているかもしれない」と告げられ、両親の形見であるブローチ・ドレス・日記帳を渡されるが、それらを狙った追手から逃げるためと母を探すため、旅芸人一座「ダンデライオン一座」へと入団。
踊り子として一座と共に世界を巡り、母を知る人を訪ね歩く事を決意する。
また、その旅を続けていく中で、明るく純真な性格から行く先々でフラグを立てまくっていく。
(渋百科より流用)

参戦時期は不明。今大戦では特に触れられなかった。


【今大戦での動向】
大東亜共和国(日本)の関東軍側に異世界召喚装置で呼ばれ首輪をつけられる、どうやらこの国では内戦が起きているらしいので相対する関西軍との戦争を強要される。
関西軍の悪行を綴った映像には悲惨なものがたくさん映されており、思わず吐き気を催すナージャ、しかし二人の紳士が気をしっかり持つように、そしてプロパガンダに騙されないように、と忠告と彼女を守るような姿勢を取る。
それが現代の日本の紳士である刑事の右京とナージャとほぼ同年代生まれのイギリスの紳士である波紋使いジョナサンであった。

三人は紅茶を好むため、読者から紅茶組と言われ、二人の紳士がナージャを守る形で同盟が生まれた。
そして明るく純真な彼女はシャロ(Bルート)とも会話をしていく。
関東軍ネームド部隊の良識派からのマスコットになるのはそう時間はかからなかった。

そんな彼女であったが、愛知県の名古屋基地に配置されることになる。
幸いにしてジョナサンや右京もついてきた。
だが名古屋基地周辺は最前線であることに加え、街も荒れに荒れていた。
被災者たち内戦やその前に起きた大地震の復興が進んでいないので飢えている……となると戦闘はまともにできないナージャにできることは二つだけであった。
それは被災者への炊き出しの手伝いと踊り子としてダンスを振る舞うことだった。
この手伝いとダンスには被災者は感謝した(結果として戦争を強いる関東軍の印象も多少良くなってしまったが)。
被災者たちの見せた笑顔にナージャも笑顔を覚えるのであった。




『みんな笑顔になれたら争いもきっとなくなる』



次の日の夜、ナージャは軍服を着せられピストルを持たされて前哨基地で見張りをやらされていた。
アサルトライフルも持てないくらい非力で戦力にならない少女だが、見張りの仕事ぐらいはできるだろう、との上からの判断であった。
その姿はまるで少年兵のそれであった……殺意と覚悟がないことを抜きにすれば。

眠い中、徹夜で見張りを行うナージャ。
基地にはジョナサンさんや右京さんもいるのできっと大丈夫だろう、それに関西軍と言えど話し合えば分かり合える人もいると心の中で思っていた。

だが、彼女に待っていたのは残酷な結末であった。
突然やってきた関西軍のセリューがナージャがいた見張り台にこっそり忍び寄り、そして、気配に気づいたナージャが振り向くと同時に、「正義執行」の一言と共に頭を撃ち抜かれて脳漿を炸裂させられた。
さらにセリューはナージャの首を切り落とし、関東軍に見せつけるように高々と首級を掲げた。

その銃声が狼煙代わりとなり、交戦派の関西軍の一団が、名古屋の前哨基地に攻めてきたのだった。




セリューは狂人であるが、善人には基本手を出さない主義である。
そんな彼女がナージャを撃ったのは、関西軍側にいたナージャのライバルであるローズマリーの仕業だった。
ローズマリーがセリューに彼女がトンデモない悪女であると吹き込んだせいでナージャは死ぬことになったのだ。

せめて前日に被災者に善意から炊き出しやダンスを振る舞う姿を見ていればセリューの印象も変わったかもしれないが、全ては後の祭りである。
ナージャの死を知ったジョナサンと右京、そして目的のために人の心を捨てたハズのホムンクルス・シャロですら悲しみを覚えたそうな。

そして名古屋前線基地での戦いは、関東軍の敗走という形で終わりを迎えた。
ナージャの間接的な死因となったローズマリーと吸血鬼ディオが遅れて名古屋基地を訪れる。
その基地には戦いの爪痕と、回収が間に合わずやむ無く打ち捨てられたナージャの死体があった…

ナージャや関東軍兵士の死体には蠅や蛆がたかり、ショベルカーで死体の山が運ばれる。
その死体は味方でもない限り埋葬されるなんてことはされず、せいぜい感染対策のためにガソリンをかけられて燃やされ、骨と灰に変えられる。
戦争は無情であった。

なお、ディオがナージャの死体が燃やされる前にこっそりとナージャの首輪を回収、遠回しであるが関西軍反戦派の役に立った。
ローズマリーはプレミンジャー家に取り入るためのライバルがいなくなってホッとした一方、彼女の死体が脳裏に焼き付いたのか、腐乱死体となった彼女に見つめられる幻覚に悩まされることになる。


余談だが、戦力にはならない彼女がこの世界に呼ばれたのは不完全な召喚装置のバグと同時に、サーカスでヨーロッパを巡ってた時に後のエースや英雄と触れ合ってたんじゃ?などと読者から考察されている。
ナージャのオープニングで出てくるイケメン達が徴兵された可能性があるのだ。
舞台設定から察するに『明日のナージャ』本編が終わって数年後にはたぶん第一次世界大戦が起きてるとの意見もある。
戦争の悲劇を13歳から知って死ぬか、数年後に地獄を見るか、どちらが果たして幸せなのだろうか。
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最終更新:2025年05月30日 10:53