【出展】デモンベインシリーズ
【性別】男
【本ロワでの動向】
「俺から、ライカを、憎しみを、奪うなああああああああああああっ!」
本名、リューガ・クルセイド。
その名の通り、メタトロンことライカ・クルセイドの弟である。
愛しさ余って憎さ百倍。
助けようとした自らを裏切り殺した姉への憎悪と殺意だけで生きて来た彼は、当ロワにおいても、メタトロンをその手で殺すことにのみ執着。
弱者を虐殺することを嫌っていたことも相まって、序盤は振りかかる火の粉を払う以外は戦うこともなく、どちらかというと地味だった。
が、中盤、放送によりライカの死を知ってからは手を付けられない暴走マーダーとなる。
夢に見る忌まわしき過去。
幸福には程遠くとも、彼と彼女が互いに笑いあい、手を繋いでいた温かき日々。
されど過去も、命も、帰ってきはしない。
楽園より追放された天使には、もはや姉が召された空を求めるしかなかった。
大空へと飛翔するサンダルフォン。
かつて少年が焦がれた青空は、何もなく、故にこそ誰にも脅かされることのない最後の楽園。
そこに、己以外の脅威が存在することは許されない。
巨大ロボすら素手で殴り倒す強さを存分に発揮して、サンダルフォンは空戦を行う参加者達を次々と葬り去っていく。
それがマーダーか対主催かなどと男には関係無かった。
一向に収まらない割れるような頭痛と、右目の傷痕の疼き。
その苛立ちをぶつけるように、サンダルフォンは戦い続けた。
亡くした誰かの代わりなど、いるはずもないと誰よりも深く知りながらも。
男はもう、止まることができなかった。
偽りの母の胸に抱かれてさえも、止まることを己によしとしなかった。
「俺から、ライカを、憎しみを、奪うなああああああああああああっ!」
利用しながらも愛した男の姿と重ね、サンダルフォンを取り込もうとした女、レダ。
その胎を割って、ムーンチャイルドは再誕する。
いかなDG細胞といえども、この男から自我を奪うなど不可能。
レダを殺し、DG細胞を逆に取り込んだサンダルフォンは、悲しみも憎しみもその肩に載せたまま遙かなる空を目指す。
「変身――――!!」
「――――――変神」
愛した女を喪ったことのある正義の味方の超電磁も。
「闇に生まれたからって闇に生きる必要はねえんだ!」
闇に生まれ、されど光に生きた侠の天の刃も。
「成すべきは正義、なるべきは天! 貴様が空を望むのなら、余が導こう!」
闇をも照らす太陽たる侠の紅蓮の炎も。
「恨みたければ恨むといい、呪いたければ呪うといい。
だが、その悲しみだけは置いていけ! さらばだ……否、また会おう!」
呪いを引き受けんとした漢の拳も。
全てが全て、DG細胞により進化し、いと高きを駆け行く堕天使には届かなかった。
なればこそ、サンダルフォンの前に最後に立ちはだかる者は、その男を除いて他にいなかった。
「サンダルフォン…俺と…地獄に墜ちようぜ……!」
サイボーグ002――ジェット・リンク。
サンダルフォンと同じく悪の組織に改造されたサイボーグにして、真逆の道を歩む正義の味方。
ここに数奇な運命に導かれた正義と悪、二人の大空の覇者による史上最高の空戦の幕が切って落とされる。
性能差ではサンダルフォンが圧倒的に優位なれど、空中戦への適応・技術・経験はどれをとってもジェットに軍配が上がり、勝負は拮抗。
ついぞ見つけた自らの全てをぶつけるに足る敵に、凶笑を上げるサンダルフォン。
されどその笑みはどこか悲しげで、まるで悲鳴のようで。
全てが終わり、共に力尽き、大地に堕ち逝く中、ジェットは静かにサンダルフォンに問う。
「君はどこに落ちたい……」
サンダルフォンは――リューガは応えなかった。
ただ、彼が落ちた場所こそが、何よりもその答えを雄弁に語っていた。
「ライカ、姉さん……」
翼は折れた。
堕天使の伸ばしたその手が、二度と空を掴むことはないだろう。
けれども嘆くことはない。
伸ばしたその手は確かに、姉の手を掴むことができたのだから。
キャラ名 |
関係 |
呼び方 |
解説 |
メタトロン |
姉 |
メタトロン(ライカ姉さん) |
最後は偶然彼女の亡骸の傍に墜落した |
ジェット・リンク |
宿敵 |
ジェット |
空へと至る最後の壁 |
馬超ブルーディスティニー |
敵対 |
馬超 |
救おうとした彼を殺した |
曹操ガンダム |
敵対 |
曹操 |
天玉鎧に苦戦するもDG細胞の再生力で耐えぬいた |
ノロイダー |
敵対 |
ノロイダー |
ノロイガーに進化されるも何とか凌いだ |
レダ |
敵対 |
女 |
DG化した彼女に吸収されるもDG細胞を逆に乗っ取った |
最終更新:2012年03月22日 21:38