【架空世界におけるロール・設定】
この世界ではゼノヴァイパーは歪蛇戦隊というスーパー戦隊扱いでありドンブラザーズの後輩戦隊に当たる。
しかし、原作ロワ同様に戦隊間の仲が悪く、ゼンカイザーブラックである介人から信用されてない。
彼自身の性格は元ロワと変わりなく、ド天然で変人であるが善人である。
前日譚においてはかやのピンチにゼノヴァイパーオメガとして爽快と舞い降り、軽い身のこなしで怪異ヨミガエリと化した「元クラスメイト」を撃退する活躍を見せた。
だがそこは冬川、ポカンとするかやを尻目にクールに去るオメガだったが、お礼を言おうと探し回るかやが全裸男子高校生(冬川)と鉢合わせし、絹を裂くような悲鳴をあげるのはその数分後のお話である。
なお初対面は最悪だったが、変なだけでいい人なことには変わらないのもあって文芸部に馴染んだ模様。
ヨミガエリまどか戦において、ゼノヴァイパー組(ただし直人と姫来は諸事情により欠席)も駆けつけており、冬川も青のゼノヴァイパーオメガとして戦隊仲間と共に出撃する。
ヨミガエリまどかが倒れた際、零は悪人ほむらを討つまたとないチャンスとして、ヨミガエリまどかだった結晶に縋り泣きじゃくるほむらに総攻撃を仕掛けるよう指示を出したが、命令に従った聖はともかく、冬川は「ヒーローがやることじゃない」と止めに入り、裕太は「撃てない」と拒否。
意見が割れてる最中にほむほむを取り逃がす形になるのだった。
ガイストこと零に詰め寄られるが、冬川は少なくとも「戦意を失った相手を討つのはヒーローとしてはあってはならない」と本気で信じており、彼の優しさと善性が伺える一方、元々仲が悪いゼノヴァイパーの連携がより亀裂が入った瞬間でもあった。
【今ロワでの動向】
殺し合いのために拉致られ、見せしめとしてゼンカイザーブラックこと介人を含む数人を殺されるところを目撃する。
その中には
赤ん坊までいたのを見落とさず、冬川はヒーローとして打倒主催に燃える。
いつか必ず首輪を外して主催を倒しに行くと、見せしめで犠牲になった人々に誓うのだった。
会場に転送され、さっそく文芸部の友人であるかやと再会を果たす冬川。
未だ、主催への怒りは燃えており打倒!とばかりにさっそく変身。
奔る閃光、吹き荒れる突風、そして弾ける服、青い蛇の戦隊ヒーロー・ゼノヴァイパーオメガとしての姿を顕現する。
ちなみに過去の全裸を見た経験から、とりあえずまずどこかの服屋に寄っていこうと考えるかやであった。
ついでに無駄に派手なエフェクトとともに変身したのでかやは率直な疑問をぶつけた。
かや「あの…こんな派手にやったら、ちょっと」
冬川「安心したまえ、そのときは倒す」
かや「そういう問題では…」
と、そこにやってきたのはハンディを撃退した魔法少女であるおんぷであった。
僥倖なのは、彼女は対主催寄りであるということ。
彼女はハンディハンディという危険な怪物がいることを冬川たちに教えた。
しかしその後、気づいたらおんぷがいつの間にかいなくなっていた。
テンパるかやであったが、そんな彼女を落ち着かせ、捜索に出発しようとしたときに。
かやと同じ文芸部のみやびと兎の獣人であるウサルノフ、オニシスターである先輩ヒーローのはるかの三人が目の前に現れる。
ただし、みやびはドンブラスターでサルブラザーに変身していた。
みやび「あ、おーい!良縁寺さーん!」
かや「ギャア、青いゴリラが口をきいた」
ようやく知り合いと再会するも、みやびが変身解除を忘れていたため、
かやを気絶させてしまったみやび。
冬川「…説明的なツッコミだな」
思わず冬川君はこぼした…ともあれ、文芸部組集結(ウサギとオニシスターを添えて)である。
オニシスター、サルブラザー(元の持ち主ではないが)、ゼノヴァイパーオメガ、そして修羅場慣れしたウサルノフ。
これだけの戦闘力があれば並の相手なら問題ないだろうと考える冬川。
いつの間にか行方不明になったおんぷを全員で探すことに。
しかしそこに鬼化したたきながやってきて一行に襲撃を加える。
元々変身を解いていないゼノヴァイパーオメガ、はるかはオニシスターに変身し、ウサルノフは銃を構え、みやびも張り切ってサルブラザーとして戦う。
かやのみ物陰に隠れ、必要な時は援護してくれと冬川は頼みこんだ。
だが、鬼化たきなの戦闘力は四人をもってしても抑えきれないほどであった。
そしてたきながオニシスターを庇ってサルブラザーみやびが殺害されてしまう。
ある程度のダメージを受けたからみやび殺害後にたきなは撤退したが、今度はかやまで行方不明になってしまう。
その後、かやは冬川君たちのもとに戻るのだが、皆一様にかやを責めた。仕方ない、友達を見捨てて逃げたのだから。
特に長らく行動を共にしていたウサルノフは――
ウサルノフ「あいつは…みやびはずっとお前を案じていたんだぞ…それでやっと再会できて…」
かやの因果応報とはいえ、今回は冬川も堪忍袋の緒が切れ、フォローを諦めて責める側に立っていた。
ガンガンに責められ、再び背を向けその場を逃げ出すかや。
ウサルノフ、はるかはもちろんだが冬川も追いかけない。
かやは自分と向き合わなければダメだ、という人間としては至極真っ当ともいえ、この殺し合いでは悪手ともいえる考えからである。
その後、ゼノヴァイパーオメガの変身を解除し、全裸になるので服屋で服を調達した冬川。
その間に指名手配犯である犬塚(イヌブラザー)と警察官である両津がウサルノフたちと遭遇してところを冬川は服選びから戻ってきた。
かやの移動距離的に近くにいたのは分かってたし、ドンブラザーズ二人が合流出来たが、片やかやの覚悟汲んで置いて来た後、片やかやを責めて追い出してしまったことがわかってしまい、両者に気まずい空気が流れた。
かやはおそらく死んでしまったことを教えられショックを受ける冬川たち。
一番の大人である両津は、かやがみやびを見捨てた件で皆が怒る気持ちを否定はせず、けどかやだって元は戦いとは関係無い普通の女の子だったのに、そこまでの覚悟を求めるのは酷じゃないのかと言及する。
同時に、両津側もましろに続きまたしても女の子であるかやを助けられなかった自分を責めていた。
冬川とはるかは戦えると言っても高校生で、ウサルノフはみやびと特に親しかっただけに両さんみたいな所謂大人としての冷静な意見が欠けてしまい、結果感情的にかやを責めてしまったことを反省するのだった。
ならばせめてかやを埋葬してあげようと、かやが死んだと思われる現場に一人向かうことにした冬川だった。
1人じゃ危ないと両津一行も後からついていくのだった。
ところがかやはまだ死んではいなかった。
死んだと思われたかやは葉月と戦っていた。
そこへさらに面白半分でベロバが乱入。
べロバはプレミアムベロバに変身し、葉月を援護するかのようにかやに攻撃を仕掛けてくる。
いくらブランクがあるとはいえ戦い慣れているベロバ相手にかやには手も足も出ず、そこに両津から話を聞いた結果自らの浅慮を悔やみ駆けつけた冬川がゼノヴァイパーオメガに変身するも、かやを狙ったプレミアムベロバのレーザービクトリーを直撃を受けてしまう……
少し遅れてウサルノフも駆けつけたはいいが、葉月を連れてベロバと真希が立ち去るのを黙って見過ごすことしか出来ず。
そしてすぐそこには泣き叫ぶことしか出来ないかやと今にも命の灯火が尽きかけてる冬川という悲惨な光景があった。
ウサルノフや遅れて到着した両津たちが崩れ落ちる二人へと駆けよる。
その中心で、また自分のせいで大切な友人が犠牲になったと泣き叫ぶかや。
私が死ねばよかったのに…そう呟く彼女の腕の中で冬川は謝罪の言葉を口にする。
誰かを守りたくてゼノヴァイパーに変身した。
戦えない者を戦わなくていいようにするのがヒーローの務めだったというのに使命を忘れて怯えるかやにも戦いを強いて、その果てに心に深い傷を負わせてしまったと、そして、自責を繰り返すかやに冬川はこう言った。
「お前は、ずっと自分を責め続けるんだろう。
自分のせいで人が死ぬ…みんな自分を恨んでるって…
けど、俺は許す…。
例え他の誰がなんと言おうと、自分で自分を許せなくても、許す。
だから頼む。
もう死んだ方がいいなんて、言わないでくれ…お前は、俺や…神来社が守りたかった大切な…文芸部の…仲間…なん…だ……」
最期に冬川にとって、みやびやかや達と過ごした文芸部での短い日々がかけがえのない記憶だったと伝えると、その思い出の象徴を守れたことを胸に、冬川は全員が看取る中静かに息を引き取った。
しかし冬川の遺言をきいてもなお、自責を止められないかや
両津たちが冬川くんを埋葬している間にふらふらとどこかへ立ち去ってしまった。
更に冬川埋葬後、両津一行が離れた後、羅鬼化しワクワクさんを食べてより怪物化が進行した聖(元・ゼノヴァイパーサクヤ)に墓を掘り起こされ、その遺体を貪り食われ、より手の付けられない怪物と化した。
さらにその後、失意のかやは冬川の遺体を食べたことを知らない聖の甘言に乗る形でゼノヴァイパーアルファ……という名の羅鬼に人体改造される。
羅鬼は人間を貪り食う危険な存在。
その後、両津一行はみさえ・フランの襲来によって壊滅的な被害を受ける。
そしてゼノヴァイパーアルファとなったかやはウサルノフだけは助け出そうとするも、食人本能に抗えず、ウサルノフを捕食。
かやのその後の顛末を含めて冬川が関わった人々は一人残らず全滅の憂き目を見ることになった。
とある世界線ではゼノヴァイパーオメガとして聖と共に混沌な世界を生み出した黒幕に抗う英雄の一人だった冬川京太郎。
だが、この世界線では精神性こそ同じであったものの、関係者含めて救いのない末路を辿るのだった。
最終更新:2025年06月08日 08:41