ノリと勢いで書いた。後悔はしていない。
咲和エロ
257 1 [sage] 2009/10/28(水) 22:54:38 ID:Ptc7kB27 Be:
「いらっしゃい、和ちゃん」
「お邪魔します」
私が咲さんと正式にお付き合いを開始してから、一週間が経過した頃。
想いを伝え合ったというのに、私たちの関係はいまだぎこちなく、どこかそわそわとしたものだった。
その関係をもっと円滑なものにしたく、私はこの休日、咲さんと二人きりの時間が欲しかった。それは咲さんも同じだったのか、昨日、幸運にも彼女の家に誘われたのだ。私は咲さんの自宅に招かれただけで心は舞い上がり、どこか浮き足立っていた。
そして今、待ちに待った咲さんのお宅へお邪魔したところだった。
咲さんに出迎えられ、私は玄関をくぐる。
お父様は不在、と前日に告げられていたので、私の緊張感はあまり高くない。
「狭いおうちで、ごめんね」
「いえ、そんなことないですよ。とても素敵な所です」
咲さんに誘われるまま、彼女の部屋へと移動した。
室内へ通された時、真っ先に五感が感知したのは、匂いだった。咲さんを近くで感じたときに、香る匂い。その全てが凝縮されたかのように、咲さんの部屋には彼女の香りが充満している。私はそれだけで、身悶えしそうだった。
「何もない部屋だけど、ゆっくりしていってね。あ、今お茶用意するから、待ってて」
咲さんは慌ただしく、部屋から出ていく。
私はゆっくりと、室内を見渡した。
綺麗に整頓された部屋。学習机とベッド、それに本棚が置いてあるだけのシンプルな部屋。咲さんらしい部屋だった。
ここで何年間も咲さんが過ごしていた、そう考えると、感慨深い。
私の足は、自然とベッドの方へ向かっていた。ここで毎晩、彼女が眠っているのだと想像すると――身体が熱くなる。思わずベッドに飛び込みたくなる衝動を抑え、この室内に広がる彼女の匂いだけで我慢することにした。
ほどなくして、咲さんがお盆を手に、たどたどしい足取りで戻ってくる。お盆の上には、湯気の立つカップとお茶菓子が置かれていた。咲さんは、お待たせ、といって私に微笑みかけてくれる。
私は衝動を止めることができなかった。
この部屋に充満する匂い。恐らく、ベッドの内には更なる甘美な香りが秘められていただろう。それを前にして、何とか自制心を保っていた私だったが、咲さんを前にしたら歯止めが利かなくなっていた。
直接、咲さんの匂いを嗅ぎたい。その欲望は濁流のような勢いで私を突き動かす。
お盆を床に置いた咲さんへ、私は抱きついていた。
咲さんは、わっ、と可愛らしい悲鳴をあげる。
「のっ、和ちゃん、どうしたの?」
「……ごめんなさい。咲さんのこと、もっと感じたくなってしまって」
私は咲さんを後ろから抱くようにしていたので、彼女の耳元に囁きかけた。咲さんは耳元まで顔を真っ赤にしている。多分、私も同じだろう。
私は咲さんのうなじから香る匂いを、存分に味わった。
しかし、咲さんは慌てて私を振り解く。その瞬間、私は頭に上った血が引いていくのを感じ、冷静さを取り戻した。
嫌われてしまったかもしれない――。
先ほどまで身体を駆け巡っていた熱はすっかりなくなっており、むしろ冷えすぎて寒さを覚えるほどだった。
咲さんは、ゆっくりと振り向いてくる。しかし、その顔に嫌悪さはなく、照れているような、戸惑っているような、そんな顔をしていた。
「わたしも和ちゃんのこと、もっと感じたいから……向かい合って、しよ?」
その愛らしい唇が紡いだ言葉は、私の熱を再び呼び覚ます。頭がくらくらとする。
私は声を出すのも忘れ、ゆっくりと頷いた。
そうして、私たちは向き合ったまま、お互いの身体を抱く。
体温を感じる。吐息を感じる。そして再び、咲さんの甘い香りが私の鼻腔を刺激する。
「和ちゃん、良い匂い」
「さ、咲さんのほうが良い匂いです」
自分の匂いを嗅がれたことに、私は恥ずかしくなった。
しばらくお互いの肩へ顔を預けるような格好のままだったが、咲さんが顔を離してくる。自然と、見つめ合う形になった。
そして引き寄せられるように、唇が触れ合う。
柔らかい感触。
私はそれだけでは満足することができない。さらに咲さんを求めるべく、咲さんの口内へ舌を進入させた。
ぴくり、と咲さんの身体が震える。しかし、抵抗はせず、すんなりと私の舌を受け入れてくれた。そのことがたまらなく嬉しくなり、私は彼女の全てを味わおうと、舌を動かす。咲さんの舌と私の舌が絡まり合い、淫らな音を奏でた。
私はゆっくりと、咲さんを床に押し倒す。そうして唇を離すと、お互いの唾液が混じりあった糸を引いていた。
私がぼんやりとした眼で咲さんを見つめていると、彼女は再び私の唇を求めて口付けをしてきた。それが意外だった私は、何も反応できない。それからは、咲さんのペースだった。
私は、口内へ進入してきた咲さんの舌に抗うことができない。唇で舌を挟まれたりもした。
何も考えられなくなりそうな私の脳へ、一つの刺激が襲いかかる。私の胸に、咲さんの小さくて柔らかな手が触れていた。
「――んっ、ふぅっ」
咲さんの口に塞がれているため、くぐもった声を漏らしてしまう。咲さんはそこでようやく唇を離すと、上下入れ替わるように、体勢を反転させた。私が床に押され、見上げる視界には咲さんが映る。
そして、私の胸に触れたままの手を、優しく動かし始めた。恐る恐る、弾力を確かめるような、優しい手つきだった。
「和ちゃんの胸、柔らかい……。ずっと、こうしてみたかったんだ」
「……いいですよ。いくらでも、咲さんの好きなように、してください……」
咲さんの手つきは次第に激しくなってくる。私が声を漏らしそうになると、咲さんは勢い良くキスしてきた。私も、貪るように咲さんと舌を絡めあう。
幸せで、どうにかなってしまいそうだった。
「咲さんのこと、愛していますっ……。誰よりも……」
唇が離れた隙に、私は荒い息をつきながら、想いをすべてぶちまける。
「わたしもだよっ……。和ちゃん、好き……」
咲さんはそう言って、私の首筋にキスをした。
咲さんの口から出た、好き、という単語は、私にとって何よりも嬉しいものだった。
大好きな咲さんが、私のことを好きでいてくれる。身体全体が沸騰しているかのように、熱くなった。
咲さんの触れている唇、私の胸を触る手。もはやそれだけでは、満足できていなかった。
もっと、支配されてみたい。という欲求が膨らんできていた。
私は咲さんの空いている方の手を握る。そうして、下半身へと誘導させた。咲さんの手が下着越しに触れる。それだけで、感覚がおかしくなりそうだった。私はより一層荒く息をつく。ものすごい興奮している。
咲さんは驚いたように私の顔を見た。
「和ちゃん……。わたし、初めてだから、どうやっていいか分からないよ」
咲さんは困ったように、それでいてそれでもその先を望むような、そんな目をしていた。私はこくりと頷く。
「わたしも初めてですので、良く分かりませんが……。咲さんのしたいように、してみてください……」
咲さんは嬉しそうに微笑み、私にそっと口づけをする。
そして、咲さんの手は、私の下着の中へと入ってきた。
手が直接触れると、凄まじい刺激が私を襲う。私は身体を思いきり震わせる。
「すごい……こんなに濡れるんだ」
咲さんは感触を楽しむように、ゆっくりと触っている。その優しい手つきが、私により一層快感を与えていた。
そして咲さんの指が、私の突起した部分に触れると――
「――ちゃん。和ちゃん、大丈夫?」
どうやら一瞬だけ、気を失ってしまったようだ。心配そうに顔を覗き込んでくる咲さんが愛しくなる。
「咲さん……。好きです」
「うん……。わたしも……」
そうして咲さんと甘い口付けをした。
夜。
私は咲さんと一緒に入浴をしていた。二人が浴室に入ると、ちょっと狭い。でも、その距離感の無さが二人を結び付けているようで、嬉しかった。
私は咲さんの肩に顔をあずける。
「今晩――また、しましょうね」
「……うん。和ちゃん、大好き」
お湯のせいではない、火照って上気した顔を、お互いがしていた。
最終更新:2009年10月28日 23:41