【名前】前原 圭一
【性別】男
【出展】ひぐらしのなく頃に

【架空学園3におけるロール・設定】
お調子者で熱血漢な少年。行動力はあるが暴走し出すと考え足らずになりがちで、一度信じた価値観に短絡的になる部分もある。そういった行動が裏目に出たり、足をすくわれる事もしばしばであるが、それもまた彼の魅力であろう。
彼自身は、何物も恐れず熱く行動し、周囲をも巻き込む役割を「赤い炎」と呼んだ。
デリカシーにかける一面もあり、女性の気持ちには疎い。また、ふとしたことから色々な触れてはならない事に触れてしまう間の悪さも……
見た目に似合わず勉強はよく出来、小さな村の学校(雛見沢)では教わる側よりむしろ教える側に回る事も多い。
口先の魔術師とは梨花の評で、彼は口先だけで物事を自分の思う方向に持っていく特技を持っている。「相手が人で耳がついている限り(中略)思いのままに操ってやるぜ」と豪語する。
原作における暴走はあくまで雛見沢症候群によるもの、あの風土病にメンタルの強さは関係ないことを物語っている。
ただし、雛見沢に引っ越してくる以前、特進クラスへと入り成績を伸ばしていったが、それが原因で周囲からのいじめに遭い、さらには受験ストレスから、複数の小児をモデルガンで狙った児童連続襲撃事件を起こしてしまう、そんな中1人の少女が目に被弾したことで罪の意識から両親に犯行を告白し警察に出頭。多額の示談金を支払うことで保護観察処分として事件を解決し、逃げるように一家で雛見沢に引っ越してきた後ろぐらい過去を持つ。
ここまでが原作と同じ設定。

圭一とレナは雛見沢村の出身だったが、二人と偶然雛見沢の外へ言っていた入江以外は一人のバーニッシュによる暴走によって虐殺が起こされた「雛見沢大炎上事件によって村民は全滅or行方不明という暗い過去がある。
その後は身寄りがなくなった圭一とレナは入江に保護者という形で引き取られ東京に移住(圭一的には仕方なく東京に戻る形に)することになる。

雛見沢の消滅は大変ショッキングな出来事だったが、今の高校に入る頃にはレナ共々表面上は立ち直れた様子。

日常パートでは主にコメディリリーフの一人を担当し、半ば漫才コンビとなっている悪友アスランとドタバタを繰り広げることが多い。

圭一「アスラァアアアアン!!」

↑のようにアスランがなんかやらかす度に一々叫ぶのは彼の仕事。

また、アスランは模型部のビルダーとしてリクやアラタと仲がよく、その縁で同じく模型部に入部し圭一、リク・アラタとも友人関係を気づいている。
ちなみにこの世界ではガンダムシリーズはアニメとして普通に放送されているが、SEEDとビルド系は放送されていない。
したがって彼が作ったガンプラ(LBX)のストライクガンダムやフリーダムガンダムは圭一の自作となっている。
ただし、LBXを使った戦闘の実力はアスラン・リク・アラタには劣るらしく、試合では補欠である。
ちなみに模型部顧問の愛子先生にはその醸し出す母性から気になっている描写がある(上述の雛見沢炎上で母親を亡くした影響もあると思われる。)

文化祭では所属するクラスは女装メイド&男装執事喫茶をすることになり。
女子の皆さんは暴走して、メイド服のデザインは結構きわどいものになってしまう。
それで1番恥ずかしい思いをしたのは圭一だったりする。
学園祭で(女装)メイド喫茶が開かれていると聞いて颯爽と現れるイリーこと入江、既にヘヴン状態です。
ちなみに入江はガンプラバトル大会で良い大人が金髪ロングのカツラに趣味の悪いマスクをつけて「ラウ・ル・クルーゼ」と名乗ってたりする。

スケベな珍事もやっていたり、アスランと圭一が女子更衣室の覗きのために自分たちのガンプラに小型カメラつけて潜入させるという悪戯やっていたが、潜入した更衣室で初っ端ピンキーにデデドン(絶望)とガンプラの存在がバレてしまい……

アスラン「(証拠隠滅のために)イージスを自爆させる!!!!!!!!」
圭一「ちょ、ちょっと待て、俺のストライクがー!」

で、無印種の例の名シーンの如く圭一のストライクガンダムを巻き込んでイージスガンダム自☆爆。
でも結局二人とも覗き未遂がバレて女子にしばかれる羽目に。

圭一「こ、これはだな、今度やる大会の準備のために……」
レナ「嘘だッ!!!」
アスラン「モウヤメルンダッ!」
徐倫「逃げるな! (罪を償うまで)生きる方が戦いだ!」

バレンタインデーでは圭一たちがモテない男の同志たちを連れて「バレンタインに反逆を!」というスローガンのもと大暴れしたのもあり、みんなが待ち望んだ夏休みの海水浴では美少女たちの水着を待ち望んでいたのにピンキーの水着姿で圭一が阿鼻叫喚に。

という感じ楽しそうな日々を送っていた。


一方で、レナが雛見沢の一件でバーニッシュを種族全体で恨んでいるのに対し、圭一はあくまで雛見沢を滅ぼした一個人にのみ恨みを向けている。


また雛見沢が滅び、梨花も死んだハズなのに圭一とレナは雛見沢症候群末期であるL5にはならないまま転校できたのには謎が残る。

考えられる可能性としては

①この世界の雛見沢症候群は原作と性質が違う。
②確実に治す方法が存在し、二人が知らないうちに措置を受けた。
③女王感染者である梨花がどこかでまだ生きてる。
④梨花は死亡したが、クラスメイトの中に新しい女王感染者がいる。
⑤深く考えてはいけない 奇跡も魔法もあるんだよ。

はてさて真相は……


【今ロワでの動向】
教師の茅場、テロリストのセレディ、近くの医療施設で働いていると噂されている田無により首輪を嵌められ、殺し合いを強要されることになった圭一やクラスメイトたち。
見せしめにアスナたちが殺された時は、さしもの圭一も悲鳴を上げる。

そして会場に転送された圭一。
最初こそ急なクラスメイトや教師の死に動揺していた圭一だったが、すぐに冷静さを取り戻そうとし、なんとかクールになれた。
圭一としては同じ釜の飯を食ってきたクラスメイトや愛ちゃん先生・エレン先生を殺すなど問題外。
この殺し合いを壊し、みんなで脱出することを決意し、会場を歩きだした。


そんな彼だったが、近くで戦闘音、特に雛見沢大炎上の際に見覚えのあるバーニッシュが出す特殊な色の炎を発見した圭一はすぐさま現場に向かった。
そこには極制服を着たレナとバーニッシュとしての本性を現したリオが戦っていた。
まさかリオがクラスメイトに紛れていたバーニッシュだったとは……驚く圭一で状況が把握できてないが、少なくともレナは守りリオを止めないと思い、レナに加勢することに。
しかしリオは単なるバーニッシュではなく、その中でも過激な暴徒集団マッドバーニッシュの長であった。
純粋な実力差もあり、極制服は燃やされ繊維喪失からの文字通りの意味でレナは裸同然に。
このままでは怒り狂ったリオに二人とも殺されかねなかったが、ここで圭一が支給品の閃光手榴弾を投擲してレナの逃走を助けた。

だがリオも目くらましを受けて黙って逃がす気もなく、炎の壁を作りだした。
炎自体は二人には当たらなかったものの、レナと圭一の合流を妨害。
2人は互いの無事を祈って正反対の方向へ逃げることに。



なんとかリオから逃げおおせた圭一は次に仮面ライダーフォーゼに変身したキリトに出会う。
恋人のアスナ見せしめでキリトの精神状態は危険な域に突入していた。
可能ならばアスナの敵を討つために無理やりにでも主催者のところに殴りこみたいところであった。
圭一はバーニッシュとしての本性を現し、おそらく殺し合いに乗ったリオから逃げてきて、レナと逸れたことを明かし、キリトの精神状態が目に見えて危険であることに気づいた圭一は過去に仲間を失ったことを明かした上で、キリトの辛さも痛いほどわかるけど自暴自棄になるなと熱い口調で諭した。
キリトも(表面上は)落ち着いたのか、圭一と共に対主催仲間となった。

道中、キリトの考察によりこの会場が「VRでできた仮想空間」であることを話される。
これは名簿でのキリトとかアスナが本名表記じゃないのはVRネームを載せられている上、そもそもキリトの今の姿はオンラインゲームSAOの姿そのものだった。
会場にVR技術が使われているのはまず間違いないだろうと考察した。
ともすればここで死んでも本体である肉体は死なないという可能性も浮上したが、それは流石にない可能性の方が多かった。
例えばVR装置に繋がれた肉体が特殊な電波を受けて脳が焼かれる可能性もあるからだ。
少なくともあの場にいた茅場や田無にセレディが生徒や一部教師に殺し合いを強要しているのは本気だった。
「これはゲームであって遊びではない」と。
問題は何のためにVR空間を使ってまで殺し合いを強要したかであるが、流石に情報不足故にいったん考察を打ち切った。


そんな圭一たちだったが、放送でレナとリクの死を知ることになる。
妹みたいな存在だったレナと模型部の仲間であるリクを誰が殺したんだ、と嘆く圭一の前に今度は百美が現れる。
彼曰く、レナ殺害の下手人は隠れ埼玉県民であった響とロゼであると伝えられた。
圭一は殺し合いに乗っているなら二人を止めないとと考え、百美も一緒に行こうと誘ったが、百美は麗という探し人がいるため、合流せず、その場を去っていった。


二人はしばらく他の参加者に接触できないまま何度目かの放送の後に、シュカ(朱歌)の襲撃が入る。
圭一は幸い、事前に渡した支給品の日本刀でキリトに守られてた。


放送で大好きなカナメの死亡を告げられて、シュカはより疑心暗鬼に陥っていた・
そのうち。

シュカ「…ううん、今のはデタラメね。カナメなら大丈夫。私を負かしたぐらいだもん、絶対に生きているわ」
   「でも、カナメを殺そうとする奴らは全員殺さなくちゃ」
   「待っててね、カナメ」

と明らかに正気じゃない状態にシュカはあった、そして見つけたキリトと圭一を抹殺すべく彼女は襲撃を開始する。
キリトもキリトでアスナの仇を取るまでは死ねないし、自分を立ち直らせてくれた圭一も失いたくないから最悪シュカを殺しても構わないという感じで挑む。
そして圭一はというと金属バットで必死に戦いながらシュカと対話して正気に戻そうと尽力する。
だがバットも易々と折られ、実力差からキリトとシュカ双方を止められない圭一だが、そこに愛子先生が駆け付け、圭一に一つのガンプラ・LBXフリーダムガンダムを託し、再び戦いの舞台に上がってくる。

実質LBX化しているフリーダムと愛子の援護のおかげでキリト・シュカとの殺し合いを止めようとする圭一、しかし、ここでキリトもついに堪忍袋の緒が切れるのであった。

キリト「おまえは復讐を捨てろ、クラスメイト同士で殺しあうな、って言うけど。
    じゃあおまえは故郷の雛見沢を焼いたバーニッシュ、レナを殺した奴を許せるのか?
    例えクラスメイトだったとしても!」
圭一「それは……」
キリト「恨みを捨てるってことはおまえが思ってるほど簡単じゃないんだ!
    俺は主催者どもを皆殺しにするための障害になるなら、殺し合いに乗った奴らを全員殺す。
    例え、それがクラスメイトであったとしても」
圭一「アスナはそんなこと望んじゃいない!」
キリト「そんなのわかってるんだよ! アスナが二度と戻ってこないことも。
    だけど復讐をしないと、俺自身が前に進めない気がするんだ!」

キリトの「漆黒の意思」に飲まれそうになり、かつ彼の心中も分かってしまう圭一。
かつて自分の故郷を破滅に導いたバーニッシュを殺してしまいたい程に強く憎んだこともあった。
またロゼと響がレナ殺害の犯人と聞いた時には絶対に許せない気持ちが強かった。

それでも、圭一にはまだ仲間を信じる気持ちが強かった。
雛見沢村の破滅は住人達の暴走によるものも一因であり、止められなかった惨劇をここでも繰り返したくないとも強く願っていた。
だから圭一はクールに、これ以上仲間同士で殺し合う事を否定するため、危ういキリトを止めるために立ち塞がった。
レナを殺したと思われるロゼや響にも強く憤りつつも、生かしたまま捕まえて罪を償ってもらう……という考えを持っていた。
というのも圭一自身が雛見沢に来る前に特進クラスでイジメられてたし、それが原因で暴走したこともあった。
だから埼玉県人として虐げられた彼女たちも耐えられず暴走した被害者ではないかと同情も感じている。
ちなみにバーニッシュに関しても脅威は感じてるが、埼玉県人と似た考えであり、許せないのは雛見沢を炎上させたバーニッシュただ一人だ、と圭一は言う。

口先の魔術師の熱い言葉に捲し立てられ心を揺さぶられたキリト、本来の彼ならここまで復讐に囚われずに彼と同様の道を進んだだろう。
だが、アスナを失った時から彼は「漆黒の意思」に目覚めてしまった、それを貫く覚悟は既に完了していた。
だから、目の前に立ち塞がる障害があるならば何であろうと「斬り伏せる」。
そう一層に殺意を強める程に彼の意思は黒ずんでいた、圭一と愛子先生を切り捨てる結果になったとしても。

そしてキリトは一気に片を付けようと、ソードスキル『ソニックリープ』を放つ。
それは只人に反応する余裕を与えない神速の一撃、LBXや先生がいても阻止は不可能、反応する手立てもなければ圭一に防ぐ手段もない。
そして何の障害なく最初の一閃が圭一を切り裂こうとした―――

その瞬間、圭一の中で何かが砕け散ったような気がした。
強い意志と緊迫感からこの土壇場で「種割れ」の境地に至り、そして世界がスローモーションのように映っていた。
圭一の意外な底力に驚いたキリトであり、圭一はカウンターを狙って相手の動きを見極めた。
だからといって例え無我の境地に至ろうとも、キリトの剣速は衰えをみせない。
それでも圭一は紙一重で躱しきり、そしてキリトに肉薄して鳩尾に重い一撃を食らわした。
キリトにとっては予想外の一撃であり、瞬時に自分の完敗を悟り、さらに黒い霧を晴らす程の熱い想いを受け取って、そのまま意識を失った……

戦いに勝った圭一だが代償としてフリーダムガンダムの腹部をキリトの刀で貫徹させられ、しかも動きが早くなりすぎた反射速度についていけず、故障してしまった。

圭一「今のはいったい……いやそれよりもありがとう、フリーダム……」

一方、三つ巴状況でもキリト&圭一の排除を目論み、その二人が争っている隙をみて漁夫の利を狙うシュカ。
しかし彼女の前に愛子先生が立ち塞がり、シュカの暴走を止めようと説得を試みた
だが症状が悪化した朱歌は先生の言葉も全く信じられず、むしろ自分を騙そうとする甘言にしか聞こえない
先生の優しさを拒絶する言葉を吐き捨て、朱歌は躊躇いもなく目の前の邪魔者を排除すべく鎖を放とうとした、
キリトは気絶、圭一はもはや武器は一つもなく、止める術がない。
だがその直前に目の前の床に銃弾が当たったのを確認し、さらにどこからか投げ込まれた煙幕で視界も奪われてしまう。
続けざまに二つの足音が遠ざかるのを朱歌は聴いたものの、追跡を阻む牽制の弾幕と煙幕が厄介なので近場の影に身を潜めた。

シュカを置き去りにして圭一たちを連れ出した対主催の皐月は、シュカの様子を見て雛見沢症候群に陥っていることを見抜いていた。

圭一「雛見沢症候群!? なんだそれは!?」
皐月「精神に作用する風土病だ、おまえはなぜかかかってないようだが……政府によって秘匿されてたのだから驚くのも無理はないか」

始めて聞くかつての故郷である雛見沢に、そんな風土病があったことに驚く圭一はキリトをおぶって走っていた。
そのことを説明され、さらに手元にある特効薬を用いてシュカを治療するためとある作戦を伝える。
やがてシュカは頭上のスプリンクラーを誤作動させて煙幕を払い、二人の後を追いかける、
戦闘力を失っている圭一とキリトはこの時、物陰に隠れていた。


やがて戦闘音は収まり、圭一が確認にいくと、悪夢から解放されたように眠るシュカと、血まみれで死んでいた皐月を泣きながら抱く愛子の姿があった。



その後、気絶したままのキリトとシュカをショッピングモールの近くの一室に寝かせ、自分と愛子は皐月の遺体の埋葬をモールの外で行った。
埋めた後にこんなに苦しい思いをするなら雛見沢で魅音や沙都子たちと一緒に焼け死んだ方がマシだったんじゃないかと圭一は嘆いていた。
そんな彼を優しくそっと抱きしめる愛子先生であった。

圭一「ごめんよ、愛ちゃん、つい弱音を吐いちまった。
   ……ありがとう」

愛子先生のおかげで持ち直した圭一であったが、そんな二人に突如、モールのスピーカーから「スイート・キャロライン」の歌が流れた。
さらにしばらくすると爆発音。
急いで爆発のした場所に戻った圭一と愛子だったがその時にはもう遅かった……
シュカ曰く、発狂したエレン先生が襲いかかってきてキリトが爆死させられたのだという。
さらに模型部仲間のリクを殺したのも自分であると彼女は告白。
レナたちに続きキリトまで失って落ち込む圭一だけどシュカからキリトの最期を聞いてその生き様を讃えながらも、死んだキリトやレナ・リクのためにも打倒主催者を強く誓い、俺たちと同じ道を歩むならとシュカを赦すのだった。
ロゼ達やエレン先生の事はもちろん許せないけど、彼女達が豹変した原因は主催者だ、敵は間違えないと。



その後、ショッピングモールでの戦いが辛くも一段落付いた圭一たち。
危険人物となったエレンを追いかけるために、ショッピングモールの隠し大部屋に隠されていた黒塗りの高級車(圭一曰く入江の車らしい)を発見する。
足跡からして図書館に向かったエレン先生を追いかけるには丁度いい足であった。

どうしても一度運転してみたかった圭一は「俺に任せろ」と息巻き運転をすることに。
しかしアクセルを思いっきり踏み込んだことで車が急発進。
朱歌と愛子先生は当分の間圭一による壮絶なカーアクションに振り回されることに。

朱歌「ちょっと圭一ィィィ!!」
圭一「なんでだー! フリーダムの操縦は軽やかにできるのにー!」
愛ちゃん「冷静に考えたら運転は大人である私がやるべきだったんじゃ…おろろろろろ」

振り回されたお二人が不憫すぎて笑う、というか割と鬱い展開多かったから良い清涼剤や、というのはこのSSを読んだ読者の弁。

なんとか減速させようとするもシュカの今の装備(紐)ではどうにもならない。
しかも運が悪いことに圭一が不運にも

圭一「ブレーキ……壊れた……」

や ら か し た 。

朱歌「なんでこんな時に今時子供向けアニメでもやらないような手あかのついたベタギャグをー!」
圭一「く、KOOLになれ、前原圭一!ここは…ここは…!」
愛ちゃん「…?」
圭一「…あきらめよう」
愛&朱歌「「ズコーッ!」」

2人は車の中でズッコケた。
余談ではあるが、実はショッピングモールと図書館はそう距離は離れていなのだが、圭一の暴走運転のせいでだいぶ遠回りするはめになったとか。
ちなみに爆走する暴走車の走る姿は、リオとの殴り合いが終わった中也たちにも目撃されていたらしい。
あと地下施設にいたガロたちにも暴走車のエンジン音だけは聞こえていた。

同時刻、図書館エリアの外。
殺し合いに乗った時峰とハイドが、今しがた殺したリリカに続き、手負いの巽とロゼを殺そうとしていた。
その時。

圭一「だぁぁぁれぇぇぇかぁぁぁぁぁぁっ 止ぉぉぉめぇぇぇてぇぇぇくぅぅぅれぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

圭一たちがでブレーキ故障でガチの暴走車と化した車もろとも図書館に突っ込んでハイドに直撃(時峰は躱した)。
そして最後にその黒塗りの高級車は廃車確定となった。
いけない、誰か轢いてしまった……とおそるおそるドアを開けて外に出る圭一たちだったが、これに激昂したハイドが人狼、否、鬼狼化して廃車をひっくり返す。
殺し合いに乗っていたことに加え、もはや人間ではない鬼狼ハイドに、圭一はキリトのディパックから回収していたフォーゼドライバーで変身する。
圭一とそれに並んで共闘する朱歌は何か好き
それに巽とロゼを助ける形でシュカ・愛子、後から参戦した自称ゼノヴァイパーリリスとなったも婚后も参戦、それぞれの武器や異能で戦闘に出る。

しかし、ハイドはまるで御伽話「無惨鬼」の無惨のような、管みたいな肉塊での薙ぎ払いの殺傷力で攻撃してくる。
全員自分を庇うのが精一杯で、自衛しきれなかった愛子先生は射程に入ってしまい、肉塊により足を負傷、ブリッツガンダムは大破、そしてハイド自身の手刀を心臓に受けてトドメを受けて死亡したのだった。
愛する先生の死に怒りを露にする圭一。
遅れてエレンを倒したタケルもやってきたが遅かった。

圭一「てめえ!よくも愛ちゃんを……先生を……」
タケル「人の命をなんだと思ってるんだ!」
ハイド「おまえらだって、実験動物とはいえひでは散々いじめたろ」
ロゼ「それは……」
ハイド「オレにとっての「ひで」はおまえらなんだ。
    人間や生き物や自分より劣るもの・違うものを虐げたがる悪逆がある!
    オレはその悪逆さに従ったまでのことよ」

圭一はハイドの言葉に、はたと止まる。
自分も過去に東京にいた時に特進クラスでいじめられ、腹いせにモデルガンで自分よりずっと弱い児童を襲う事件を起こしたことがある。
一瞬、ハイドの言う悪逆を自分の中で肯定してしまいそうになってしまう仮面ライダーフォーゼこと圭一。
しかし、もう1人の仮面ライダーことゴーストの言葉が圭一を揺り動かした。

タケル「…確かに君の言う通り、俺たちは「ひで」を嫌悪し取り返しのつかない事をしてきた」
ハイド「そら見ろ。結局お前らも「けど!」…あ?」
タケル「だからこそ、後悔しているからこそ!もう同じ過ちは犯さないって決めたんだ!
    種族や住む場所が違っても手を取り合い、一緒に生きていくことが出来る。俺はその事を繋いで行く為に戦う!」

そうだ。
人間は悪逆だけの生き物ではないハズだ。
児童やひでをいじめたのは過ちに違いないが、それを繰り返さない良心だって人間にはあるのだ。
タケルの言葉に圭一は今一度振るい立った。

そしてタケル曰く、今のハイドを止められる術、そして時峰との戦いを終えたロゼの剣技は鬼にも有効な「呼吸法」があることを知る。
しかし術を発動するのもロゼをハイドの本体に近づけるのも二人では無理。
そこで圭一、ヴァレリア、シュカ、婚后、巽が援護する形になった。

結果は、殺し合いに乗っていたハズの時峰の命を捨てた援護もあり、タケルの術は無事に発動し、新たな剣を手に入れたロゼの奥義により、ハイドの頸は落とされ、圭一たちは勝利した。
多くの犠牲を払って……


愛子や時峰、最後まで殺し合いに乗っていたハイドを含めて図書館の周辺で死体を埋葬していた圭一たちだったが、そこへ童磨が現れ、殺し合いに乗ってない生徒やこの殺し合いの真相がわかったので、すぐに地下施設に向かうように筆談を通して言われた。
ついでだが、遺体埋葬の前にロゼにレナを本当に殺したのか確認したところ、彼女は殺してないと言い、むしろレナに守られたのだと言う。
ただし隠れ埼玉県民であることや麗を守るために一時殺し合いに乗っていたのは本当であり、結果的に誰も殺さなかったとはいえ、危うく過ちを犯すところだったと反省している様子だった。
圭一はロゼともう亡くなっている響を許すことにした。


地下施設に到着。
そこに待っていたのはアスランにアラタ、中也にガロ、一度は自分を殺しにきたリオとこの殺し合いの主催の一人であったハズの茅場がそこにはいた。
リオはかつて憎悪から殺し合いに乗ったこと、野獣先輩を殺したこと、アラタの足を切断したことを圭一たちに謝ったが、償いは主催を打倒してからと、圭一はリオの肩をパンチする程度で赦したのだった。

主催であったはずの茅場(ヒースクリフ)は、VR空間である以上、絶対に外れないハズだった生徒たちの首輪を彼は外していった。
彼は最初から主催を裏切るつもりだったのである。

主催の目的は特殊な特殊な電波を放つことで感染した者を自由に操ることができてしまう、雛見沢症候群とサイタマラリアをかけあわせた雛見ザワイタマウィルスの実験であり、そのためにVR空間に生徒や教師を押し込めて実験。
実験が成功すれば、日本中にウィルスを拡散し、人心を操ることができてしまうという極めて危険な計画だった。
バーニッシュによる世界大炎上により、世界でまともに済める国は日本しか残っていない、ともすれば雛見ザワイタマウィルスは実質世界征服すら可能なウィルスだったのだ。

そして『闇に蠢く者』と呼ばれる「無惨鬼」に登場する悪しき鬼の末裔の集団。
タレスを首領とし、世界の裏で暗躍しており、非道な研究や実験を繰り返していた。
この世界における埼玉差別、バーニッシュの出現、雛見沢の大災害も闇に蠢く者たちの仕業。
……アスランの遺伝子操作および両親と親友キラの死亡にも関わっているとされている。
特に異様なまでの埼玉県民・バーニッシュ差別はこの闇に蠢く者の扇動によるものであり、全てではないが作られた差別だったのである。
理由は組織の天敵である鬼殺隊の末裔(ロゼなど)を埼玉に封じ込めるための作戦であり、危険なバーニッシュを埼玉に押し付けることで埼玉の更なるイメージダウンを図るための策略だったのだ。

そして茅場の真の目的はVR空間内にて日本に蔓延る差別の大本であるクレイ・建造・タレス。
妄執に取りつかれた田無、一見するとまともだが選民思想により新たな差別を生むだけのセレディを一掃すること。
さらに特殊な電波を放つことで感染した者を自由に操ることができてしまう雛見ザワイタマウィルスの根絶であった。

そのために、機を伺って主催達をVR空間から、対主催生徒が全滅するまで逃げられないようにプロテクトをかけてきた。
しかし、「何者か(ネタバレしてしまうとサラ)」の妨害により対主催生徒たちも主催が全滅するまで仮想空間から逃げられないようにされてしまっているらしい。
ここからは対主催生徒と主催たちとのガチンコバトルでどうにかするしかない。

更に茅場は語る。
雛見沢大炎上で死んだと思われた梨花は生きている。
また行方不明だったリクの想い人であるサラ、唯一この殺し合いに招かれてないと思われた御坂が主催に囚われていると。

梨花・サラ・御坂は、女王感染者・制御・特殊な電波を出すなど雛見ザワイタマウィルスを制御するのに欠かせない存在だ。
救出の必要がある。
さっそく茅場と生き残りの対主催は作戦会議を開き、主催本拠地である学校エリアへの殴り込み作戦がたてられた。
圭一を中心としたアスラン、シュカ、ヴァレリアは梨花の救出へ。
タケルを中心とした婚后、アラタ、リオのグループはサラの救出へ。
巽を中心としたロゼ、中也、童磨のチームは御坂の救出へ。
ガロと茅場はロボットであるグレンラガンに乗り込み、クレイ・建造を倒すことが作戦として決定、少しの休息を挟み、出発とした。

出発前に圭一は幼少期に両親と親友を殺されたアスランの事情を知り、必ず生き延びようと約束をした。
そして大破したガンプラ・フリーダムガンダムをアスランに渡し、ミキシングビルドしてセイバーガンダムをインフィニットジャスティスに改造させた。



いよいよ、始まった主催戦。
対主催生徒たちはグレンラガンの背に乗る。
ところが、学校が突然巨大ロボに変形し、夥しい弾幕を放って近づけないようにした。

ここでリオが、囮となり、グレンラガンはリオが囮となっている隙に地面を掘って学校ロボの足から侵入することにする。
しかし、その代わり囮となっていたリオが犠牲になり、途中で茅場たちの目論見に気づいたクレイたちは地下に向けて攻撃を開始。
辛うじて生徒たちは学校ロボの内部へ侵入できたものの、
1人、グレンラガンに取り残された茅場はガロをクレイがいる理事長室部分にラガンごと投げ込み、学校ロボのビームにより爆発四散した。

仲間の死を悲しむ間もなく、圭一たち対主催生徒たちはそれぞれの目的を果たすべく、学校ロボの内部で捜索をする。
そして圭一組は学校ロボの理科室に当たる部分で安置されていたカプセルの中で眠る梨花を見つけた仮面ライダーフォーゼこと圭一、シュカ、アスラン、ヴァレリア。
そこで待っていたのは田無美代子だった。
いや、違う……初対面なのにこの既視感は……

圭一「鷹野…さん! あんたが田無だったのか!」
鷹野「ご名答よ、圭一くん」

鷹野は改名前の名前である田無美代子を名乗って、開始時の進行係と放送係をやっていた。
それだけでなく整形して学園の近くの医療機関に潜り込んでいたのだった、
そして圭一やレナみたいな雛見沢の生き残りの経過観察を行いながら平行して復讐のためのウィルスの研究も行っていた。
それが雛見沢ザワイタマウィルスである。

鷹野の目的は祖父と慕った人物の研究を引き継ぎ、『東京』からの支援により雛見沢症候群の第一人者となった鷹野三四。
さらに研究サンプルとして流れてきた「さいたマラリア」を組み合わせた結果「雛見ザワイタマ」なる新種の症状を開発。
このまま順調にいけば亡き祖父の名誉を挽回できると思っていた鷹野だが、そこで後ろ盾となるパトロンの死亡により研究打ち切りを予告される。

窮地に立たされた鷹野はさらに別の人物……タレスに唆されて、研究を世に知らしめるための「終末作戦」実行に邁進する。
ところがX-DAYが近づいたある日、今度は雛見沢村に、雛見沢症候群を発症したバーニッシュが出現し村を大炎上させる事件が発生。
さらに同時刻に女王感染者・古手梨花を『東京』に拉致されてしまい、女王が雛見沢村を離れたことで住民の症状が悪化。
これら一連の出来事で『東京』に裏切られ見捨てられたと悟った鷹野は研究資料を持ち出して村を脱出。
やがて『闇に蠢く者』の元で研究を再開し、田無美代子に成りすまして東京に戻ってきた……というわけである。

ちなみに、鷹野も雛見沢症候群の感染者であるが、研究の結果偶然にも症状を無力化する治療薬も開発していたため自身に投与していたとか。
また同じく『東京』所属で研究員の入江京介も同様の治療薬を幾らか所持していた。
そして大炎上と暴動の最中に意識不明のまま運ばれてきた圭一とレナに入江は治療薬を投与、その他はもはや手遅れだったため二人を連れて脱出したということだ。

「前原圭一――あなたと竜宮レナが東京の手先である入江に保護されたのはオーバーロードの素養があり、偶然雛見沢症候群への抗体を手にしたことに対するデータ取りに過ぎない!」

「狩野朱歌――ダーウィンズゲームをバラまいていたのは他でもない政府、異能を人工的に付与するための実験でしかないの」

「ヴァレリア・リスティ・ド・シェルバネスク――あなたはヴァンピール故に常に監視されていた、東京に叛意がないかはもちろんのことプライバシーも減ったくれもないぐらいね」

「アスラン・ザラ――あなたを含めたコーディネーターの件を告発する素振りをした両親は京都への見せしめも兼ねて事故死を装って暗殺されたのよ」


鷹野「東京は自分が一番でないと気がすまないと思えるほど、どこまでもひどく醜く歪みきってしまった。
   だからここで病魔の制裁を加えないといけないのよ。
   私がオヤシロサマになって傲慢になりすぎた東京の息の根を止めなきゃいけない!
   そうすれば東京に裏切られて殺された富竹さんだって……富竹さんだって……」

鷹野は主催陣営であったが、東京に復讐するために他の主催を裏切るつもりであったようだ。
しかし、どのような理由があれ、東京の住人を巻き添えにする復讐の容認はできない。
戦いは避けられなかった。


鷹野は乙女座のホロスコープ・スイッチでヴァルゴ・ゾディア―ツに変身して圭一たちと交戦へ。
鷹野の目的(生い立ちや一二三の件、終末作戦を含めて)を知った圭一の感想は怒りよりも哀れみだった……今まで戦ってきた者たちと同じようにオヤシロサマに取りつかれていると。

その一方、なぜか鷹野がなぎこさんっぽい衣装まで纏っていたのは流石に拭いていた。

圭一「鷹野さん、シリアス崩して悪いんだけど……くくく」
シュカ「うわキツ」
ヴァレリア「年齢は考えた方が良いよ」
アスラン「その衣装はあんたの品性を殺そうとしている!!!!11!1」
鷹野「あんたたち絶対殺すわ」

しかし、実を言えば擬似的な英霊憑依的な事やってるため、四人が苦戦するほど今の鷹野はかなり強かった。
しかもヴァルゴ・ゾディアーツの空間操作能力に加え英霊清少納言の技使えるのである。

そして放たれた宝具『雛見沢大災害』(エモーショナル・エンジン・フルドライブと読む)
大技の演出とは言え鷹野のダブルピースを圭一たちに向けるが、こんなので洒落にならないダメージ受けて一周回って大ピンチを受ける。

具体的には清少納言は固有結界でノスタルジーな風景見せて止まった相手を物理で殴るのだが、鷹野の場合は見せる風景が幼少期からの虐待などのおぞましい過去で精神的にダメージを与える。
最終的に物理で殴るのは変わらないが、ヴァルゴ・ゾディアーツのパワーもあり、危険な技となっていた。

なぎこさん慣れしてたヴァレリアが辛うじて耐えれるかどうかなのが鷹野版エモーショナル・エンジン・フルドライブの恐ろしい所であった。
一応圭一もフォーゼの耐久力のお陰で物理的には耐えられたが、アスランとシュカの二人は「両親が死亡している特攻」にぶっ刺さって動けないほどのダメージを負ってしまった。

そのヴァレリアも鷹野の攻撃にふっとばされて意識朦朧。
辛うじて戦えるのが圭一のみの状態という本当の大ピンチへ。
ところがそこへヴァレリアがどういうわけかサーヴァント、セイバーを召喚。

セイバーの宝具『■の呼吸:櫛風沐雨』。
その斬撃は、圭一にとどめを刺そうとしたヴァルゴ・ゾディアーツ鷹野の身体に直撃し、決して小さくない傷を負わせた。
そしてセイバーは宝具を開放した後、何も言わずに消滅した。
ちなみにこれの余波で梨花を閉じ込めていたカプセル的なものが破壊され梨花ちゃんが解放された。
ただし発狂状態のアスランがやかましくて目覚めた早々アスランにぶん殴りかかった(おかげでアスランは正気に戻ったが)
これにはヴァレリアもシュカも圭一鷹野もポカーン。

当初の目的である梨花は解放出来たけどそれでもヴァルゴ鷹野が眼前の脅威なのは代わりはない。
セイバーの宝具を食らってダメージは受けてるが、ヴァレリアはさっきので魔力切らしてガス欠であり、まともに戦えるのはやはり圭一一人だ。
だが梨花が理科室から何かを見つけ

梨花「圭一ー! これを受け取るのですー!」

そして圭一が梨花から受け取ったのは「コズミック」のアストロスイッチ!
圭一はこれまで紡いだ友人たちとの絆を信じつつ、コズミックスイッチをドライバーに差し込んだ。

顕現するは仮面ライダーフォーゼ・コズミックステイツVer圭一。
中の人ネタなのか主武装がバリズンソードじゃなくてシェルブリットっぽい右腕になっていたが、その青い姿は圭一がこれまで気づいた絆を体現していた。

そして皆の思いを束ねて放った真・ライダー超銀河フィニッシュというパンチ、SEEDによる動体視力の強化で避けることもできずヴァルゴ鷹野をとうとうぶち破った。
周囲は技を放つ前に、一緒に弦太朗がライダーキック放ってくれたような幻影も見えた。


圭一たちは変身解除した鷹野に特効薬を打ち込もうとするが鷹野はこれを拒否。

鷹野「富竹さん、もうすぐそちらに行きますね。
   あなたが隠れバーニッシュでも構わない、私は愛しています」
圭一「富竹さんがバーニッシュ……?」

鷹野が言うに富竹は隠れバーニッシュであったが、『東京』の裏切りと闇に蠢く者に雛見沢症候群を誘発させられ、暴走。
雛見沢大炎上事件の犯人であり、犠牲者だったのだ。
さらに彼女は世を呪うように、圭一たちを羨むようにこう言って拳銃自殺をした。

鷹野「私のように人に、社会に、絶望した人ほど神を、オヤシロサマを求める。
   世界が変わらない限り、次の、そのまた次のオヤシロサマは出続けるわ!
   せいぜいそいつらに祟り殺されないように、祈ることね」

鷹野の心を救うことはとうとうできなかった。
それでも圭一は歩みを止めない。

圭一「世界は俺たちで変えていくさ……誰も祟り合わない、助け合う世界を……グッ」
梨花「圭一!」

圭一の肉体は酷使に次ぐ酷使で既に限界だった。
幸い命に別状はないものの、ヴァレリアやシュカ同様、少しは休まないといけなかった。
比較的余裕があったアスランのみ、他のチームの援護に向かった。


しばらく休んでいた圭一だったが、何か悪い虫の知らせがして、ヴァレリアたちに梨花を任せて戦闘音が鳴りやまない屋上へ向けて走り出した。
そこはタケルたちが戦っていた場所、タケルと婚后は脱落し、アスランとアラタがセレディを倒していた。
しかしこの直後、戦闘疲れがアスランが学園ロボから落ちそうになっていた。
何かやり遂げた顔をしていたアスランだったが、咄嗟にアラタと圭一が手を伸ばして間に合い、二人は檄を飛ばした。

「死ぬな!」「生きる方が戦いだ!」と。

アスランは引きあげられ模型部の三人は涙した。
他所では主催は全滅、御坂も救われ、リクの死により最後の障害となってしまったサラも、電子の残滓として残っていた生徒たちの想い(馬場以外に)に励まされ、立ち直るのだった。
そして多くの犠牲を経て、この殺し合いは終わりを迎える。
VR空間から外の現実世界に戻ると、入江や速水校長のような大人たちが圭一たち生徒を救うために必死に頑張って、迎えにきたことを知る。
そこに埼玉もバーニッシュも区別はなかった。

圭一「鷹野さん……やっぱ、この世界、思ってたほど捨てたもんじゃないと思うぜ」



リクと縁の深いサラは初の電子生命体として研究機関に送られたが、キャロルのオートスコアラー技術で肉体を得て転入してきた。
アスランとアラタ、そして圭一は後輩のシンと共に模型部を立て直す際、彼女を招き入れた。


そして後日、生還した圭一と梨花はバスに乗って焼け野原になった雛見沢に戻り、そこで圭一は一つの決意を固める。
色々辛いことがあったけど、何年かかっても何十年かかってもいつかは美しい雛見沢を復興させることに決め、その村長になることを梨花に約束した。

一方、彼の後ろからついてくるように、シュカが、そして入江先生もまたやってきて圭一の夢に手を貸すことにした。
これで第一から第四村人までは確定である。
この世界では雛見沢症候群の特効薬も既にできているため、これ以上の惨劇は起こらないだろう。

そして雛見沢炎上事件で唯一瓦礫にならなかった本殿には、現実でも開発されていたフォーゼドライバーとシュカが使っていた神の鎖が追加され、奉られたそうな。
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最終更新:2025年06月18日 06:14