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ひいらぎレールジャーナル青春18きっぷ講座応用編

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healagi

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もくじ

①旅行には何を持って行けば良いんだろう


自分は大体こんな感じです。ポシェットに財布・カード入れ・きっぷ入れ・メモ帳・ボールペン・ティッシュを入れておきます。

良く重そうなリュックを背負って乗ってきてる人も見ますが自分はそこまで嵩張らせないことがある意味こだわりです。

手さげカバンは主に駅弁やお土産を入れる用です。


今はケータイでいろんな情報を得ることができますけど、あんまり頼ってるとすぐバッテリーがなくなるので時刻表と時計は個別に用意しておきます。

最近ではカメラも新しく買っちゃいました。

それでもツイッターで乗り鉄実況するなどしてバッテリーが減り易いので二種類の充電器を持っていきます。
泊まりの場合はさらに通常の充電器も持っていきます。

コンビニではよくエボルタ対応の乾電池式の充電器を扱ってますが、エボルタ電池が高くて予算が高くつきます。
そこで重宝するのが充電式の充電器。これは自宅のコンセントで充電させておいて、外で充電器として使えるもの。
これもコンビニで売ってます。値段は1800円と割高ですが、たくさん使って行けばコストダウンにできます。


なお、場合には夜行バスや夜行列車を使う場合があります。
その際にはアイマスク音楽プレーヤーを持っていくと良いでしょう。

音楽プレーヤーは昔、定期列車時代の夜行快速「ムーンライトながら」に乗る時、電動車かそうでないかで走行音のうるささが大きく変わるので、運悪く電動車にあたった時は走行音を紛らわすためにかけてました。

②18シーズンは乗り換え戦争が頻発する


東海道本線や山陽本線など、国鉄時代から受け継いだ長大な幹線は今はいくらかのエリアに分けられており、列車はそのエリアごとの運行となっています。

そのため、在来線を延々と乗っていけば必ず乗り換えが発生します。
しかし、時にその乗り換えのためにとんでもないダッシュをさせられることも多くあります。
それだけでなく、休日なのにラッシュ時並みの混雑にあったりもします。

その原因は列車本数や編成両数が極端に変わるためです。

例として東海道・山陽本線の運転本数を挙げてみます。
運転本数が2本以下になる区間を赤字で示してみました。

東京から乗り始めて最初の鬼門は多分熱海だと思います。

何しろ10~15両あったのが一気に3~6両に減るわけですから。

そして熱海~浜松(場合によっては豊橋まで)の区間では滅多に座れません。それだけ人が多い
草薙~静岡~浜松は18シーズンでなくともそれなりに人が乗ってます。

あと熱海~浜松を2時間かけて走る列車も何本もありますが、トイレなしの時があります。
人によっては辛いので熱海駅かそれまでに列車のトイレで済ましておくことが肝要です。

豊橋から大垣までは快速系統が毎時4本で走っていてそれほど苦ではないです。
大垣で乗り換え戦争に合う場合もありますが、休日ダイヤでは米原まで直通する快速も多めに設定しているので戦争を回避することもできます。

ただし名古屋から米原行きの特別快速によく乗るひいらぎですが、乗ったら最後、米原までずっと座れないことがほとんどでした。

ダイヤの接続上、米原から相生までは新快速で乗り換えなしで行ける場合が多いです。
ただし、相生まで行く新快速はそのまま赤穂線の播州赤穂まで乗り入れるので乗り過ごしに注意が必要です。

さて、相生では熱海と同様に編成が大変化。
8両から一気に3両まで減るうえに毎時1本と本数も激減してしまいます。
そのため、とんでもない混雑が生じてしまうのです。

ひいらぎ的には相生~岡山が今のとこ最もきつい区間でした。

あとは山陽本線では糸崎での乗り換えダッシュも経験しています。


③メインルートだからって侮るなかれ


地方のローカル線では極端に運転本数が少ない線区がいくらかありますが、メインルートとなりうる幹線に属する路線でも極端に少ない区間があったりします。

以下に1日10本に満たない幹線の区間を示してみます。

中央線の名古屋~中津川は最大10両もの編成で運転されるのに対し、中津川~塩尻はわずか2両のワンマン列車というギャップ。
中津川では乗り換え戦争が勃発し、車内もラッシュ並みの混雑になります。

こういう編成のギャップは高崎で上越線に乗り換える時にもありました。
この時は10両編成から2両編成でしたが、それほど混雑っぷりは見られていません。


一方、ローカル線であるにもかかわらず結構混雑してるのが松本から信濃大町・白馬・南小谷を抜けて糸魚川に至る大糸線

何しろ、日本有数の避暑地ですから特に夏が酷いです。


④通常運賃や競合私鉄の運賃も考慮して


18きっぷの料金は前回でも述べた通り5回(人)分乗り放題で11500円
つまり1回(人)あたりの費用は2300円と言うことになります。

出発地から目的地まで単に往復したとすると、2300円で往復したわけですから、片道の料金は1150円と言うことですね。


ならば、片道1150円より多い料金のところへ行けば1日分の元は取れるという事になります。

じゃあ、それはどこまでか。

例として東京・名古屋・大阪を基準に割り出してみました。

地元にしかわからないような地名がちらほら出てきてますけど、意外と遠くはないものです。
名古屋から豊橋なんて50分前後で着けちゃいますからね。


しかしここで待ったがかかるわけです。


名古屋から豊橋なら18きっぷを使うより名鉄電車を使う方がちょっと安かったりするのです

なのでうかつに使うともったいない場合もあります。
岐阜から豊橋なら18きっぷ使った方がお得ですね。


このような例は他にもありますので挙げてみます。


この他にもいくらでも例があると思われます。
場所によっては他の乗り放題切符や割引切符の方がお得な場合もあるので
事前に調べておくことが肝要です。


⑤便利だけど厄介な列車たち


最後に利用する時に色々と注意するべき列車を挙げておきます。
気を付ければ使える列車たちです。


快速みえ


運転区間:名古屋~伊勢市・鳥羽
運転本数:12往復/日(1本/時)
使用車両:JR東海キハ75形気動車
備考:伊勢鉄道線経由、普通車一部指定席


数ある列車の中でひいらぎが最も厄介だと思ってるのがこの列車。
伊勢神宮外宮の最寄り駅である伊勢市に停まるので、伊勢神宮参拝にはもってこいの列車です。

だけど18キッパー殺しの異名を持つこの列車。
そのゆえんは途中、河原田~津で第3セクターの伊勢鉄道を通る事にあります。
この区間は18きっぷが適用されないのでここだけ別途運賃を払うことになります。
片道490円です。

車掌さんが絶えず車内巡回をするので自分のトコロに来たら払いましょう。


さらにこれ、鳥羽方の先頭車である1号車は指定席です。18きっぷでも利用は可能ですが、指定席券料金510円(閑散期)を別途払う必要があります。
名古屋~四日市は通勤や買い物客も利用するので確実に座りたい人は買っておいた方がいいかも。
ただし、座席は自由席となんら変わらないのでご注意を。


セントラルライナー

運転区間:名古屋~中津川
運転本数:11往復/日(1本/時)
使用車両:JR東海313系8000番台電車
備考:名古屋~多治見では乗車整理券が必要


乗車整理券が必要なライナー列車は朝夕のラッシュ時に運転される事が多いですが、この列車は日中に1時間ヘッドで運転されています。

中央線名古屋口では特急しなのに次ぐ速達列車。
だが、その停車駅とシステムに極端な2面性を見る事ができます。

名古屋~多治見の間の停車駅は金山・千種・高蔵寺の3駅のみ。
そして310円の乗車整理券を買う必要があります。
座席も指定されます。

一方で多治見~中津川はなんと各駅停車
この区間での乗車のみ、乗車整理券は不要で席も指定されません。
ただし、名古屋からこの区間まで利用する場合は乗車整理券が要ります

なので多治見~中津川では乗車整理券を持ってない人は持ってる人に席を譲らないといけないというルールがあるので注意です。


快速マリンライナー
運転区間:岡山~高松
運転本数:39往復/日(2本/時)
使用車両:JR四国5000系電車、JR西日本223系5000番台電車
備考:2階建て車両の2階はグリーン車指定席、1階は普通車指定席


こちらは本州と四国を結ぶ快速列車。
毎時2本という設定は利便性の面でも優秀です。
1号車には2階建て車両を連結、2階のグリーン車に乗れば瀬戸内海の景色を一望できます。


が!18きっぷではグリーン車の指定席に乗る事ができません
1階は普通車の指定席なので指定席券を買えば乗れますけど。


あとこの列車は停車駅が列車ごとにバラバラです。
岡山~高松の通し乗車なら問題ないですけど、途中駅で降りる場合は停車駅の確認が必要です。


快速八幡平
運転区間:盛岡~大館
運転本数:1往復/日
使用車両:JR東日本キハ110系気動車
備考:IGRいわて銀河鉄道・花輪線経由


八幡平とかいて「はちまんたい」と読みます。
1日1往復だけ走ってる快速ですが、これもみえと同様で第3セクターを通ります。
盛岡~好摩(こうま)はIGRいわて銀河鉄道を通り、そこだけ別途運賃630円が必要です。

ちなみに写真の車両はキハ110でなくキハ58だと思われます。


快速くびき野
運転区間:新井~新潟
運転本数:3往復/日
使用車両:JR東日本485系電車
備考:グリーン車指定席、普通車一部指定席

国鉄型ながら特急型車両を使った快速の代表格。
1日3本と少なめですが、特急とほとんど変わらない停車駅で快速として優秀です。

これもマリンライナー同様、グリーン車の指定席があるので注意。
ちなみに上沼垂(かみぬったり)運輸区の485系は多方面からの転属が多く、改造品も多いので編成ごとに座席の仕様がバラバラで何が来るかわからないという小ネタがあったりします。


快速ムーンライトながら
快速ムーンライト信州
快速ムーンライトえちご

運転区間
ながら:東京~大垣
信州 :新宿~白馬
えちご:新宿~新潟

運転本数:各1往復/日

使用車両
ながら:JR東日本183系・189系
信州 :JR東日本183系・189系
えちご:JR東日本485系


備考
ながら:普通車全車指定席
信州 :普通車全車指定席
えちご:グリーン車指定席、普通車全車指定席(レディースカー有)

かつて夜行快速の定番として各地で走っていたムーンライトシリーズの生き残り。
今やその全てが臨時列車となってしまいました。

夜行列車と言うことで乗ってる間に日付が変わります。
なので場合によって乗車駅から日が変わってから最初に停車する駅まで普通のきっぷを買っておくと良いでしょう。

全席が指定なので指定席料金が必要です。
またムーンライトえちごにはグリーン車の指定席もあるので注意。
ちなみにレディースカーもあります。



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