7月15日第一問題
1 細胞内にシグナルで伝達を伝えるような細胞外のシグナルにはどのようなものがありますか?
ホルモン、神経伝達物質 など
2 シグナルを受容する代表的な2種類の受容体(レセプター)の特徴を記述しなさい。
7回膜貫通型受容体(文字通り7回膜を貫通している)
チロシンキナーゼ型受容体(伝達物質を受容すると、チロシンをリン酸化して次につなげる)
3 一般にGタンパク質(GDP結合タンパク質)はどのようなメカニズムで機能するかいいなさい。
ヌクレオチドであるGDPがアロステリックな役目を果たす。GDP結合状態では不活性だが、それがGTPになると活性化する。
4 シグナル伝達においてタンパク質のリン酸化は極めて重要なはたらきをしますが、20個のアミノ酸の中でシグナル伝達の過程でリン酸化されるアミノ酸 を3つあげなさい。
チロシン、セリン、スレオニン
5 リン酸化されたアミノ酸は。どのようなしくみで次にシグナルを送るでしょうか?2つの可能なメカニズムをあげなさい。
○リン酸化されたところを認識するモジュール(SH2など)が、くっつく。
○リン酸化の連鎖(リン酸化カスケード)
6 シグナル伝達の過程に異変が生じることにより細胞ががん化することが知られている。どのようなメカニズムか?
シグナルが来ていないのに(例えば、GDPのままなのに)増殖指令を伝え続ける増殖因子が存在すると、常に増殖をしてしまい、制御ができなくな る。これが細胞のがん化である。
4について
かのこ「3つのアミノ酸、これは大きく2つに分かれます。チロシンがリン酸化される受容体が御存知チロシンキナーゼ型受容体。
一方セリン又はスレオニンがリン酸化されるものを、それぞれ~キナーゼ型受容体と言います。前者は高等生物に多いのが特徴です。
また、どちらもOH基がリン酸化の対象になることが、共通しています。」
最終更新:2011年08月17日 23:35