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ここはおそらく西洋の雰囲気に近い世界。ドイツとかフランスとかそんな有り触れた世界ではないことは確かだ
今宵、月は満ち、夜空には無数の星が地にいる生けるもの全てを祝福するように輝いている。夜風も心地よく涼しい
まさにそんなファンタジーな世界観が広がる物語の舞台…

巴「ふぅ…音合わせには問題ないわね」
の「後は本番を待つだけねー♪うぅ…緊張するなー…」
め「緊張したりあがったりする時は掌に人って字を書くといいらしいよ」
み「ちょっと!めぐちゃん!!それ確信あるのwwww」
め「おまじないは信じることが大切なんだよ、お婆ちゃんが言ってたっ♪」

薔薇乙…じゃなかった『Edel Rosengeest』でもなければ彼女たちは一体誰なのだろうか?
実は彼女たちも『Edel Rosengeest』と同じくこの披露祭に参加する世界的に有名な美女4人のロックバンド『The Laplace』である。
実はこの娘たちもこの披露祭(=ラウパみたいなもの)に参加するのだが、目的は薔薇精霊とは180度違い、彼女たちは名声を得る為、そしてまだ聴かずしている人々に自分達の曲を披露すること、楽しむことが最大の目的なのだ。
勝負の行方などどうでもいいらしい…

め「それにしても、隣の控え室が何だか賑やかだね」
巴「お隣さんは確か世界的に名を挙げている超有名の『Edel Rosengeest』だったような…」
の「えーーーーーーっ!!??あの超有名なカリスマバンドのーーー!!??」
み「のりちゃん…私らだってここらじゃ超有名よ…」
め「…(後でサイン貰いに行こう!そんで絶対握手もしよう!!水銀t(ry」
み「そういやさー…この前(ry

巴のめ「えぇwwwwwwそれはないっしょwwwwwwww」

『The Laplace』はこの後本番まで適当にダベって過ごした。こういうところを見れば何処と無くプロとは感じられない。
そこが普通の女の子らしくてまた魅力ある一面でもある。


一方、薔薇水晶…
控え室に辿り着いたはいいが、何をすればいいのか解らず、ただ部屋の真ん中で膝を曲げて座り込んでいる。
時々、部屋の中で宙を舞う埃をただただ追ったり、何故か全裸になったり…部屋の中を3回周ってワンと吼えるつもりが目を回してバタンキューになったり、その他電波な行動を繰り返した。

薔「… … …。おなかすいた…くしゅんっ」

どこまでもマイペースな彼女。

一応この作品の脚本を書いたのは言うまでもなく蒼星石なのだが、薔薇水晶の場合、脚本に従わなくとも素でやりかねない。でもこれは脚本通り。

そう言えば妖精さんは今頃どうしているのだろうか…

雪「あqwせdrftgyふじこlp;(ry」

何やら呪文を唱えるかのように、唸っている。薔薇精霊邸の床を転げまわっている。
(自称)パーフェクトエリート妖精な彼女は自分の決めたことが少しでも悪い方向へ向かうとこんな風に禁断症状が出る。
…傍迷惑な妖精だww

ゴロゴロ
 ゴロゴロ…

ガンッ!!!!

雪「イタタタタタ…あれ…?これは見た限りでは日記帳ですわね…えーどれどれ」

○月×日 

ひなのゆめは、『デスメタルのヴォーカリスト』になること
だからいまからいっぱいれんしゅうしなくちゃいけないの
きょうはそのためにむこうのせかいでいまだいにんきの『あーく(あーち?)・えねみー』のアンジェラねーさんみたいになるため、いっぱいいーーーっぱいれんしゅうしたのー♪
はやく、いちにんまえのデスメタかしゅになりたいな

雪「これは…非常に興味深い内容ですわね」

雪華綺晶は次々とページをめくる。人の日記はどうしても見たくなるのは人の(妖精の)性である。

△月■日

きょうはあたらしいCDをかうためにまちへでかけた。このおみせはとくによーがくメタルをおおくそろえてるからだいすきなのよー♪♥
きょうてんちょーさんがすすめてくれたのはブラックメタルっていうジャンル。
はじめてきいたけど、これはとてもきにいった。ふつうのデスとはちがったなにかがとてもきにいったのよー
『えんぺらー』、『めいへむ』、『なぐるふぁー』…その他にもいーーーっぱいかってきたのー♪
こんなにかったのにてんちょーさんがたくさんまけてくれたなんて…
あぁん、ひな し あ わ せ ♥

雪「文面の口調とやってることのギャップが物凄いですわ…」

お月お日

きょうはおうちにあたらしいこがやってきたのよー、なまえは『ばらしぃんでれら』
いままではひながいちばんちいさかったからあたらしいいもうとができておねーさんになったきぶん
しんくねーさんやすいせーねーさんはちょっとばらしぃんでれらにたいしていじわるだけど、ひなはそんなことしないもん、めいっぱーーーいかわいがったげる♪
てはじめにとくべつに『くれいどるおぶふぃるす』のぴーぶいをみせてあげたら…ないちゃった…
きっとこれはかんどーしたのね♪うんうんりっぱないもうとをもってひなはとってもうれしいのー♪

あらあらふるえちゃってる…もー、ばらしぃんでれらったら♥

雪「…いやいや、雛苺、それは感動してるんじゃなくって恐怖で怯えてると思うのですが…www」

半月半日

きょうはとくになにもなかった。ただ『かーかす』と『いんなーさーくる』のふっかつだけはせつじつにねがうの…

影月黒日

うにゅーーーーーのおいしさはせかいいちイイイィィィィなのよーーー♪!!!!!!!
あのしろいおもちのなかにはいった、あまぁーーーいあんこ(ちなみにつぶあんはめっめーなのよー)
そしてきわめつけはやっぱりあまずっぱいいちごぉーーーーーっ、これなくしてうにゅーとはいえないわ

ばらしぃんれらにいっぱいたべさせたら、なんかおくちいっぱいになってしろいめむいてたの
うん、それほどおいしかったってことねー、ひなはやっぱりりっぱないもうとをもったみたいでうれしいのー♪

雪「ちょwwwwwwばらしぃんでれら死んじゃうww死んでしまいますわwwww
 ハッ!?ということは『うにゅー』とは即ち苺大福のことだったのですね。なーんだ簡単なことですわね
 魔法でさっさとそこのテーブルにでも置いておきましょ…」

パチンッ!
雪華綺晶が軽く指を鳴らすとテーブルの上には皿に盛られた苺大福?の山が出てきた

雪「ふぅー…これで頼まれた件は一件落着ですわっ♪
 …そういえばあの子の様子がちょっと気になりますわね。見てきましょう。」

そう言うと妖精はフラリと外へ出て、城の方へと飛翔する。

街に聳(そび)える時計柱は9時と半周を差していた…


                      第08話へ続く…




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最終更新:2007年10月31日 22:45