4月28日
- アミノ酸:タンパク質のモノマー。体内で合成されるものもあれば、食ったものから借用するものもある。20種あるよ。理二三では全部覚えなきゃだめだと言われるらしい。が理一はどうなのだろう?覚えてみた感じそこまで労を要するものではないので、暇なときに覚えとけば、理二三の方とも楽しくおしゃべりできるかも☆。
1、アミノ酸にはアルファベット一文字が割り振られているので、それを書き並べましょう。
2、次にその下に3文字表現を書きます。この際名前を声に出しながら書くといいでしょう。
3、次にその下に構造式を書いていきます。α位の炭素周辺はプロリン以外そんなに変わらないので省略しましょう。
4、これで君もアミノさんたちの友達だ。やったね!
- 負電荷アミノ酸。アスパラギン酸、グルタミン酸
- 正電荷アミノ酸。アルギニン、リシン、ヒスチジン
- 極性アミノ酸。アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン
構造を知っとくと、どれにSが入っていたとか、OHがあったとか、電荷があったとか分って便利。でもこういうの、テストに出なかったら、特に意味はないね。
3章 遺伝子の発現
- 発現:遺伝子に基づいてタンパク質が合成されること。セントラルドグマに基づいて進行する。
歴史的な経緯:その昔、r-RNA(リボソーム)がタンパク質合成の場、かつタンパク質の直接の鋳型になると考えられていた。つまり、DNAから何らかの形で生まれ出たリボソームが、何らかの方法でアミノ酸配列をそのまま規定しているのだろう。m-RNAとt-RNAの機能がr―RNAに全て仮定されていたのである。
この考えに基づくとDNAの塩基組成比(AT、CG比)は直接リボソーマルRNAに反映されてしかるべきである。
しかし、生物種によりDNAの塩基組成比は異なるにも関わらずリボソームのRNAは全生物種を通して、ほぼ一定であるのはおかしい。リボソームがタンパク質合成の場であることは疑いないが。タンパク質の直接の鋳型と仮定するのは、早合点であろう。
こうして、鋳型(アミノ酸を規定する構造)は別にあるという仮説が生まれた。
さらに、フリックのアダプター仮説(DNAの塩基の並びが直接アミノ酸を規定していると考えるのは無理がある。塩基の並びとアミノ酸をつなぐ、なんらかのアダプターがあると考えた方が良い)の登場。
- ヴォルキン-アストラチャンのRNA:ファージ感染後にバクテリアに少量のRNAが合成されるが、このRNAはファージのDNAに酷似していた。これこそが鋳型に違いない。
- ベンザーらの実験:塩基配列(コドン)はアミノ酸を認識はしていない、アダプターの方を認識している。
を経て、仮説が立証されていく。
この鋳型の正体が m-RNA
アダプターの正体が t-RNA である。
これらの発見の後、コドンのトリプレット性が発見され、講義で紹介された理論が確立された。
- セントラルドグマ:DNA→(転写)→RNA→(翻訳)→タンパク質。という流れ。
- 遺伝子:実際にアミノ酸配列の情報を保持している領域。遺伝領域の前後にはRNAポリメラーゼ結合部たる「プロモーター」とRNAポリメラーゼ離脱部たる「転写終結領域」がある。
- スプライシング:核内で行われる、m-RNAの形成作業。m-RNAとDNAを合わせてみた(ハイブリッド)ところDNAが余った。この結果から発見された。使われない部分(イントロン)を切り取り、使われる部分(エキソン)をつなぎ合わせる作業。
○フレームシフト:挿入または欠損による文字のずれ。アミノ酸の種類が軒並み変わってしまう、重篤な変異である。
ATC CAA ACG T… → ATC AAA CGT …
○ミスセンス変異:置換。読み間違えのこと。そこまで危険ではない変異である。
ATC CAA ACG T… → ATC CAG ACG T…
○ナンセンス変異:終始コドンができてしまう変異。以降のアミノ酸が合成不可になる重篤な変異である。
ATC CAA ACG T… → ATG(終始) CAG ACG T…
- コドンのトリプレット性の発見は、このような変異体の解析のたまものである。
最終更新:2011年08月16日 00:50