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剣と炎と召喚師 - (2010/06/25 (金) 23:22:01) の1つ前との変更点

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**剣と炎と召喚師 ◆iDqvc5TpTI 「何よこれ。魔王の奴乱れてるわ!」 「え、えっと、あはは……」 みわくのブラをぶんぶん振りまわし熱弁するミネアを見ながら、アリーゼは思う。 ミネアさんって真面目な人なんだなあ、っと。 そして、優しい人だとも。 あんまりな支給品に何かのスイッチが入ってしまったようで、どう見ても根暗だったとか、きっと彼女の一人もいない変質者だとか、 オディオのことを口汚く罵っている彼女は、見ず知らずの自分が落ち着くまでずっとそばに居てくれた。 心配をかけさせまいと明るく振る舞ってくれた。 聞いたところによると、魔王に殺されたあの聖職者風の男の人は旅の仲間だったという。 そんな人が眼の前で殺されたのだ。相当辛かったに違いないのに。 ――剣よ……、揺るぎない力を……、こいつらをぶちのめすためのチカラを与えてくれええええエエエぇぇェッ!! 想いだすのは、大好きな先生のこと。 心を通わせたいと願っていた人が自分を庇って殺された時、あんなにも人の死を厭っていたあの人は、 剣の力を使い、敵の命を奪うことを選んで。 それでもアティ先生は悲しみと痛みの海に抗って、自分自身を捨ててまで助けてくれた。 そう。 アリーゼはミネアにいくつか黙っていることがある。 彼女の先生、アティもまた危険人物であるかもしれないこと。 アズリアもまた、死んだはずの人間であること。 根はおしゃべりだが、内気で人見知りが激しい少女は、大切な人に不利益が生じることを恐れ、どうしてもその二つを切り出せなかったのだ。 希望はある。 ここがリィンバウムと別の世界であるというのなら、あの忘れられた島の遺跡からの干渉も途切れており、 アティの意識が魔剣より解放されているかもしれない。 しかし、一つの事実がその都合のいい幻想に縋ることを許してはくれなかった。 ビジュ、イスラ。 幾度となく剣を交えた相手。 アズリアやギャレオと違い、笑いながら人を傷つける者達。 既に死んだはずの人間。 死者の蘇生なんて到底アリーゼには信じられないことだったが、ミネアが言うには可能だそうだ。 蘇生とは違うが、アリーゼ自身も霊体としてこの世に残り、マナで構成された肉体を得た少女を知っている。 魔王が彼らを蘇らせても、不思議では無い。 では、何の為に? ビジュとイスラの行いを知るアリーゼには一つの答えしか浮かばなかった。 即ち――殺し合いの促進である。 ミネアのような善人ばかりでは、殺し合いは成立しない。 魔王がそうならないよう、サクラを忍ばせていることは十分考えられるのだ。 加えてその考察はアリーゼに更なる疑念を与える。 アティやアズリアも、同様の目的で参加させられているのでは、と。 アズリア・レヴィノスは力無き者を守ることを理想とする軍人だった。 そんな彼女を只単に生き返らせたのでは殺し合いの邪魔にしかならない。 だが、魔王が蘇生にあたり、何らかの手を加えたとしたら? 殺人を禁忌としない人格に改変されたとしたら? 彼女にはそれだけの手間をかけるに値する剣技があった。 アティに至ってはもっとお手軽だ。 自分達の前から姿を消す寸前、無色の派閥を壊滅させた時の彼女は破壊衝動に支配されかけていた。 その支配を完璧にさえすれば、彼女は強大な魔力を扱うキラーマシーンへと成り下がる。 今アリーゼ達がいる集いの泉のように、魔王があの遺跡を召喚していれば、不可能なことではない。 嫌だった。 アティが意に反して人を殺してしまうことも。 彼女が他の人間から人殺しのひどい人間、及びその仲間だと思われることも。 「……アリーゼ?」 「あ、すみません。少し、ボーっとしちゃって」 考え事に夢中でずっと無言だったからか、心配そうに声をかけてくるミネアにぎこちない笑みを浮かべて返事をする。 わかってる。 本当は先生のことは真っ先に告げないといけないのだということは。 その上で、もしこの最悪の想像が当たっていたのなら一緒に先生を助けてくださいと口にすることこそが、 真に先生の為に自分がとるべき道なのだ。 (イヤなことはイヤだと、したいことはしたいと言う勇気……) 大事な人に教わった大切なことを胸に、アリーゼは伏せていた顔を上げる。 さっきはロザリーの探索という大義名分を言い訳に先生と向き合うことから逃げたけど、それでは駄目なのだ、と。 信じてみよう。 あの人のように自分も仲間になった人のことを。 「ミネアさ「誰っ!?」 けれども、決意のもと開かれた口は閉じることを余儀なくされた。 アリーゼを庇うように立つミネア。 彼女のランタンが灯す火の光は、新たに部屋に入ってきた人物を照らし出していた。 † カノンの予想通り神殿には先客がいた。 褐色の肌の女性と、ツインテールの少女。 道中ランタンの光に気付いていたカノンは、武装を既に解除している。 只でさえ目を覚ました時のこを警戒して、先程マントで縛り上げた襲撃犯を抱えているのだ。 情報を手に入れるためにもこれ以上見た目で怪しまれるわけにはいかなかった。 もっとも、実際はドリルを含め、彼女の武装はいつでも展開することが可能なのだが。 「カノン。お前達が私に手を出すか、『魔』でない限り傷つける気は無い」 信じてもらえるかは半々だった。 前述したとおりの外見の為、流石の彼女も自身が危険人物に見えることくらいは承知していた。 とはいえ今のカノンにはアシュレーの居場所や厄介な剣についての情報を得るために他者と接触することは不可欠だったのだ。 幸い女性――ミネアの方が剣について知っていた為、危惧したような事態にはならず、情報交換は止め処なく進んだ。 罪悪感はあったが、事前にエルクのデイパックを湖に破棄していたことも、疑われなかった一因だ。 「カノンさんでしたっけ? よく気付いたわね、剣の方が元凶だって」 「見るからに剣に引き摺られたような戦い方だったからな。それに凶祓いの仕事をこなす中で、似たような話を聞いたこともある」 皆殺しの剣というらしい武器を見つめ、カノンは思考する。 専門の解呪魔法を使わなければ、外すことさえ適わないという。 その呪文を使えないアリーゼとミネア、そして勿論カノンにはお手上げだった。 彼女達の知り合いで、呪いを解けそうな人物は幸か不幸かこの場に連れて来られてはいない。 とりあえず今はミネアのラリホーで眠らせた上で魅惑のブラで両手首を縛ってはいる。 間に柱を挟んでいる為、剣を振るどころか、歩くことも叶わない。 無論、単に時間稼ぎにしか過ぎないのは重々承知だ。 まさか、このままずっと眠らせるというわけにはいくまい。 「となるとまた情報、か」 「ええ。彼女本人のことも含めて、ね。特に安全かそうじゃないか」 そうなのだ。 せっかく呪いを解いても、元から危険人物だったのでは大変だ。 そもそも未だにカノン達は襲撃者の名前さえ知らない。 問題は減ることなく、増える一方だ。 (全く、何をやっているんだ、あたしは。こんなことでは『英雄』になどほど遠い!) その現実がカノンを焦らせる。 アシュレーは見つからず、『魔』につかれた少女一人救えず、理由があったとはいえ罪無き青年を殺しかけた。 この地で彼女が為せたことは、まだ一つもない。 『英雄』なら。あの『剣の聖女』なら果たしてこんな無様を晒しただろうか? ただ、収穫が全く無いわけではなかった。 右手に握る新たな得物、毒蛾のナイフ。 情報交換時にこちらの手持ちと交換してもらったものだ。 いかんせん切れ味は大した事無いが、麻痺効果がある。 ドリルも左腕に換装し終わり、得意武器も手に入った。 凶祓いの準備は万全だ、標的の情報もまた。 (魔王、ピサロッ!!) ミネアの世界を支配しようとしたという魔族の王。 更なる黒幕が現れたため、一時休戦となったらしいが、いつ心変わりすることやら。 ロザリーという女性が殺された後ならともかく、それ以前から世界征服を目指していたというのだから。 (狩らねばならない、このあたしがッ!!) 「待って、カノンさん、あなたまさかっ」 カノンの思惑を察し、説得しようとするミネア。 その声もまた、アリーゼの時の様に、別の声にかき消されることとなった。 「火事だあああっ!! 神殿に誰かいるなら気をつけろおおっ!!」 「「っ!!」」 繰り返しハウリング音とともに響き渡る大声に、カノンとミネアは慌てて神殿の窓から外を覗く。 声の言うとおり、そこには煌々と紅蓮の光が瞬いていた。 (炎だとッ!? まさか、いや、違う!!) 炎から一人の青年を連想してしまうも、即座にカノンは否定する。 彼のものであろう火柱が上がったのは神殿から見て北東の方角だった。 現在火災が発生している南西とは正反対だ。 いくらなんでもこの短時間で移動してくるのは不可能だ。 何よりあの炎からは、どこか禍々しさを感じる。 伝え聞いたロードブレイザーのように、全てを破壊しつくさんとする負の念が。 ――アシュレーが、暴走した? 「カノンさんっ!? まだ、話がっ!!」 一度考えてしまうといてもたってもいられなかった。 リンディスの分の食糧他を詰めたデイパックをミネアに投げ渡し、カノンは火災を確認する為に覗いていた窓からそのまま外へと跳躍。 宙空に義体を踊らせ、再び纏ったマントを靡かせ着地する。 慌てた声を背に受けるも、カノンにはもはや迫り来る炎の先にいるかも知れない仇敵しか見えておらず。 地を蹴り、焦りという炎に押され、全力で駆けて行った。 【1日目、黎明】 【C-7、橋から森に入った直後】 【カノン@WILD ARMS 2nd IGNITION】 [状態]:精神的疲労(微小)、ダメージ(微小) [装備]:勇者ドリル@サモンナイト3(左腕)、Pファイアバグ@アークザラッドⅡ、     激怒の腕輪@クロノ・トリガー、毒蛾のナイフ@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち [道具]:不明支給品1~2個(確認済み)、基本支給品一式×2 [思考] 基本:『魔』を滅ぼす。邪魔されない限りそれ以外と戦う気はない。ただし、邪魔者は排除する。 1:火災の元凶を突き止め、場合によっては倒す。 2:アシュレーを見つけて討つ。 3:アシュレー以外の『魔』も討つ。(現時点:オディオ、魔王、皆殺しの剣、ピサロ) 4:後に少女(リンディス)の問題解決の為にも花園へ向かい2、3の為に情報を集める。 5:あの男(エルク)には会いたくない。 [備考]: ※参戦時期はエミュレーターゾーンでアシュレーと戦った直後です。 ※彼女の言う『魔』とは、モンスター、魔物、悪魔、魔神の類の人外のことです。 ※勇者ドリル、Pファイアバグは機械系の参加者及び支給品には誰(どれ)でも装備できるよう改造されています。 ※エルクのデイパックを湖に捨てました。基本支給品はちゃっかりぱくっています。 ※焦っている為、事後神殿に戻るかどうかはまだ考えていません。 ※ミネア、アリーゼの知り合いや、世界についての情報を得ました。  ただし、アティや剣に関することは当たり障りのないものにされています。 † 「ったく、俺もついてねーな」 闘うにしろ支給品を確認するにしろ向いてないと踏み、森をどれだけ彷徨ったことか。 ついさっきまで眼前を覆っていた木々は開け、青い、青い湖が広がっていた。 その中心に座するのは地図によると神殿とされている建物。 施設名から受けるイメージとは裏腹に、古臭い感じは一切ない。 アキラが世話になっていた孤児院の数倍は住みよい住居に見える。 正直悪路を歩き回ったためアキラの足腰はくたくただった。 休みたい。 心の隅で弱音を吐く。 そもそものアキラの目的からすれば、それは悪い判断では無い。 けれど、今の彼には休憩を選ぶわけにはいかない理由があった。 業ッ!! 途中で気づきはしたものの、てっきりランタンの明かりか何かだと思っていた。 闇の中では赤い光は目立ちはしたものの、それがなんであるかは判別できなかった。 暗い森を出た今なら分かる。 これは、火だ。 エリアの壁をも超え広がりつつある炎だ! 故にアキラは止まるわけにはいかなかった。 急いで確認したばかりの支給品の一つを取り出し構える。 鈍器でも、バズーカでもないただの拡声器。 それを神殿の方に向け、思いっきり声を上げた。 「火事だあああっ!! 神殿に誰かいるなら気をつけろおおっ!!」 念の為に2,3回繰り返したのち、デイパックにしまう。 周りを水に囲まれた神殿が火災による直接的な害を被るとは思わなかったが、何も知らずに飛び出しては危険だ。 注意は呼び掛けておいた方がいい。 本当は、直接人が居ないか調べに行きたいところだが、その欲求を抑え込む。 アキラにはやることがあるのだから。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」 アキラは飛び込む、一切の躊躇なく。 川の中に、ではない。炎の中にだ! 歩いてきた道を引き返し、炎と煙をものともせずに突き進む! 呼吸系に入り込む煙に咳込みつつも、その速度を落とすことはない。 何故、と同行者が居たら彼に聞いたことだろう。 どうして火から逃げるならともかく、火に向かっていくのかと。 どうしせっかく時間をかけて踏破した道をわざわざ戻っていくのかと。 すると彼は答えるのだ。 決まってる、炎の中に取り残されているかもしれない誰かを助けるためだと。 当たり前のように、ニカリと笑みを浮かべて。 「おい、誰かいるか! 逃げられそうにねえ奴は返事しろッ!」 倒木を回避しつつ、拡声器で呼びかけ続ける。 フリーズで消して回る速度より、燃え広がる速度の方が僅かに速い。 ミイラ取りがミイラになりかねない状況に、いざという時はテレポートの使用もありかと考える。 わざわざ孤島の外の海よりも、近くの泉に引き寄せられる可能性の方が高い。 それなら、現時点では禁止エリアには抵触しない。 そこまで思考した時だった、彼の眼が赤い光景の中に、白い服を着た誰かの後姿を捉えたのは。 「あんた、大丈夫かっ! 逃げるぞ!」 その背中に声をかけ、駆けよろうとする。 瞬間、アキラは身の毛もよだつ悪寒に襲われることとなった。 ゾクリ。 脳が、警鐘を鳴らす。 まずい。とにかくあいつはまずい。 心を読むまでもなく分る。あれは……悪だ。おぞましいまでの悪だ! ここで、倒さなければ、かってのクルセイダーズのように悲劇を生む! 「飛んで火にいる夏の虫とはよく言ったものだな、くくく!!」 構えをとるアキラに対し、紅蓮の炎を帯びた槍を手に、男は笑い声を上げながら振り向く。 命全てを嘲笑う禍々しい笑みを浮かべて。 森を焼きつつ北上していた狂皇子は、ようやく現れた新たな贄に告げる。 「いいだろう。望みどおり、ここで死ねええぇぇッ!!」 【1日目、黎明】 【C-7、燃える森】 【アキラ@LIVE A LIVE】 [状態]:健康 [装備]:拡声器(現実) [道具]:ランダムアイテム1~2個(確認済み)、基本支給品一式 [思考] 基本:オディオを倒して殺し合いを止める 1:眼の前の邪悪(ルカ)を倒す。 2:他の参加者と接触する 3:どうにかして首輪を解除する [備考] ※参戦時期は最終編(心のダンジョン攻略済み、魔王山に挑む前、オディオとの面識は無し)からです ※急いで支給品は確認しましたが、名簿の方は未だ出来ていません ※日勝、レイ、サンダウン、無法松が参戦している事に気付いてません ※テレポートの使用も最後の手段として考えています ※超能力の制限に気付いていません ※ストレイボウの顔を見知っています ※拡声器はなんてことのない普通の拡声器です 【ルカ・ブライト@幻想水滸伝2】 [状態]健康 [装備]フレイムトライデント@アークザラッド2、魔封じの杖(4/5)@ドラゴンクエスト4 [道具]基本支給品一式×2、不明支給品0~3(武器、回復道具は無し) [思考]基本:ゲームに乗る。殺しを楽しむ。 1:目の前の男(アキラ)を殺す。 2:会った奴は無差別に殺す。ただし、同じ世界から来た5人を優先 [備考]死んだ後からの参戦です ※魔封じの杖  使うと相手にマホトーンの効果、回数制限有り。普通に杖としても使えます。 ※D-7北東の森林で山火事が起きています。周りのエリアにも広がる可能性があります。  現在C-7にまで広がりました。 † 「姉さんといい、カノンさんといい、勝手すぎるわ!」 頬を膨らませぷんぷんとミネアが愚痴る。 身体能力はあまり高くない彼女は、まさか同様に飛び降りて追うわけにもいかず、ぐんぐんと小さくなっていく人影を見送ることしかできなかった。 「ピサロさんを討つ、か」 気持ちはわからないでもない。 いや、彼が為した悪行をカノンの何倍もミネアは知っている。 今でもピサロを許そうとは思わない。 父の仇であるバルザックとも繋がっていた男なのだから。 けれど、許す気は無くとも、殺そうとは思えなかった。 知っているから。愛する人が死ぬことより辛いことなんて、この世には無いことを。 ロザリーには泣いてほしくなかったし、彼女を失った時のピサロの悲しみも身に沁みている。 デスピサロ。 記憶を失ってさえ、嘆き続けた彼の姿は一生忘れることは無いだろう。 「いけない、いけないっ!」 今は感傷に浸っている場合ではない。 カノンのように即決すぎるのもあれだが、火事への対処は考えねばならない。 情報交換で知ったことだが、この神殿と陸地を繋ぐ橋のうち、東側の方が倒壊していたそうだ。 地図の絵からして、元から壊れていたとは思えず、誰かの仕業であることには間違いない。 そして、大事なのは西側の橋しか残っていないということだ。 神殿の西、C-7エリア。 言うまでもなく現在火の海と化している森林のことであった。 「参ったわね……」 幸い神殿は湖のど真ん中にある為、延焼に巻き込まれることはない。 只、このまま止まっていれば、明らかに蔓延した炎に橋の出口を塞がれ、閉じ込められることになる。 これを誰も危険人物が進入できないと取るか、氷結呪文を使えない自分達が逃げ場をなくしたと取るか。 あらかた木々も焼ければ、火事も燃やすものをなくし放っておいてもそのうち収まるだろう。 ずっと神殿から出られなくなるわけではない。 しかし、橋を破壊した人物のことも気になる。 その人物が殺し合いにのった上、この神殿の近くにいたなら最悪だ。 逃げることの適わない今、前衛抜きで正面から戦うことになってしまう。 カノンから強力な武器、デスイリュージョンを手にいれ、アリーゼにサモナイ石を渡したとはいえ、厳しいことに変わりは無い。 「どうしましょうか、アリーゼちゃん? ……アリーゼちゃん?」 カノンの登場後しばらくしてから黙りこくったままの少女に話しかけるも、返事はない。 アリーゼはじっとカノンが連れて来た襲撃者の方を見ていた。 仕方がないとはいえ刃物を持たせたままの危険人物だ。 少女が警戒しない方が無理だとミネアは思う。 まさか、彼女の注目しているのが紛いなりにとはいえ『意思のある剣』の方だとも知らずに。 「一つ、いいですか?」 と、どこか戸惑いがちにアリーゼが問うてくる。 「ん、なあに、アリーゼちゃん」 「……あの人が、このまま剣に呑まれてしまったら、どうするんですか?」 「大丈夫よ、解呪法はあるから。ここじゃ駄目でも、元の世界に戻れさえすれば簡単に解いてもらえるわ」 見上げてくる少女を安心させようと笑みをもって答える。 こんな状況で他人を心配できる優しい子だなとミネアは思って。 だから、続けて聞かれた質問に深く胸を突き刺された。 「だったら。だったら、さっきの話のピサロさん。ロザリーさんが死んだままで、お話の中の進化の秘法が解けなかったらその時は」 「殺 し た ん で す か ?」 それは、ありえたかもしれないifの世界。 もしもピサロが自我も愛する人も取り戻せなかったのなら。 「……ええ。きっと、倒していたわ」 「そう、です、か」 自身の運命に従って。 これ以上の悲劇を生まないように。 導かれし者達はデスピサロを倒していただろう。 「そうならないように早くロザリーさんを見つけましょう!」 沈黙が世界を支配しに掛かるのを嫌い、ミネアは明るく声を出す。 神は誰をも見捨てなかった。 ロザリーは新たな命を得て、ピサロも考え直してくれたのだ。 せっかく全てが上手くいっていたのだ、オディオなんかに台無しにされてたまるもんですか。 カノンが追っているというアシュレーなる人物も、ピサロのようにうまくいってほしい。 そこでふと、思い出す。 「そういえば、カノンさんが来る前に何か言おうとしていたわよね?」 「いえ、なんでもないです」 【C-8 神殿(集いの泉@サモンナイト3) 一日目 黎明】 【ミネア@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】 [状態]:健康 [装備]:デスイリュージョン@アークザラッドⅡ [道具]:ブラストボイス@ファイナルファンタジーⅥ、基本支給品一式 [思考] 基本:自分とアリーゼの仲間を探して合流する(ロザリー最優先) 1:神殿に残るか、去るか…… 2:皆殺しの剣をどうにかして解呪してあげたい。また、少女(リンディス)の素性も知りたい 3:飛びだしたカノンが気になる [備考] ※参戦時期は6章ED後です。 ※アリーゼ、カノンの知り合いや、世界についての情報を得ました。  ただし、アティや剣に関することは当たり障りのないものにされています。 ※【デス・イリュージョン@アークザラッドⅡ】  黒魔術に使われた呪いの札。死者の魂が宿ったこの札には不思議な力が込められている。  アークⅡにおける占い師サニアの武器である最強のカード。投げて攻撃する。 【アリーゼ@サモンナイト3】 [状態]:健康、泣いた事による疲労(微小) [装備]:サラのお守り@クロノトリガー、天使ロティエル@サモンナイト3 [道具]:工具セット@現実、基本支給品一式 [思考] 基本:自分とミネアの仲間を探して合流する?(ロザリー最優先) 1:??? [備考] ※参戦時期はカルマED後です。 ※ミネア、カノンの知り合いや、世界についての情報を得ました。 ※ミネアやカノンとの問答により、方針に影響が生じたかも知れません。  後続の方にお任せします。 † 覚悟は決めていたものの、神殿へと向かう足はどうしても重くなってしまった。 無理もない。どれだけ己が才能に自信を持っているルッカとはいえ、失われた命をそう何度も取り戻せるとは思えなかった。 彼女にとって幼馴染であるクロノが一度死んだ地である神殿は一種のトラウマになっていたのだ。 まあ、そんな彼女の暗澹とした想いは、とうの神殿に着くや否や霧散することとなったのだが。 「神殿って言うからもっと辛気臭いとこ想像してたんだけど、中々サイエンスしてるじゃない!」 ルッカが知る由もないが、集いの泉に使われている技術の一部は、機界・ロレイラル由縁のものである。 各種ロボットはもとより、機械と生身の肉体が分子レベルで融合すら可能な世界の技術だ。 その圧倒的な科学力はルッカの心に火を着けるのに十分すぎるものだった。 「さっきの支給品といい、この建物といい、首輪といい、私への挑戦ね! いいわ、片っぱしから解明してあげるんだから!」 ……… …… … 数分後、そんなミネアとアリーゼの様子をこっそりと覗くルッカの姿があった。 (……誰か何がどうなっているのか説明して欲しいんだけど) 躊躇していたとはいえ、カノンよりも一足も二足も早く神殿に辿り着いていた彼女だが、 ロレイラルの技術を解き明かそうと隈なく内部を調査しているうちに、出遅れる形となってしまったのだ。 相当へんぴな所にまで入り込んで調べていた彼女には、後から来たカノンも気付くことはなかった。 正直、あの拡声器の放送が無ければ、まだまだ科学に情熱を燃やしていたかもしれない。 (火事だって聞いたから慌てて作業を切り上げたんだけど、これ、どういうこと?) 彼女の視線の先にいるのは、確かに振り切ったはずの緑髪の女。 橋を爆破までしたのに、何故だか先回りされた形だ。 まさか、もう片方の橋を渡って、追ってきたのだろうか? ルッカはその考えを否定する。 悔しがるそぶりさえ見せずに森に消えた女が、そこまで自分に執着していたとは考え難い。 縛られていることも考慮すると、誰かがわざわざここに運んできたとするのが妥当か? まあ、悩んでいないで直接二人組の方に聞けば詳しいことはわかるとは思うが。 (でも、せっかくアイテムを消費して逃げたのに、すぐに顔を合わせるのもちょっと癪に触るのよね) そもそもカノンが飛び出した後、つまりほんのついさっきミネア達を見つけたルッカには、彼女達が安全かどうかさえ分からなかった。 殺していないから安全だと決めつけるのは早計だ。 さて、どうする? 【ルッカ@クロノ・トリガー】 [状態]:わずかながらの裂傷、疲労(中)、調査による精神的疲労(中) [装備]:オートボウガン@ファイナルファンタジーVI、17ダイオード@LIVE A LIVE [道具]:なし [思考] 基本:首輪を解除する、打倒オディオはそれから 1:接触する? 様子見? それとも逃げる? 2:改造、首輪解除するための工具を探す。オートボウガン改造したい。 3:どこかで首輪を探す。 4:オートボウガンに書かれていた「フィガロ」の二人を探す(マッシュ、エドガー) 5:クロノ達と合流、魔王は警戒。 6:17ダイオードの更なる研究 [備考]: ※バイツァ・ダスト@WILD ARMS 2nd IGNITIONを使用したことにより、C-8東側の橋の一部が崩れ去りました。 ※参戦時期はクリア後。 ララを救出済み。 ※C-9の中心部にルッカの基本支給品一式入りデイバッグが放置されています。 ※機界ロレイラの技術の一部を解明し、物にしました。 ※ミネア、アリーゼ、カノンの情報交換は聞いていません。 † 力が、欲しかった。 部族の仲間を、父を、母を奪ったあいつら――タラビル山賊団に復讐するだけの力が。 そのためには、なんだってすると、私は誓った! だから、こんなところで、倒れているわけにはいかない! すうっと、リンディスの意識が覚醒へと向かっていく。 拡声器を通したアキラの声は、睡眠呪文により夢の世界へと落ちていた彼女の意識を呼び覚ますのに一躍買ったのだ。 幸か不幸か、完全に目を覚ますにはいささか遠く、半覚醒の為、殺意に呑まれきっていないこともあり、 目も開けず、身体も大きく動かしていない為、彼女が目覚めつつあることを、誰もまだ知らない……。 【リン(リンディス)@ファイアーエムブレム 烈火の剣】 [状態]:狂戦士、呪い、少し火傷 、目覚めつつある、朦朧とした意識、ダメージ(中) [装備]:皆殺しの剣@ドラゴンクエストIV、みわくのブラ@クロノトリガー [道具]:なし [思考] 基本:打倒オディオ 皆殺しの剣による行動方針:見敵必殺 1:殺人を止める、静止できない場合は斬る事も辞さない。 [備考]: ※参戦時期、支援状態は不明 ※皆殺しの剣の殺意に影響されています、解呪魔法をかけるか剣を何らかの手段でリンの手から離せば正気には戻ります。 ※みわくのブラで両手首を縛られた上、柱にくくりつけられています。 ※意識が朦朧としている為、かえって剣の殺意と本来の意思が混濁しています。 *時系列順で読む BACK△035:[[最強も煙も高い所が好き]]Next▼037:[[White or Black? There is no gray.      ?]] *投下順で読む BACK△035:[[最強も煙も高い所が好き]]Next▼037:[[White or Black? There is no gray.      ?]] |033:[[太陽が呼んでいる]]|リン|046:[[本気の嘘(前編)]]| |~|カノン|~| |007:[[癒しの乙女達と魅惑の支給品]]|ミネア|~| |~|アリーゼ|~| |026:[[Let's go XXXX]]|ルッカ|~| |021:[[死んだのにイキテルマン(×2)]]|ルカ|~| |008:[[前途多難のサイキッカー]]|アキラ|~| #right(){&link_up(▲)} ----
**剣と炎と召喚師 ◆iDqvc5TpTI 「何よこれ。魔王の奴乱れてるわ!」 「え、えっと、あはは……」 みわくのブラをぶんぶん振りまわし熱弁する[[ミネア]]を見ながら、[[アリーゼ]]は思う。 ミネアさんって真面目な人なんだなあ、っと。 そして、優しい人だとも。 あんまりな支給品に何かのスイッチが入ってしまったようで、どう見ても根暗だったとか、きっと彼女の一人もいない変質者だとか、 オディオのことを口汚く罵っている彼女は、見ず知らずの自分が落ち着くまでずっとそばに居てくれた。 心配をかけさせまいと明るく振る舞ってくれた。 聞いたところによると、魔王に殺されたあの聖職者風の男の人は旅の仲間だったという。 そんな人が眼の前で殺されたのだ。相当辛かったに違いないのに。 ――剣よ……、揺るぎない力を……、こいつらをぶちのめすためのチカラを与えてくれええええエエエぇぇェッ!! 想いだすのは、大好きな先生のこと。 心を通わせたいと願っていた人が自分を庇って殺された時、あんなにも人の死を厭っていたあの人は、 剣の力を使い、敵の命を奪うことを選んで。 それでもアティ先生は悲しみと痛みの海に抗って、自分自身を捨ててまで助けてくれた。 そう。 アリーゼはミネアにいくつか黙っていることがある。 彼女の先生、アティもまた危険人物であるかもしれないこと。 アズリアもまた、死んだはずの人間であること。 根はおしゃべりだが、内気で人見知りが激しい少女は、大切な人に不利益が生じることを恐れ、どうしてもその二つを切り出せなかったのだ。 希望はある。 ここがリィンバウムと別の世界であるというのなら、あの忘れられた島の遺跡からの干渉も途切れており、 アティの意識が魔剣より解放されているかもしれない。 しかし、一つの事実がその都合のいい幻想に縋ることを許してはくれなかった。 [[ビジュ]]、イスラ。 幾度となく剣を交えた相手。 アズリアやギャレオと違い、笑いながら人を傷つける者達。 既に死んだはずの人間。 死者の蘇生なんて到底アリーゼには信じられないことだったが、ミネアが言うには可能だそうだ。 蘇生とは違うが、アリーゼ自身も霊体としてこの世に残り、マナで構成された肉体を得た少女を知っている。 魔王が彼らを蘇らせても、不思議では無い。 では、何の為に? ビジュとイスラの行いを知るアリーゼには一つの答えしか浮かばなかった。 即ち――殺し合いの促進である。 ミネアのような善人ばかりでは、殺し合いは成立しない。 魔王がそうならないよう、サクラを忍ばせていることは十分考えられるのだ。 加えてその考察はアリーゼに更なる疑念を与える。 アティやアズリアも、同様の目的で参加させられているのでは、と。 [[アズリア・レヴィノス]]は力無き者を守ることを理想とする軍人だった。 そんな彼女を只単に生き返らせたのでは殺し合いの邪魔にしかならない。 だが、魔王が蘇生にあたり、何らかの手を加えたとしたら? 殺人を禁忌としない人格に改変されたとしたら? 彼女にはそれだけの手間をかけるに値する剣技があった。 アティに至ってはもっとお手軽だ。 自分達の前から姿を消す寸前、無色の派閥を壊滅させた時の彼女は破壊衝動に支配されかけていた。 その支配を完璧にさえすれば、彼女は強大な魔力を扱うキラーマシーンへと成り下がる。 今アリーゼ達がいる集いの泉のように、魔王があの遺跡を召喚していれば、不可能なことではない。 嫌だった。 アティが意に反して人を殺してしまうことも。 彼女が他の人間から人殺しのひどい人間、及びその仲間だと思われることも。 「……アリーゼ?」 「あ、すみません。少し、ボーっとしちゃって」 考え事に夢中でずっと無言だったからか、心配そうに声をかけてくるミネアにぎこちない笑みを浮かべて返事をする。 わかってる。 本当は先生のことは真っ先に告げないといけないのだということは。 その上で、もしこの最悪の想像が当たっていたのなら一緒に先生を助けてくださいと口にすることこそが、 真に先生の為に自分がとるべき道なのだ。 (イヤなことはイヤだと、したいことはしたいと言う勇気……) 大事な人に教わった大切なことを胸に、アリーゼは伏せていた顔を上げる。 さっきは[[ロザリー]]の探索という大義名分を言い訳に先生と向き合うことから逃げたけど、それでは駄目なのだ、と。 信じてみよう。 あの人のように自分も仲間になった人のことを。 「ミネアさ「誰っ!?」 けれども、決意のもと開かれた口は閉じることを余儀なくされた。 アリーゼを庇うように立つミネア。 彼女のランタンが灯す火の光は、新たに部屋に入ってきた人物を照らし出していた。 † [[カノン]]の予想通り神殿には先客がいた。 褐色の肌の女性と、ツインテールの少女。 道中ランタンの光に気付いていたカノンは、武装を既に解除している。 只でさえ目を覚ました時のこを警戒して、先程マントで縛り上げた襲撃犯を抱えているのだ。 情報を手に入れるためにもこれ以上見た目で怪しまれるわけにはいかなかった。 もっとも、実際はドリルを含め、彼女の武装はいつでも展開することが可能なのだが。 「カノン。お前達が私に手を出すか、『魔』でない限り傷つける気は無い」 信じてもらえるかは半々だった。 前述したとおりの外見の為、流石の彼女も自身が危険人物に見えることくらいは承知していた。 とはいえ今のカノンにはアシュレーの居場所や厄介な剣についての情報を得るために他者と接触することは不可欠だったのだ。 幸い女性――ミネアの方が剣について知っていた為、危惧したような事態にはならず、情報交換は止め処なく進んだ。 罪悪感はあったが、事前に[[エルク]]のデイパックを湖に破棄していたことも、疑われなかった一因だ。 「カノンさんでしたっけ? よく気付いたわね、剣の方が元凶だって」 「見るからに剣に引き摺られたような戦い方だったからな。それに凶祓いの仕事をこなす中で、似たような話を聞いたこともある」 皆殺しの剣というらしい武器を見つめ、カノンは思考する。 専門の解呪魔法を使わなければ、外すことさえ適わないという。 その呪文を使えないアリーゼとミネア、そして勿論カノンにはお手上げだった。 彼女達の知り合いで、呪いを解けそうな人物は幸か不幸かこの場に連れて来られてはいない。 とりあえず今はミネアのラリホーで眠らせた上で魅惑のブラで両手首を縛ってはいる。 間に柱を挟んでいる為、剣を振るどころか、歩くことも叶わない。 無論、単に時間稼ぎにしか過ぎないのは重々承知だ。 まさか、このままずっと眠らせるというわけにはいくまい。 「となるとまた情報、か」 「ええ。彼女本人のことも含めて、ね。特に安全かそうじゃないか」 そうなのだ。 せっかく呪いを解いても、元から危険人物だったのでは大変だ。 そもそも未だにカノン達は襲撃者の名前さえ知らない。 問題は減ることなく、増える一方だ。 (全く、何をやっているんだ、あたしは。こんなことでは『英雄』になどほど遠い!) その現実がカノンを焦らせる。 アシュレーは見つからず、『魔』につかれた少女一人救えず、理由があったとはいえ罪無き青年を殺しかけた。 この地で彼女が為せたことは、まだ一つもない。 『英雄』なら。あの『剣の聖女』なら果たしてこんな無様を晒しただろうか? ただ、収穫が全く無いわけではなかった。 右手に握る新たな得物、毒蛾のナイフ。 情報交換時にこちらの手持ちと交換してもらったものだ。 いかんせん切れ味は大した事無いが、麻痺効果がある。 ドリルも左腕に換装し終わり、得意武器も手に入った。 凶祓いの準備は万全だ、標的の情報もまた。 (魔王、ピサロッ!!) ミネアの世界を支配しようとしたという魔族の王。 更なる黒幕が現れたため、一時休戦となったらしいが、いつ心変わりすることやら。 ロザリーという女性が殺された後ならともかく、それ以前から世界征服を目指していたというのだから。 (狩らねばならない、このあたしがッ!!) 「待って、カノンさん、あなたまさかっ」 カノンの思惑を察し、説得しようとするミネア。 その声もまた、アリーゼの時の様に、別の声にかき消されることとなった。 「火事だあああっ!! 神殿に誰かいるなら気をつけろおおっ!!」 「「っ!!」」 繰り返しハウリング音とともに響き渡る大声に、カノンとミネアは慌てて神殿の窓から外を覗く。 声の言うとおり、そこには煌々と紅蓮の光が瞬いていた。 (炎だとッ!? まさか、いや、違う!!) 炎から一人の青年を連想してしまうも、即座にカノンは否定する。 彼のものであろう火柱が上がったのは神殿から見て北東の方角だった。 現在火災が発生している南西とは正反対だ。 いくらなんでもこの短時間で移動してくるのは不可能だ。 何よりあの炎からは、どこか禍々しさを感じる。 伝え聞いたロードブレイザーのように、全てを破壊しつくさんとする負の念が。 ――アシュレーが、暴走した? 「カノンさんっ!? まだ、話がっ!!」 一度考えてしまうといてもたってもいられなかった。 リンディスの分の食糧他を詰めたデイパックをミネアに投げ渡し、カノンは火災を確認する為に覗いていた窓からそのまま外へと跳躍。 宙空に義体を踊らせ、再び纏ったマントを靡かせ着地する。 慌てた声を背に受けるも、カノンにはもはや迫り来る炎の先にいるかも知れない仇敵しか見えておらず。 地を蹴り、焦りという炎に押され、全力で駆けて行った。 【1日目、黎明】 【C-7、橋から森に入った直後】 【カノン@[[WILD ARMS 2nd IGNITION]]】 [状態]:精神的疲労(微小)、ダメージ(微小) [装備]:勇者ドリル@サモンナイト3(左腕)、Pファイアバグ@[[アークザラッドⅡ]]、     激怒の腕輪@[[クロノ・トリガー]]、毒蛾のナイフ@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち [道具]:不明支給品1~2個(確認済み)、基本支給品一式×2 [思考] 基本:『魔』を滅ぼす。邪魔されない限りそれ以外と戦う気はない。ただし、邪魔者は排除する。 1:火災の元凶を突き止め、場合によっては倒す。 2:アシュレーを見つけて討つ。 3:アシュレー以外の『魔』も討つ。(現時点:オディオ、魔王、皆殺しの剣、[[ピサロ]]) 4:後に少女(リンディス)の問題解決の為にも花園へ向かい2、3の為に情報を集める。 5:あの男(エルク)には会いたくない。 [備考]: ※参戦時期はエミュレーターゾーンでアシュレーと戦った直後です。 ※彼女の言う『魔』とは、モンスター、魔物、悪魔、魔神の類の人外のことです。 ※勇者ドリル、Pファイアバグは機械系の参加者及び支給品には誰(どれ)でも装備できるよう改造されています。 ※エルクのデイパックを湖に捨てました。基本支給品はちゃっかりぱくっています。 ※焦っている為、事後神殿に戻るかどうかはまだ考えていません。 ※ミネア、アリーゼの知り合いや、世界についての情報を得ました。  ただし、アティや剣に関することは当たり障りのないものにされています。 † 「ったく、俺もついてねーな」 闘うにしろ支給品を確認するにしろ向いてないと踏み、森をどれだけ彷徨ったことか。 ついさっきまで眼前を覆っていた木々は開け、青い、青い湖が広がっていた。 その中心に座するのは地図によると神殿とされている建物。 施設名から受けるイメージとは裏腹に、古臭い感じは一切ない。 アキラが世話になっていた孤児院の数倍は住みよい住居に見える。 正直悪路を歩き回ったためアキラの足腰はくたくただった。 休みたい。 心の隅で弱音を吐く。 そもそものアキラの目的からすれば、それは悪い判断では無い。 けれど、今の彼には休憩を選ぶわけにはいかない理由があった。 業ッ!! 途中で気づきはしたものの、てっきりランタンの明かりか何かだと思っていた。 闇の中では赤い光は目立ちはしたものの、それがなんであるかは判別できなかった。 暗い森を出た今なら分かる。 これは、火だ。 エリアの壁をも超え広がりつつある炎だ! 故にアキラは止まるわけにはいかなかった。 急いで確認したばかりの支給品の一つを取り出し構える。 鈍器でも、バズーカでもないただの拡声器。 それを神殿の方に向け、思いっきり声を上げた。 「火事だあああっ!! 神殿に誰かいるなら気をつけろおおっ!!」 念の為に2,3回繰り返したのち、デイパックにしまう。 周りを水に囲まれた神殿が火災による直接的な害を被るとは思わなかったが、何も知らずに飛び出しては危険だ。 注意は呼び掛けておいた方がいい。 本当は、直接人が居ないか調べに行きたいところだが、その欲求を抑え込む。 アキラにはやることがあるのだから。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」 アキラは飛び込む、一切の躊躇なく。 川の中に、ではない。炎の中にだ! 歩いてきた道を引き返し、炎と煙をものともせずに突き進む! 呼吸系に入り込む煙に咳込みつつも、その速度を落とすことはない。 何故、と同行者が居たら彼に聞いたことだろう。 どうして火から逃げるならともかく、火に向かっていくのかと。 どうしせっかく時間をかけて踏破した道をわざわざ戻っていくのかと。 すると彼は答えるのだ。 決まってる、炎の中に取り残されているかもしれない誰かを助けるためだと。 当たり前のように、ニカリと笑みを浮かべて。 「おい、誰かいるか! 逃げられそうにねえ奴は返事しろッ!」 倒木を回避しつつ、拡声器で呼びかけ続ける。 フリーズで消して回る速度より、燃え広がる速度の方が僅かに速い。 ミイラ取りがミイラになりかねない状況に、いざという時はテレポートの使用もありかと考える。 わざわざ孤島の外の海よりも、近くの泉に引き寄せられる可能性の方が高い。 それなら、現時点では禁止エリアには抵触しない。 そこまで思考した時だった、彼の眼が赤い光景の中に、白い服を着た誰かの後姿を捉えたのは。 「あんた、大丈夫かっ! 逃げるぞ!」 その背中に声をかけ、駆けよろうとする。 瞬間、アキラは身の毛もよだつ悪寒に襲われることとなった。 ゾクリ。 脳が、警鐘を鳴らす。 まずい。とにかくあいつはまずい。 心を読むまでもなく分る。あれは……悪だ。おぞましいまでの悪だ! ここで、倒さなければ、かってのクルセイダーズのように悲劇を生む! 「飛んで火にいる夏の虫とはよく言ったものだな、くくく!!」 構えをとるアキラに対し、紅蓮の炎を帯びた槍を手に、男は笑い声を上げながら振り向く。 命全てを嘲笑う禍々しい笑みを浮かべて。 森を焼きつつ北上していた狂皇子は、ようやく現れた新たな贄に告げる。 「いいだろう。望みどおり、ここで死ねええぇぇッ!!」 【1日目、黎明】 【C-7、燃える森】 【アキラ@[[LIVE A LIVE]]】 [状態]:健康 [装備]:拡声器(現実) [道具]:ランダムアイテム1~2個(確認済み)、基本支給品一式 [思考] 基本:オディオを倒して殺し合いを止める 1:眼の前の邪悪(ルカ)を倒す。 2:他の参加者と接触する 3:どうにかして首輪を解除する [備考] ※参戦時期は最終編(心のダンジョン攻略済み、魔王山に挑む前、オディオとの面識は無し)からです ※急いで支給品は確認しましたが、名簿の方は未だ出来ていません ※日勝、レイ、[[サンダウン]]、[[無法松]]が参戦している事に気付いてません ※テレポートの使用も最後の手段として考えています ※超能力の制限に気付いていません ※[[ストレイボウ]]の顔を見知っています ※拡声器はなんてことのない普通の拡声器です 【[[ルカ・ブライト]]@幻想水滸伝2】 [状態]健康 [装備]フレイムトライデント@アークザラッド2、魔封じの杖(4/5)@ドラゴンクエスト4 [道具]基本支給品一式×2、不明支給品0~3(武器、回復道具は無し) [思考]基本:ゲームに乗る。殺しを楽しむ。 1:目の前の男(アキラ)を殺す。 2:会った奴は無差別に殺す。ただし、同じ世界から来た5人を優先 [備考]死んだ後からの参戦です ※魔封じの杖  使うと相手にマホトーンの効果、回数制限有り。普通に杖としても使えます。 ※D-7北東の森林で山火事が起きています。周りのエリアにも広がる可能性があります。  現在C-7にまで広がりました。 † 「姉さんといい、カノンさんといい、勝手すぎるわ!」 頬を膨らませぷんぷんとミネアが愚痴る。 身体能力はあまり高くない彼女は、まさか同様に飛び降りて追うわけにもいかず、ぐんぐんと小さくなっていく人影を見送ることしかできなかった。 「ピサロさんを討つ、か」 気持ちはわからないでもない。 いや、彼が為した悪行をカノンの何倍もミネアは知っている。 今でもピサロを許そうとは思わない。 父の仇であるバルザックとも繋がっていた男なのだから。 けれど、許す気は無くとも、殺そうとは思えなかった。 知っているから。愛する人が死ぬことより辛いことなんて、この世には無いことを。 ロザリーには泣いてほしくなかったし、彼女を失った時のピサロの悲しみも身に沁みている。 [[デスピサロ]]。 記憶を失ってさえ、嘆き続けた彼の姿は一生忘れることは無いだろう。 「いけない、いけないっ!」 今は感傷に浸っている場合ではない。 カノンのように即決すぎるのもあれだが、火事への対処は考えねばならない。 情報交換で知ったことだが、この神殿と陸地を繋ぐ橋のうち、東側の方が倒壊していたそうだ。 地図の絵からして、元から壊れていたとは思えず、誰かの仕業であることには間違いない。 そして、大事なのは西側の橋しか残っていないということだ。 神殿の西、C-7エリア。 言うまでもなく現在火の海と化している森林のことであった。 「参ったわね……」 幸い神殿は湖のど真ん中にある為、延焼に巻き込まれることはない。 只、このまま止まっていれば、明らかに蔓延した炎に橋の出口を塞がれ、閉じ込められることになる。 これを誰も危険人物が進入できないと取るか、氷結呪文を使えない自分達が逃げ場をなくしたと取るか。 あらかた木々も焼ければ、火事も燃やすものをなくし放っておいてもそのうち収まるだろう。 ずっと神殿から出られなくなるわけではない。 しかし、橋を破壊した人物のことも気になる。 その人物が殺し合いにのった上、この神殿の近くにいたなら最悪だ。 逃げることの適わない今、前衛抜きで正面から戦うことになってしまう。 カノンから強力な武器、デスイリュージョンを手にいれ、アリーゼにサモナイ石を渡したとはいえ、厳しいことに変わりは無い。 「どうしましょうか、アリーゼちゃん? ……アリーゼちゃん?」 カノンの登場後しばらくしてから黙りこくったままの少女に話しかけるも、返事はない。 アリーゼはじっとカノンが連れて来た襲撃者の方を見ていた。 仕方がないとはいえ刃物を持たせたままの危険人物だ。 少女が警戒しない方が無理だとミネアは思う。 まさか、彼女の注目しているのが紛いなりにとはいえ『意思のある剣』の方だとも知らずに。 「一つ、いいですか?」 と、どこか戸惑いがちにアリーゼが問うてくる。 「ん、なあに、アリーゼちゃん」 「……あの人が、このまま剣に呑まれてしまったら、どうするんですか?」 「大丈夫よ、解呪法はあるから。ここじゃ駄目でも、元の世界に戻れさえすれば簡単に解いてもらえるわ」 見上げてくる少女を安心させようと笑みをもって答える。 こんな状況で他人を心配できる優しい子だなとミネアは思って。 だから、続けて聞かれた質問に深く胸を突き刺された。 「だったら。だったら、さっきの話のピサロさん。ロザリーさんが死んだままで、お話の中の進化の秘法が解けなかったらその時は」 「殺 し た ん で す か ?」 それは、ありえたかもしれないifの世界。 もしもピサロが自我も愛する人も取り戻せなかったのなら。 「……ええ。きっと、倒していたわ」 「そう、です、か」 自身の運命に従って。 これ以上の悲劇を生まないように。 導かれし者達はデスピサロを倒していただろう。 「そうならないように早くロザリーさんを見つけましょう!」 沈黙が世界を支配しに掛かるのを嫌い、ミネアは明るく声を出す。 神は誰をも見捨てなかった。 ロザリーは新たな命を得て、ピサロも考え直してくれたのだ。 せっかく全てが上手くいっていたのだ、オディオなんかに台無しにされてたまるもんですか。 カノンが追っているというアシュレーなる人物も、ピサロのようにうまくいってほしい。 そこでふと、思い出す。 「そういえば、カノンさんが来る前に何か言おうとしていたわよね?」 「いえ、なんでもないです」 【C-8 神殿(集いの泉@サモンナイト3) 一日目 黎明】 【ミネア@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】 [状態]:健康 [装備]:デスイリュージョン@アークザラッドⅡ [道具]:ブラストボイス@ファイナルファンタジーⅥ、基本支給品一式 [思考] 基本:自分とアリーゼの仲間を探して合流する(ロザリー最優先) 1:神殿に残るか、去るか…… 2:皆殺しの剣をどうにかして解呪してあげたい。また、少女(リンディス)の素性も知りたい 3:飛びだしたカノンが気になる [備考] ※参戦時期は6章ED後です。 ※アリーゼ、カノンの知り合いや、世界についての情報を得ました。  ただし、アティや剣に関することは当たり障りのないものにされています。 ※【デス・イリュージョン@アークザラッドⅡ】  黒魔術に使われた呪いの札。死者の魂が宿ったこの札には不思議な力が込められている。  アークⅡにおける占い師サニアの武器である最強のカード。投げて攻撃する。 【アリーゼ@サモンナイト3】 [状態]:健康、泣いた事による疲労(微小) [装備]:サラのお守り@クロノトリガー、天使ロティエル@サモンナイト3 [道具]:工具セット@現実、基本支給品一式 [思考] 基本:自分とミネアの仲間を探して合流する?(ロザリー最優先) 1:??? [備考] ※参戦時期はカルマED後です。 ※ミネア、カノンの知り合いや、世界についての情報を得ました。 ※ミネアやカノンとの問答により、方針に影響が生じたかも知れません。  後続の方にお任せします。 † 覚悟は決めていたものの、神殿へと向かう足はどうしても重くなってしまった。 無理もない。どれだけ己が才能に自信を持っている[[ルッカ]]とはいえ、失われた命をそう何度も取り戻せるとは思えなかった。 彼女にとって幼馴染である[[クロノ]]が一度死んだ地である神殿は一種のトラウマになっていたのだ。 まあ、そんな彼女の暗澹とした想いは、とうの神殿に着くや否や霧散することとなったのだが。 「神殿って言うからもっと辛気臭いとこ想像してたんだけど、中々サイエンスしてるじゃない!」 ルッカが知る由もないが、集いの泉に使われている技術の一部は、機界・ロレイラル由縁のものである。 各種ロボットはもとより、機械と生身の肉体が分子レベルで融合すら可能な世界の技術だ。 その圧倒的な科学力はルッカの心に火を着けるのに十分すぎるものだった。 「さっきの支給品といい、この建物といい、首輪といい、私への挑戦ね! いいわ、片っぱしから解明してあげるんだから!」 ……… …… … 数分後、そんなミネアとアリーゼの様子をこっそりと覗くルッカの姿があった。 (……誰か何がどうなっているのか説明して欲しいんだけど) 躊躇していたとはいえ、カノンよりも一足も二足も早く神殿に辿り着いていた彼女だが、 ロレイラルの技術を解き明かそうと隈なく内部を調査しているうちに、出遅れる形となってしまったのだ。 相当へんぴな所にまで入り込んで調べていた彼女には、後から来たカノンも気付くことはなかった。 正直、あの拡声器の放送が無ければ、まだまだ科学に情熱を燃やしていたかもしれない。 (火事だって聞いたから慌てて作業を切り上げたんだけど、これ、どういうこと?) 彼女の視線の先にいるのは、確かに振り切ったはずの緑髪の女。 橋を爆破までしたのに、何故だか先回りされた形だ。 まさか、もう片方の橋を渡って、追ってきたのだろうか? ルッカはその考えを否定する。 悔しがるそぶりさえ見せずに森に消えた女が、そこまで自分に執着していたとは考え難い。 縛られていることも考慮すると、誰かがわざわざここに運んできたとするのが妥当か? まあ、悩んでいないで直接二人組の方に聞けば詳しいことはわかるとは思うが。 (でも、せっかくアイテムを消費して逃げたのに、すぐに顔を合わせるのもちょっと癪に触るのよね) そもそもカノンが飛び出した後、つまりほんのついさっきミネア達を見つけたルッカには、彼女達が安全かどうかさえ分からなかった。 殺していないから安全だと決めつけるのは早計だ。 さて、どうする? 【ルッカ@クロノ・トリガー】 [状態]:わずかながらの裂傷、疲労(中)、調査による精神的疲労(中) [装備]:オートボウガン@[[ファイナルファンタジーVI]]、17ダイオード@LIVE A LIVE [道具]:なし [思考] 基本:首輪を解除する、打倒オディオはそれから 1:接触する? 様子見? それとも逃げる? 2:改造、首輪解除するための工具を探す。オートボウガン改造したい。 3:どこかで首輪を探す。 4:オートボウガンに書かれていた「フィガロ」の二人を探す(マッシュ、エドガー) 5:クロノ達と合流、魔王は警戒。 6:17ダイオードの更なる研究 [備考]: ※バイツァ・ダスト@WILD ARMS 2nd IGNITIONを使用したことにより、C-8東側の橋の一部が崩れ去りました。 ※参戦時期はクリア後。 ララを救出済み。 ※C-9の中心部にルッカの基本支給品一式入りデイバッグが放置されています。 ※機界ロレイラの技術の一部を解明し、物にしました。 ※ミネア、アリーゼ、カノンの情報交換は聞いていません。 † 力が、欲しかった。 部族の仲間を、父を、母を奪ったあいつら――タラビル山賊団に復讐するだけの力が。 そのためには、なんだってすると、私は誓った! だから、こんなところで、倒れているわけにはいかない! すうっと、リンディスの意識が覚醒へと向かっていく。 拡声器を通したアキラの声は、睡眠呪文により夢の世界へと落ちていた彼女の意識を呼び覚ますのに一躍買ったのだ。 幸か不幸か、完全に目を覚ますにはいささか遠く、半覚醒の為、殺意に呑まれきっていないこともあり、 目も開けず、身体も大きく動かしていない為、彼女が目覚めつつあることを、誰もまだ知らない……。 【[[リン(リンディス)]]@ファイアーエムブレム 烈火の剣】 [状態]:狂戦士、呪い、少し火傷 、目覚めつつある、朦朧とした意識、ダメージ(中) [装備]:皆殺しの剣@ドラゴンクエストIV、みわくのブラ@クロノトリガー [道具]:なし [思考] 基本:打倒オディオ 皆殺しの剣による行動方針:見敵必殺 1:殺人を止める、静止できない場合は斬る事も辞さない。 [備考]: ※参戦時期、支援状態は不明 ※皆殺しの剣の殺意に影響されています、解呪魔法をかけるか剣を何らかの手段でリンの手から離せば正気には戻ります。 ※みわくのブラで両手首を縛られた上、柱にくくりつけられています。 ※意識が朦朧としている為、かえって剣の殺意と本来の意思が混濁しています。 *時系列順で読む BACK△035:[[最強も煙も高い所が好き]]Next▼037:[[White or Black? There is no gray.      ?]] *投下順で読む BACK△035:[[最強も煙も高い所が好き]]Next▼037:[[White or Black? There is no gray.      ?]] |033:[[太陽が呼んでいる]]|リン|046:[[本気の嘘(前編)]]| |~|カノン|~| |007:[[癒しの乙女達と魅惑の支給品]]|ミネア|~| |~|アリーゼ|~| |026:[[Let's go XXXX]]|ルッカ|~| |021:[[死んだのにイキテルマン(×2)]]|ルカ|~| |008:[[前途多難のサイキッカー]]|アキラ|~| #right(){&link_up(▲)} ----

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