「男は全員、脱ぐといいと思う。
己が肉体美を女子にアピールしようぜ。
フィオン王子からしてお脱ぎになられたんだぞ?
者ども、続けー(爆」
戦記ものということで(違)、男キャラがやたら脱いでくれたので、集めてみました。(脱いだ順)
■トール
[一個の巌のごとき強靭な肉体は、同時に、使い込んだ鞭のような滑らかさも備えている。
シェイ王子と共に帝都で軟禁されていたのならば、保てなかったであろう、現役の武人の身体。
両手を中心に、すでに癒えてはいるものの傷痕がいくつも交錯し、銀糸でかがったような模様を描き出していた。
オズワルドの槍先で薄く裂かれた胸の傷は、砂を擦り落とすとまた少し破れて薄く血を滲ませ、盥の水をいくらか赤く染めたが、トールが苦痛の色を示すことはなかった。
少なくとも、肉体の痛みに関しては。]
■オズワルド
[運ばせた、たらいの前で、黙々と服を脱ぎ捨てる。
陽に灼けた肌を晒して、半身を水に浸した。
水を掬って肌を擦れば、赤茶けてこびりついたものが水に溶けていく。それをじっと目で追いながら、指先で、胸に刻まれた傷を撫でた。
張りのある肉体の至る所を傷跡が覆っている。
少年の頃の傷。戦場に立つようになってからの傷。
だが、胸に刻まれた数条の傷跡だけは、他と趣を異にしていた。
胸の上に平行に刻み込まれている数条の短い傷。
ひとつひとつ、指で辿りながら、遙かな記憶を呼び起こす。
父——母——幼い兄弟たち——。
瞑目し、ひとつ息を吐いたあと、傍らの卓上から、短剣を取り上げた。切っ先を、並んだ傷たちの横に当て、肌にゆっくりと潜り込ませる。
流れ落ちる滴が、ごく一瞬水を染めて、消えた]
■フィオン
[全身の汗を流し、さらに頭を落ち着かせようと湯浴み場へ向かった。
晒された身体は幾分か細身ながら、柳のようなしなやかさを秘めている。
身体を覆う白い肌は、外での行動で若干日に焼け、血潮の色を透かしていた。
所々についた傷が、水滴を浴びてわずかに血を滲ませた。]
……っ
[かすかな痛みに耐える。]
■コンラート
[最後の一枚をはらりと落とすと身体があらわになる。
細身だが筋肉はしっかりとついていて、胸板の厚さはやはり軍人であるなによりの証。
ふと鳩尾に目をおろすと青い痣]
…あいつ。思いっきり殴りつけやがって。
■フィオン
[上衣を脱ぎ去れば、シャツが体に吸い付き、胸から腹にかけてのなだらかなラインを浮かび上がらせている。
さらに衣服を脱げば、王族である彼の肌が外気に晒される。
柳の樹のようにしなやかな身体を覆うのは、透き通った白磁の肌。それがやがて、全身を巡る熱で薄紅色へ変化する。]
■オズワルド
[濡れて重くなった衣服を、さっさと脱ぎ捨てた。
衣服の下から現れたのは、陽に灼け、戦に鍛えられた赤銅色の肌。
無数の傷跡さえ、肌を彩る装飾のように見える。
服を着ているときには感じなかった筋肉の重さが、諸肌を脱げば、明らかな質感となって現れる。]
■テオドール
酒か。
……仕方ねえなあ。
[ざばざばと湯に浸かったままで服を脱ぎ始める。
実践で鍛え上げられた肉体は未だ年齢を感じさせず、無駄なく引き締まっている。
その全身に無数の傷痕が刻まれているのは、少年時代から戦場を渡り歩き、生き残ってきた証。
最後にぽいと靴を放り投げ、]
こんなおっさん脱がしたって楽しくなかろうに。
最終更新:2009年12月07日 17:46