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無題 - (2008/09/09 (火) 01:40:05) の1つ前との変更点
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**無題
――そして、思い知るがいい。人間の残薄さを、愚劣さを、醜悪さをなっ!!
魔王オディオは言った。
全ての人間は己の利潤の為に働き、他者を蹴落とすことを厭わない。
本当にそうだろうか?
例外なく全ての人間がそうであると言えるだろうか?
答えはNOだと言いたい。だが、そんな人間がいるのも事実だ。
「……なんで、かな」
先ほどの場所で彼女は見つけてしまった、かつて自らを犠牲にしてまで救った幼なじみを。
彼女――シンシアは考える。
彼がもし、誰かに利用されていたら?
彼がもし、それで恨みを買っていたら?
彼がもし、強者に出会ったら?
彼がもし、何らかの出来事で殺――
嫌な想像を頭から振り払う。
しかし、有り得ないことではない。
彼が死ねば、元いた世界の平和が崩れさりかねないのだ。
だから、一度身を挺して守った。
もう一度、守らなければならない。
真っ先に彼を探さなければならない。
オディオは言った。
他人を信用するなと。
ここにいる全ての人間は己の利潤の為なら他人を蹴落とすことを厭わないと。
もとより、自分の知っている人間は彼一人。
後は他人、全て他人。
考えるにつれて一つの考えが浮かんだ。
――殺してしまえ。
頭のどこかでそんな声が聞こえた気がする。
ここにいる全ての他人は彼の命を脅かしかねない。
だったら殺せばいい、彼の命が思いがけない事故や理由はどうあれ闘争で奪われるなら。
こっちが先に奪うまで。
人を減らしておけば彼が死ぬ可能性も薄くなる。
彼と二人になったら私が死ねばいい。
最悪、もし彼が死んでしまっても、最後の一人を狙えばいい。
生き残れ、どんな手を使っても。
二人生きて、皆生きて魔王に立ち向かうなんてメルヘンやファンタジーな物語は存在しない。
待っているのはきっと残酷な現実。
気がつけば夢中でデイバックを漁っていた。
「考えろシンシア……どうする、どうする?」
デイバックの中身と睨み合いながら、一人思案する。
真っ正面から戦って勝てる可能性はない……なら。
血と汚名を纏うのは、私だけでいい。
彼が元の世界に帰れれば、それでいい。
元いた世界を失うことはできない。
「私も醜い人間、か」
道化に成り下がっていく自分を嘲笑うように乾いた笑いが漏れる。
自分は、自分は、もうこの世にいない身。
それなら、もう怖くない。何が起こっても、何が起ころうとも。
近くに人の気配を感じ取ったのは、それからすぐのこと。
ゆっくりと立ち上がり、気配の方へと歩いた。
怒り。
それは魔王オディオに対してと、その魔王オディオに何もできないでいる自分に対して。
たった首輪一つで、あの場にいた全員が刃向かうことすらできない。
少なくとも自分の力のなさを感じずには居られなかった。
「お師匠さん……どうすりゃ、どうすりゃいいかな」
ふと、かつての師を思い出す。
彼は、彼なら、この場に立たされたときどうするか?
――心じゃよ。
聞こえるはずない声、でも確かに彼女の耳には入った声。
何かに突き動かされるように、レイは目の前の巨木の前で構えに入る。
長い、長い間の瞑想に彼女は何を思ったのか。
とある一瞬に目を見開き、刹那の間に一発だけ巨木に右手を打ち込む。
巨木がわずかに揺れ、上空から木の葉が落ちる。
その一撃に続くように、左手、右足、右手、左足と一つ一つの挙動が確実に巨木へと打ち込まれる。
巨木は大きく揺れる、木の葉を撒き散らしながら。
「……よし」
拳を止めた彼女は堅い決意を瞳に宿し、動き出した。
人のような気配を感じ取ったのはそれからすぐのこと。
シンシアが見たのは一部始終。
見知らぬ女性が巨木に拳を黙々と打ち込んでいる。
何のために?
人を殺すための準備運動?
そうでなかったとしても、何らかの形であの拳が彼に向かったとすれば……?
そんなことを考えただけでも背筋から全身にゾッとする。
「ごめんなさいね、貴女に恨みはないけど彼が死ぬと世界は滅んでしまうの」
シンシアは一人呟く、自分に言い聞かせるように言ったのかはわからない。
そして、賽は振られた。
レイは気配の感じ取った方へと気配をできるだけ消しながらゆっくりと歩いていた。
気配の相手が形振り構わず襲ってこないとも限らない。
できるだけどんな状況でも先手がとれるように行く。
気配がだんだんと濃くなって来た感触がある。
全方位に意識を向けながら歩いていくとうっすらと人影が見えてきた。
それでも、ゆっくりと慎重に進む。意識を目の前の人形に向けながら……。
しかし、何かがおかしい。
何かがレイの中で引っかかっている。
人影は横たわったまま動かない。
気配を感じ取るのが遅く、すでに一人殺された後だったのか?
それとも睡眠、ないし気絶しているのか?
そんなことを考えながら一歩ずつ人影に近づき、ついにしっかりとその姿を視界に捉えることができた。
ユンぐらいの年齢だろうか、赤い髪の少年が横たわっている。
もう少し近づき、横たわる少年に声を掛けた。
「おい、大丈――」
少年の体に触れた時に体温が冷たいのが分かった、すでに手遅れだったのか?
もう一度、声を掛けようとしたが出来なかった。
体を動かすことはおろか、声を出すことすらも瞬間的にままならなかったからだ。
余力を振り絞って振り向いてみると一人の女性が自分の背後にいる。
その両手には、一本の短刀。
とっさに反撃しようとしても、突如全身に行き渡った痺れのような感覚が体を蝕んで思うように上手く動かない。
足から順に、崩れ落ちるように地に伏す。
「が……て、めぇ」
「はー、便利ねーこの隠れ蓑、動けないのは難点だけど……さて、悪く思わないでね。すぐ終わるから」
背後から現れた彼女は瞬く間にレイの荷物を奪い去っていく。
彼女はレイの背後あたりの木に隠れ蓑を使いその姿を消していたのだ。
故に、彼女が感じていた気配は人形のものではなく、そばにいた彼女のもの。
人形を見つけたことで気が緩み、気がそちらに集中してしまったのがレイの敗因。
自分の失態に悪態をつきながら自分が陥った状況を整理する。
思ったよりも傷は深そうだ、背中から大量の血が流れ出すのが自分でも分かる。
そんなことを考えている間にも、彼女はそそくさと人形をデイバッグの中にしまっていく。
「靴だけ、か。でも良さそうな靴だし貰ってくね。
他には……何これ? 絵? これはいいや。あ、あと……」
何を言っているのか分からなかったが、彼女が大きな煙とともに姿が変わった。
いや、変わったどころではない。
服装、顔立ち、髪の色、全てに至って自分とまったく一緒。
まるで鏡を見ているかのように、彼女はそこに立っていた。
「ケホケホ……んー、まあ成功かな。まあいろいろと利用させてもらうから――」
声色すら完璧に自分の物と一緒。まったく見たことのない妖術か何かにただ驚愕するしかなかった。
自分ではない自分が、自分に歩み寄ってくる。
体はまだ言うことを聞かない、相手はゆっくり歩いているはずなのに、それが妙に早く感じられる。
「死んで」
今度は妙にスローに短刀が自分の喉元めがけて振りおろされてくる。
もう駄目かな、と思ったとき。もう一度さっきの声が聞こえた。
レイの耳の奥にまで響き渡るように、聞こえた。
「るああっ!!」
反射的に伸びた右腕が短刀を振り下ろそうとする片手を止める。
そのまま、彼女の腕をつかみ起き上がりざまに頭突きをお見舞いする。
彼女がひるんだ辺りで蹴りをお見舞いする、同時に惚れ惚れするほど華麗な動きで後退する。
自分の姿をした彼女は後ろに吹っ飛んだもののすばやく起き上がり、再び襲い掛かってくることなくその場から瞬く間に逃走していった。
どうやら相手に正面から闘うつもりはないらしい。
「ヘッ、ざまあみやがッ……?!」
再び体が思うように動かなくなる。背中の出血は止まっていない。
追いかけて倒すのも良いが、このままにしておけば自分の命が危ない。
かといって逃げた彼女を放っていおくわけにも行かない。
さて、どうする?
【D-6 巨木付近 一日目 深夜】
【レイ・クウゴ@LIVE A LIVE】
[状態]:ストップ(無理すれば気合で動ける程度)、背中に刺し傷、出血(このまま行くと死亡)
[装備]:なし
[道具]:モグタン将軍のプロマイド@ファイナルファンタジー6
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:逃走、現状をどうにかする
[備考]:
※名簿は未確認です。
※参戦時期は最終編オディオ戦前(高原と一緒)です。
※毒蛾のナイフの麻痺は数十分で解けるかと思われます
※制限を感じ取りました。
「はぁ、はぁ……しくっちゃった、か」
軽く息を切らしながら、シンシアは近くの木にもたれ掛る。
この短刀の動きを止める効果はそこまで強くはないようだ、過信しすぎは自分が危ない。
しかし、手に入れたこの外見はなかなか動きやすい。その上この靴がもたらす効果でさらにすばやく動けるようだ。
仕留め損ねたのは予定外だが……放って置けばあのまま死ぬかもしれない。
わざわざもう一度正面きって闘いに行くほど、分の悪い賭けには臨みたくない。
「待っててね、私が絶対に守ってあげる」
彼女は駆ける。これも世界を救うためと自分に言い聞かせながら。
気づかないうちに狂気にも似た感情を胸に宿しながら。
他人の面をかぶり、醜悪なまでに外道を演じ。
たどり着いた先に、光は。
光は、あるのか?
【D-5 南東部 一日目 深夜】
【シンシア@ドラゴンクエストIV】
[状態]:モシャスにより外見と身体能力がレイ・クウゴと同じ(持って次回放送)、焦燥感
[装備]:影縫い@ファイナルファンタジーVI、ミラクルシューズ@ファイナルファンタジーIV
[道具]:ドッペル君@クロノトリガー、かくれみの@LIVEALIVE、基本支給品一式*2
[思考]
基本:DQ4勇者、もしくは自身の優勝を目指す。
1:DQ4勇者を探し、守る。
2:DQ4勇者を殺しうる力を持つもの優先に奇襲を利用し殺す
3:DQ4勇者と残り二人になった場合、自殺。
[備考]:
※名簿を確認していませんが、DQ4勇者をOPで確認しています
※参戦時期は五章で主人公をかばい死亡した直後
**無題
――そして、思い知るがいい。人間の残薄さを、愚劣さを、醜悪さをなっ!!
魔王オディオは言った。
全ての人間は己の利潤の為に働き、他者を蹴落とすことを厭わない。
本当にそうだろうか?
例外なく全ての人間がそうであると言えるだろうか?
答えはNOだと言いたい。だが、そんな人間がいるのも事実だ。
「……なんで、かな」
先ほどの場所で彼女は見つけてしまった、かつて自らを犠牲にしてまで救った幼なじみを。
彼女――[[シンシア]]は考える。
彼がもし、誰かに利用されていたら?
彼がもし、それで恨みを買っていたら?
彼がもし、強者に出会ったら?
彼がもし、何らかの出来事で殺――
嫌な想像を頭から振り払う。
しかし、有り得ないことではない。
彼が死ねば、元いた世界の平和が崩れさりかねないのだ。
だから、一度身を挺して守った。
もう一度、守らなければならない。
真っ先に彼を探さなければならない。
オディオは言った。
他人を信用するなと。
ここにいる全ての人間は己の利潤の為なら他人を蹴落とすことを厭わないと。
もとより、自分の知っている人間は彼一人。
後は他人、全て他人。
考えるにつれて一つの考えが浮かんだ。
――殺してしまえ。
頭のどこかでそんな声が聞こえた気がする。
ここにいる全ての他人は彼の命を脅かしかねない。
だったら殺せばいい、彼の命が思いがけない事故や理由はどうあれ闘争で奪われるなら。
こっちが先に奪うまで。
人を減らしておけば彼が死ぬ可能性も薄くなる。
彼と二人になったら私が死ねばいい。
最悪、もし彼が死んでしまっても、最後の一人を狙えばいい。
生き残れ、どんな手を使っても。
二人生きて、皆生きて魔王に立ち向かうなんてメルヘンやファンタジーな物語は存在しない。
待っているのはきっと残酷な現実。
気がつけば夢中でデイバックを漁っていた。
「考えろシンシア……どうする、どうする?」
デイバックの中身と睨み合いながら、一人思案する。
真っ正面から戦って勝てる可能性はない……なら。
血と汚名を纏うのは、私だけでいい。
彼が元の世界に帰れれば、それでいい。
元いた世界を失うことはできない。
「私も醜い人間、か」
道化に成り下がっていく自分を嘲笑うように乾いた笑いが漏れる。
自分は、自分は、もうこの世にいない身。
それなら、もう怖くない。何が起こっても、何が起ころうとも。
近くに人の気配を感じ取ったのは、それからすぐのこと。
ゆっくりと立ち上がり、気配の方へと歩いた。
怒り。
それは魔王オディオに対してと、その魔王オディオに何もできないでいる自分に対して。
たった首輪一つで、あの場にいた全員が刃向かうことすらできない。
少なくとも自分の力のなさを感じずには居られなかった。
「お師匠さん……どうすりゃ、どうすりゃいいかな」
ふと、かつての師を思い出す。
彼は、彼なら、この場に立たされたときどうするか?
――心じゃよ。
聞こえるはずない声、でも確かに彼女の耳には入った声。
何かに突き動かされるように、レイは目の前の巨木の前で構えに入る。
長い、長い間の瞑想に彼女は何を思ったのか。
とある一瞬に目を見開き、刹那の間に一発だけ巨木に右手を打ち込む。
巨木がわずかに揺れ、上空から木の葉が落ちる。
その一撃に続くように、左手、右足、右手、左足と一つ一つの挙動が確実に巨木へと打ち込まれる。
巨木は大きく揺れる、木の葉を撒き散らしながら。
「……よし」
拳を止めた彼女は堅い決意を瞳に宿し、動き出した。
人のような気配を感じ取ったのはそれからすぐのこと。
シンシアが見たのは一部始終。
見知らぬ女性が巨木に拳を黙々と打ち込んでいる。
何のために?
人を殺すための準備運動?
そうでなかったとしても、何らかの形であの拳が彼に向かったとすれば……?
そんなことを考えただけでも背筋から全身にゾッとする。
「ごめんなさいね、貴女に恨みはないけど彼が死ぬと世界は滅んでしまうの」
シンシアは一人呟く、自分に言い聞かせるように言ったのかはわからない。
そして、賽は振られた。
レイは気配の感じ取った方へと気配をできるだけ消しながらゆっくりと歩いていた。
気配の相手が形振り構わず襲ってこないとも限らない。
できるだけどんな状況でも先手がとれるように行く。
気配がだんだんと濃くなって来た感触がある。
全方位に意識を向けながら歩いていくとうっすらと人影が見えてきた。
それでも、ゆっくりと慎重に進む。意識を目の前の人形に向けながら……。
しかし、何かがおかしい。
何かがレイの中で引っかかっている。
人影は横たわったまま動かない。
気配を感じ取るのが遅く、すでに一人殺された後だったのか?
それとも睡眠、ないし気絶しているのか?
そんなことを考えながら一歩ずつ人影に近づき、ついにしっかりとその姿を視界に捉えることができた。
ユンぐらいの年齢だろうか、赤い髪の少年が横たわっている。
もう少し近づき、横たわる少年に声を掛けた。
「おい、大丈――」
少年の体に触れた時に体温が冷たいのが分かった、すでに手遅れだったのか?
もう一度、声を掛けようとしたが出来なかった。
体を動かすことはおろか、声を出すことすらも瞬間的にままならなかったからだ。
余力を振り絞って振り向いてみると一人の女性が自分の背後にいる。
その両手には、一本の短刀。
とっさに反撃しようとしても、突如全身に行き渡った痺れのような感覚が体を蝕んで思うように上手く動かない。
足から順に、崩れ落ちるように地に伏す。
「が……て、めぇ」
「はー、便利ねーこの隠れ蓑、動けないのは難点だけど……さて、悪く思わないでね。すぐ終わるから」
背後から現れた彼女は瞬く間にレイの荷物を奪い去っていく。
彼女はレイの背後あたりの木に隠れ蓑を使いその姿を消していたのだ。
故に、彼女が感じていた気配は人形のものではなく、そばにいた彼女のもの。
人形を見つけたことで気が緩み、気がそちらに集中してしまったのがレイの敗因。
自分の失態に悪態をつきながら自分が陥った状況を整理する。
思ったよりも傷は深そうだ、背中から大量の血が流れ出すのが自分でも分かる。
そんなことを考えている間にも、彼女はそそくさと人形をデイバッグの中にしまっていく。
「靴だけ、か。でも良さそうな靴だし貰ってくね。
他には……何これ? 絵? これはいいや。あ、あと……」
何を言っているのか分からなかったが、彼女が大きな煙とともに姿が変わった。
いや、変わったどころではない。
服装、顔立ち、髪の色、全てに至って自分とまったく一緒。
まるで鏡を見ているかのように、彼女はそこに立っていた。
「ケホケホ……んー、まあ成功かな。まあいろいろと利用させてもらうから――」
声色すら完璧に自分の物と一緒。まったく見たことのない妖術か何かにただ驚愕するしかなかった。
自分ではない自分が、自分に歩み寄ってくる。
体はまだ言うことを聞かない、相手はゆっくり歩いているはずなのに、それが妙に早く感じられる。
「死んで」
今度は妙にスローに短刀が自分の喉元めがけて振りおろされてくる。
もう駄目かな、と思ったとき。もう一度さっきの声が聞こえた。
レイの耳の奥にまで響き渡るように、聞こえた。
「るああっ!!」
反射的に伸びた右腕が短刀を振り下ろそうとする片手を止める。
そのまま、彼女の腕をつかみ起き上がりざまに頭突きをお見舞いする。
彼女がひるんだ辺りで蹴りをお見舞いする、同時に惚れ惚れするほど華麗な動きで後退する。
自分の姿をした彼女は後ろに吹っ飛んだもののすばやく起き上がり、再び襲い掛かってくることなくその場から瞬く間に逃走していった。
どうやら相手に正面から闘うつもりはないらしい。
「ヘッ、ざまあみやがッ……?!」
再び体が思うように動かなくなる。背中の出血は止まっていない。
追いかけて倒すのも良いが、このままにしておけば自分の命が危ない。
かといって逃げた彼女を放っていおくわけにも行かない。
さて、どうする?
【D-6 巨木付近 一日目 深夜】
【[[レイ・クウゴ]]@[[LIVE A LIVE]]】
[状態]:ストップ(無理すれば気合で動ける程度)、背中に刺し傷、出血(このまま行くと死亡)
[装備]:なし
[道具]:モグタン将軍のプロマイド@ファイナルファンタジー6
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:逃走、現状をどうにかする
[備考]:
※名簿は未確認です。
※参戦時期は最終編オディオ戦前(高原と一緒)です。
※毒蛾のナイフの麻痺は数十分で解けるかと思われます
※制限を感じ取りました。
「はぁ、はぁ……しくっちゃった、か」
軽く息を切らしながら、シンシアは近くの木にもたれ掛る。
この短刀の動きを止める効果はそこまで強くはないようだ、過信しすぎは自分が危ない。
しかし、手に入れたこの外見はなかなか動きやすい。その上この靴がもたらす効果でさらにすばやく動けるようだ。
仕留め損ねたのは予定外だが……放って置けばあのまま死ぬかもしれない。
わざわざもう一度正面きって闘いに行くほど、分の悪い賭けには臨みたくない。
「待っててね、私が絶対に守ってあげる」
彼女は駆ける。これも世界を救うためと自分に言い聞かせながら。
気づかないうちに狂気にも似た感情を胸に宿しながら。
他人の面をかぶり、醜悪なまでに外道を演じ。
たどり着いた先に、光は。
光は、あるのか?
【D-5 南東部 一日目 深夜】
【シンシア@ドラゴンクエストIV】
[状態]:モシャスにより外見と身体能力がレイ・クウゴと同じ(持って次回放送)、焦燥感
[装備]:影縫い@[[ファイナルファンタジーVI]]、ミラクルシューズ@ファイナルファンタジーIV
[道具]:[[ドッペル]]君@クロノトリガー、かくれみの@LIVEALIVE、基本支給品一式*2
[思考]
基本:DQ4勇者、もしくは自身の優勝を目指す。
1:DQ4勇者を探し、守る。
2:DQ4勇者を殺しうる力を持つもの優先に奇襲を利用し殺す
3:DQ4勇者と残り二人になった場合、自殺。
[備考]:
※名簿を確認していませんが、DQ4勇者をOPで確認しています
※参戦時期は五章で主人公をかばい死亡した直後