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「調子はどうですか? 記憶のお嬢さん」

「ラプラスの魔……」

蒼星石にメロディーも贈った事だし、今度は私が眠る番……世界の色は反転、見渡す限りに純白の世界

本当に相変わらず……

いつの間にかソコにいるのだ、道化ウサギは
いつの間にか話しかけられているのだ、道化ウサギに

「全てを知る、というのはこの世界だけでの話、世界は広く夢は無限、全てを知る、ということさえ一部分であることをお忘れなく……」

……無駄話が長い

「それで? 今日は何の用でして?」

ウサギは帽子をくるりと回しいつものステッキを取り出すと、不適に微笑みこちらを見据える

「いやはや、少しばかり今日のアナタが気になりましてね……」

「そう……初めて見せていただいた、羨望の眼差しに」

……どうやらあながち、無駄話ではないらしい

「今のアナタには知らないことがある、全てを知るアナタの事だ、そこまでは知っていることでしょう」

「そこに困惑している、問は知れども解を知らない今の状況がアナタを不透明にするのです」

「知りたいでしょう? 初めて求める“解”を……」

私は静かに首を縦に振る、ふふ……今ならさっきのお姉様の気持ちも分かるかもしれないわね……

「お求めの解は反転世界に御座います、そう――今までアナタが夢で訪れていた“外側”の世界」

「それでは記憶のお嬢さん、器と楽器は用意致しました。お気に召すまま、全てを求めてください」

どこからともなく飛んでくる光の蝶、ウサギは蝶を優しく掴み、ファスナーを開けるかのように世界を開く

「記憶の管理はお任せを……どうか夢の世界を忘れ、世界の夢を育んでください」

「……そうですわね」

私はウサギから楽器を受け取り、吸い込まれるようにファスナーの中へ向かう、突き動かすのは探求心か好奇心か……

「最後に一つ……どうして急にこんな事をしましたの?」

私はファスナーの中に体を委ね、気まぐれウサギに向かい合う

「クク……私は見てみたいのですよ」

相変わらず、半端な返答ですわね……

心中を曖昧に濁したままウサギはファスナーを閉じ、光の蝶を優しく逃がした


「同じ世界に咲き誇る、気高きお嬢さん方」


ローゼンメイデンを――

fin




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最終更新:2007年03月18日 23:42