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Story  ID:GDxG6hVTO 氏(131st take)
Illust ID:50UbXQ990 氏(131st take)
朝。綺麗な小鳥の囀りと共に、目が覚める。重い体を起こした。
「…………テラネムス」
ポツリと呟く眼帯の少女。ぼやっとする目をこすり、ベッドから降りた
壁紙を見つめる。
「おはよう……銀ちゃん」
愛しい銀色の女性の写真に手をあてて、微笑む少女ーーーー薔薇水晶。
彼女は人気バンド『ROZENMAIDEN』のメンバーである。キーボードを唸らす、神秘の乙女
彼女はメンバーの中の一人、魅力の乙女であるギタリストーーー水銀燈なる少女に恋をしていた
結ばれてはいけない恋だが、つい最近になって結ばれるようになった自分だけの魅力の乙女ーー 今日はその乙女とデートの日。気合いを入れて、パジャマを脱ぎ捨てた

脱ぎ捨てたのは良いが寒い。
「……っきゅい」
小さなくしゃみ一つ。
負けるものかと着替えを始めた。
下着も脱ぎ捨てた。
片っ端から勝負下着なる物を並べる。
「………よし、コレで良いや」
取ったのは紫の明るい下着。
靴下履いて、下着着て、ズボンを履いて、服を着る。
洗面所に立って顔を洗う。
ーーー眼帯の部分にラップをして
さっぱりした顔をみて満足気になる。
朝ご飯はコーンフレーク。
歯に引っ付くと少し凹む。黙々と食べ続ける薔薇水晶
また、洗面所に立つ。
「虫歯……嫌……だから歯磨き…」
のっぺりとした独り言。 歯磨き粉(イチゴ味)を歯ブラシに付けてシャコシャコ磨く。
前歯から奥歯まで。
磨き終えると、口を濯いだ

次は化粧。彼女は手早くナチュラルメイクを済ませる。
よし、完璧。
時間を見る。鳥の目覚まし時計を見つめる。

午前9時ーーー 待ち合わせまで後30分そろそろ出掛けようかと椅子から立ち上がる。白いコートを着て、靴に手を掛ける。



「行ってきます……薔薇水晶、行きまーす……」

某アニメの真似をして、元気良く走り出した。
バッグを肩に下げて、ヒールを鳴らす。
階段を素早く降りる。
少し唇を歪ませ、微笑んだ。
髪を乱したが、気にしない。早く合いたい。早くーーー
いつしか、彼女には満面の微笑みがあった

「ばらしー…遅いわねぇ。」
大丈夫かと、少し心配するパーカーを羽織った銀色の魅力の乙女ーー水銀燈
サングラスを掛けている
黒いコートに身を包んでいた。
口から出る白い息をみつめる。
自分の愛する少女を思い出しながら


「楽しみねぇ……ばらしーの好きなの買ってあげましょぉ……」
クスクスと笑いを零して、空を仰ぐ。


今にもあの子がふって来そうでーーー



ー…ちゃーん

ん…?と首を傾げる。

色々試行錯誤した。

まさかーー…

「ーー銀ちゃぁぁぁあん」
何かが飛んでくる、違う。落ちてくる…
開いた口が塞がらない。

「ば……ばらしーーー………」
薔薇水晶が平気そうに急降下してくる。
ヤバい。ヤバい。
どうしよう。キャッチ catch ………
取りあえず、受け止めた。
「ぁう……!!?」
じぃんと体に痛みが走る。
薔薇水晶は平気そうな顔でいた
普段から腕の筋肉や、腹筋、ジョギングをしていた水銀燈だからこそ受け止められた。その衝撃。

「銀ちゃん……おこんないでよ……」
後ろに引っ付く薔薇水晶。
水銀燈は只、会話せず歩いていた

只のビル二階から降りただけじゃない… そう言う薔薇水晶に一つ溜め息をついた。
「ま…良いわぁ……ばらしー何か欲しい物あるぅ?」
何時もより財布は膨らんでいる。『私に任せなさぁい』気分だ。

「銀ちゃん。」
「却下」
即答

「…むきー」と聞こえたが気にしない。
仕方無さそうに、薔薇水晶は『新しいキーボード』と答えた。
水銀燈も、満足気に「それで良いのよぉ」と答えた。


歩きづらい。人が多い都会は、薔薇水晶にとって苦手だった。
彼女宅は都会よりかはマシな人数少ない所に合ったので、余り慣れていなかったのだ。

キーボードを買いに、街を歩く。
薔薇水晶は人酔いしかけたが、水銀燈がそれをフォローした。
「大丈夫よぉ」
そう言い聞かせてーー


何の有名でもないとある楽器屋に来た。
薔薇水晶が選ぶ楽器屋。

「ーー………?」
ーーなぁに此処…こんなメーカー水銀燈知らなぁい…ーー
そう思いながら、店を物色する2人。
薔薇水晶はご機嫌なので、まぁいいかと納得する水銀燈。


しばらくして、薔薇水晶があるキーボード前に立ち止まる。
「どうしたの?ばらしー」
ひょっこりそのキーボードを覗き込む
真っ白な、無地のキーボード。ロックの激しさも無い。真っ白なキーボード
薔薇水晶はそれに見入っていた。

薔薇水晶は、口を開く。

「私……コレが良い」
真剣な表情で水銀燈を見つめた。
「………この…真っ白なキーボード?」
うん。と頷く薔薇水晶。
その目は期待に満ちている目だった。
「どうしてぇ………?」
と、水銀燈が訪ねると
「このキーボード……ノートみたいでしょ落書き帳みたいな…」
薔薇水晶は楽しげに、話す
「このキーボードに、みんなの思いを書くの…めい一杯…たくさん。子供の落書きみたいに……」
ぁあ、この子は純粋なんだ。と水銀燈は思う。
ロックに必要なのはーー薔薇水晶にとってロックに必要なのは 絆
「色とりどりのペンで、書き込む……私はそれを、舞台で弾くーー…みんなの思いと共に…」
それが、やりたい。と水銀燈に告げる。
水銀燈は、そんな彼女を見ながら
「ほんと……仲間思いなお馬鹿さぁん」
と、笑うだけだった。
また水銀燈もノートみたいに白いギターをもつ。
「私が改造してぇ……素敵なギターになったら…みんなで書き込みましょぉ…?」
と、薔薇水晶に向けて笑ったーー
薔薇水晶は満足気に頷いた。

お金を払ってもらって、大きな包みを抱きかかえる薔薇水晶。
そんな彼女を愛しそうに水銀燈は眺めた。
「ご飯……食べましょうかぁ。」
マックを顎で合図したあと、薔薇水晶の手を握った。
薔薇水晶は顔を真っ赤にして、目を伏せるがクスリと笑ってーー

「うん」
と頷いた。


昼食もとって、2人は手を繋いだままあるく。これが雛苺ならぶんぶん振り回すが、薔薇水晶はただ、離れないようにか細い指で水銀燈の手を握りしめていた。
「あ……アッガイ……」
薔薇水晶はとあるフィギュア店で立ち止まる。
「ばらしー…もしかしてぇ…ガンダム好きぃ…?」
ニヤニヤと笑う水銀燈。薔薇水晶は、恥ずかしげに頷く。
「ならぁ……水銀燈が買ってあげるぅ」
薔薇水晶の頭を撫でて、微笑む。
彼女の顔を見て、薔薇水晶は安心した顔で、『銀ちゃん大好き』と言った

店に入ったとたん、人口密度に驚いた。
ーーぁあ、世間でいうオタクとかマニアさん達が一杯ねぇ…
物珍しく店内の男性陣、少しばかりの女性陣を見回す。
「銀ちゃん……こういうの苦手…?」
恐る恐る上目使いで薔薇水晶は水銀燈の顔を見上げる
「ばらしー、私を舐めないで頂戴」
と、苦笑いしながら水銀燈は答える
「私はそんな器のちいさぁい人間じゃ無いわよぉ…?良いじゃないこういうの好きでも。人の趣味悪く云う人間は器が小さすぎるのよぉ。」
そういえば、世間では女子殆どがオタクと呼ぶ人種を勝手に決め込んで、批判している
しかし水銀燈は今時ーーつまり前者のイメージがあったが、別に一個人の趣味として理解しているようだ。
「自分のだぁいすきな事してる人を悪く言う気はないわねぇーーそれに」
何時しか軽い笑みで、
「大人が子供に戻っているみたいで、楽しいじゃなぁい?」

その後、薔薇水晶は水銀燈にプラモデルを買ってもらい、キーボードと共に抱きかかえていた。

後ろに必死にパソコン叩いてる人が居たが気にしない

ーー駅
楽しい時間が終わり、薔薇水晶は水銀燈の手を寂しげに離す
「明日から仕事だから、頑張ろ…それと…今日はありがとう………」
か細い声で、言葉を表す。
水銀燈は「こちらこそ、ありがとぉ」と答えて、電車に乗り込んだ。
薔薇水晶は顔を真っ赤にして、水銀燈の乗る電車に向けて手を降った。


帰宅
部屋に飛び込む。
「きゃー……恥ずかしい…」
と、呟きながらベッドに潜った。
しかし、パソコンの電源が付いていたので仕方無く起き上がり電源を切ろうとしたがーー
「【百合】ばらしーと銀様のデート日和を観察したんだが【乙女】……テラワロスwww」

とある掲示板のページを開いたまんまだったらしく、不意にその記事が薔薇水晶の目に飛び込むーー…

その後、某掲示板が大混乱に成ったのはまた、別の話。

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最終更新:2007年02月06日 02:18