クォーター・スタッフ
quarter staff
歴史:10世紀~16世紀
地域:ヨーロッパ
全長:2.0m~3.0m
重量:0.8kg~1.2kg
主に
オーク材で作られた、シンプルな棒状武器。
両端に金属製の石突を備え、攻撃・防御力を高めてあるものも存在する。
直訳すると「1/4の棍棒」となる。これは長いオーク材を4等分してこの武器を
作ったからとも、端から1/4の部分を持って振り下ろすのが最も効果的だからとも
言われているが、語源についての明確な資料はない。
長い木の棒というのは人類の歴史と共に普遍的に用いられてきた武器だが、中でも
このクォーター・スタッフについては中世において特にポピュラーな武器であり、
敵の長柄武器や両手剣など、長大な武器を防いで身を守るのに役立った。
イングランドではこの武器について「太さは2.5インチ以上、長さは自分の身長から
3インチ高いものを使用する事」という伝統的な規格があったという。
材質が材質だけに、武器の調達コストがほとんど掛からず、また武器の扱いに熟達
していない農民兵や市民兵などの者でも、敵に向かって滅茶苦茶に振り下ろしたり
突き入れたりするだけでそれなりの威力を発揮した事から、しばしば多くの軍隊が
この武器を装備していた。
最終更新:2014年09月04日 00:53