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桔梗「おまたせ」
百合「来たね」
椿「おせぇーぞ、桔梗!」
椛「遅かったねー」
奏「ふーむ、脚に根が生えるかと思ったぞ」
茜「あはは、結構待たされたからね」
 どうやら、もうみんなが集合していたようだ。
 笑顔でみんなが待っていた。
桔梗「っし、行くか」
百合「ええ」
椿「がってん!」
椛「あ、うん」
奏「りょーかい」
茜「はーい!」
 空を見上げる。
 星が綺麗に、瞬いていた。

第一話 白銀に咲く桜


桔梗「どうだ?」
椛「来てる、来てるよぉ!」
百合「ふふ、相手にとって不足は無いわ」
 後ろからは、追跡音が聞こえてくる。
??「まて、こらぁ!」
桔梗「悪いな、ユリ。待てを言われて待つような馬鹿はいない!」
ユリ「くっ!」
桔梗「椛、百合、離脱だ! 椛はBへ、百合はDに!」
椛・百合「「了解!」」
 二人が左右に分かれると同時に、急ブレーキをかける。
ユリ「なっ!」
 後ろから来ていた追っ手が、俺の横をすり抜けて数メートル先で止まる。
桔梗「今回は、俺達の勝利だな。じゃあな!」
 あたふたしているユリ達の間をすり抜けて急斜面へと向う。
ユリ「待て!その先はコース外だぞ!」
 この先の斜面は、最大斜度47度、最小斜度31度、平均斜度42度の急斜面になっている。
 並大抵の人では、ここをクリアすることはできないだろう。
ユリ「っと・・・」
 後ろから来ていた追っ手が止まった。
 ここから先の追跡は無理だと判断したようだ。
 まあ、無難な判断だろう。
桔梗「ふぅ・・・」
 吹雪いてきたな・・・。
椛「桔梗、やっほー」
百合「どうだった?」
 斜面の途中で二人と合流する。
桔梗「奴らは、ここの追跡は無理だと判断したようだ。追跡は無い」
百合「了解」
桔梗「ん?」
 前に何か見えるような・・・
 何だ・・・!?
桔梗「悪い、椛、百合」
 二人を横に押す。
椛「!?」
百合「桔梗!?」
 あぁ・・・
 どうやら、間に合わなさそうだ。
桔梗「いっ!!」
 脚に何かが当たり、ビンディングが衝撃で外れてしまった。
 そして、奈落の底へと落ちていくのだった・・・。

 ・・・
 ・・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・・・・・・・
桔梗「・・・・・・」
 身体全体が冷えきっている。
 どうやら、コースアウトしてみたいだ。
桔梗「・・・・・椛と百合・・・大丈夫かな・・・」
 ──ガサッ・・・
桔梗「・・・・誰かいるのか?」
??『誰もいないよ』
 嘘付け・・・
桔梗「声出したら・・・『いない』と言われても信じられないぞ・・・」
??『あ、そっか。どうでした』
 ・・・
 何だこいつ・・・
桔梗「えーっと、MAPは・・・」
 あれ?
 地図を入れていたポーチがなくなっている。
桔梗「まさか、落としたのか・・・」
 絶体絶命だな・・・。
 これじゃ、今何処にいるのか分からない。
 俺の携帯には、GPS機能ないし・・・。
??『あれ?どうかしましたか?』
桔梗「ちょっと、大事なものを落としてしまったようだ」
 そして、立ち上がる。
桔梗「っ・・・・」
 いや、少なくとも、立ち上がろうとした。
 だが、脚が言うことを聞かない。
 どうやら、脚を捻ったようだ。
 しかも、両足を。
 足首に手を当てる。
桔梗「まったく・・・」
 見事に腫れていた。
 これじゃ、松葉杖があっても歩けないよな・・・。
??『大丈夫ですか?もしかして、怪我しちゃったんですか?』
桔梗「・・・・・いや」
 どう答えようか迷ったが、結局嘘をついてしまった。
??『・・・・嘘ついちゃ、ダメですよ』
桔梗「え?」
??『足首、腫れてるんでしょう? 捻ったんじゃねいですか?』
 どうやら、嘘はつけないみたいだ・・・
桔梗「まあ・・・そう・・・かな」
??『歩けないですよね。私が、肩を貸しますよ』
桔梗「いや、いいよ。 こうなるのが、俺の運命なんだから」
??『ダメです。私が、あなたを助けます』
 何を言ってるんだろう、この人は。
桔梗「無理だよ。こう見えても、俺は結構重いんだぞ」
 まあ、無理じゃないんでけどね・・・。
 魔法とか、非科学的な力も存在する世界だし。
??『そんなことないですよ。まあ、見ててください』
 そういうと、手を打ち鳴らした。
 すると──
桔梗「さ・・・くら・・・?」
 吹雪が、桜吹雪へと変わった
??『どうですか? これが、<白銀に咲く桜>です!』
 これは、一体・・・?
 俺は気がつくと、深い眠りに落ちていた。

NEXT・・
最終更新:2012年01月09日 20:29