【名前】ピッツァ
【出典】勇者王ガオガイガー
【性別】男
【年齢】不明
【名ゼリフ】「私は、墜ちない……! 私が死ぬ時は……空の上だ!!」
「この蒼穹の果てに、私は……」
【支給武器】ゾンダーメタル、ISSキット、石仮面
【本ロワでの動向】
勇者王ガオガイガーにおける物語前半の敵幹部「機界四天王」の一人。ライバルキャラ。
怪鳥のような姿をした男。空をこよなく愛する誇り高い戦士であり、空中戦と素早い動きによる白兵戦が得意。
故郷の星が滅ぼされ、自身も記憶を失い、流浪の旅を続けた末に、戦士として生きて死にたい一心から「機界四天王」入りした。
そのため、かつての記憶の断片に時折悩まされるが、何故自分がその記憶によって苦悩するのか思い出せずにいる。
そのような背景があるため、洗脳闇堕ち暴走狂人悪などなどがひしめいていたマーダーの中では唯一といってもいい誇り高いライバルキャラだった。
まあ、
飛行ロワにおいて多発した洗脳闇堕ち暴走関係の元凶の一人でもあったのだが。
道中戦士と認めたものとは戦い、戦士と見なさなかったものや、自身に敗北したものには支給されていた洗脳闇堕ち系3点セットを使用。
ゾンダーメタル、ISSキット、石仮面を使い、自身と戦い得る戦士を選別するための壁へと仕立てあげた。
直接のキルスコアこそ二人止まりだが、洗脳したマーダーが上げたキルスコアや、暴走の果ての破滅など、間接的にはかなり多くのキャラの死因に関わっている。
登場話にて、彼が愛した空が無限に広がり続ける光景に心打たれ、この地にて、戦士として生き、そして死ぬことを決意。
自らが戦うに足る空の戦士を求めて悠久の空を駆ける。
その矢先、
アンパンマンと
ロボット兵のコンビに遭遇。
守るべき主や国を失っても役目を果たし続けようとするロボット兵に自らを重ね、哀れに思ったこともあり、ゾンダーメタルを使用。
ペンチノンのような生体コンピューターではなかったが、負の心意そのものとも言えるISSキットも併用されたことでゾンダーロボ化。
これを止めるために涙ながらにロボット兵を討ったアンパンマンの闇堕ちの一因となる。
友を討った失意に暮れるアンパンマンを戦士でないと切り捨て、ISSキットと石仮面による洗脳を試みる。
ISSキットを寄生させたところでアンパンマンの抵抗にあい逃げられるものの、この時アンパンマンのマントに忍ばせた石仮面が後のアンゾンビの誕生に繋がることに。
次こそはと強敵を求めて空を舞い続けるも、出会ったのは強大な力を持ち、星を守る使命を託されたにも関わらず、戦士とは程遠いただの少女、ちせだった。
迎撃のために謝りながら攻撃してくるちせの誇りなき姿にピッツァは激怒。
圧倒的な性能差を戦士としての技能と、経験により埋め、ちせをゾンダー化する。
ゾンダーメタルは、人のマイナス思念を媒介にするため、ストレスまみれだったちせの成長は著しく、一気に完全体へと近づいていく。
ちせと交流があり、彼女を救おうと
筑波洋と
シルバー・クロウが駆けつける。
未熟なシルバー・クロウはピッツァの敵ではなかったが、歴戦の戦士である筑波洋ことスカイライダー相手ではそうもいかず互角の戦いを繰り広げる。
サイボーグになりながらも熱さと明るさ、正義と勇気を失わない洋の姿にピッツァは笑みを浮かべる。
ピッツァ「そうか、お前もまた、勇者か!」
スカイライダー「いいや、仮面ライダーだ!」
ピッツァ「仮面ライダー、その名、覚えておくぞ!」
戦いはスカイやクロウの飛行が滑空やゲージ式だったため、飛び続けられるピッツァが徐々に優位になっていく。。
しかし、ゾンダーちせの機械昇華を阻止しに現れた、星の守護者
モスラと
ガメラの決死の奮闘や、
火の鳥の介入もあり、勝負は有耶無耶になってしまった。
その決着を付けるため、中盤には、ラピュタの地に降り立つ。
そこで、洋と同じく仮面ライダーを冠する
村雨良――仮面ライダーZXと出会い戦闘に。
ZXのスペックはスカイライダー以上であったが、空中戦では一日の長があるピッツァに軍配が上がり、これをゾンダー化。
仮面ゾンダーZXとし、スカイライダーをおびき寄せる餌にしようと企む。
飛影の活躍もあり、この計画は失敗に終わるも、暴走時の疲労が原因で後にZXは死亡することに。
その後、ラピュタでの探索で飛行砲台カーブラー@星のカービィを見つけ、これを起動しようとする。
クロウライダーと合流していたことでピッツァのことを知らされていたラピュタ組の妨害にあい、
002と熾烈な空中戦を繰り広げるも、痛み分けに持ち込む。
スカイに並び自らに戦士としての死をもたらせる存在を認めたピッツァは、来るべき決戦を夢見て、カーブラーにて空へと消えた。
そして終盤。
これまでの傷も癒したピッツァはカーブラーと機械融合しゾンダーロボEI-26-Extraとしてラピュタを強襲。
対主催が集い、飛び続けられぬものたちの休息の場でもあり、蒼い空に浮かぶ唯一の異物であったラピュタを落とそうと画策する。
そうすれば自らが認めた空の戦士たちも黙ってはいないだろうとの期待通りに、彼の前にスカイライダーとシルバー・クロウが立ち塞がる。
九十九の技を駆使し、ゾンダーロボの巨体をも物ともせずに向かってくるスカイライダー。
遂に望んでいた瞬間が来たのだと確信したピッツァも全てをこの一戦に賭ける。
大回転スカイキックにより、カーブラーの大砲を破壊されるほどまで追い込まれた戦いは、しかし、ピッツァが思いもかけない形で決着を迎えることとなる。
決闘の邪魔だとし、先に潰しにかかったシルバー・クロウを、あろうことかスカイライダーが庇ったのだ。
望まぬ勝利に激高し、スカイライダーが命がけで守ったシルバー・クロウを今度こそ殺しにかかる。
だが、またしても、シルバー・クロウは守られた。
ピッツァとの戦いより先んじて起こった
カオスの襲来。
その幕開けで傷ついた002が、洋の意思を継ぐため、シルバー・クロウを助けるため、
三枝わかばの涙を止めるため、傷だらけながらも割って入ったのだ。
002「君はどこへ落ちたい……?」
ピッツァ「私は、墜ちない……! 私が死ぬ時は……空の上だ!!」
蓄積していたスカイライダーとの戦いによるダメージと、002の決死の特攻によって遂に落ちるゾンダーロボ。
ラピュタへと墜落していくロボから分離し、002を振り切って死に損なったと自嘲し飛翔したピッツァは、次の瞬間、自らに落ちる影に気づき、空を見上げる。
そこには、銀の翼が広がっていた。
スカイライダーと002を下し、名実ともに空の支配者になった自らよりも、高く、速く空を駆ける、白銀の烏の姿があった。
ピッツァ「空はいい、空はいいぞ……」
クロウ「知ってるよ」
ピッツァが空を愛していたように、シルバー・クロウ――有田春雪も誰よりも空を望んでいた。
わかばの叱咤に再起し、心意の翼を羽ばたかせ、希望の空を飛ぶシルバー・クロウのその姿に、ピッツァも彼を空の戦士として認め、今ここに、最後の戦いが幕を開ける。
拳と拳、蹴りと蹴り、正の心意と負のゾンダーメタル。
無限に広がる空で全てをぶつけあった末に、ピッツァは、シルバー・クロウの心意技“スカイキック”により打ち抜かれる。
ピッツァ「この蒼穹の果てに、私は……」
かくして、崩壊するラピュタとともに、誇り高き戦士もまた、空へと還ったのであった。
ラピュタ内でのカオス、
悟空との連戦と並行して行われたこの空の戦士たちの一大決戦である“蒼穹の果てに”は名作として名高い。
また、死亡したピッツァの魂はこの後
博麗霊夢により浄解され、最終決戦では主催者側が利用していた自らの旗艦J
アークにてクロウ達対主催を援護してくれた。
最終更新:2013年06月15日 15:57