480 友達と恋心 Ver.未春 [sage] 2009/11/06(金) 13:35:56 ID:RrXHYC/l Be:
「ねぇみはるん!」
「なぁに?華菜ちゃん。」
私の好きな人には好きな人がいる。
分かってる。だけどこの気持ちを消すことが出来ない。
「キャプテンがね…」
「ははは、キャプテンらしいね」
笑顔が好きなんだ。
前向きなところが好きなんだ。
ちょっと図々しいところが好きなんだ。
「ほんっとキャプテン可愛いし!」
華菜ちゃんのことが好きなんだ。
私の好きな人には好きな人がいる。
華菜ちゃんは福路先輩のことが好き。
たぶん麻雀部で気づいてないのは福路先輩本人くらい。
「みはるんみはるん!」
「なぁに?華菜ちゃん。」
「みはるんだったらさ、どんなシチュエーションで告白されたい?」
遂にこの時がきたんだな、って思った。
きっと近い内に華菜ちゃんは福路先輩に想いを伝える。
「わ、私は…」
想像したのは華菜ちゃんに告白される所。
華菜ちゃんに告白して貰えるなら、シチュエーションなんて関係ない。
「好きな人にされるなら…、どこでもいい。かな。」
「んー。」
「し、強いて言えば二人きりがいいな。」
飛び出してしまった願望に困った顔をした華菜ちゃんに、私は取り繕うように言葉を並べた。
「にゃあるほどー。参考になったよ。ありがとね、みはるん。」
「頑張ってね、華菜ちゃん。」
そんな言葉とは裏腹に私は華菜ちゃんが振られるといいな、なんて考えてた。
華菜ちゃんが振られて、それを私が励まして、そして…。
本当に醜くて最低な考え。
「最低だ…私。」
「にゃ?みはるんは最低じゃないし!」
頭を抱えた私の前には笑顔の華菜ちゃんがいた。
「みはるんはね…最高の」
「“友達”だよ!!」
華菜ちゃんの無邪気な笑顔が痛かった。
華菜ちゃん、私ね、そんな人じゃないんだよ。最高じゃないんだよ。
だってさ、華菜ちゃんが振られればいいのにって思っちゃうんだよ?
友達だったら、普通応援するよね。
私、華菜ちゃんの友達にすらなれないよ。
ごめんね、華菜ちゃん。
「ありがとう。」
「あたしとみはるんはいつまでも友達だし!!」
ごめんね、華菜ちゃん。
好きで、ごめん。
こんな醜い私を友達って言ってくれてありがとう。
いつかね、本当に最高の私になるから…。
ごめんね、華菜ちゃんのこと、好きなんだ。
最終更新:2009年11月23日 17:02