アットウィキロゴ

I01:01

赤羽「お姉ちゃん、朝ごはんできたよー」
娃由「うん、今行く」
赤羽「じゃーん、今回のは自信作の目玉焼きでーす!」
娃由「おお、いまそう。じゃ、いただきまーす」
赤羽「召し上がれー」
 ここは天之椰家。
 初めまして。私は赤羽。天之椰 赤羽です。
 この早由市の小学校に通う、ごく普通(?)の小学生・・・?です。
娃由「あ、醤油とって」
赤羽「ん、はい」
娃由「ありがと」
 両親は私が3歳の時に他界。
 それからは二人で肩を寄せ合って生きています。
 まあ、私は養子で、実子はお姉ちゃんだけなんだけど。
声「お届け物でーす」
赤羽「あ、はい」
娃由「あ、それなら私が」
赤羽「いいの。お姉ちゃんは気にせず食べてて」
娃由「わかった。ありがとね」
 なんかちょっとくすぐったい感じだな。
赤羽「はい」
声「お手紙です」
赤羽「!?」
声「あ、それじゃ、投稿しておきますね。では」
赤羽「え、あ、ちょ!、ちょっと!」
声「ん? どうかしました?」
赤羽「ど、どこですか!?」
 声と足音は聞こえるが、肝心の人影が見当たらない。
 なんで?
声「失礼ですね、目の前にいますよ。まあ、無理もないですね」
赤羽「え・・・?」
 さっきまで何もなかった場所に、小柄な人が立っている。
 私より・・・高いかな?
 女の子・・・?
炎架「どもども、SINGING学園の霜雨 炎架です。お見知りおきを」
赤羽「あ、天之椰 赤羽です・・・」
炎架「この度は、SINGING学園の推薦入学書を届けにきました。試験日は今日ですので、そこに書いてある時間においでください」
赤羽「え、いや、急すぎますよ!」
娃由「どしたのー?」
炎架「あ、娃由さんですね。こちらを」
娃由「?何これ」
 その手紙には、私が受け取ったものと同じ内容が書かれていた。
 手書きなのに、寸分違わずに、全く同じ場所に文字が書いてある。
 何、これ?
炎架「それは、私の能力・・・魔法、でしょうかね。それを使ったものです」
娃由「え? もしかして、SINGING学園の生徒?」
赤羽「お姉ちゃん、知ってるの?」
娃由「うん。炎架さん、でしょ? あの、日本支部の蒲公英所属のエースでしょ?」
炎架「あ、私有名? やったー。 でもさ、私、エースって柄じゃないよ」
 そういえば、どこかで聞いたことある名前かもしれない。
 何だろう? この感覚は。
炎架「おっと、そろそろお時間ですね。さ、いきましょう」
娃由「赤羽、ご飯が・・・」
赤羽「冷蔵庫にしまってくる・・・」
炎架「慌てなくてもいいですよ。まだ、少し余裕ありますので」
娃由「あ、じゃ、私も少し準備してくる」
 どうなるのかな?これから・・・。
 不安になってきた・・・。
 というか、何でこの時期に?

◇SINGING学園日本支部◇

婁瞑「どもー、集まってくれてありがとねー。生徒会長の空月 婁瞑でーっす。よろしくね!」
鼬「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。生徒会副会長の白月 鼬です。お見知りおきを」
 すどく軽いノリの生徒会長と、すごく頼りになりそうな副会長。
 逆ならまだしも、この学園、大丈夫・・・かな?
炎架「心配しないで。あれでも、この学園のことになるとすごい頼りになるから」
赤羽「あれでも、ですか・・・」
炎架「まあ、あれでも、ね・・・・・・・・・」
娃由「でも、実力は確かなものだよ。周りの生徒からの信頼もあるし、教員の人たちも一目おいてるって」
赤羽「あれで一年生なんだよね・・・。尊敬に値するよね」
炎架「そうだね。って、あ、すいません。つい、気軽に・・・」
赤羽「気にしてないよ。むしろ、私のほうが、先輩なのに・・・」
炎架「ありがと。私も、気にしてないからさ。そのままのほうが私も気楽だから」
 よかった。
 でも、何か忘れてるようなきがするな。
 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・あ
赤羽「そういえば、炎架って、何歳?」
炎架「8歳です。つい先日、誕生日がおわったばかりです。
赤羽「ねえねえ、炎架ちゃん、って呼んでもいい?」
炎架「え・・・いや、あの・・・」
赤羽「炎架ちゃん!ね、いいでしょ?」
炎架「そ、そんな上目遣いでみないで・・・。(か、かわいい!)」
 ──ギュッ!
赤羽「はわわ!?」
炎架「もう絶対に離さない!」
赤羽「ちょ、炎架たん! くるちいみょー・・・」
炎架「え、炎架たん!」
 ──シュッ・・・
婁瞑「生徒に出を出すな」
炎架「あ、ごごごごごごごごごごご、ごごご、ごめん、なさあああぁぁぁああぁぁいいぃぃ!!!!」
婁瞑「さて、じゃ、試験を始めるわ。かかってきなさい!」
 え?
 あ、やばい・・・
 ぜんぜん話聞いてなかった!
娃由「よっしゃぁぁぁ!!行くよ!」
赤羽「え、あの・・・何をするの・・・?」
娃由「二人一組で生徒会の役員と勝負。勝ったら合格。負けたら不合──」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
赤羽「・・・・・・」
娃由「・・・・・・ま、いきましょうか」
赤羽「勝てるのかな・・・?」
 すごく不安なんだけど・・・
 やるだけやってみよう・・・
婁瞑「やあ、ようこそ。改めて、私が会長の空月 婁瞑だ。よろしく。天之椰姉妹」
赤羽「覚えてもらって光栄です。では、お願いします」
婁瞑「それじゃ、最初は妹さんかな。お手柔らかに」
赤羽「手抜いたら勝てないですよ」
 ──ガスッ
婁瞑「なかなかやるじゃない。今の、ガードできたの妹さんが初めてだよ」
赤羽「ありがとうございます。なかなかの蹴りですね。ただ、速さだけでは勝てないですよ」
婁瞑「あはは、中々手厳しいね、妹さん。じゃ、次はこれ」
 ──タッ
赤羽「右後ろ・・・。と見せかけて、狙いは左上のナイフだね」
『おおおおお・・・・・・』
 周りの群集がざわついている。
婁瞑「お見事。今の技、自信作だったんだけどね。てへぺろ☆」
赤羽「じゃ、次は私の番です」
婁瞑「お手柔らかにね。妹さん」
赤羽「全力で、行きますよ」
婁瞑「あはは、ま、そうだろうね。・・・・・・来い」
 さっきまでとは比べ物にならないような殺気が発せられる。
 こ、怖いな・・・
赤羽「すぅ・・・はぁ・・・。よし、じゃ、いきますよ・・・」
 全ての力を足に集中させる。
 目を閉じ、周りのエネルギー変化を見逃さないようにする。
婁瞑「なるほどね・・・。これは手強そうだ・・・」
 全体の3%ほど、会長のそばでゆれている。
赤羽「・・・・・・いきます・・・」
婁瞑「勝てるかな・・・」
赤羽「<百花繚乱>!」
婁瞑「っ!」
赤羽「はぁぁぁっ!!」
婁瞑「ふう・・・つ、強いねぇぇ・・・。もう限界だわ・・・」
赤羽「わ、私も・・・限界です・・・」
婁瞑「よし、合格! 天之椰 赤羽、天之椰 娃由チーム、試験合格!」
『うおおおぉぉぉぉぉぉ!!』
娃由「私、何もしてないけど・・・」
婁瞑「いいえ。あの子を見てたらわかるの。あなたの、気持ちが、ね♪」
 と、とりあいず、合格できたみたいだ。
 ・・・で、ですが。
 参加者670人のうち、合格者は234人。
婁瞑「さて、それでは、改めてですが、よろしくね、みんな!」
鼬「それでは、全員こちらにきてください。今から、能力測定を行います」
婁瞑「じゃ、女子は私についてきて。って、男子いないのか。じゃ、鼬は仕事に戻ってて。時間があったらあいつの見舞いにも言ってやって」
鼬「わかりました」
赤羽「炎架ちゃん、だいじょーぶ?」
炎架「ん・・・ん?」
赤羽「起きた? いやー、よかった。大丈夫?」
炎架「んー・・・どうだった・・・?」
赤羽「合格ー! いぇーい!(Vサイン)」
炎架「あうぅ・・・(か、かわいい・・・抱きしめたい)」
婁瞑「炎架、行くわよ。さっさと測定しちゃお。いい子がいたら、持ち帰っていいから」
炎架「はい!」
 大丈夫なのか?この学校。
 あ、学園だったっけ。ここ。
鼬「会長、これを」
婁瞑「あ、うん。3秒ちょうだい」
鼬「はい」
 ──バッ!
赤羽「!?」
鼬「・・・」
娃由「な、なななななな」
婁瞑「ん?どしたの?」
赤羽「か、かかか会長! ふ、服を・・・」
婁瞑「いいのいいの。どうせ、女子しかいないから」
娃由「いやいや!鼬さんが!」
鼬「もうなれてしまいました・・・。おそらく、男性として見られていないんですよ・・・」

「推薦入学」 END

最終更新:2012年08月20日 16:50