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RED STONEシリアスシリーズ 第二章-2


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900 名前: 名無しさん@戦士見習い 投稿日: 2005/09/21(水) 21:39:14 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ
第七回 襲撃
ギムレットとシェリーに動くなと伝えてから屋敷に入る
屋敷の中に入ると床が血に染まっている
骸骨の化け物が集団で人を襲い、虐殺をしている
剣を抜いて化け物の集団の中に躍り出る
斬りつけるが硬い骨にはじかれて上手く仕留めることが出来ない
目の前に居る化け物を剣で振り払い強行突破する
庭に戻って見るとシェリーとギムレットも骸骨の化け物に囲まれている
ギムレットが火の魔法で応戦するが、あまり効果があるわけではないらしい
取り囲んでいる骸骨の一匹を背負い投げで投げ飛ばす
「ギムレット!シェリー!町に逃げるぞ」
「わかった」
他の骸骨を蹴り飛ばし包囲網を崩し、屋敷の壁を飛び越えて町に出る
当たりを見回すと一面が燃えている、叫び声が至る所で響き、骸骨の化け物がここでも人を殺していた
目の前に現れた骸骨を蹴って転ばせるが手ごたえは無い
近くにあった煉瓦を手に持って立ち上がった骸骨を殴りつける
硬い音がして骸骨の骨が少し欠ける、が効果は薄いようだ
剣を抜いて両手に斧を持った骸骨と斬りあう
何回か斬りつけるが効果は無いようだ
龍が出てくるのを期待して剣を振るうが出てこない
ギムレットの方を見るが、同じく苦戦しているようだ
骸骨を蹴り、間合いを離してからギムレットとシェリーに合流する
「何なんだこいつ等は」
「知らん、スマグの近くでこんなモンスター見たこと無い」
「畜生、このままだといずれ斬り殺されるぞ」
バギン!という音が聞こえる、振り返ると
近くで黒いマントの男が骸骨を素手で砕いているようだった
男が近くに寄ってくる、見覚えのある姿だった
「お前はあの時の・・・」
「こいつらは天上の鉱床で作られた物だ、おそらく倒すことは出来まい」
「あんた一体何者なんだ?」
ギムレットが訝しげに聞く
「この骸骨は魔力を原動力に動いている。魔力は遠くまで届くことは無い
それに、これだけの数を操るには相当な力が必要だ、何かを媒体にしているだろう」
「それを倒せばこいつ等は動かなくなるのね?」
「そうだ」
「わかった、俺が操作してるやつを叩いてくる、シェリーとギムレットはここで
他の生きてる人たちを守ってやれ」
返事が来る前に走り出す、おそらく操作してるものは町の中心に居るのだろう
魔力の混じった水を噴出する噴水がある、町の中心に

2

913 名前: 名無しさん@戦士見習い 投稿日: 2005/09/23(金) 11:09:26 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ 第二章
第八回 レッドアイ
町の中心にある噴水が見えてきた、噴水には二人の人影が見える
ローブを羽織り髭を蓄えた魔道士風の男と、燃え盛るような羽を持つ中年で軍人風の天使だ
「レッドアイは同じ人間を殺すことに疑問を持たないのか?」
「何をいまさら、レッドストーンを見つけることに比べれば、誰が死のうと関係ないわい」
「そうか、俺はこれから天上へ戻って上層部にお伺いを立てるよ
それと、[ゴーファの希望]が町にいるはずだが、波動を感じないのは何故だ?」
「おそらく、剣を封印しているからだろう」
「わかった、作戦の成功を祈る」
そういって軍人風の天使は光に包まれた後消えた
ダガーを取り出して魔道士風の男に投げつける
その瞬間剣を抜いてジャンプし、真上から切りつける
が、ローブを切りつけるだけで、紙一重で避けられてしまう
「来たな[ゴーファの希望]レッドストーンのために死ね」
そう言って男がこちらに掌を向ける
間合いを取るが、掌から打ち出された火の玉を左肩に喰らい吹き飛ぶ
鞄から刺青を取り出して背中につける、封印していた羽を出し
一気に片付けるために分身を生み出す
突き、打ち下ろし、水平切りを打ち込むが、間合いに入ると分身が消える
驚いて一瞬動きが止まる、その隙を衝かれ、左肩を杖で殴られる
激痛が左腕を襲い、目をやると氷に左腕が蝕まれている
男が薄ら笑いを浮かべてこちらに寄ってくる
左腕に杖の一撃を受けて、肘から下が木っ端微塵に消え去る
不思議と痛みが無い、それどころか何か妙な力を全身に感じる
[ゴーファの希望]を魔道士の首めがけて投げつける
簡単に避けられるが、懐にもぐりこんで相手の首を右手でつかむ
「ふふう、片腕で何が出来る」苦しそうに魔道士が呟く
死ね、そう言って左肩を前に出す
すると、焼けるような感覚の後に、鋭い爪の生えたウルフマンのような腕が生えてくる
それで魔道士の腹部を突き刺し、内臓を引き釣り出して殺す
魔道士が口から血を吐き、その場で倒れる
投げた剣を鞘に収めると、腕は人間の腕に戻っていた

3

918 名前: 名無しさん@戦士見習い 投稿日: 2005/09/23(金) 20:07:11 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第九回 天上天下
魔道士を倒すと骸骨達はその場で動かなくなった
あれから一ヶ月、失ったものは大きかった
住民の三分の一が死に、スマグのほとんどは焼け野原となった
シェリーの屋敷も焼け落ち、中にいた人々も全て死んでいた
川原で釣りをしていると黒いマントの男が隣に現れる
「釣れるかい?」
「いいや」
「そうか」
しばらく沈黙が続く、川には魚の気配が無い
「何のようだ?」
「迎えに着たんだよ」
「ギムレットが読んでるのか?」
「いいや、私の主、オルロワージュ様だ」
「あんた、何者だ?オルロワージュなんて聞いたこと無いぞ」
「そりゃそうだ、何せ私は悪魔だからな
オルロワージュ様直属の部下、近衛兵隊総指揮官アルセスという者だよ」
驚いて顔を見るが相手は涼しい顔をしている
「付いてきてくれ、[ゴーファの希望]にも関係するんだよ」
アルセスが立ち上がって歩いていく、その場に釣竿を置いてついていく
アルセスが立ち上がって魔法陣を地面に描く
体が光だし、独特の浮遊感を感じる
次の瞬間目の前に巨大な塔が立っている
「スウェブタワーだ、ここから私の生まれた世界、お前らの言葉で言う地獄にいける」
そう言ってアルセスが中に入る、自分も付いてく
中に入るとモンスターがアルセウを取り囲んでいる
手助けしようと思ったが、一瞬のうちに片付けてしまう
テンポよく進み15階に到達する
アルセスが小部屋に入り、そこで何かをしている
すると何も無かった部屋に急に魔法陣が現れる
「ここから天上にいける、そして天上から地獄へ行く。
ただし、ここから天上の何処へワープ出来るかはわからない
街の近くって事だけは確かだが、余計なことはするなよ、それと剣は絶対に抜くな」
「わかったよ」
そう言って魔法陣に乗る、体が光に包まれて浮遊感を味わう
ずいぶんと長く光に包まれてる気がする、だんだんと気持ちが悪くなる、意識が遠くなって目が霞む
気が付くと誰かが顔を軽く叩いている
起き上がって顔を見ると、スマグに居た天使だった
急いで間合いを取ると天使は笑って歩いてくる
「怖がるなって下界の冒険者だろ?たまにスウェブタワーから流れてくるからな
連れは居るのか?魔法陣ではぐれたか?」
どうやら、俺が誰だか気が付いてないらしい
「連れが居たんだ、ここは何処だ?」
「天上の世界さ、まぁお前さんも俺も死んでるわけじゃないがな
町へ案内するよ、そこで連れも見つかるだろう」
「済まないな、あんたの名前は?」
「俺か?俺はガウディだ軍人でな王宮百万禁軍指揮隊長をしてる」
「へぇ、あんた凄いんだな」
「まあな、そんなことよりも速く町へ行こう、ここは辛い世界だからな」
そう言ってガウディが歩き出す、自分も付いていく
二時間ほど歩いただろうか、目の前に広がるのは沢山の小川と荒野ばかりだ
「ずいぶん歩いたから休憩するか」
ガウディが提案する、その場で座り込む、喉がひどく乾いていた
「触るな!」
小川に近づいて手を水に入れようとすると怒声が聞こえてくる
「何でだ?ただの小川だろう」
「違う、この世界の水は強力な毒で出来ているんだ、ほら」
そう言ってガウディが小川に石を投げ込む、すると石が煙を立てて溶けていく
「街まであと少しだ、もう少し我慢しろ。さぁ行くぞ」
再び歩き始める
「天上は毒性が強いのか?」興味本位で聞いてみる
「そうだ、水も空気も俺達が必死で働いて作らなきゃいけない
俺の息子は八年前にきれいな水を作っていて、事故で死んだんだ」
「そんなに幼い頃から?」
「天上には何も無いんだよ、生きていればあんたと同じような年だろう」
屈強な天使が少し目を暗くさせてから再び歩き始める
俺はなんと言っていいのかよくわからなかった

4

942 名前: 名無しさん@戦士見習い 投稿日: 2005/09/24(土) 20:52:20 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十回 死の旋風
歩き始めて3時間、天上の街に着く、が想像していたよりも随分と寂しい所だった
乞食や浮浪者が至る所で目に付き、人家も少なく、地面はひび割れていた
「ここが天上の首都ファシナトゥールだ、天上界の王ラスタバン様が治める街だ

「天上はイメージしていたよりも貧しいところなんだな」
おもわず本音を漏らしてしまう
「そうだ、水は腐り、空気は鋭く、食料は乏しい
空を見てみろ、緑色のベールがあるだろう、あれはこの街を守る結界だ」
「結界?モンスターが居るのか?」
「それもある、だが一番の敵は風だ、天上は風の石の影響でいつも竜巻が起きている
竜巻を防ぐために、毎日俺達は交代で結界を張って街を守るんだよ」
緑色の空を見ながら、そうか、とつぶやく
「さぁ行こう、街の中心に居ればお前さんの連れにも会えるだろう」
「そうだな、済まないな」
町の中心には一本の木が植えてある、大きな菩提樹だ
近づくとそこにはアルセスが居た
「アルセス、探したぞ」
「ああ、そちらは?」
「ガウディってもんだ、あんたも下界の冒険者か?」
「そうだ、連れが世話になった、天上に来るのはこれが二度目だ」
「じゃあ、戻り方はわかるよな?地獄に行ってからすぐ右だぞ」
「ああ、わかってる右の魔法陣だろ」
じゃあな、と言ってガウディが去る
「行くぞ、魔法陣にそこの魔法陣に乗ればすぐに地獄だ」
そう言ってアルセスが魔法陣に乗って消える
自分もそれに続くと、独特の浮遊感が体を包む
次の瞬間、目の前には大きな滝があった
「ここが入り口だ、この滝を裏側に時の君オルロワージュ様の治める都市
ファシナトゥールがある、ついて来い」
滝を抜けると中には脅威の世界が広がっている
大理石で出来ている石畳が広がり
人々が賑わい、奥には大きな城が建っている
「この街がファシナトゥール、あの城にオルロワージュ様が居られる、行くぞ」
城の前には門番が二人立っている、アルセスがご苦労と言うと門番が敬礼をして門を開ける
城は石で作られていて、壁には大きなレリーフがあり
廊下には赤い絨毯がしいてある、螺旋階段を上り、魔法陣に乗って移動する
すると、大きな扉がある、アルセスが扉をノックすると、石出てきた扉が独りでに動き出す
「アルセス、勅命によりゴーファの希望を連れて参りました」
「ご苦労であった、アルセスよ」
声の方を見ると、かなりの年をとった悪魔が玉座に座っている
頭から角を生やし、漆黒の翼を持つ悪魔だ、目は赤いが瞳が白く濁っている
「ようこそゴーファの希望よ、私がこの城の主オルロワージュだ」
「教えて欲しい、ゴーファの希望とは何だ
この剣には何がある?何故俺がこの剣に選ばれた?」
「今は夜更けだ、長旅で疲れたであろう、今日は旅の疲れを癒すが良い
だれぞ、客人を案内せい」
そう言うと、髪の長い金髪の美女が現れて部屋に案内してくれる
客室は豪華なつくりで、ソファに座ると太陽の香りがした
棚から酒を取り出してラッパ飲みをしてからベットに入る
今日は疲れた日だった

5

953 名前: 名無しさん@戦士見習い 投稿日: 2005/09/26(月) 19:57:01 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十一回目 *Memento-Mori* part1
朝、自然に目が覚める、いつもと違う空気の匂いがする
深呼吸して顔を洗い、鏡に映る自分の顔を眺める
それはいつもよりも随分くたびれて見えた
扉を誰かがノックする。扉を開けると女中が立っている
「朝食の準備が出来ました。こちらへ」
案内に従い、部屋に入るとテーブルの上に朝食が上がっている
テーブルにはアルセスとオルロワージュがついているが二人の前には食事の準備が無い
黙って朝食を食べる、出ているものは全て野菜と果物だ
食べ終わるとオルロワージュが席を立つ
「こちらに来なさい、見せたいものがあるのだよ」
黙ってオルロワージュについていくアルセスも一緒だ
食事した部屋から出て宝物庫のような所に入る
そこから地下に降りて魔法陣に乗る、今度はアルセスがついてこない
魔法陣から飛ばされた先は小さな部屋だ
中に入るとミスリル製の天使の像が置いてある
唯一、羽の部分だけがミスリルとは別の輝きを有している
「これからゴーファの希望について話したいと思う、だが物事には順番がある
だからまず最初に話すのは天地創造と天上、地球、地獄、これらの関係のことだ」
オルロワージュが静かにに話し始める
「昔、天上、地球、地獄は無く、世界は宇宙と六つの石だけだった
六つの石が互いに干渉してこの世界は出来たのだよ。
六つの石とは、火の石、水の石、光の石、闇の石、風の石、土の石の事だ。
光の石、水の石、風の石で出来た世界が天上
火の石の力で作られて地球、そして闇と土で作られた世界、地獄。
天上が宇宙の上部に作られ、地球は真ん中、地獄は下に作られた。
天上の光水風の石の力が影響しているから地球には気候がある。
天上は光の意志の力で昼が長い、だが風の力が強すぎて竜巻が多く、土の力が無いから
水と空気は毒で満ちている。地獄は光と水の恩恵は無いが、土の力で豊かな土地がある。
世界は六つの石の力で成り立っている。ここまではいいかね?」
大丈夫だ、と言ってオルロワージュの顔を見る

6

965 名前: 名無しさん@戦士見習い 投稿日: 2005/09/27(火) 11:33:53 [ hNlLsBE2 ]
RED STONEシリアスシリーズ第二章
第十二回目 *Memento-Mori* part2
オルロワージュがミスリル製の女天使像を見ながら口を開く
「ある日、地上で異変が起きた。火の石が二つになったのだよ
レッドアイと呼ばれる組織が人工的にレッドストーンを作り出した
人の魔力は善意と悪意を紡ぎだす。新しいレッドストーンは人の感情、生命、魔力を際限無く吸い取る
吸い取り、奪いつくし、壊し続ける、だがまだ新たな赤い石は目覚めていない、起動に必要な魔力が足りないからだ
ゴーファの希望も魔力を吸い取る力がある、ゴーファの希望はレッドアイの石を無力化されるために作られたものだ
それゆえ、力無き者は鞘から抜くこともできない。選ばれたものだけが使える魔剣」
オルロワージュの顔を見る
「じゃあ、何故俺が選ばれた?俺はただの孤児だ。そうだろう。そうじゃないのか!」
「違う、君は生まれながらにして大きな力を持つものだ。私は知っている
君が黒い翼を持っていることを、君の生まれの秘密を、だから今それを君に明かそうと思う」
黙ってうなずく
「昔、大きな戦争があった、天使と悪魔の戦争だ。レッドアイの石が作られる前、ゴーファの希望が造られる前の話だ
戦争の理由は些細なことだった、誰も覚えていない些細なことだが、それが何万人の人の命を奪った
私も戦場へ出て何人もの天使を殺した、私は天使に随分と戦場で恐れられた
だが、悪魔も同じくらい恐れる天使が居た、いつも白い薔薇の冠をつけた。美しい女天使だった
白薔薇姫との異名を持つ熾天使だ。
ある日、その白薔薇姫と恋に落ちた悪魔が居た。白薔薇姫と悪魔の間には子供が生まれた
だが、それは時代が許さなかった、二人の間にできた子供は地上へと追放された。
そして、白薔薇姫は悲しみに耐え切れず自害した。戦争が終わったのはその一ヵ月後だった」
オルロワージュが女天使像に触れながらため息をつく
「わしも寄る年波には勝てん、少し疲れた話しの続きは明日にしよう」
そう言ってオルロワージュは部屋を出る
世界が破滅へ向かう・・・・・そんな予感が頭に浮かんだ


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最終更新:2008年07月21日 22:16