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たぶん分類するなら咲和
だけど京太郎視点+京太郎→咲含む。
このスレ的にどうなんだ?というのはありますがせっかく書いたので投下します
苦手な人はNGするかとばしてください。

アニメ無視な感じです


318 :友達と恋心:2009/11/01(日) 01:23:47 ID:w86KEE1y

中学で同じクラスになってからずっと一緒にいたからさ。
あいつの、咲の変化はすごくよくわかる。
麻雀部に入って、和と出会って、あいつは変わった。
俺には見せない表情を和の前ではするようになっていた。

「咲ちゃんはイイ嫁さんだなァ」

なんて言われた時もあったっけ。
俺も信じて疑わなかったよ。
俺たちずっとこうして傍にいて、そのうち付き合って、で、結婚するんじゃないかって。
俺には、いや、俺だけじゃなく、和にだけしか見せない咲の表情。

和に会う前に好きだとか伝えとけばよかったのか?
そう思った時もあった。
だけど、きっとそれでも。
咲は和に会えば、和は咲に会えば、好きになるのは当然だろ。運命だろ。
そうさ、俺は咲の友達だ。ただの友達さ。

「ねぇ、京ちゃん。」
「ん?」
「好きな人、いる?」

いるよ、お前だよ。
心の中ではそう返事して、でも口にした言葉は曖昧で。

「ん~、まぁな。」
「私…。好きな人、できたかも…。」

咲、鈍いお前は俺がお前のこと好きだって気付くわけもないだろうけど。
だけど、俺は分かるよ。好きだから、さ。
お前の好きな人ってのは、和だろ?
安心しな。和もお前のこと好きだから。





「その…、お前の好きな奴も、お前のこと好きかもよ。」

俺はばかだな。
そんなこと言わなくてもいいのに。

「え、でも、そんなの…分からないよ。」

でも、俺わかっちゃうんだ。
咲は俺のこと友達以上の感情を持つはずないってさ。

「自信もてよ。咲なら大丈夫だからさ。」

それでもさ、俺は咲に笑っていてほしいんだ。
咲の幸せを願うんだ。

「大丈夫、きっと大丈夫だろ!」

咲は少し笑って、そしてありがとうって言った。
その数日後、咲と和は手を繋いで登校中も下校中も手を繋ぐようになった。
麻雀してないときだと、たまに目が合うと顔を赤らめて微笑み合うようになった。
それを見て、俺はよかったって思うんだ。

「ねぇ、京ちゃん!今度原村さんに何かプレゼントしようと思うんだ。何がいいかなぁ。」
「あれ?和の誕生日もうすぐだっけ?」
「ううん、まだだよ。」

そっか、もうすぐ1カ月なんだな。
俺が頭の中で思った時、咲が声をかけた。

「ねぇ、京ちゃん。」
「ん?」
「き、キスしたこと、ある?」
「…ない。自慢じゃないがない。てか咲、お前中学一緒だったから知ってるだろ。」
「全然モテなかったよね。」


ふぅと息をついて呼吸を整え、雑貨屋に向かうために歩き出すと咲が小さく呟いたんだ。

「…キスって、どんな感じなんだろう?」

それで俺はわかってしまう。
こいつら、まだキスもしてないんだ。
そもそもまだお互い名字呼びだしな。

「なぁ、咲。プレゼントってものじゃなくてもいいんじゃないか?」
「え?じゃあ、何をあげればいいの?」
「そりゃ、お前…。いわゆるあれですよ。」
「あれってなに?」
「ぷ、プレゼントはあ・た・し。って。」

半分本気で半分冗談で言ったことだった。
さすがの咲でも意味わかるだろ。

「んで、そうだな…。咲はいつも和のことを“原村さん”って呼ぶから、これを機に“和”って呼んでみるのもいいんじゃないか?」
「そうしたら、原村さん、喜ぶかな?」
「まぁ喜ばないこともないだろ。ものより思い出って言う言葉もあるしな。」
「でも、さすがに“和”はちょっと言いにくいな。」

そうやって咲はちょっとの間、ぶつぶつ呟いた。

と、思ったらいきなり顔をあげて言ったんだ。

「の、和ちゃん。プレゼントは…わ、わたし。」

頬を真っ赤に染めて、目をうるませて、ぐって手に力を込めて。
おいおい、嘘だろ?俺は男でお前は女なんだぞ?

「ど、どうかな?京ちゃん。練習してみたんだけど。」
「完璧すぎるだろ…。」



少し目をそらして言った。
横目でちらりと見てみると咲はえへへと笑っている。
まったく、どこまで天然なんだよ。

「じゃあプレゼントはこれでいっか。ありがと、京ちゃん。」
「おう!」

片手をあげていつもみたいに元気に答えた。
そうか、これで咲と和が…。
それを想像しかけてやめた。
ばか、俺。

「なぁ咲!」
「ん?」

なんでこのとき俺は咲に声をかけたんだろう。
なんでこの言葉をかけたんだろう。

「俺達、友達なんだから当たり前だろ!」

たぶん、線を引きたかったんだと思う。
俺と咲は友達でそれ以上じゃないって。
口に出してまで、線を引きたかったんだ。
咲は笑った。

「うん!」
「まぁ、プレゼントの件、頑張れよ。」

そう言って別れた。
咲が見えなくなってから俺は少し泣いたんだ。

それから数日後、咲と和はお互いを名前で呼ぶようになっていた。

いいんだ、咲が幸せなら。
もしお前と和の仲を引き裂こうという奴が出てきたら、俺が全力でおまえらを守るから。

「咲さん」
「和ちゃん。」

だからおまえらはこの先もずっとそうやって笑ってるんだぞ。
俺とおまえらの約束だ。

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最終更新:2009年11月03日 14:03