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数日後…

俺は唯一のスーツ、襟無しの黒スーツに身を固め(高校時代ビートルズのコピバンのとき使用)こんなんで大丈夫ねとか思いながら鏡の前でポーズ(無論ジョジョ立ち)していた。

「あれ?何してんだローゼン」

何も知らない梅岡が聞く。

「ああ、これな。プレステゲーム時のDIO。じゃなくて。いやぁ、
俺も反省してね、真面目にちょっと頑張ってみようと思ったのさ」
「へぇ、それはよかった。コリンヌも喜ぶよ。で、どこなんだ?」
「あ、いや~その、今日が面接なんだ…ああ、じゃな、」

アレ以上はなすとバラしちまいそうなのでさっさと逃げて愛車のハーレー(多分俺自身より高い)にまたがった。
行き場所はもちろん、バイト先…じゃない、一応赴任先の私立薔薇乙女高校だ。
薔薇乙女高校ってね、なんかいい響きだ。ホスト部がありそうな、あるいはスールの契りとかありそうな、そんな感じがするな。もしやひょっとしたらあの、アレだ、生徒と教師(ニセ)の禁断の愛とかあったりしてなァーーーーッ。

とかそんな妄想しているうちに到着したぜぶどうヶ丘…じゃない薔薇乙女高校。
外見は確かに公立よりはずっと洒落た感がしたが名前よりは幾分普通の感じのする高校だった。ホスト部もなさそうだ。やれやれだぜ。

「あの…」
「(個人的には4部は露伴が一番好きだったなぁ。2番目は吉良。仗助はイマイチ…)」
「……あの、すいません。じゃまになってます」

門前でボーっと考えながらエンジンふかしてた俺は誰から見ても邪魔だ。
振り向くとこの学校の生徒らしかった。こんな早くからご苦労なこった。

「あ、すまん」俺はバイクから降りて手押しで校門を通過する。
「あの…この学校の関係者ですか?」
泣きボクロが印象的な竹刀袋を背負った少女が言った。まぁスーツ着てるとはいえバイク(しかもハーレー)で乗り継ぐ奴は怪しいと誰だって決める。俺だってそーする。
「ああ俺な、今日この学校の臨時教員になるローゼ…梅岡ってんだ。あんたはこの学校の生徒か?」
「そうなんですか…。あ、私は巴っていいます。臨時…じゃ雛苺のいる6組かな」

少女は独り言とも付かないことを言って俺に向いた。

「多分な。まぁ俺代理だからな。多分覚えられる前にいなくなるだろうから
クラスと打ち解けられねぇだろうけど」
むしろ打ち解けたくはない。俺の心は露伴並みに狭いんだよな。
「もし6組だったら、その、雛苺って子の面倒を見てくれませんか?
その、あの子明るくていい子なんだけど色々あって…」

なんだ?その娘なんか問題でもあるのか?
う~んなんか事情があるっぽいな。こんな悲しげな少女を励まさない手はない。
「うん大丈夫、おれにまかせりゃ問題ねぇさ。ま、そういうことでハッピー うれピー よろピくねー。なんつって」
「……」

しまった。この台詞を合コンで使ったらドン引きされて全員に帰宅された、という事実をすっかり忘れていた。チクショウ。俺こういうキャラじゃないのに。
せめて「イエ~イ、ファイン、センキュー」にすべきだったか……いや、それもダメか。
調子に乗って重ぉい空気のまま、校舎内へ入る巴とかいう少女を見送った。

                    ***

「始めまして梅岡先生。校長の雪華綺晶です。今回はお話受けてくださってありがとうございます」

場所は変わってここは校長室、とりあえず挨拶に行かねばなんにもなるまい。
俺は例の手紙に同封されていた学校内の案内図を見ながら校長室へ向かった。

「はぁ、どうも」

校長は女性だった。はっきし言って美人。教育に携わる人らしく知的でほんの少し神経質っぽい印象がある。だがそれがいい。
「さっそくですが貴方には6組と地理の担当をしてもらいます。それと…」
しかしこの雪華綺晶という人は校長なわけだからどんなに若くて40代、もしくは それ以上なはずなんだがその外見は30、もしくは20代後半にも見えなくもないような…。 

お前はリサリサ先生か。あるいは荒木飛呂彦?波紋使いなのかァ!?

「あの…聞いてますか?」
「ああ、ハイ、6組ですね」
「まったく、そんなことでは生徒に舐められますよ?もっとしっかりしてください」

初対面なのに厳しい人だ。だがそれがいい。

「あらかじめ言っておきますが、貴方の担当する6組は、
いわゆる『問題のある生徒』が多いクラスです。まだ新任の貴方には大変でしょうが…」
「不良クラスってことですか?だったら力でねじ伏せるんで大丈夫ですよ」
「くれぐれも不当な暴力は自粛してください!!」
「はい……」

                    ***

あ~肩こった。やっぱスーツもあ~ゆう場所も苦手だ。HRまでやることがないので職員室の用意されてた自分の机でぼんやりしていた。
「……」タバコ吸おうと俺はポケットを探る。お、あったあった。

「校内は禁煙ですよ」
「わっ、びっくりした」
「これは失礼。しかし短期間とはいえ教師が校則破るのは問題ですよ」

なんだこいつは、馴れ馴れしい。

「これは失礼。私は2組の白崎です」
「仁?」
「元ホストじゃないです。何かあったら僕に聞いてくださいね」
「はぁ…」

気持ちは嬉しいがなんかアレだ、生理的に苦手だこの人。

「6組担当ですか。それは大変ですね、あ、知らないんですか?
前の先生どうもあそこのアクの強い生徒たちについていけなくて病気しちゃったらしいですよ」
「ハァ、そんな酷いんすか、その…」
「ところで今度飲み会があるんですけど梅岡先生もどうですか。参加人数が少なくて困ってるんですよ」

質問を質問で返すなあーっ!! 疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?ここ学校だけど。

もうやだ…そろそろ時間なので早めに教室へ行くことにした。

                    ***

現在8時27分、早めにとか言っといて結局教室までの道が分からずギリギリになってしまった。
後三分でHRか…さすがに初日教師(注:くどいようだがニセな)が遅刻しちゃまずいよなぁ。漫画家の家へ勝手に入るくらいまずい。

「確かこの角を曲がって……」
「あああ~~~今日も遅刻するですぅ」
「へ?」


ドオオオオオオオオンンッ!!!!!


あ…ありのまま今起こった事を話すぜ
 『角を曲がろうとしたら遅刻しそうな少女と激突した』
な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…ベタとか少女マンガにありがちとかそんなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

「痛いですぅ。危ないですぅ。どこ見てやがるですかこのド低能がァ―ッですぅ!!!」

長い茶色の髪とオッドアイが印象的な少女、長座状態なので背はわからないがまぁ普通だろう。
いかにも活発そうな感じだ。
その少女、いきなり俺に向けて妙に可愛らしい声で罵詈雑言を浴びせてきた。ギャップが凄い。
いや、悪いのはお前だろうがッ。

「えーっと大丈夫ですか?翠星石もいつまでも寝てるからこんな遅くなるんだよ、
ああ、もう時間だ。僕は先に行くよ」

小うるさい少女よりずっとまともなもう一人の少女が言った。
髪型や印象がだいぶ違うが顔の作りが先の少女とよく似ていた。友達?いや姉妹か?あるいは双子?

「…お前さん。走ると先生に怒られるぜ。早く教室にいきな」
「お前教師じゃないんですか」

あ、忘れてた。

「とゆーかお前、見たことない顔です。もしかして翠星石を狙ったストーカー、変質者ですかあっ!!??」

俺の顔そんなに変質者面なのか?しかもなんでお前限定なんだよ。

「…とにかく教室に行け。あと一分だぜ」
「ああああっ。こーしちゃいられないですぅ。変な教師のせいで時間喰っちまったですぅ」

だからお前のせいだろうおおおああああッ!!ホンッとに朝からろくなことねぇなぁ。

その少女を見送る。少女は自分のクラスに突進していった。まだ鐘が鳴ってないからセーフだろう。クラスは6組

ん?

ろ、ろ、6組イイイイイイイイイイイイッッ!!!!!

(これより回想)

「貴方の担当する6組は、いわゆる『問題のある生徒』が多いクラスです」

「あ、知らないんですか?前の先生どうもあそこのアクの強い生徒たちについていけなくて病気しちゃったらしいですよ」

(回想終了)

今分かった!エンジン音だけ聞いてブルドーザーと認識できるようにわかった!

俺が今から入るのはかなりの危険地帯みたいだぜ、ポルナレフ。
いやまて、危険なのはあいつだけかもわからん、ここは落ち着いて、素数でもかぞえればOKだ。
『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……俺に勇気を与えてくれる…わけねぇだろッ!!

仕方ない……覚悟を決めて俺はクラスへと入るッ。

ガラガラッ

おお、まさかこの俺がまがいなりにも教壇に上がるとはな。
ちょっといい気分だ。ンッンンー歌でも歌いたい気分だぜ。

「ええ~と、今日から代理でしばらくこのクラスの担任になる梅岡だ。
今後よろs「あああ~~~っ!!!アナタは~~~~~!!!!!!」」

おっと 早速会話が成り立たないアホがひとり登場~ってあれ?
この声はどっかで聞いたことが…。俺は声の方向を向く。


見覚えのある髪型の少女がいた。

「こいつはたまげた。あのときの娘か」
「ず~~~っとお礼が言いたかったのかしらぁ。
ほんっっとおおぉぉ~~~っにありがとうなのかしら~~~」

…まさか、ねぇ。普通ありえねぇよなぁ。それにしてもハイテンションで
はっちゃけた(注:人の事言えない)元気な娘だなァ。こういう娘は嫌いじゃない。
あ、いやそーいう意味じゃねぇぞ、ホントに。

「しかし…これはまるでアヴドゥルとポルナレフの再k…いや、そういやあの後怪我なかったか?」
「なーんにもなかったのかしらぁ。それよりもこんなところでまた会えるなんて、
なーんて運命的なのかしらぁ」

う~ん、こんなところで会えるとは俺とあの娘はスタンド使いか?
そーいやこの前変な石で指切った気がするな。

「再会できたのは嬉しいが立ってるのも何だからそこ座って、俺の話でも聞こうな…」
「はーいかしらぁ」

しかしこういう場所に微妙な距離の知り合いがいるってのもなんかもどかしい気分だな。

「え~っと、そんじゃ出席とるぜ。大柳…音石…え~っと、き、金?」
「は~いっ、カナはカナリヤって読むのかしらぁ~」
「あ、そうなの」

読み仮名ふってくれんとわかんねぇよッ!!つーかお前か…。

「そんで…川尻…岸辺…し、真紅ね…これは読めるぜ」
「私を呼び捨てにしないで頂戴」

は?教壇の目の前の席にいる金髪のツインテール少女が言った。
間違いなく言った、うん。
その少女は金髪と真摯な瞳が印象的な正統派美少女、と言った感じだった。
そして席の最前列でまるで女王様かどっかの貴族のようにきりっとした表情で、
妙に高貴なオーラを発していた。お前はツェペリ一族か?(ジョースターでも可)

「…あんた、何を言って…」
「教師の分際で私を呼び捨てにしないで頂戴、と言ったの」

これより回想に突n(面倒なので略)

 ……
なんつー生意気な少女だ。だまってりゃ可愛いのに、さっきの遅刻少女も。
「おい、お前な教師に向かってなんつー言い草だ」
人のこと言えないけど。
「『お前』とも呼ばないで。次言ったら殴るわ」
「いや、お前な…」

ドグチアッ

な、何ィ。今の衝撃、こいつが殴ったのかァァ。バカな、いくら前の席とはいえリーチがありすぎるッ!!まさかこいつも波紋法を…
ヒュン、と俺の目の前を何かが通る。
「ん…なっ」

意外! それは髪の毛ッ!

奴はその長いツインテールを変幻自在に振り回すことによって、特大リーチの攻撃を可能にしたというわけか…。
ブラフォード少女め…野郎…面白くなってきたぜ…ってこんなことしてる場合じゃねぇ。

「いってぇ…ええいこの件は後だ、あんまし伸ばすと話が進まねぇし。次、み…水ぅ?」
「先生、『すいぎんとう』って読むですぅ。てゆーか教師ならそれぐらい読めですぅ」
「…そうか」

いちいちうるさいな遅刻少女。つーかなんでこんな個性的な名前ばっかなんだこのクラスはッ。

「ところで肝心の『すいぎんとー』はどこだ?」
「また遅刻ですよ。ま、翠星石はあんなやつと違って遅刻は少ないですよ」

ギリギリだったじゃねぇか。ムカつくのでこいつも遅刻扱いにしてやろうか?

「だ~れが遅刻が少ないですってぇ?」
「ひっ、す、水銀燈…脅かすなですぅ」

後ろの扉が開くのと同時に妙に色気のある猫なで声の少女が入ってきた。
腰まであるんじゃないかというさらりとした銀髪。妖しげな顔つきとモデルのような
スレンダーな体型は高校生離れしていた(この間0.5秒、ちなみに『世界』は使用していない)

「あ~っと、話の途中悪いがお前遅刻な。とっとと席付いてくれ」
「…だぁれ、アナタ。あ、そういえば新しい先公が来るとかいってたっけ。ふ~ん、へぇ~」

こいつは不良か。髪型がサザエさんとかアトムとか馬鹿にしたら怒るかね?
その水銀燈は俺を品定めでもするような目つきで俺を見た。本当に高校生か?

「…まぁまぁね。顔はちょっとアレだけど。いいままでの老いぼれおじいさんよりはずっとましねぇ」

ひどい言われようだ。某小説の主人公いーちゃんの気持ちがちょっと分かるぜ。本名知らんけど。

「ええい次ッ!!…みど…り?」
「翠星石ですぅ。それぐらい読めですぅ本当に馬鹿ですか?」
こ の ク サ レ ガ ギ ャ ア ~ ~ ッ いいかげんプッツンするぞ
「はいはい『すいせーせき』ね」

後で手帳にメモしとこう。俺は忘れっぽいからな。
え?もちろん『恨み忘れないようにするリスト』のほうだぜッ!!。承太郎もやってたろ?

「次……これは『ばらすいしょー』でいいのか?おーい、『ばらすいしょー』」
「……」
「ばらしーはそこにいるのかしらぁ」

そこ…金糸雀の指差す先は窓際の一番隅、えらく肌の白い物静か…というか心ここにあらず、といった感じの眼帯を付けた(怪我でもしたのか?)少女がいた。
静かと言うか無気味なオーラでてるぞ。しかも髪で目が隠れて怖い…。

「うん、薔薇水晶ね。出来れば返事してくれよ。まぁいいや次は…ひ、ひな…いち、ご、『ひないちご』ね」
「あったりーなの~~。先生よろしくなの~~」

これまたうってかわって元気のいい少女だ。ぱっと見小学生にも見える金糸雀以上に幼さの残る少女だ。頭のピンクのリボンが特に可愛らしい。
たしか巴とかいうコが言ってたのがこの娘だよなぁ。
う~ん、他にいないし、でも特に問題ありそうにみえないんだけどなぁ。
まぁまともそうなのにかぎってグェスとか由美子とか、一気にぶっ飛ぶからなぁ。
あ、グェスは初めからか。
「そうか、元気な娘は好きだぜ、ウットーしい女は大嫌いだが」
「知るかですぅ」
「次は…で…か、これで全員か。後桜田とか言うのが休み…か。
めんどくさいから次から遅刻者と欠席者だけな。俺から言うことは特に無し、よしっHR終わりッ!!じゃな」

俺はチャイムがなる瞬間、コリンヌ邸から脱出するが如く飛び出した。
なるべくあそこにはいたくね~ぜッ。早くおわんねぇかな。

To Be Continued

最終更新:2006年08月09日 22:38