第三奏 闇を切り裂く光
(光の精霊:サース)
(その力が、俺に宿っていたなんてな)
(光の精霊は、電光の使い手。自分の体を使い攻撃する)
(しかし、今この力を使えば、またあの時と同じ悲惨なことに・・・)
(・・・もう、使ってはならない・・・)
琴玉は過去を思い出していた。
彼は、9歳の時にサースの力を使用し、同級生を殺してしまったのだ。
彼は、故意にサースの力を発生させることが難しく、ある条件がそろわないとうまく使用できないのだ。
そして、彼には力を発生させている時の記憶がなくなってしまうのである。
琴玉(あんなことは、もうできない・・・)
音玉「あ!」
組玉「あれは!」
??「やあやあ、どうもはじめまして」
水玉「っ!!・・・」
音玉「くっ!!」
組玉「な・・・んだ・・・?」
??「これは軽い挨拶ですよ。・・・見つけましたよ」
琴玉「俺に用か?」
??「もちろんですよ。あなたがサースの力を持っているのですから」
琴玉「仲間を解放しろ」
音玉「・・・!」
REHUT「自己紹介がまだでしたね。私はREHUT。あなたにも聞き覚えがあるでしょう」
琴玉「・・・・鎖」
REHUT「まともにやり合うつもりか?」
琴玉「当たり前だ。仲間を傷つけるのは許さない!」
REHUT「フ、本当に笑えますね。貴方は、何も変わっていない。あの時と同じだ・・・」
琴玉「!?ま・・・まさか!?」
REHUT「急ぐことはありません。また来ますから。・・時間ですね、さようなら」
水玉「体がだいぶ楽になったよ。さてと、話を聞かせてもらおうか?」
琴玉「・・・」
バタ!
琴玉が倒れた。
音玉「琴玉?琴玉!」
保健室
音玉「琴玉・・・」
水玉「いったい、何が起きているんだ・・・」
組玉「それは俺から説明しよう」
水玉「組玉?」
組玉「今から話すことは、全て信じられないことだと思う。だが、これは全て事実だ」
100年前、東京の空に亀裂ができた。その亀裂からは、複数の空を飛ぶ個体が出てきたと言う。
その複数の個体は、街を破壊し、複数の人々が犠牲となった。
だが、北海道でこれを抑止するべく、作戦が練られた。
それは、世界各地の能力者、精霊を集め、これらの個体を殲滅し、上位個体である”クイーン”を破壊する作戦であった。
下位個体である”ポーン”が、少しずつ勢力を伸ばしてきている中、合計100人の能力者と10人の宿主(精霊の力を受け継ぐ者)が集められた。
彼らは、特別に開発されたユニットを装備し、これらの力を抑止していった。
だが、新たな固体、クロードと呼ばれる強力な個体が現れ、何人もの能力者が犠牲になった。
そのとき、この状態から復旧できたのは、なんと、精霊でも、能力者でもない、ただの一般人だったらしい。
この玉の名前は不玉。家族が殺され、その後に対”ストログ”の特殊部隊の中でも、高度な技術を用いる第3航空部隊に入った。
第3航空部隊は、脚、腕、胴体、頭に特殊なユニットをつけて空を飛び敵個体を破壊するのが目的の部隊だ。
その一方で、各地で新型個体、150Cユニットと呼ばれる高速型が確認されていた。
そして、個体が出現してから5年後、日本の6割が開放されていた。
だが、不玉が敵と接触し、不玉の様子がおかしくなる。
不玉は、敵を発見しても攻撃しないようになり、さらには敵を破壊できなくなっていた。そして、これでは不玉を部隊において置けないと、築玉大佐が不玉を部隊から追放するように命じた。
だが、この命令が出る前に、ウィングユニットを装着し、亀裂へと向っていた。武器も持たずに・・・。
そして、これに築いた大佐は、一小隊を向わせた。 その目的は、不玉の追撃だった・・・。
そのころには、不玉は亀裂の中に入っていた。
そして、小隊が到着したと同時に、亀裂が消え、中から不玉が落ちてきた。その体には、赤く染まった4つのウィングユニットがついていたと言う。
その後、基地に連れて行かれた不玉は、安らかに息を引き取った・・・。
不玉の功績はその後、今までずっと伝えられてきた。
音玉「すごいんだね、その人・・・」
組玉「今、そのときと同じような状況になっている。昔よりも、ひどい状態でな・・・」
水玉「昔よりも?」
組玉「あの時は、日本だけだったが、今回は世界で起きているらしい」
水玉「すぐに・・・準備をしないとな・・・」
NEXT・・
最終更新:2011年06月20日 20:05