「叶わない願いや欲望が、形となって表れたものが夢である」
そんな話を、聞いたことがあるかたも居ると思います。
では、それが本当だったら、嫌な夢なんて、見ないと思いませんか?
誰も、嫌なことや、嫌な出来事は、願ったりしないはず。
私は、「悪夢」というものは、人間が、自分の「願い」や「欲望」が叶い、自分への歯止めが効かなくなったとき、心の奥底に沈んでいた、憎悪、憎しみ、悲しみ、怒り、寂しさのような、人間にとって、嫌だと思う感情が、夢に現れて見せるものだと、恩師から聞きました。
ここからは、私の個人的な出来事ですので、興味が無い人は、「戻る」をクリックしてください。
私は、ある夢をみました。
最初に目に入ったのは、賑やかな学校。
その学校で、私は普段と変わらない生活をしていた。
友達と馬鹿なことをやって、笑いあう。
そんな日常が、とても嬉しくって。
だけど、悪夢は悪夢。
絶望を、より大きくするための・・・ただの、前置きだった。
私はきっと、手のひらの上で踊っていたんでしょう。
現れたのは、なぜだか、懐かしさを感じる人。
その人は、決して、善良な人ではない。
そう、すぐに分かってしまった。
言動や行動が、あたし達を、あざ笑うかのようなものばかりだったから。
「化け物が。人間と友達になろうなんて、片腹痛いなぁ」
「表向きでは、23年で完成した。しかし、本当は24年かかっていた。なぜ、それを隠していたのかなぁ、君の父親は」
「ああん?鉄くずが。調子に乗ってんじゃねぇよ」
「何様のつもりだ? お前らなんて所詮、モルモットでしかねぇんだよ」
反発した。
こんな奴に、従いたくなんて無かった。
だから私は、それを、手に取った。
抵抗手段なんて、学校にはいくらでもある。
「おい、待てよ。カスのくせに、なにをやってやがる。何様のつもりだ」
「ああん?俺様ですが?何か用があるんですか?」
「調子に乗るな。クズ」
最初から、勝てるとは思っていなかった。
そもそも、相手は大人だ。まだ中学生の私たちに、なにができようか?
「あら、クズとはご挨拶ですね、廃人のくせに」
「ああん?」
「そうだぜ。お前のほうが、よっぽど堕落してるじゃねぇかよ。大体、お前は、俺らにそんなことを言えるほど、自分が偉大だとでも?」
「てめぇら・・・・」
「ああ、そうだなぁ。それに、あなたはすでに、警察からもマークされていますよ。無駄な抵抗は、しない方が身のためですよ」
「クソガキ共が、調子に乗ってんじゃねぇ!」
そう、最初から覚悟していた。
だから私は、盾になる。
みんなを守る、盾に。
「っ・・・・・・・・・・・!」
痛い。
まるで、麻酔なしで体にメスを入れたようだ。
「クソガキ!なめてんじゃねぇ!お前らなんて、殺してやる!」
私は、それでもその場から動かずに、ただただ、淡々と、痛みに耐えていた。
そして──目の前に広がる鮮血。
当たり所が悪かった。
動脈に傷がついて、出血。
もうすでに、痛みすら感じられない。
「───!」
「───ちゃん!」
「だ・・・・・い・・・・じょ・・・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・・・・・・・ぶ・・・・・・・・・・・・・だよ」
手足はしびれ、重度のショック性症状になっているようだった。
「ご・・めん・・・・・・・・・・・・・ね・・・・・・・・・・・・っ」
その時、意識が途切れると同時に、目が覚めた。
ほんと、嫌な夢だ。
それに、あの人・・・。
前にも、夢で見たことがあるような気がした。
その辺は、ちょっとうろ覚えだけど。
でも、あの夢を見続けていたら、どうなったんだろう?
私は、死んでいた・・・・よね。
だけど、それでも、悔いはないと思う。
夢って、なんだろう・・・
最終更新:2012年04月04日 13:18