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750番目の下駄箱

これは、昇降口にまつわる怪談です。

語り手は「ななか」です。

昔々、1年生のある7人の生徒達がいました。

この生徒達は、これから下校するところでした。

シューズから靴へと履き替えていました。

そのとき、その中の一人である綾香さんがいないことに気づきました。

6人は、10分ぐらい探しましたが、見つかりません。

どうしようかと考えていると、外に、人影のようなものが。

見に行ってみても、誰もいません。

そのとき、

バタン。

と、下駄箱がしまるような音がしました。

振り替えてみても、誰もいない。

しかし、綾香さんが使っていた750番の下駄箱に、手紙が挟まっていました。

その手紙を読むべきか迷った6人でしたが、その手紙の封を開けて、読んでしまいました。

その手紙には、こう、書いてありました。

「お姉ちゃん、遊ぼうよ。私、ずっと待ってたんだよ」

おかしい。

綾香さんには、妹も弟もいないのです。

そして、その下には、恐ろしい一言が。

「絶対に逃がさない。逃げても、必ず捕まえる。私の手の中で踊っていろ」

その言葉の意味、それは、わからなかったけど、すごく寒気がした。

何故って?

後ろから、視線を感じるんだ。

子供のような笑い声、少しずつ近づいてくる足音。

そして、不意に、手紙の最後の一行を見ていた。そこに書いてあった言葉、それは・・・

「死ぬまで一緒にいようね。ずーっと、ずーっと、絶対に、私から離れられないから。私と一緒に、あの世へ行きましょう」

その行を読んだ瞬間、

ポタリ。

手紙を持っていた女子生徒、茜さんの顔が、ゆがんだ。これは、表情ではなく、本当にゆがんだのだ。血の涙を流しながら。

その女子生徒が最後に言った言葉、それは、

「お姉ちゃん、助けて」

だったそうです。

怖くなって逃げ出した5人の生徒は、無事に家にたどり着いたものの、翌日から、学校には行きませんでした。

(学校へ行けば、生贄にされる)

そう思っていて、実際にそうだった。

逃げた5人の中の一人、小夜さんが、意を決して学校にいった。

そして、そのまま神隠れ。みつかったのは数日後、夜の学校でだった。

手には、あの時の続きと思われる手紙が握られていた。

「二人じゃ寂しいから、誰か一緒に来てよ」

「絶対に、逃げちゃだめだからね」

「ぜーーーったいに逃がさねぇから」

「一緒に、行こう」

4人の生徒達は、永遠に学校に通うことは無かった。

今、このときも、行方不明となっている。


これは、綾香さんがどうなったのかが全く書いてありません。

綾香さんは何処に行ったのか、いまどうしているのか、

それは、書いている私たち以外には、知られてはいけないことだから、私は話しません。

あなたの身の安全のためにも、ね。
最終更新:2011年09月27日 13:51