299 :眠れぬ夜のエトセトラ:2009/10/08(木) 21:40:52 ID:fuUgcPmz
合同合宿の初日も無事終わり、みんな疲れて寝静まっているというのに…
眠れないっす…
みんないるっていっても、隣で先輩が寝てるっすよっ!寝れるわけないっす!!
「先輩…寝ちゃったっすか…?」
「すー…すー…」
やっぱ寝てるっすよね。でも、寝てるなら…
まだ言えないあの言葉を…言っちゃってもいいっすよね。
「先輩…だいすきっす…」
えへへ、言っちゃったっす!
「すー…すー…」
………。いまならキスとかしちゃっても…いいっすよね?
ダメだめダメ、それはダメっす!か、勝手にそんなこと…でもちょっとなら…。
やっぱダメっ、絶対ダメっす!って、待って止まるっす、私っ!!
ひぃ~~、と、止まらないっすっ!!───先輩ごめんなさい。いただきます。
ガバッ!
…あ、あれ?なんで私が先輩に抱き締められてるっすか?
それにいま唇にふれてるのは先輩の───私が先輩にキスされてるっすっ!!
「んん───────~~っっ!!!!ぷはっ、せ、せせ先輩っ!起きてたっすかっ!!?」
「ああ、最初から起きてたぞ?」
は、謀られたっす!!!
「あっ…最初って…それじゃ、あれも聞いて?」
「あれというと?」
くっ、人の気持ちを知りながら、からかってるっすね。
先輩がその気なら、こっちも覚悟を決めたっす!
「私は先輩が好きっす!私のこと、どう思ってるっすか!!」
「わ、私は好きでもない相手に口づけなどしないっ」
「もっとはっきり言って欲しいっすっ!」
「…私もモモが好きだ…ってことだ」
愛してるっす、先輩っ!!
ぎゅ~!
「先輩、今日は一緒に寝るっす!朝まで離さないっす!」
「だ、駄目だっ…こんなところ蒲原にでも見られたら…」
「手遅れみたいっすよ?」
「なにっ!!」
「ワハ♪」
眠れません…
眠れるわけがありません。だっていま私は…
「ん…むにゃむにゃ…」
華菜ちゃんの抱き枕になっています。たしかに華菜ちゃんに抱きつかれてるのは嬉しいですよ?
でも、ずっと心臓がドキドキしっぱなしで、朝まで持ちそうにありません…
「…まぐろ」かぷっ!
「ひゃ!」
か、華菜ちゃん耳噛んじゃだめっ~~~~!!
「…さんま」かぷっ!
「あっ!」
首は、首はやめて~~~~~~!!!
「…あじ」すりすり
あっ…華菜ちゃんの顔がこんな近くに…。
キス…したいな…。あ、私なに考えて…
「…いわし」ぎゅっ!
「………」
キスしちゃうよ…?
か、華菜ちゃんがいけないんだからねっ!
こんなことされたら我慢出来るわけないし、それに…華菜ちゃんが可愛いから…
「華菜ちゃん…大好きだよ………ん、ちゅ…」
「私もみはるんのこと大好きだし」
「えぇっ!華菜ちゃん、起きてたのっ!?」
「うん、ずっと起きてた」
「あっ、そ、そんなことより、いまなんて…」
「私も…みはるんのこと大好き…」
華菜ちゃん…
「み、みはるん、泣かないでっ」
「だって…私…うれしくて…」
華菜ちゃんは私が泣き止むまで、ずっと頭を撫でていてくれました。
「そういえば華菜ちゃん、寝たふりして悪戯するなんて酷いよ…」
「だってみはるんが可愛いから」
「もう、華菜ちゃんのいじわる」
「ふふ~ん、華菜ちゃんはいじわるだから…みはるんっ、朝まで寝かせないし!」
「へ?」
かぷっ!かぷっ!かぷっ!
「ふぁああああああああ!」
みんな起きちゃう、起きちゃうよ、華菜ちゃんっ!!
早く、早く朝になって~~~~~~!!!
眠れませんっ!!
眠れるわけないじゃないですかっ!だっていま…
「…むにゃむにゃ……タコスだじぇ…」
宮永さんが優希に抱き枕にされてるんですよ?優希は宮永さんを何だと思ってるんですかっ!
それに宮永さんはタコスなんかじゃありません。真っ白で蕩けるように甘いバニラですっ!
「宮永さん、ちょっと我慢してください」
ぐいっ。これでよし、と。優希の抱き枕になんてさせませんよ。
「…タコス」ぐいっ
また抱き枕に…。優希もしつこいですね。それと宮永さんはバニラです。
「バニラ」ぐいっ
「…タコス」ぐいっ
「二つの変数xとyがあり、xに対して、yの値を決定する規則(xに特定の値を…」ぐいっ
「……数学はキライだじぇ…」ごろごろごろ…
ふぅ、やっと離れましたか。
ところで…なんで宮永さんが私の抱き枕になっているんでしょうか?
宮永さんを抱き枕になんて、そんなこと…少しだけならいいですよね?
「宮永さん…」
「すー…すー…」
………。いまならキスしても…。いえ、そんなこと…少しだけならいいですよね?
「宮永さん…」
「…タコス」ぐいっ
………。優希。いいところで邪魔してくれましたね…
「宮永さんは私のものです」ぐいっ
「…タコスは私のものだじぇ…むにゃ」ぐいっ
「曽於太白峰前住 数到仙遊寺裏来 黒水澄時潭底出…」ぐいっ
「……漢文はキライだじぇ…」ごろごろごろ…
「宮永さんを一番好きなのは私です。渡しません」
「………本当に?」
「あたりまえですっ!!…って、みみみみみみ宮永さんっ!!起きてたんですかっ!」
わ、私、宮永さんを抱き枕にしたままですっ!
早く離れないと───ダメです。体が正直すぎて離れられません。
「ごめんなさい。原村さんが温かくて気持ちよくて、寝たふりしちゃた…
それに…私も原村さんのこと…好きだし…」
「…宮永さん…」
「…原村さん…」
宮永さんの唇が近づいて…大好きです、宮永さん。目を閉じて…
「…タコス」ぐいっ
………。
以上でした。
最終更新:2009年10月09日 23:33