591 名無しさん@秘密の花園 [sage] 2009/10/14(水) 22:17:15 ID:dDMQQBh/ Be:
「ん、まだこんな時間か…。」
昨晩、団体戦の借りを返そうとして思いっきり返り討ちにあった。
初心者相手になんてざまじゃ…。
ほんとふがいないのぅ。
昨晩のことを思い出して布団から出る気もしなかった。
ふと横を見ると咲と和の姿がなかった。
優希はよぅ寝とるようじゃな。
反対側に目を向けると、そこにいるはずの久の姿はなかった。
1年の時からあんたに付き合っとるんじゃ。
あの個人戦からあんたがどこか変わったことくらい分かっとるよ。
「はぁ…。」
布団から出て、椅子に座って外を見た。
もし、あんたが風越に行っとったら、わしはあんたと会えんかった。
あんたの実力なら、風越に行っても団体戦に出れるくらいの実力があるんに。
偶然だったんじゃろうが…、わしはあんたと出会えてよかった。
心からそう思うとるよ。
「んふぁぁ~」
「おぉ起きたんか。」
優希が伸びをして、目をこすった。
「のどちゃんと咲ちゃんに、部長は?」
「温泉でも行ったんじゃろ。」
久はどこに行ったか、分からんが。
分からないけど、なんとなく見当はつく。
「この私を置いて行くなんて…、この恨みタコス払いさせなければー!」
「何を言うとるんじゃ。」
朝から元気じゃの。これが若さというものなのかの。
「じゃあ、優希も行ってくればいいじゃろ。」
なんでじゃろ?
優希を見てると自然に笑顔になれるのう。
「染谷先輩は行かないのか?」
「わしは…。」
もし、そこに行って久とあの人がおったら…。
それを考えると…
「優希1人で行っといで。」
優希はうーんと唸って、こっちを見た。
目が合う。
「う~ん…。やっぱり行くの辞める!」
「は?」
「染谷先輩と一緒にいるじぇ!」
なんで優希がそう言ったかは分からない。
ただ、今は優希の存在がありがたかった。
「勝手にしんさい。」
なんだか照れ臭くて、わしは窓の方を向きながらぶっきらぼうに答えた。
***********
起きたら、のどちゃんも咲ちゃんも部長もいなかった。
窓の方を見ると、染谷先輩が座ってた。
ここから見える横顔がなぜか泣いてるように見えた。
のどちゃんや咲ちゃんと温泉に行くのもいいけど…。
今は、染谷先輩といなくちゃいけないじぇ!
「染谷先輩と一緒にいるじぇ!」
だから、そんな顔しないでほしいじぇ。
染谷先輩は笑ってる方がいいんだじぇ。
ちなみに、眼鏡してない方がより可愛いんだじぇ。
最終更新:2009年10月16日 10:57