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HB-MS購買部 1-001

風香「はい!集合!」
直樹「なんですか?いきなり」
茜「どうしたんですか?」
風香「いまから、新商品提案会議を行います!」
直樹「い、いきなりですね。 ってか、夕美と天音がいませんよ?」
風香「あの二人には、各部の主要メンバーの収集に行ってもらってるわ」
直樹「んなの、メールか電話でいいじゃないですか」
茜「そうですよ。部員全員のメールアドレス、はいってるんでしょう?」
風香「いやー、実はね、今日、携帯の電源を充電するの、忘れちゃってさ。電源、切れちゃって(てへ♪)」
直樹「だったら、俺か茜に言ってくれればいいじゃないですか」
風香「あ、そっか、その手があったか」
茜「・・・」
直樹「・・・」
風香「ま、とりあいず、会議があるから、この部屋を会議仕様に変えるわよ! さ、早く早く!」
茜「わわわ、そ、そんなに押さないでください」

第一話「と、とりあいず、始まります」

7時25分(授業開始前の部活動)


風香「と、言うわけで、今から第63回新商品提案会議を行います。直樹、板書お願い」
直樹「はい」
茜「先輩、63じゃなくて、61です」
直樹「ちなみに、今回は記念すべき第500回目の会議です」
風香「細かいことは気にしないの! では、早速、雑誌部の芳香、何か無い?」
芳香「最近あまり考えていなかった、新作のお弁当を考えたらどう?」
風香「そうね、方向性としては悪くないわ。 でも、どんなものを入れるか、どんなキャッチコピーで売り出すか、そこが問題なのよ」
茜「でしたら、購買に無い、魚とか、貝とかはどうですか?」
風香「うーん、難しいわね。魚とか貝って、あんまり長く保存できないし。それだと、毎日買わないといけないから、手間がかかるでしょ?」
芳香「だったら、お弁当は却下かな・・・」
風香「保留ね。 じゃ次、新聞部のつらら、お願い」
つらら「でしたら、雑誌の発行部数を増やしたらどうでしょう? 意外と、この購買の雑誌は人気がありますので」
芳香「意外とって・・・あんたねぇ・・・」
風香「でも、いまだって、何とか回ってるようなものでしょ? それを今以上に増やしたら、雑誌部の部員が寝込んじゃうわよ」
芳香「ってちょっと! 何とか回ってるってなによ!?」
茜「でも実際、半分以上の部員は、雑誌の製作に関わってないですよね?」
風香「そうね。確かに、もっと増員すれば、いまの発行部数よりは多くできるかもね。 雑誌部って、無駄にネタ探し要員が多いのよね」
直樹「何なら、俺が文字の打ち込みの手伝いしますよ」
風香「よし!それ採用! さすがに、今の部員じゃ、パソコンの文字入力が遅すぎるし。直樹に任せれば、人員の削減もできるし、一石二鳥!」
つらら「では、発行はいつにしましょうか?」
風香「そうね、来月の最初の月曜日、発行日数は、いまの月一から、週一にしましょう。 厳しかったら、二週間に一本でもいいわ」
直樹「で、この提案は採用でいいか?」
風香「ばっちりよ。 とりあいず、発行部数は週一にすることにするわ。それでしばらく様子見ね」
芳香「むむむ・・・」
風香「次、だれかアイディアない? 衣(コロモ)、頼(ライ)、菫(スミレ)、翔華(ショウカ)、焔(ホムラ)、静菜(シズナ)、真琴(マコト)、朝日(アサヒ)、あかり、何か無いの?」
衣「いえ、急に言われましても・・・」
静菜「だったらさ、普通に菓子パンでもいいんじゃない?」
風香「いいアイディアはあるの?」
静菜「モチのロンですよ! 普通のものじゃ、面白くないので、すこし捻ったものがいいとおもうんですよ」
直樹「そうですね。大体、普通のものって言ったら、大体揃ってますよ。うちの購買は」
静菜「そこでです! 在りそうでなかった、をキャッチコピーに、新商品を作ろうじゃありませんか!」
風香「で、具体的にはどうするのよ?」
静菜「たとえば、アンパンの中に、苺餡を使ってみるとか! あるいは、バナナとか、メロンとか!」
風香「アンパン以外で何か無いの? カステラとか、メロンパンみたいにさ」
直樹「カステラだったら、中に餡を入れてたりするのも、結構ありますよね」
静菜「逆に、餡でカステラを包んでみたりとか!」
風香「いや、それは無理があるわよ」
真琴「ならさ、生地に直接練りこめば? それなら、全体に味が付くし、いいんじゃないかな?」
風香「そうね・・・。 その方法だったら、メロンパンとかでもできるし」
あかり「でも、肝心の餡はどうするんですか?」
焔「それなら、直樹がつくれると思うよ」
直樹「ん、まあ、無理じゃないけど」
朝日「ちょ、ちょっと待って。 ただでさえ雑誌のほうで忙しくなるかもしれないのに、これまで作ってたら、ほんとに体調が崩れちゃうよ」
直樹「なんだ? 心配なのか?」
朝日「そ、そんなわけ無いでしょ!」
茜「(小声)あれは属に言う、ツンデレでしょうか?」
風香「(小声)そうね。朝日、直樹に気があるらしいから」
朝日「そこ二人っ!何を小声で話しているんだっ!」
茜「いえ、何でも・・・」
風香「んまあ、とにかく、そのアイディアは、準備を進めて頂戴。一応、和菓子とか、そっちの方向も視野にいれてね」
天音「発注しておきますね」

風香「じゃ、最後。前発注した、栗金団については、どうなってる?」
天音「ああ、それだったら、直樹が一発ですごいの作っちゃって。それで完成」
風香「へー、どんなの?」
夕美「そういうと思って、持ってきましたよ」
直樹「さっき、調理室で作ってきたんだよ」
風香「おいしそうね。 じゃ、いただきます」
茜「どうですか?」
風香「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
直樹「えーっと、ダメだったか?」
風香「こ・・・・・・・」
天音・夕美「「こ?」」
風香「こんな・・・・・・・・・」
朝日・つらら「「こんな?」」
風香「こんなにおいしい栗金団、初めて食べた!!!」
茜「やった!」
直樹「なぜお前が喜ぶし(笑)」
風香「すっっっっっっごくおいしい! 濃くも無く、薄くも無く、絶妙な味付けだし、大きさも一口サイズで食べやすい!」
直樹「隠し味もすこしね。 普通、思いつかないようなものを入れたりすると、意外とうまいことがあるからな」
静菜「わ、私も食べる!」
直樹「ああ、みんなも食ってくれ。 まあ、あんまり自信は無いが」
茜「とか言っちゃって、さっきすごい自慢げだったのに(ニヤニヤ)」
直樹「こらこら、せっかく(読者の人に分からないように)割愛したのに、言うんじゃありません」
つらら「直樹って、料理上手だよね。直樹と結婚した人は、きっと得だよね」
 ──ポッ
焔「あ、部長の頭から煙が・・・」
直樹「おいっ」
 ──ガスッ
風香「あだっ」
直樹「ったく、そろそろ〆るぞ」

☆キラッ

直樹「えー、どうも、読んで頂きありがとうございました」
茜「これからも、お付き合いいただけると幸いです」
夕美「こんなグダグダな感じですが、何卒、よろしくお願いします」
天音「私達、収集部一同、精一杯頑張ります」
風香「それでは、またお会いしましょう」
最終更新:2012年05月04日 19:40