若干急ぎ足で厨房に戻ってきたジュンと巴…
外ではもう朝日が昇り窓からの日差しが眩しい。
巴「えーーっと、桜田君!そこに置いてある大きめの紙袋取ってくれる?」
J「ん?ああこれのことか…」
ジュンは巴の指示に従い、紙袋を手に取る…
そして中身を覗いてみると最高級の紅茶に緑茶の葉が入っていた。
それはもう紅茶だけ見てみれば明らかに何処にも日本語らしき言語が見当たらない…
J「おいおい…これ凄いな…詳しくないから何処のメーカーのかは解らないんだけどぱっと見だけでも万の単位は下らないだろうなww」
巴「桜田君いくら『Rozen Maiden』が幼馴染とは言え、相手はれっきとしたお客さんだから急ぎましょう!」
2人は大急ぎで注文の品をかき集めた。
いくらアルバイトとはいえ1年もやれば正社員並の働きにもなるから2人の動きには全く無駄が無かった。
ようやく作業が終盤に差し掛かろうとした瞬間、何とジュンが床に引かれているコードか何かに足を引っ掛け躓いた。
更に不運なことにたまたま近くにいた巴もその犠牲となった。
J「うわわっ!!!」
巴「キャッ!!…」
バタン…
最終的にはジュンが両手で巴の肩を掴んだまま倒れてしまう。
端から見ればそれはまるでジュンが巴を無理矢理押し倒したようにも見える。
J巴「…………」
2人の間に暫くの沈黙が渦巻く。
一方その頃…
の「あっ、めぐちゃん!どうしたのそのアクセサリー!?」
め「へへー♪いいでしょーさっき水銀燈からもらっちゃったぁ♪」
銀「めぐぅ…言っとくけどぉそれそんなに人に見せびらかせる程いいもんじゃぁないわよぉぅww
ざっと30万くらいしかしないんだからぁwww」
のめ「さささささ参拾萬ーーーー!!!!!???( Д ) ゚ ゚…」
2人が驚くのも無理はない…
水銀燈の視点から見れば30万という価値は大根を買うようなものだが、ごく一般の社会人であるのりとめぐからの視点では、その値段は1ヶ月の給料と同価値なのである。
め「そそそそ、そんな高いもの初めて出会った私が本当に貰っていいの!?」
銀「別にいいわよぉ…代わりは家に帰れば星の数ほどあるしぃ♪
それに私の気が変わらないうちに素直に貰っときなさぁい…♥」
め「解ったわ。じゃあこれは私と貴女が初めて出会った記念品という形で貰っておくわ。」
銀「いいわよぉぅ…でもぉ一つだけ約束してくれるぅ?」
め「何かしら?」
銀「次にもしライブに来るときはそのアクセサリーを付けてきてほしぃのぉ♥お願い出来るぅ?」
め「えぇ勿論よ…水銀燈…♥」
2人の間に今、固い愛の契りが交わされた。
み「へぇ…貴女が『Rozen Maiden』のヴォーカリストの真紅さんねー」
真「如何にもその通りよ。で、その私に何か?」
み「じ、実はお願いがあるんだけどねー…聞いてくれる?」
真「まぁ聞くだけなら構わないわ。でもそれを受け入れるかどうかは私次第よ」
み「実は…(ゴニョゴニョゴニョ…
真「…!!!私の写真を撮らせて欲しいですって!!!???ちょっと貴女!?正気で言ってるの!!??」
み「うーん…やっぱり無理かなぁ…雛ちゃんと翠星石と薔薇水晶はあっさり引き受けてくれたけど…」
真「な、なんですってぇーーーーーっっっ!!!???ちょっと雛苺!翠星石!貴女たちにはプライドってものがないの!!??」
翠「別に減るもんじゃねぇーですし、それくらいは構わねーんじゃないですかぁ?」
雛「それに色んな服着れてとぉーーーっても楽しかったのよー♪真紅もやってみればー?」
真「……(はぁ…あの2(3)人は私達がデビューして間もない頃にこんなにも早くヒットしたから自分たちの立場が解ってないのだわ…)」
真紅は溜息をついた。同時に頭痛もしてきたそうだ。
み「どうしても駄目かー…じゃこれでどうかしらッッッ!!!???」
するとみつは胸ポケットからとある物を取り出し。それを真紅に差し出した。
真「はっ!!??そっそれは幻の初回限定生産の『くんくん携帯ストラップ』!!」
み「そう!!今やオークションを使ってもなかなか手に入らないあの初回限定生産の『くんくん携帯ストラップ』よ!!
くんくん探偵の隠れ超絶的な大ファンの貴女なら絶対欲しがるはずだわ!!!」
…
…
み「たった1枚でもいいわ…たった1枚でも写真を撮らせてくれるのならこれを無条件であげる♪」
真「……………」
答えは出た。
この間、約0.2秒弱
真「ま、1枚くらいなら問題無いのだわ…」
み「ほっ本当にぃ!!!!!????やったああぁぁーーーー有難おおぉぉぉぉぉぉーーーー!!!!!♥♥♥」
みつは有無を言わさず真紅に抱きついた。
真「!!!!???ちょっと、こら!!??やめ…離しなさいッッ!!!」
蒼「真紅、ばらしーは暫く休ませよう…脈はあるから死んではないよww
ばらしーは目が覚めてから歌うことにしよう。だから君が1番手になる。」
やっとの思いでみつの呪縛から逃れた真紅。
真「っ…ハァハァ…わ、解ったのだわ…」
の「ジュン君と巴ちゃん遅いね…何かあったのかな?」
…
…
J「(おいおいwwよりによって何でこんな状況になるんだwwwww勘弁してくれよorz)」
巴「………………」
片や、巴は何も言わずただジュンの反応を楽しんでいるようにも見える。
2人の間ではただ沈黙の時間が流れ過ぎ去ってゆく。
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作品中人物紹介Vol.2
- 桜田のり
桜田ジュンの実の姉、そして「Traumend」の従業員である。年齢設定は23。
従業員になる前は弟と同じく大学生でありサークルではラクロスをやっていたという。
在学中に『山本』という彼氏候補もいたのだが、恋人関係は自分には重過ぎるとのことで今ではその彼は普通のボーイフレンドである。 (恐らく作中には出てこないでしょうww)
彼女の場合は姉というよりはどちらかと言うと甘え上手な妹の様な感じである。が、悲しきかな弟からはとことんスルーされてしまっている。
性格は非常におっとりとしていて、直ぐに誰とでも仲良く溶け込める非常に強いコミュニケーション力が有り、何処か1テンポずれている。しかし、いざとなれば持ち前のリーダーシップを発揮し、みっちゃんの代理をも務められる実力を持つ。また真紅とは幼馴染で今作では10数年振りの再会となる。
薔薇乙女のファンであることは勿論、彼女は意外にも隠れメタラーな一面があり、このこととなると軽く半日は語れる。
アルコールが入ると別人格のように荒々しくなり凶悪化。(店内ではこの彼女を『黒のり』と呼ばれ恐れられている。)
- 柿崎めぐ
医科大学を無事卒業し医師免許も取得しているのにも関わらず、現在は「Traumend」の従業員を勤めている。
それにはある訳があるらしい。(草苗みつ参照)年齢は22。普段非常にもの静かな性格で、現実至上主義。
更にサタニズム思想の持ち主で黒魔術だの悪魔召還だのといった書籍(主に輸入品)を家に多く所持している。
テンションが高くなると人格が変わったかの様に明るい姉ちゃんのような性格へと豹変する(基本勤務中はこの性格)
薔薇乙女はインディーズの頃からのファンであり、その中でも特に水銀燈には目が無い様子。
そして、今作ではずっと自分にとっては唯一神とも言える水銀燈に出会い、更に初対面の時点で彼女のアクセサリーが手に入ったことを彼女は今まで生きていた中で最高の至福を味わったそうだ。
流行に合わせることをとことん嫌い自分のスタイルを決して曲げない。
- 草苗みつ
今作ではカラオケ店「Traumend」の店長もとい社長(経営者)である。この店は彼女オリジナルの創設であり、 支店は先ず存在しない。年齢は27歳と何とも若社長である。
店長であるのにも関わらず、店長と呼ばれることをあまり 好まず、従業員たちには『みっちゃん』と呼ぶように指示してある。何より彼女は縦社会における上下関係を非常に嫌い、(所謂、先輩後輩みたいな関係)これまでの全ての職歴ではどれも長く勤めた形跡はない。だから自らが経営者となり、上下関係のない楽しく平等な会社にしていこうと決意したのである。
そんな彼女は誰からも恨みや嫉妬を買わず、従業員たちと対等な立場で(友達みたいな感じで)今日も店の経営に励んでいる。現在でも沢山の就職志望者が店を訪ねて来るそうだ。
しかし若干名だが、そんな彼女の理想郷についていけず自ら辞職した者もいる。
趣味は、薔薇乙女の追っかけ、写真撮影、コスプレにデイトレード、インターネットオークションと非常に幅広い。
金糸雀とは元は音楽の専門学校の親友であり、その頃から金糸雀を実の妹の様に可愛がっている。
だが度が過ぎることもあるww
性格は原作同様、非常にハイテンションで金糸雀と出会った頃からは常にノンストップガールである。
誰もが勤めたいでしょうねwwこんな夢の様な会社…
最終更新:2007年07月29日 20:56