【名前】童磨
【性別】男
【出展】鬼滅の刃
【架空学園3におけるロール・設定】
原作とはかなり違う設定が盛り込まれている。
まず彼の種族は鬼ではなく、普通の人間である。
異能の類は使えない。
『無惨』とは後述の時まで関わりがなかった。
この世界でも宗教団体『万世極楽教』の息子であり、後に新教祖になる(詳しくは語られていないが教祖である父や母の末路は原作と同じらしく、この世にはもういない可能性がある)。
性格は飄々としているようで本性は虚無的かつ機械的。
だが、それが彼の全てではなく、幼少期に信望者の一人である女性(父の愛人でもある)の娘の八千重と出会った。
それがきっかけで小さい頃は宗教本部に一緒に出掛けて彼女と一緒に遊ぶことが多くなり、幼馴染の関係となった。
まともではない両親の代わりに姉代わりになってくれたおかげで、この世界の童磨の心の成長過程に大きな影響を及ぼすことになる。
少なくとも「自分が好きな人や恩がある人まで馬鹿にするのはやめておこう」程度には、
そして高校生でありながら教祖である彼は八千重と同じ高校に入学。
クラス内でもクラスメイトの相談を聞いたりして割と人望あった描写もあった。
ただ、新興宗教の教祖であることから何処か胡散臭さを感じていた生徒もいたようだが……
また、生来の女好きなのかクラスの女生徒の何人かに粉をかけていたのだが、本命は隣のクラスの胡蝶しのぶ(18)であり、絶賛片思い中である。
ついでに恋愛相談に乗ってあげていたのが野獣先輩だったりする。
バレンタインデーでは、親(承太郎)が女生徒からチョコもらいまくって複雑な顔してる徐倫に対し、「そうかぁ、徐倫ちゃんは承太郎殿が好きだけど思春期だから親に対して素直になれないんだね!」って煽られて(本人は素だったろうけど)キレさせたりした。
ただ、童磨がその後に言った「親子関係は尊いものだよ、大事にしなきゃ」と、自分の両親と重ね合わせる重い要素もあった……
一方で、隣のクラスのしのぶにチョコえおねだってウザ絡みした結果、めっちゃ笑顔で毒吐かれたりとギャグ描写もあった。
ただ、この世界しのぶは童磨の両親の実情を知ってて、内心では気にかけてる描写もある。
なお、童磨の宗教団体、生徒会長のエーデルガルトと付き合いがあるみたいな描写が日常パートにあり、最近『無惨』を名乗る男が出入りするようになったことも語られており、不穏な空気を匂わせている。
【今ロワでの動向】
突然、拉致され、教師の茅場や学園近くの医療施設で働く田無、テロリストのセレディに首輪を嵌められたあげく、クラスメイト同士の殺し合いを強要される。
表情はいつもの冷静沈着に見える童磨……果たしてその心は……
会場に転送された童磨は名簿と支給品と確認する。
名簿には幼馴染の八千重の名前があり、なぜか御坂美琴の名前だけなかった(前日に感染症にかかって学校を病欠していると聞いたが、それにより殺し合いに巻き込まれなかったのだろうか?)
メタな話になるが、この時の童磨の状態表の目的欄は???。
マーダーか対主催かもわからない状態であった。
そして支給品を確認、二つともディスクであり、片方は『ホワイトアルバム』という。
説明書に嘘がなければ頭に差し込めば氷の異能が使えるようになるとあり、実際に仕組みは不明だがディスクは頭に吸い込まれ、氷を操る異能が使えるようになった。
もう一つの支給品は「鬼詰のオ刃」と書かれたDVD……なんか嫌な予感がするが、当たり支給品の可能性もあるので、ディパックに戻した。
第一回放送までは誰とも会えなかった童磨だが、第一回放送で数名の犠牲者が出たことを聞く。
童磨は純粋に死んでいったクラスメイトたちの冥福を祈ったのか、ただのフリなのか、天に向けて静かに両手を合わせた。
そんななかで、童磨は弦太朗、時峰、ガロの一団と遭遇する。
ところが様子がおかしい……特に弦太朗は自分が宗教団体の息子というだけでレオゾディアーツに変身して襲い掛かってきた。
弦太朗に続く形で殺しに掛かる時峰。
ガロのみが、元々童磨に対して「いつもクラスメイトの相談を聞いてるいいヤツだ」と信じてたのもあり、こちらの味方をしてくれた。
ただ、それで弦太朗も「裏切られた」と感じて謎の発狂を加速させ、完全に危険な状態に入っていた。
問答無用で襲ってくる弦太朗レオゾディアーツ&時峰の能力で圧倒される童磨とガロであったが、最終的にエーデルガルトが乱入して救援に入り、逃げおおせることができたのだった。
なんとか弦太朗と時峰から逃げ出せた三人。
ガロ曰くリクやアラタ、弦太朗と時峰の五人でグループを組んでいたが、そこへなぜか自分の首を狙うシュカが襲来。
突然、弦太朗と時峰が暴走して味方であるリクを投げナイフで刺し、リクはシュカに殺され、アラタは気絶中に崖墜ちして行方不明。
後は童磨も知っての通りである。
そして、三人だけになった時、筆談にてエーデルガルトや童磨の真の目的や暗躍の理由が明かされた。
なんと二人は純粋な対主催だったのだ。
童磨とエーデルガルトが学園生活の影で共謀して何かを企んでると思われてた(主に皐月など)のは、教団の古い資料の調査や信者からの協力を経て埼玉や東京などの諸問題の原因を突き止めて解決しようという普通にまっとうな理由だったのである。
判明するまで読者から二人とも原作イメージでサイコとか裏切るとか言われてたが、そんなことなかったのである。
エガ「協力感謝する、童磨」
童磨「いやいや、俺も八千重ちゃんに怒られたくないからね。
痛いんだ、あの子の張り手」
ガロ「おまえら二人でそんなことしてたのか……俺たちの知らないところで」
そして、メタ的には怪しく見られていた二人とガロは、首輪解除と後は主催関連の考察に尽力することに。
まずはエーデルガルトが殺し合いが始まる数日前に、突き止めていく中で資料からこのような言葉がキーワードでてきたのを教える。
『 鬼 』と。
おまけに雛見沢症候群の資料も見つかり、羅漢者に幻覚を見せるそれは弦太朗の症状と一致している可能性があった。
さらにその見つけた資料にはなぜかクラスメイトのアスラン・ザラの写真が挟まっていたことが発覚する。
あのガロの百倍はうるさいアスランが殺し合いに関与しているのだろうか?
まだ危険人物と断定できないが、本人に直接聞く他ないようだと結論づけた。
また、童磨側も自分が教祖を務める宗教が『鬼舞辻無惨』を名乗る男に半ば乗っ取られかけてること告白する。
エーデルガルドが調べたところ、その『鬼舞辻無惨』は偽名のようだ。
というのも、この世界には「無惨鬼」という名前での昔話が存在し、『無惨』はその登場人物である。
言うなれば「私は
桃太郎」と名乗ってるのと同じなのだ。
この御伽話をざっくり解説すると、傍若無人な鬼の首魁が、あまりにもが暴虐すぎたため。
退治しにきた侍はおろか叛乱を起こした鬼に討たれ。
人間と良き心を持った鬼たちは手を取り合って幸せに暮らしました…というおはなしである。
この世界の日本に住んでいれば誰でも知っているような昔話であった、
では童磨の宗教団体を乗っ取りかけてる『無惨』とは何者なのか?
『鬼』と『アスラン』との関係はどういうことなのか?
弦太朗や時峰の暴走の理由とは?
ここらでまだまだ情報不足な考察をいったん打ち切り、更なる情報収集のために三人は会場を彷徨うことになった。
その時に放送が流れ、多くの犠牲者が出たことを二人は知る、さらに童磨にとって大切な親友である八千重の死を知る。
童磨は泣きはしなかった……本人曰く悲しくないというよりは彼女が死んだという実感が持てないのだ。
涙は出てないが扇子を持つ手は確かに震えていたのをエーデルガルトとガロは目撃する。
そんな自分を引っ張り、三人で会場を探索することにする。
童磨の視点だとエーデルガルトは焦り、ガロにはいつもの元気が感じられなかった。
エーデルガルトが何に焦っているのかはわからないが、ガロの方はわかる。
行方不明のアラタこそ無事だったが、弦太朗と時峰の件をまだ引きづっているのだろう。
その時、童磨はガロに言った。
童磨「級友が殺し会うのを止められず無力感に苛まれてるんだな
そんなに思い悩んでも何かできるわけじゃないんだから君は隠れて自分の身を守ることだけ考えてればいいんだぜ」
この発言に反発したのを切っ掛けにしたガロは童磨との対話から、殺し合い途中からずっとショックを受け続けだったガロがキッパリと「この殺し合いに燃え盛る憎しみと殺意の火を消す」のを宣言するのだった。
童磨もキャラがキャラだから本気で言ったのかと思われてたけど、(八千重ちゃんなら、こう言うよねきっと)って意図的に発破をかけてたのを仄めかしていた。
自分が変わった切っ掛けの八千重の死んでるのも含めて切ない助言であった。
そんなガロと童磨に信頼を置いてたエーデルガルトもこの結論にはご満悦。
エーデルガルト「ならば私たちは同志よ! 私たちは今から、火消しの風(フォイアヴェアヴィント)を結成するわ!」
ガロ「ふぉ、ふぉいあヴぇあ……?」
童磨「あー……、すまないね。エガちゃんは本気で言っているんだよ、だからちゃんと聞いてあげておくれよ」
ガロはポカンと、童磨はクスリと笑っていた。
そして三人は、とある地下施設の調査をすることに。
施設にはDVDデッキとモニターもあったのでこれまで使えなかったディスク「鬼詰のオ刃」に重要な情報があるかもしれないと童磨は、ディスクをデッキに入れて三人がモニターを見たが、再生した瞬間お茶の間が凍り付く。
それがただのアダルトビデオだったことでガロは鼻血を流し、エーデルガルトは悲鳴を上げつつセクシー女優から目を離せないという珍事もあった。
童磨「うん、ただのハズレ支給品だね、コレ」
……気を取り直し、地下施設の探索を続ける童磨。
そこでガロがパワードスーツほどの大きさの何かを見つける。
――彼らはまだ知らない。それこそ、かつて埼玉グレン団のリーダーが乗りこなしたグレン団の象徴にして最終兵器。
――『グレンラガン』であることに。
しかし、それから間もなくして放送が流れる。
放送ではを聞いてグレンラガンを調べていたエーデルガルトの手が止まり、急に取り乱すエーデルガルトに童磨やガロは困惑する。
ガロ「落ち着けエーデルガルト!」
童磨「エガちゃん……今の放送の中に君の好きな人がいたんだね……」
エーデルガルト「……そうよ、私はその人を守るためにも、こうして探索を続けていた。
でも、間に合わなかった……私は無力よ……!」
2人の前で大粒の涙を流すエーデルガルト。
だがその悲嘆が呼び水になってしまったのか、この地下施設に弦太朗ことレオゾディア―ツが襲来。
先ほど見ていた以上に変わり果てた弦太朗の姿にさしもの童磨も驚いていた。
ガロの必死の説得を無視、エーデルガルト&童磨とぶつかり合う弦太朗。
ガロとエーデルガルトは容赦ない弦太朗ことレオゾディアーツの攻撃にボロボロにされる。
そこで正気を失ってるとはいえ現実の親友を無視し、幻想の級友だけを見る弦ちゃんを見た童磨は
童磨「…今の弦太郎には友情やダチなんて言葉、使って欲しくないよ」
と呟いてからの
――血鬼術 蓮葉氷――
扇子を振るうことで蓮の花のような氷を発生させる技を発生させた。
その冷気は掠っただけでも凍結させられる程に強烈で、レオゾディアーツの片腕が凍り付く。
Dゲームプレイヤーのシギルでもない異能をいきなり発現させたことに、童磨自身も驚く。
エーデルガルト「……そうか、あなたも『鬼』を先祖に持っていた。
これまでスタンド『ホワイトアルバム』を使い続けたことで血鬼術を先祖返り的に使えるようになったのね」
童磨「エガちゃん、何をいきなり何を言って――」
エーデルガルト「今は戦いに集中しなさい! あとで全部教える」
自分も知らない『ナニカ』を知っているエーデルガルト。
だが、今は彼女の言った通り戦いに集中すべきだ。
童磨は血鬼術発現の影響で相性が悪いのか外れたスタンドDISCをガロに渡し、ギアッチョのようにホワイト・アルバムの鎧を纏わせる。
弦太朗が召喚していたレオ・ダスタードはホワイト・アルバムを纏ったガロにまとめて殴り飛ばされ、更に童磨の血鬼術でレオゾディアーツの機動力を封じ、好機と見たエーデルガルトが支給品の戦斧を叩き込んだ。
それでも破れかぶれで咆哮を放つが、童磨とエーデルガルトの援護を受けたガロが突っ込み、「目を覚ましやがれ!」と拳を叩き込んだ。
これで決着かと思われた。
追い詰められた弦太朗がフォーゼ原作では未使用だったレオゾディアーツに秘められた特殊形態・超新星を使うまでは。
まるでフォーゼのコズミックステイツにも似た色のレオ・ゾディアーツに進化した弦太朗に一転攻勢をかけられるエーデルガルトたち。
ガロのホワイト・アルバムの鎧は砕かれ、童磨の血鬼術も躱していく。
その様子を見たエーデルガルトは「もう手遅れね……ごめん、サツキ」と呟き、弦太朗をここで殺す決意をするエーデルガルト。
今まで手加減し、使えなかったその身に宿した力を解放すると、鬼のようにも見える異形の姿に変身した。
そこまではともかく、いきなり「血鬼術――閃花」と言い出し、強力なビームのようなものを発射した。
ガロ・童磨視点だと超展開とも言える彼女の変化に驚きを隠せない。
そんな二人を尻目に、エーデルガルトは弦太朗に容赦ない血鬼術による光線の嵐をぶつける。
しかし動けなくなったところでいよいよトドメを刺そうとした瞬間、なぜか手を止めていしまい、それが致命的な隙となり、レオゾディアーツの爪で腹を貫かれて、エーデルガルトはそのまま上下に引き裂かれた。
しばらくは異形故の生命力で生きていたが、ガロたちや皐月への謝罪の言葉を吐きながらエーデルガルトは死んでいった……
エーデルガルトを殺して尚も弦太朗は止まらず、最早殺戮を振りまくだけの怪物になってしまった。
そしてガロと童磨は弦太朗を狂気から解放する為にも命を奪う事を決意。
ガロ「俺があの時お前を止められてたら、こんな事にはならなかったんだよな…。だからよ、もういい加減終わりにすんぞ弦太郎…!!」
童磨「…ごめんね弦太郎。色々考えてみたけど、俺にはこんな方法しか思い浮かばなかったよ…」
――血鬼術 結晶ノ御子――
二人の攻撃の気配を察知して避けようとする弦太朗だが、何故かその場から動くことができない(エーデルガルトが放った「閃花」には原作だと敵への足止め効果があるため)。
そのままホワイトアルバムと、童磨の血鬼術の氷が弦太朗を包み込んでいき――
童磨「疲れただろう。もうおやすみ、弦太朗殿」
ガロ「……お前の火、こんなやり方で消したくはなかったぜ」
弦太朗ことレオゾディアーツは生命活動を停止、凍死させた。
弦太朗戦の後、エーデルガルトに『私に何かあったら私のデイパックを探って欲しい』と言われていたのを思い出してエーデルガルトの荷物を漁る童磨。
そこに記されていた遺言のメモから、エーデルガルトは鬼の係累で『闇に蠢く者』の実験体の一人だったこと、学園の生徒会長に登り詰めたのも闇に蠢く者の暗躍の結果だったこと(表向きの旗頭として利用する気だったらしい)が記されていた。
だから先の戦闘で童磨も知らない血鬼術のことを知っていたのだ。
しかしエーデルガルト本人は闇に蠢く者に叛逆する気であり童磨と接近したのもそのためことが明かされた。
メモの中に残されていた闇に蠢く者の情報と自らが鬼の末裔であることから、「闇に蠢く者と無惨鬼は繋がっていた」って考察に繋がる。
そしてもう一つ、危険なウィルス、特殊な電波で人心を操ることも可能な雛見ザワイタマに関する情報も入っていた。
だから雛見沢症候群のことも知っていたのかもしれないと童磨とガロは考察。
なんならエーデルガルトは調べるまでもなく全てを知っていた可能性さえあった。
だが、今までクラスメイトたちを裏切っていたわけではないとガロと童磨は理解している。
真実を教えるにはどうしてもタイミングが必要だったのだろう。
タイミングを間違えてしまえば主催にバレて、エーデルガルトの首輪もしくは真実を知った者の首輪は爆破されていたことだろう。
そのタイミングが死後になってしまったのがエーデルガルトの不幸か。
また記された情報には試薬品であるが雛見沢症候群の特効薬があり、それを使えば雛見沢症候群を治せるとあった。
弦太朗以外にも雛見沢症候群にかかったものはいるだろう。
特効薬がまだ残っているなら救いの手になる。
そして最後に記されたのは『タレス』
『闇に蠢く者』と呼ばれる謎の集団の首領。
この世界の裏で暗躍しており、非道な研究や実験を繰り返していた。
この世界における埼玉差別、バーニッシュの出現、雛見沢の大災害も闇に蠢く者たちの仕業。
タレス本人はエーデルガルトの保護者であるアランデルに擬態していた。
エーデルガルトが生徒会長戦挙に勝利したのもタレスの暗躍が絡んでいるが、エーデルガルト本人は闇に蠢く者たちの暗躍を快く思っておらず、排除したいと考えていた。
『闇に蠢く者』たちの正体は遷都し首都になった東京を憎む京都人の集団である。
ロワ開催の目的は、東京の権威を地に落としての京都の復権。
そして鬼による人類の支配。
人類のためにもこいつらだけは、タレスだけは必ず潰してほしい、とメモには書いてあった。
ガロ「ああ、潰すぜ、絶対にな……弦太朗をあんな目に会わせた奴らなら特にな」
童磨「かけがえのない八千重ちゃん、エガちゃんのためにもくだらない殺し合いは終わらせよう」
その直後、これまでの戦闘の余波で施設が崩落して脱出不能になっていたガロと童磨。
このままではいつまでもここにいるのはまずいと二人は動かないグレンラガンに避難した。
するとコクピットの中で音声が響き、動かなかった機体にエンジンが灯る。
『対立しあっていた存在 「人」と「鬼」の遺伝子を確認。
おめでとう、まずは奴らを倒すための第一段階クリアだ』
童磨「聞き覚えがある…この声は」
ガロ「…茅場!?」
茅場『言いたいことや聞きたいことは沢山あるだろうが、まずは生き残った生徒を残らず集めることだ。
そこから真実を話そう』
そしてグレンラガンは地下施設を穴を掘って脱出し、地上へ。
エーデルガルトと弦太朗の遺体を埋葬した後に、ノアが箱船に動物を乗船させるが如く、生き残った参加者たちを集めた。
幸いにして、生き残った生徒はさほど遠くにはおらず、すぐに集めることができた。
生き残っていたのは自分たち二人と除くとシュカ、ロゼ、巽、婚后、ヴァレリア、タケル、アラタ、中也、リオ、そしてアスランであった。
ちなみにアラタ曰く殺し合いに乗っていたシュカは雛見沢症候群という病気で狂わされていたらしく、さりとてリクを殺したのは事実なのでガロに謝った。
主催であったはずの茅場(ヒースクリフ)は、VR空間である以上、絶対に外れないハズだった生徒たちの首輪を彼は外していった。
彼は最初から主催を裏切るつもりだったのである。
ある程度はエーデルガルトの遺したメモで知っていたことなので、茅場の説明についてはここでは中略する。
アスランの正体は鬼の遺伝子を入れられて作られた人種コーディネーターであり、そのために両親と親友キラを闇に蠢く者に殺され、エーデルガルトと同じように叛逆の機会をうかがっていたことが発覚。
少なくとも、自分たちの味方であることは変わらないようだ。
茅場の真の目的はVR空間内にて日本に蔓延る差別の大本であるクレイ・建造・タレス。
妄執に取りつかれた田無、一見するとまともだが選民思想により新たな差別を生むだけのセレディを一掃すること。
さらに特殊な電波を放つことで感染した者を自由に操ることができてしまう雛見ザワイタマウィルスの根絶であった
そのために、機を伺って主催達をVR空間から、対主催生徒が全滅するまで逃げられないようにプロテクトをかけてきた。
しかし、「何者か(ネタバレしてしまうとサラ)」の妨害により対主催生徒たちも主催が全滅するまで仮想空間から逃げられないようにされてしまっているらしい。
ここからは対主催生徒と主催たちとの勝負でどうにかするしかない。
更に茅場は語る。
雛見沢大炎上で死んだと思われた梨花は生きている。
また行方不明だったリクの想い人であるサラ、クラスメイトで唯一この殺し合いに招かれてないと思われた御坂が主催に囚われていると。
梨花・サラ・御坂は、女王感染者・制御・特殊な電波を出すなど雛見ザワイタマウィルスを制御するのに欠かせない存在だ。
救出の必要がある。
さっそく茅場と生き残りの対主催は作戦会議を開き、主催本拠地である学校エリアへの殴り込み作戦がたてられた。
圭一を中心としたアスラン、シュカ、ヴァレリアは梨花の救出へ。
タケルを中心とした婚后、アラタ、リオのグループはサラの救出へ。
巽を中心としたロゼ、中也、童磨のチームは御坂の救出へ。
ガロと茅場はロボットであるグレンラガンに乗り込み、クレイ・建造を倒すことが作戦として決定、少しの休息を挟み、出発とした。
いよいよ、始まった主催戦。
対主催生徒たちはグレンラガンの背に乗る。
ところが、学校が突然巨大ロボに変形し、夥しい弾幕を放って近づけないようにした。
ここでリオが、囮となり、グレンラガンはリオが囮となっている隙に地面を掘って学校ロボの足から侵入することにする。
しかし、その代わり囮となっていたリオが犠牲になり、途中で茅場たちの目論見に気づいたクレイたちは地下に向けて攻撃を開始。
辛うじて生徒たちは学校ロボの内部へ侵入できたものの、
1人、グレンラガンに取り残された茅場はガロをクレイがいる理事長室部分にラガンごと投げ込み、学校ロボのビームにより爆発四散した。
心の中でガロの無事と、犠牲になったリオと茅場の冥福を童磨は祈った。
仲間の死を悲しむ間もなく、童磨たち対主催生徒たちはそれぞれの目的を果たすべく、学校ロボの内部で捜索をする。
そしてたどり着いたのは体育館にあたる場所……そこにタレスと囚われた御坂が待っていた。
鬼の末裔であるタレスは群馬の遺跡で見つけた石仮面による吸血鬼化を自らに施した。
それは群馬に伝承される鬼神出雄(ディオ)が使ったとされた危険な代物である。
そして強化されていたせいで童磨達を押されていた。
タレスは戦闘の最中、「鬼の血を引くのならば、今からでもこちらに来い」という誘いを童磨に行うが、「悪いけど、お断りさせてもらうよ。あの世の八千重ちゃんやエガちゃんに怒られるだろうし、何よりそんな誘いに乗ったらしのぶちゃんにも嫌われちゃうからね」と一蹴する。
この世界の童磨は原作と違い、死後の世界の存在を信じているのだ。
タレスは童磨を鬼と裏切者と決めつけ、そして続けて言った。
タレス「貴様らにわかるか?
我々は鬼だからという理由で迫害を受けた。
人間どもの能力や技術は進歩し、やがては夜出歩くことさえできなくなった」
タレス「人と交じり、退化して人間と謙遜なくなった鬼共は意外と少ない。
生まれを選ぶことはできず、鬼として生まれれば京都の闇に蠢くしかない」
タレス「今しかないのだよ、東京を破壊し鬼が自由を勝ち取るには」
その言葉に中也たちは激昂する。
ロゼ「そうやって自分たちが迫害されたから今度は迫害する側にまわると?」
巽「お前たちが暗躍してやったことは何だ? 共存という道を選ばず、自分たちの理想だけを押し付ける奴らの言うことなんてそんなものが理解されると思ってるのか!」
童麿「君らは単なる子供の我がままと同じだよ、ただ気に入らないから喚いて暴れて自分の主張を通そうとしてるだけ」
中也「いいやガキの癇癪ですまない分、テメエらはガキ以下のクソ野郎ってことだ!」
タレスの思想は、自分たちが支配階層になりたいだけの、単なる我儘な危険思想だった。
こんな奴らに埼玉県民とバーニッシュが踊らされたと思うと、反吐が出た。
とはいえ、このままでは戦況はひっくり返らない。
その中で中也は童磨たちの反対を押し切って「汚濁」を発動させ、荒覇吐となる。
ただ中也もタレスを撃破した後に荒覇吐を倒すか遠ざけてもらう算段があっての発動だった。
雛見沢ザワイタマで操られた御坂美琴……彼女の超電磁砲ならいくら荒覇吐でもぶっ飛ばせるだろう
そう信じて命を投げうつ覚悟で発動したのだ。
そして巽も
巽「中也だけに負担はかけられない、俺も完全な性帝モードを解放する」
童磨「えっ何、性帝モードって?」
巽(性帝)「自分なら大丈夫だと思ったか、タレス。 誰が相手だろうと勃つぞ、俺は」
童磨「」
ロゼ「これもお前たちが生み出した薬のせいだ、覚悟しろ!」(ヤケクソ)
暫し混乱してた童磨だが、仲間たちが必死に戦ってるなら自分も全力を出さなければと扇を振り
――血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩――
ロゼ「巨大な氷の像が!?」
巽「やるな童磨。菩薩様の祝福を受けた俺の性力は無限大だ!」
童磨「いやぁ、その台詞は菩薩様も予想外だったろうねぇ」
巽もシャクティを全開にして戦うことができるらしい。
中也を中心に盛り返そうとする対主催者たち。
だけど石仮面も利用した鬼の力も凄まじく攻め手に欠ける。
そんな中タレスは巽の前に急速接近して、しかし攻撃することなく、妹の來野環を人質に取っているような内容について話始める。
ブラフかもしれない、でもこの場所にいるか、もしくはタレスの配下が此処ではない場所で環を捕まえているのか。
その言葉に確証を持てず、何より突然の妹の登場に動揺する巽。
だがその一瞬が油断となり、タレスが巽に噛みつき鬼の血を注ぐ。
巽に対応する暇も与えられず、彼は屍生人(グール)に変じてしまう……
ただ、タレスの誤算は屍生人になったからって巽を自由に操れるってワケじゃなかった。
(実際、ジョジョ原作のブラフォードも分類的には屍生人のハズなのに理性が普通に残っていた)
これまでの経験で培った意思の強さと性帝化で屍生人化による凶暴化を押さえつける巽。
ここから巻き返すか、と思われたところで
タレス「所詮は京都人ではない獣と、裏切り者の鬼か……
では見せてやろう、獣どもを焼く火を!」
追い詰められて出してきた最後の切り札、要塞すらも破壊する『光の杭』を出してきたのだ。
受け止めようとした霧氷・睡蓮菩薩が一撃で砕け散って、その威力を察した中也が汚濁による
ブラックホールで打ち消そうとして打ち消しきれず。
あわや絶望かと思われたところで、巽が飛び出し、性帝の力を完全解放して相打ちになって消えていった。
タレス「こんな、こんな馬鹿げたもので我らの火がッ!」
切り札を防がれたタレスは自身に残された闇魔法で対抗しようとするも、中也の力には敵わず、その場から退こうとするが、童磨の血鬼術で動きを封じられ、最期はロゼの砕魂による一撃を喰らい、息絶えた。
ここに長きにわたって蔓延ってきた闇を蠢くものは滅びたのである。
タレスを撃破し、あとは荒覇吐をどう止めるかな段階にちょうどそこへ美琴が現れ、中也の目論み通りに超電磁砲を……
しかし彼女の眼は狂気を孕んでいた、それに体中に「ぎ」という文字が浮かんでいた。
美琴は雛見沢ザワイタマウィルスLv5に至り、晴れない疑心暗鬼から童磨たちに襲いかかってしまったんだが、そこは童磨が氷の血鬼術で抑える、が。
童磨「ダメだ……電熱がすさまじくて氷が溶かされる、強すぎたら彼女を冬眠を通り越して凍結(ころ)してしまう。どうすれば良い…!」
□□(――大丈夫だよ)
童磨「え? 八千重ちゃん……?」
駆けつけるロゼと、暴走により意思がないハズなのに仲間を殺さないように動いていた御坂を捕まえる中也もとい荒覇吐。
ロゼは地味に穿ち丸が絶縁体だったので御坂の電撃ダメージを最小限に抑えていた。
おかげさまでロゼの額左側に炎みたいな痣ができてしまったが、感電だけは防いで童磨の援護に繋がる。
そして童磨の決意の血鬼術により御坂は冬眠状態となり、暴走は止まった。
一方、中也は力使い果たして動けないという状況なり、暴走も止まったらしく目覚めた後に童磨に「動けないから背負え」と言い、童磨は彼に肩を貸した。
そこで童磨、先祖返りの影響なのか先祖の鬼の記憶がふいに脳裏に浮かんだ。
それは無惨の配下だったにも関わらず、自分を受け入れてくれた人間たちとの記憶。
童磨の先祖に当たる鬼は無惨を裏切り人に味方した鬼だったのだ。
その記憶の後で、種族や住む場所も関係なくお互いの無事を喜び合う仲間たちを見て――
中也「お前…泣いてんのか?」
童磨「えっ?あれ……」
そのほかの場所でも主催は全滅し、梨花もサラも救助された。
VR空間から現実空間に戻ると外では速水校長ら大人たちが彼らを救うために尽力していたことを知る。
だが、それは八千重たち多くの犠牲があってのこと。
童磨「そうか、俺、泣くことができたんだな」
殺し合いの内で死亡した生徒会長のエーデルガルトだが、腹心のヒューベルトに後のことを任せていたおかげで学園生徒会の引き継ぎや、学園内の混乱を収めたりするのは割とすんなり行われた。
後は闇に蠢く者の残党狩りを童磨の宗教団体や中也率いる半グレ集団が行っていた。
また、生還した童磨はしのぶへの告白に成功する。
「俺と一緒に地獄へ行かない?」と童磨なりの冗談混じりの口説きに「温かい血の通った今のあなたとなら、地獄でも生きていける」としのぶに答えられた。
そして童磨は万世極楽教に新しい女神像みたいものが追加された。
通称、眼鏡をかけた女神 八千重流(ヤティエル)。
教祖童磨が自作で作ったとされる木彫りの像。
子供の頃、親として構ってくれない大人たちに代わり、一緒に遊んでくれた大事な幼馴染。
その彼女と木彫りで遊んだことを思い出しながら何日もかけて作り上げ、恋人になったしのぶや信者たちに公開した。
教祖は語る。
「俺にとって最も尊い仏様だよ」と。
最終更新:2025年06月22日 16:36