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蒼星石「う~んどこだろう?」
翠星石「もう随分探したですぅ・・・。」

薔薇学園の入学式を終えた2人は早速軽音楽部を覗くために部室を探していた。

蒼星石「あっ、あの人に聞いてみようよ!」
翠星石「ちょっと近寄りがたいですぅ。2年ですか?」
蒼星石「上級生ならきっと知っているはずだよ。すいませ~ん!」

蒼星石に声をかけられた少女は後ろを振り返る。

蒼星石「あの~軽音楽部の部室ってどこにあるかわかりますか?」
「軽音楽部?あぁ~それならあっちよぉ・・・。」

少女は校庭の端を指差す。

蒼星石「ありがとうございます!!」
「いえいえどういたしましてぇ~。」

2人は少女の指差す方へと向かった。

蒼星石「いい人だったじゃないか。」
翠星石「そうですぅ~。人は見かけに・・・・。」

「あぁ新入部員?いらっしゃい!!」

                    *

「ねぇねぇ真紅ぅ聞いてぇさっきねここの部室のこと聞かれたのよぉ。」
「・・・あなた何やったの?」
「怖い顔しないでぇちょっとイタズラしただけよぉ。ウフフフ・・・。」
「ここの部室に来るってことは私たちの仲間になる可能性もあるんだからそういうことは・・・・。」
「冗談じゃねぇです!!!」

バタン、とドアが急に開き息切れした2人の少女が入ってきた。

蒼星石「ハァハァ・・・なんとか逃げ切れたね・・・。」
翠星石「危なかったですぅ・・・。あ!!」
水銀燈「うぇるか~む♪」
翠星石「お前よ、よ、よ、よくもおおおおおおお!!!」
水銀燈「いやねぇ~ちょっとしたミスよぉ~。」
翠星石「ちょっとで何で軽音楽部が相撲部になるですぅ!!!翠星石たちは追い掛け回されて大変だったですよ!!」
水銀燈「いいじゃなぁいピッタリよぉ~。」
翠星石「その言い草はなんですか~!!」
水銀燈「そんなにカッカしちゃダメよぉ~乳酸菌足りてるぅ?」
翠星石「きぃ~!!!」
真紅「私の友達が済まないことをしたのだわ。」
蒼星石「いやぁ・・・。全然大丈夫だよ・・・。」

ガタッ

「?」

部室のドアが開き全員が注目した。すると、下手したら小学生に間違われるような容貌をした少女が入ってきた。

雛苺「蒼星石ぃ~置いていくなんて酷いのぉ~!!」
蒼星石「あははは・・・。ごめんごめん。翠星石が・・・。」
翠星石「小学校に帰れですぅ。」
雛苺「酷いの~!!」

一連のやり取りを見て真紅と水銀燈は呆れたように顔を見合わせた。

水銀燈「まぁいいわぁ~いきなりだけど手合わせといきましょう?」

水銀燈がギターケースから薔薇の装飾が施されたギターを取り出した。それを見て蒼星石はニヤリと笑った。

蒼星石「いいね。僕もそう思ってたよ。」
蒼星石がベースを構えると翠星石はカバンからスティックを取り出した。

                    *

「いけない・・・。道に迷ったら遅れちゃった・・・。」

眼帯を付けた少女が小走りで部室の前に立つ。

「・・・・入りづらいなぁ・・・・失礼します・・・・。」

水銀燈「あらぁ?誰かしらぁ?」

水銀燈はソロを弾いてる途中に邪魔されたのが不快だったのか眉間にシワをよせる。

薔薇水晶が一通り部室を見回すとある人物のところで顔が止まる。

薔薇水晶「・・・・・ヒナ・・・ちゃん・・・?」

薔薇水晶は雛苺の顔を見て驚きの表情をみせる。
雛苺は薔薇水晶の言葉に答えるかのように薔薇水晶に駆け寄る。

雛苺「ばらしーなのー!!ずっと、ずぅーっと会いたかったの~!!!」
薔薇水晶「・・・・・私も会いたかった。ずっと・・・・・。」

次の瞬間薔薇水晶の糸が金色に輝きだした。
6人の糸は輝き中央にいる水銀燈が持つギター『ローゼンメイデン』へと導かれ堅く結ばれた。

雛苺「うゆ?どうしたのばらしー?」

雛苺を抱きしめている手は震え、目には涙が浮かんでいる。

薔薇水晶「やっと・・・やっと出会えた・・・・運命の人に・・・。」

「カナーこんなに入部届けが来てるわよー!!」

入部届けを受け取った少女はそれを見て不気味な笑みを見せる。

金糸雀「フフフフフ・・・・いきなり6人も入ったかしら!!新学期早々幸先のいいスタートかしら!!」

「糸」 完




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最終更新:2007年03月27日 22:31