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A-12

第十二奏 別々の道を

 流れる涙を手でぬぐう。
 あれから、10分ほどが過ぎた。
 周りに広がるのは、一面の青。
 ところどころでは、爆煙が立ち上っている。
『うぅ・・・・』
 涙が止まらない。
 どうして・・・だろう・・・。
 一緒に過ごした時間は、決して長くない。
 ほんの数年だった。
 それなのに、
『うぅぅぅ・・・・・うあぁぁぁ・・・』
 どうして、こんなに涙が出てくるんだろう。
 なんで・・・なんだろう・・・・ね・・。
 私は、こんなにも・・・。

学校

 !?
 どこかで、生命反応が消えた。
 しかも、私にとって、大切な人が・・・。
 空の上・・・。
 今なら、間に合うかもしれない・・・。
音玉「くそっ!」
 どうして私は大切な人を守れないんだ!
 どうして!どうして!
音玉(なんて無力なんだ・・・私)
 私は・・・役に立てないんだ・・・。
 そのとき、また──
音玉「おっ・・・・・・・とと・・・・・・」
 さっきよりも激しい眩暈がした。
 やっぱ、私は消えるんだな・・・。
??「よっ、FYTERさん」
音玉「え?」

珀玉「待て!」
??「待てといわれて待つような馬鹿はいない!」
 戦闘中に見かけた奴を追跡する。 
 こいつとは、ちゃんと話しておきたい。
珀玉「おい!待てって!」
??「待つわけ無いだろう!」
 予想以上に早い。
 魔力の純度はかなり高いだろう。
 量も計り知れないな。
珀玉「つばき!待てよ!」
??「その名前は呼ぶなぁ!」
珀玉「・・・珀阿、待てって」
??「小雨、おまえは何も変わってない。何もな」
 この野朗・・・。
 後で絶対にぬっ殺す。
珀玉「待てといっているだろうが。阿呆が」
 バスッ
??「あいったたた・・・」
 一発チョップを入れる。
珀玉「何で逃げた。逃げる必要は無いだろう」
??「うぬぬ、貴様、殺すぞ」
 バスッ!
??「うぇぇーーん、いじめたー」
 阿呆だ、こいつ。
 どこからどう見ても、あの時と何も変わっていない。
珀玉「お前のほうこそ、変わってないじゃないか」
??「何を言う! おまえこそ変わってないだろうが!」
珀玉「お前なんて、見た目も性格も、ぜんぜん変わってないだろう。とても中学生には見えんぞ」
??「人を身体的な特徴で貶すな! まだ130も無いけど!」
 え、まじでか?
 130cmも無いのか?
珀玉「思ったよりもちっさいな」
??「うぬぬ!」
 腕を振り回しているが、頭に手を当てているので、こちらまで届かない。
??「うにゅーん・・・」
珀玉「ったく・・・」
『あっ!』
珀玉「え!?」

NEXT・・
最終更新:2011年12月23日 13:30