時使「
こちらδ地域のチームβ、目標を発見。行動指示を」
緋利『タイプと人数、それと相手の使う魔術を報告して』
全ての悪魔はタイプがある。
簡単に分けて5つ、それを細かく分けて35、それをさらに細かく分けて175のタイプがある。
最初の5つから、それから7のタイプに分かれて、そこからさらに5のタイプに分かれる。
時使「タイプは<月青>(サイプ)が二体。片方は<赤>魔法、もう一方は<青>魔法です」
緋利『チームγと合流して、協力して制圧してちょうだい。無理は禁物だからね』
時使「了解」
それから2分後、チームγの二人と合流する。
葉塁「俺の<緑>魔法なら、<青>に有利だな。ただ、赤魔法をどうにかしないと、すぐに消されてしまう」
時使「それなら、僕は赤魔法を使う奴を相手します。何分持つか分かりませんが」
雷途「なら、俺も<青>の相手をして、すぐに片付けるか。新人、一人で少し耐えてみろ」
やはり呼び方は変わらず。
霊奈「時使」
時使「了解」
霊奈・時使「「開放、青色の影で世界を包め」」
その瞬間、霊奈は狙撃武器、<CYARLD>へと変わる。
悪魔との契約者でなければ、触れることもできない武器。
葉塁「エリカ」
エリカ「はーい」
葉塁・エリカ「「開放、緑の力で世界を潤せ」」
こっちは近接武器、<CRISWB>。
威力はCYARLDを大幅に上回るが、相手が遠距離武器の場合、不利になる。
雷途「行くぞ、闇御」
闇御「うん」
雷途・闇御「「発動、我の力は君の力へ」」
雷途さんの使う魔術はサポート。ちなみに変化後の名前は<CRSAYU>。
魔力の供給、シールドの作成など、仲間をサポートすることを得意とする。
唯一の攻撃武器は、自動追尾ガンタレット<ROCCKR>。
時使「行くぞ、霊奈」
CYARLD『任せろ』
何を任せろって言うんだ、こいつは。
雷途「俺が先行する。続け!」
CRSAYU『い、行きます!」
時使・葉塁「「了解!」
これは戦争だ。
そう、これで命を起こす契約者は少なくない。
だからこそ、僕たちがメルディスを駆逐しなければいけない。
時使(絶対に、守りたいから)
戦闘は開始された。
◇
紅月「さてと、こっちも始めるぞ」
板橋「りょーかーい」
あと5分。
タイムリミットはそれだけ。
このタイミングでは、成功する確立はほぼ0に等しい。
紅月「時使には悪いが、俺達は俺達でやることがあるからな」
板橋「さて、行きますか」
◇
??「そろそろ、かな?」
??「ああ」
??「・・・」
??「行くか」
夢を叶えるために。
??「よーっし、いこー」
??「ああ」
??「・・・」
??「そうだな」
◇
このとき、全ての物語が動き出した。
それは、白い夜へと、走り出した。
それぞれの方向へと、各々の目的へと、
このときから、動き出していった。
最終更新:2011年10月17日 19:00