一話 魔陣族
月光「疲れたー」
普通の中学生・・・とはちょっと違う僕こと、月光。
いつも学校帰りに神社によって空を眺めていた。
月光「そろそろ帰ろうかな」
そう言って、僕が立ったときだった。
叫び声が聞こえた。
子供「助けてーーーーー!!!!!」
月光「なんだ!?」
子供が走ってきた。
そしてその後ろには──
月光「む、虫!?」
巨大な虫が何匹も。
蝶や蜂がいた。
子供「助けてーーーーー!!!!!」
子供は今にも泣き出しそうになりながら走ってきた。
月光「くそっ!」
走った。
子供の下へと。
月光「逃げろ!」
そして僕は一匹の蝶を殴った。
周りの虫は僕へとターゲットを変更したようで、動きを止めた。
子供「お、お兄ちゃん」
子供は泣きながら後ろへ隠れた。
月光「早く逃げろ!ここは食い止めてやる!」
だが、子供は泣いたままで動こうとはしない。
月光「やば!」
蜂が刺すギリギリの場所で避けた。
しかし、他の蜂も襲い掛かってくる。
月光「ぐっ!」
蝶の羽から出される風圧で動きを封じられる。
月光「ざけんなぁ!!!」
今、僕の手の中にはハンドガンが握られている。
このハンドガンには弾丸は入っていない。
月光「装填、<炎弾>」
装填したた弾丸は炎。
月光「燃えろ!」
撃ち出される弾丸は虫達の間をすり抜け、中間ほどで爆破した。
周りにいた4体ほどの虫が炎上して死んだ。
月光「おまえ、早く逃げろ」
子供「う、うん」
子供はやっと泣き止んで、その場から走り去った。
月光「さて、これで本気が出せる」
僕は持っていたハンドガンを投げて一匹の蜂に当てた。
その瞬間にハンドガンは炎上し、蜂は死んだ。
月光「行くぞ」
そう言ってカードを出す。
月光「<月矢>」
前に三枚のカードを投げ、小型の魔方陣を作る。
そこから出てくる幾千もの光の矢。
それはほぼ全ての虫を射抜き、殺した。
月光「生き残りがいたか」
僕は再び、カードを投げる構えをする。
だが、そこから先へは動けなかった。
月光「くそっ!」
目の前に20代くらいの女性がいた。
その人は、一匹の蟷螂に襲われそうだった。
この場で使えばあの人も巻き込んでしまうだろう。
??「困るね、私達の前で堂々と」
透き通るようなきれいな声が響いた。
その声は、聞き覚えがあった。
??「バグがこんなに溜まるなんて珍しいな」
声の主は蟷螂をショットガンで吹っ飛ばす。
??「あんたは早く逃げな。ここは危険だ」
女性はすぐに逃げていった。
そして、すぐにショットガンを持った少女が姿を現す。
??「あんた誰?早く逃げなよ」
僕の目の前にいたのは身長140cmほどの子供だった。
月光「<針雨>」
僕は上に向ってカードを5枚投げる。
??「何?」
そしてさっきのものよりも少し大きい魔方陣ができる。
中からは数十本の針が落ちてくる。
それは虫を貫き、地面に突き刺さるが、すぐに燃えて消える。
月光「解除」
魔方陣に使った8枚のカードを回収する。
??「誰? こんな白昼堂々と」
月光「それはこっちの台詞だ。切眼さん、だよな? なんでショットガンなんか」
切眼「それはこっちも聞きたいわ。あなたのそれ、只者とは思えないんだけど」
切眼(きれめ)さんは、ショットガンを背中に回しながらたずねた。
月光「よく分からんが、生まれつき使える魔術らしい。名前は・・・<結界陣>、だったはず」
切眼「・・・・・・・・・・・なぬぅ!?」
月光「わ、びっくりした」
切眼「なるほど、これは使えそうね」
小声でぶつぶつと切眼さんがつぶやく。
切眼「あなた、今すぐ私についてきなさい」
月光「・・・何故?」
切眼「あなたの能力は危険よ。だから私達で保護するわ」
月光「俺はいまから家に帰らなきゃならんだ。悪いが、それはできん」
??「それは困りますねー。あなたを向こうに取られたら困りますし」
切眼「ディール、どうしたの?」
ディール「えー、バグの反応があったからきたんだけど」
切眼「あー、そうか」
切眼さんとディールと呼ばれた人は、二人で話をしている。
月光「・・・帰るか」
面倒なことに関わりたくないので、とりあいず帰ろう。
??「あー、こらこら、待ちなさい」
月光「・・・・・・はぁ」
??「何のため息だ。まったく」
僕の前には、腕に機械をつけた女性がたっていた。
月光「どちら様で?」
スカル「私はスカルだ。 すまんな、うちの奴らが迷惑をかけて」
切眼「スカルさん」
ディール「私と一緒に来たのよ」
僕は何がなんだか分からないような顔をしているだろう。
スカル「で、だ。こいつが、能力者・・・なんだな?」
切眼「はい。間違いありません」
僕のほうに近づいてくるスカルさん。
スカル「悪く思うなよ」
月光「え?」
スカルさんは僕の腹部を殴った。
月光「がはぁ・・・」
僕は意識を失う。
スカル「さて、連れて行くぞ」
NEXT・・
最終更新:2011年11月19日 12:36