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平和な日々を想う・・・ 第九話 - (2005/12/18 (日) 23:26:16) の1つ前との変更点

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何が起きたかわからなかった・・・・。 私に魔道の知識はない。そんなものは考古学には まったく必要ないものだったから・・・。 ただ・・・・黒い呪文式が科学者たちを襲っていた・・・。 呪文式が絡まると、その科学者は真っ赤に燃えている 霊魂に生気を抜かれていった。 そう・・・無差別にそれは私たちに襲い掛かっていた。 「動けるか!?」 「ああ、だが、なんだあれは・・・」 「ヘルファイアだ。おれも見るのははじめてだが・・・ まさかこれほどとは・・・」 一瞬をもって人の生気を奪っていく燃え盛る霊魂。 「・・・はははは、この機械を何に使うのかやっとわかったよ」 おもわず、乾いた笑いが出てしまった。 「人の体は陽の要素が強い。それでは闇との契約が 結べないからな・・・・・・・あれは、闇魔道士になるための 資質変換装置だ・・・・」 「・・・そんなことはどうでもいい!はやくここから出るぞ!」 「あの子は・・・どうなる・・・・」 「・・・・・・・・・・・魔道を暴走させれば、最後に残るのは死 だけだ・・・」 悔しそうに、ルイが言った。 「・・・そうか」 ならば・・・・私のやることは決まったな・・・・・。 出口まで近づいたとき、私はおもいっきりルイの背中を押して ゆがんだ、扉を一気にしめた。 「なにをしている!おまえは自分がしていることを理解しているのか!」 「私なりのつぐないさね」 「・・・・・・」 「何人の子供が、この装置の被害にあったのかわからない・・・ でも・・・その子供たちの怒りをあの子が代弁している・・・。 私は、裁きをうけなければならないよ・・・」 「おまえは・・・・・」 「この装置を間違って解明したのは私だ、間違わなければ ドン・カバリアも研究者たちも狂わなかった・・・。あの子も 平和に暮らしていたはずさ・・・」 体は動かない・・・扉を背もたれにして、子供と向き合った 形に座る。 もう・・・ここで生きているのは、おそらく私とあの子だけだろう。 「さあ、裁きをたのむよ・・・」 黒い術陣に身をつつんで、ゆっくりと近づいてくる・・・。 だが、その間に一つの影が飛び出してきた。 いや、飛び出したのではない、正確にはゆっくりと わってはいってきたのだが・・・・。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 沈黙が時間の流れを止めているようだった・・・。 「・・・・わかった」 黒い呪術陣が一気にきえた・・・。 「その人は・・・許そう」 そういって、まるでコマ送りかのように子供はたおれた。 「ああ、・・・・・ルイ・・・ルイ!!きてくれ!早く!ヒールを!」 動かない左足を引きずって子供の下に倒れこみ、心音 を確認する。 息をしていない・・・心音がない! 「どうした!」 「早く!この子にヒールを!」 人工呼吸と心肺蘇生を繰り返しながら、ルイに指示をだす。 数分というわずかな時間のあと、なんとか息をふきかえした。 「この子は・・・私が引き取ろう・・・」 「ルイ・・・」 「闇の呪文を操れるようになったら普通の生活ができるだろう・・・ それと、私も光の魔法と闇の魔法を覚えよう・・・2度とこのような ことがないように・・・」 「・・・・・すまない」 「おまえの責任じゃないさ。おれがそうしようと決心しただけだ。 それより、そっちの子供をたのむ・・・」 「ああ、・・・・・・助けてくれてありがとう・・・・できれば、名前を 教えてくれないか?」 「・・・私の名前は*そると、その子の名前は朧火だよ・・・」 [[back>平和な日々を想う・・・ 第八話]] [[next>平和な日々を想う・・・ 最終話]]
何が起きたかわからなかった・・・・。 私に魔道の知識はない。そんなものは考古学には まったく必要ないものだったから・・・。 ただ・・・・黒い呪文式が科学者たちを襲っていた・・・。 呪文式が絡まると、その科学者は真っ赤に燃えている 霊魂に生気を抜かれていった。 そう・・・無差別にそれは私たちに襲い掛かっていた。 「動けるか!?」 「ああ、だが、なんだあれは・・・」 「ヘルファイアだ。おれも見るのははじめてだが・・・ まさかこれほどとは・・・」 一瞬をもって人の生気を奪っていく燃え盛る霊魂。 「・・・はははは、この機械を何に使うのかやっとわかったよ」 おもわず、乾いた笑いが出てしまった。 「人の体は陽の要素が強い。それでは闇との契約が 結べないからな・・・・・・・あれは、闇魔道士になるための 資質変換装置だ・・・・」 「・・・そんなことはどうでもいい!はやくここから出るぞ!」 「あの子は・・・どうなる・・・・」 「・・・・・・・・・・・魔道を暴走させれば、最後に残るのは死 だけだ・・・」 悔しそうに、ルイが言った。 「・・・そうか」 ならば・・・・私のやることは決まったな・・・・・。 出口まで近づいたとき、私はおもいっきりルイの背中を押して ゆがんだ、扉を一気にしめた。 「なにをしている!おまえは自分がしていることを理解しているのか!」 「私なりのつぐないさね」 「・・・・・・」 「何人の子供が、この装置の被害にあったのかわからない・・・ でも・・・その子供たちの怒りをあの子が代弁している・・・。 私は、裁きをうけなければならないよ・・・」 「おまえは・・・・・」 「この装置を間違って解明したのは私だ、間違わなければ ドン・カバリアも研究者たちも狂わなかった・・・。あの子も 平和に暮らしていたはずさ・・・」 体は動かない・・・扉を背もたれにして、子供と向き合った 形に座る。 もう・・・ここで生きているのは、おそらく私とあの子だけだろう。 「さあ、裁きをたのむよ・・・」 黒い術陣に身をつつんで、ゆっくりと近づいてくる・・・。 だが、その間に一つの影が飛び出してきた。 いや、飛び出したのではない、正確にはゆっくりと わってはいってきたのだが・・・・。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 沈黙が時間の流れを止めているようだった・・・。 「・・・・わかった」 黒い呪術陣が一気にきえた・・・。 「その人は・・・許そう」 そういって、まるでコマ送りかのように子供はたおれた。 「ああ、・・・・・ルイ・・・ルイ!!きてくれ!早く!ヒールを!」 動かない左足を引きずって子供の下に倒れこみ、心音 を確認する。 息をしていない・・・心音がない! 「どうした!」 「早く!この子にヒールを!」 人工呼吸と心肺蘇生を繰り返しながら、ルイに指示をだす。 数分というわずかな時間のあと、なんとか息をふきかえした。 「この子は・・・私が引き取ろう・・・」 「ルイ・・・」 「闇の呪文を操れるようになったら普通の生活ができるだろう・・・ それと、私も光の魔法と闇の魔法を覚えよう・・・2度とこのような ことがないように・・・」 「・・・・・すまない」 「おまえの責任じゃないさ。おれがそうしようと決心しただけだ。 それより、そっちの子供をたのむ・・・」 「ああ、・・・・・・助けてくれてありがとう・・・・できれば、名前を 教えてくれないか?」 「・・・私の名前は*そると、その子の名前は朧火だよ・・・」 [[back>平和な日々を想う・・・ 第八話]] [[next>平和な日々を想う・・・ 最終話]] ---- [[戻る>平和な日々を想う・・・]]

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