第二十三話 Chenge The Soul
その島には、様々な言い伝えがありました。
今回お話しするのは、その中の一つです。
数ある言い伝えの中でも、最古のものです。
その名は──
「Chenge The Soul」
◇UNITED KINGDM~???~◇
早く!
早く行かないと!
『三メートル先を右折です。そこから十六メートルのところで、右に二本ある道の後ろ側です』
急がないと!
『そこから六メートル先、左折して、そこから五十メートルほど直進したところです』
時間が無い!
早く、早く!
『監視がいます。気をつけてください』
急げ!
「待て! 誰だ!」
どいてくれ!
急いでいるんだ!
『ここは私に任せてください。急いでください!』
うああぁぁぁ!
◇橋◇
椿月「ぐ・・・ぐぅ・・・」
??「ったく、手こずらせやがって」
椿「黒の羽ぇ・・・・きさまぁ・・・」
そこには、重武装の戦士。
一昔前、生きていたといわれていた、戦士の姿と似ている。
漆黒の羽「おい、そこの子供、そいつの持ってる桜の紋章を貸してくれ」
桜「誰が子供ですかっ!」
漆黒の羽「おまえだよ。いいから、早くしろ」
右腕に、連弾装甲のようなものがくっついている。
腕の一つ一つに、投げナイフのような小さな刃物がついている。
漆黒の羽「おい、おまえ。何のためにあいつを狙った。誰の指図であいつを殺しに来た」
椿月「と・・・う・・・げん・・・・・・きょ・・・う・・・」
とうげんきょう・・・。
桃源郷?
漆黒の羽「まったく、あのバカめ。しっかり見張っておけといったのに・・・。しかたない。こうなったら、オルメスの力を見せてやろう」
オルメス?
何だろう、どこかで聞いたような・・・。
桃源郷・・・オルメス・・・。
花城「桜、逃げるよ」
桜「え?」
花城「なんか、ここにいたらやばい気がする。それにあの人、桃源郷のこと、知ってるみたいだから・・・」
桃源郷、確か、エクアドルの・・・。
桜「いたっ!」
思い出そうとしたら、頭に激しい痛みが迸る。
それとともに、なにか言い知れぬ恐怖を覚えた。
雪鎖が・・・まだ生きているかもしれない。
桜「雪鎖・・・雪鎖!」
??「ふん、まったく、手の焼けるやつだ」
!?
花城「雪鎖!?」
??「すまないね、期待に添えられなくて」
声は間違いなく雪鎖のもの。しかし、その姿はまるで別物だった。
どうして・・・?
RAIN「はぁ・・・ま、しょうがない。俺はRAIN。ダイヤと呼んでくれ」
漆黒の羽「こいつの回収を頼む。後でじっくりと話を聞こうじゃないか」
??「それ立派な誘拐だぞ」
漆黒の羽「今まで散々犯罪じみたことをやってきただろう。今更、どうってこたぁない」
あれ?
なんで、こんな気持ちに・・・。
どうして?
漆黒の羽「おい、ジョーカー、通信を入れてくれ。1.334。コールの合図は6だ」
JOKER「はいよ。なあハート、後でこいつ、一回バラしてくれ。ちょっと最近調子が悪い」
DEFOST「まかせといて」
なぜか、周りに続々と集まってくる人々。
どこかで見たことがあるような気がする・・・。初対面のはずなのに・・・。
DEFOST「スペード、彼女たちを安全な場所に」
OSUPU「わかった。あとは、クラブに任せればいいか?」
漆黒の羽「ああ、そうしてくれ。5分後に集合。解散」
5分って・・・短っ!
いや、それどころじゃない。
桜「いっ・・・つ・・・ぅ・・・」
なにか、なにかが入ってくる・・・。
記憶? 思い?
花城「桜! しっかりしろ!」
『ごめんね・・・』
◇ギルド「???? ????」◇
??「さて、作戦は今の通りだ。これから割り当てを行う」
??「だったら僕は、αに入ります。あまり戦闘には向いていないので」
??「そうだね。ホワイトは支援向きだもん」
??「しかし、レッドも補助には長けているぞ。レッドがいれば補助は安定する」
レッド「俺ですか。いや、俺は前衛でやりたいっすよ。あんまり後ろでのろのろやってっと、身体が訛ります。ホワイトがいいですよ」
ホワイト「たしかに、レッドさんは前衛向きですよ。いろんな意味で」
レッド「どういう意味か説明してもらおうか?」
ホワイト「いやいや、なんでもないですよ?はい。ほんと」
??「じゃ、私はγに。狙撃ならまかせて」
??「そうだな。グリーンは狙撃だろうな。で、αだが」
レッド「俺は御免だぞ、ブラック。ホワイトがやりゃいいだろ。俺はβがいい」
ブラック「わかった。なら俺がδをやろう。εはまかせるぞ」
??「・・・・・・・・・・・・(こくん)」
グリーン「じゃ、準備してくる」
最終更新:2012年08月02日 12:38