第十四奏 Go on the heaven. Go on the hell.
ゆり「いくよ」
特攻部隊「おうよ」
クロス「あぁ」
外を視る。
相変わらずの影の大群。
ゆり「脱落したら死刑。いいわね」
特攻部隊「分かってるよ」
クロス「無論、生き延びるさ」
さあ、いこうじゃないか・・・。
ゆり「突撃!」
扉を開けて外へと走る。
この支部の面積はおよそ14万㎡。
門は扉のほぼ直線状。
ゆり「次、行くぞ!」
特攻部隊「うおぉぉぉぉ!!」
特攻部隊はM134を連射しながら歩く。
ゆり「クロス!」
クロス「了解!」
クロスはRPG7を撃つ。
ゆり「行くぞ!」
私は短剣二本で走る。
ゆり「っしゃぁ!」
近接戦はあまり有効ではないだろう。
だが、こっちにも、秘策がある。
ゆり「コードA、総員、退避!」
特攻部隊「おう!」
ちょうど弾丸を使い切った特攻部隊と、
クロス「了解!」
砲弾を撃ちつくしたクロスが合流する。
ゆり「発射ぁぁ!!」
持っていたリモコンのスイッチを押す。
それと同時に、支部の迎撃タレット(およそ15機)が作動し、M134を連射する。
ゆり「間に合ったみたいね」
入り口まで残り1kmほどの場所にある遮蔽物に身を隠す。
周りの影はほぼ全てが消えていた。
死んだ、とは表現し難いだろう。
ゆり「停止」
もう一度スイッチを押す。
同時にM134の連射が止まる。
ゆり「ここからが正念場よ。さあ、行くわよ!」
特攻部隊「おう」
クロス「了解」
まだ影はたくさんいる。
ゆり「・・・・突撃!」
空/B-41地区
組玉「で、俺は何をすればいい?」
RTRYRTR「まずは、生存者の救出です。後何人、生き残りがいるかはわかりませんが───」
ドガァァァン!
遠くで聞こえる爆発音。
組玉「何だ?」
RTRYRTR「おそらく、何かが地面に墜落したのでしょう。 たとえば、あれのようなものが・・・」
その視線の先にあったもの、それは・・・
組玉「っざけんなよ・・・」
超大型の爆撃型STER(個体)の、<BTRE-FX>。
それも、パット見ただけでも、軽く100はいるだろう。
RTRYRTR「私はあれらを破壊します。 あなたは、先ほど言ったとおり、生存者の救出をお願いします」
組玉「おまえだけで、大丈夫なのか?」
RTRYRTR「大丈夫です。私も、ウィルスを宿しているのですから」
言うが早いか、早速一機を投げ針で破壊する。
組玉「了解」
町/上空
水玉「ん・・・・」
ここは・・・・何処・・・だ?
水玉「町・・・・か?」
ほとんど無人の、「ゴーストタウン」とでも言い表せそうな町。
何故・・・こんなところに・・・
水玉「俺は確か、雪玉と・・・・・・!」
思い出した。
雪玉の生命反応を探す。
きっとそこに、あいつも居るはずだ。
しかし・・・
水玉「どこだ・・・雪玉・・・」
どれだけ探しても、雪玉の生命反応は感じ取れない。
音玉や琴玉、珀玉らの生命反応は感じられる。
水玉「おまえ・・・まさか・・・」
死んだ・・・のか?
まだだ。
まだ、死んだと決まったわけじゃない。
もう一度・・・
水玉(おかしい・・・フェリスの反応はあるのに・・・)
まさか、ほんとに・・・
??「水玉!?」
水玉「ん?」
組・・・玉?
組玉「何故・・・ここにいるんだ?」
水玉「それは俺が聞きたいよ・・・」
──ピピピ、ピピピ、
水玉「ん?」
無線機が鳴っている。
水玉「はい、
こちら水玉」
珀玉『よかった。繋がった』
水玉「珀玉か。どうした?」
珀玉『実は、フェリスに話を聞いてな。お前にも、知らせておいたほうがいいだろうと』
フェリスが・・・?
水玉「何だ?」
珀玉『雪玉の野朗、フェリスだけを逃がしたみたいだ。おそらく、雪玉はもう・・・』
水玉「あの馬鹿・・・」
珀玉『あいつはきっと、死ぬ間際にお前をそこへ飛ばしたんだろう。巻き込まないように、とな』
ふざけやがって・・・。
なにが巻き込まないようにだ・・・。
水玉「分かった。報告してくれてあんがとな」
珀玉『ああ。また何かあったら連絡する』
──ピッ
無線が切れる。
水玉(ったく、あの野朗・・・)
NEXT・・
最終更新:2012年02月13日 18:38