【名前】春日歩
【性別】女
【出展】あずまんが大王
【所属】関西軍

【設定】
美浜ちよが登校する学校に大阪から来た転校生。
和歌山生まれの神戸育ちで純粋な大阪人ではないのだが、ともが“和歌山を知らない上に神戸もよくわからなかった”のと歩が「関西にある」と言ってしまったため、『関西なら大阪。そしてそこから来た』という理由で大阪さんなるニックネームに決定してしまった(本項目では読みやすさを重視するため本名の歩と以下表記する)

勉強は苦手で、勉強がダメな「ボンクラーズ」の一員(ただしこの中では一番成績が良い)。
運動も大の苦手でちよよりも足が遅い。
なぞなぞが得意で、とも(滝野智/未参戦)が出した問題の数々を即答して、とも・ちよを唸らせている。
ステレオタイプな大阪人とは違い、関西弁を使う以外は天然マイペースである。

余談になるが、同作者「よつばと!」某巻の描きおろし収録分にて大人になった姿で登場し、小学校教師になっていることが明らかになった。
スターシステムでなければ、あずまんが大王とよつばと!が世界観を共有していることが発覚したことになる。
学生時代の進路に迷っていた大阪は、ちよに「先生が向いている」と言われ、それを見事に叶えた形となる。

……この大戦に生き延びれたらだが。


【今大戦での動向】

ユリカ「これから皆さんに『戦争』をしてもらいます」

召喚装置という現実ではありえない装置により内戦下の異世界、大東亜共和国の関西軍本拠地がある『大阪』に転送された歩は、同じく転送されたちよ共々首輪を嵌められ、戦争を強要された。
お気楽マイペースな大阪も、「あだ名が大阪だからって大阪に連れてくるとはそな安直なあ~」とツッコめない程度には、この事態は流石に「まずい」と感じていた。
そして眼を背けたくなる関東軍の暴虐を描いたプロパガンダ映像。、
それを見た歩は自分は勉強もダメで運動もできない、それでも友人のちよだけは守らなければ、と思うのだった。

そして前線に駆り出される前に、大阪の本拠地で訓練を受ける歩とちよ。
……が、まるで成績は良くなかった。
ちよは純粋に体格上拳銃ぐらいしかまともに持てず、頭が良くない歩は銃の手入れもできない。
運動能力についてはどちらも落第であった。

そこで関西軍は檻に入れられている「ある男たち」の世話係を二人に任命することにした。
1人はサイヤ人の回復能力が活かしきれず体調が戻るのに手間取るブロリー。
もう1人はジュマ化が進行している鍋屋という男だった。

最初は滅茶苦茶ビビっていた歩とちよだが、ちよの得意な料理と、ブロリーが自分を下したマイキーについてはウキウキで話す上、鍋屋も日々理性を失っていくもののちよには好意を示していた。
未だ怯えがある歩、「案外この人らは悪い人たちではないんやな」と感じると同時にコミュニケーションができているちよに驚く歩であった。

また、休憩がてらに仲が良くなった参戦者を大阪の街に案内することもあった。
幸い、多少要塞化されているが大阪は歩の知る大阪の街と大差なかった。

また、ちよちゃんに頼まれ、食料をとりにきた歩にマヨネーズを吸っている所を目撃された銀魂の方の土方を止めるエピソードもあった。

歩「土方さん、マヨネーズは吸うもんやないで。コナモンにかけるもんや」
土方「どう食べようが俺の勝手だろが…」

また半ば監禁されているブレイバーンとも話す機会もあった。

ブレイバーン「私は正義を成すためにイサミと一つになりたい、こんな内戦に付き合ってる場合ではない」
歩「イサミさんのこと愛してるんやなあ」
ブレイバーン「ああ、私が認めた男だ」
歩「お、男……? 話し方からして女の人かと思っていたで」
ブレイバーン「うん? どこが悪いのかね?」

ちなみに月に苗字が大阪だと思われていた。
デスノートを使う優先順位が低いんでわざわざ名前確認してないからであるが、これは歩にはあまり関係ない話であろう。


そんな日々を送っていた、歩・ちよは前線の新潟の越後基地に配属される。
檻に入れられたままだが、ブロリーも一緒だ。

だが、そこへ関東軍からの容赦ない攻撃が始まった。
歩とちよは突然始まった砲撃・爆音・味方の悲鳴に隅っこでガタガタと震えるしかなかった。
ブロリーは檻から出て戦いたがっていたが、二人は檻のカギを持っていないので出す事ができない。

そんな中、敵軍の名もなき兵士が歩たちのいる部屋に乱入、偶然かち合ったちよともみ合いになる。
そしてバンッ!という音とも共に、鮮血が飛び散った。


殺されたのは敵軍兵士、撃ったのはちよであった。
半ばアクシデントだった。
揉み合いになった時に偶然支給された拳銃の引き金が指に挟まってしまい、事故同然に敵兵をちよが射殺してしまったのだ。
よく見ると殺した敵兵士は自分たちと年齢差のない少年兵であった。

人を故意ではないとはいえ、殺してしまった事実にちよはずっと泣いていた。
そして彼女を慰める歩は改めて自分たちの置かれた状況がイカれていると実感するのであった。

やがて関西軍の迎撃が成功し、越後基地から関東軍は離れていった。
どうにか危機を乗り切ったようである。
これから追撃掃討戦を行うため、越後基地の表に生き残った参戦者やモブ兵士が集まっていく。
ブロリーもまた、駆り出されるために檻から出された。

あまりにも多くの人だかりができたため、ちよとブロリーと逸れてしまったが、まあすぐに合流できるやろと、暢気に思う歩であった。



悲劇はここからであった。
突然、高高度から落下する一つの爆弾。
それは越後基地を粉砕するには流石に無理があるかに思われた。
突如、周囲の兵士や参戦者がバタバタとのたうち苦しみながら死んでいくまでは。

関東軍はここで毒ガスGUSOHの使用に踏み切ったのである。
この時、ちよの方はブロリーが本能的にまずいと悟ったことで、担がれ、飛んで逃げ出すことができた。
いかな無敵のサイヤ人とはいえ、毒や病気には脆弱だからだ。

一方、歩は毒ガスを吸ってしまい、手遅れであった。
倒れた歩は死の間際、飛んで遠く離れていくブロリーとちよの背中を見て手を伸ばす。
「置いていかへんで」と。

だが、その手が届くことなく、歩は逝く事になった。

(ああ、死にたくあらへんなあ……
 ちよちゃん、せめて生き延びてや)

彼女が最期に願ったのは生への渇望と、友の無事への祈りだった。
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最終更新:2025年06月04日 15:49