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724 合宿わいわい① [sage] 2009/11/22(日) 22:46:53  ID:iHl3ffwj Be:

出演:純ともき、ワハハかおりんむっきー、かなるん、ほか
百合分薄(後半増量) エロ質0.05㎎ ばか指数120% 5レスくらい 前スレ135と158の続き
今月の規制前に書いたやつ 原作がまさに今合宿話でどうしようかと思ったんだけど
アニメ準拠ってことで、捏造部分と、あと矛盾とかあったりしたら生暖かい目で見つつスルーでお願いします
↓スタート
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「合宿初日の喧騒」

「えっ、あんた免許持ってんのか?」 「おー、18ンなってすぐ取ったワハハ」
4校合宿初日の夕食の席である。
本格的な特訓は明日からということで、今日は親睦もかねて早々に軽い宴会となった。
他校の面々に俄然興味のわいた井上純は、うろうろしていろんな人に話しかけていた。
今は鶴賀の蒲原智美と話している。

「いいなー、俺も免許欲しい」 「楽しーぞー、ドライブ。ぶんぶーんっ」
「遠出とかしたのか?」 「ああ、うちの連中連れて海へ行ったぞー」 「海か!いいな!」
車の話で盛り上がった。純の目はきらきら光ってる。もともとそういう話が好きなのだ。

「…つか、あの時はえらい目に会いました…」 向かいに座っていた津山睦月が言った。
湯あたりから復活したばかりでちょっと顔が青いが、けだるい感じが何気に色っぽい。

「えらい目?」 「片道8時間位かかったんじゃ…。車乗るならカーナビ付がお勧めですよ」
「ワハハ、まーそれも青春の思い出ってことで。でも楽しかったろ?」

「ええ、もちろんそれは…あ、あと古い車はやめた方がいいです。エンストしますから。
それと車で砂浜に降りちゃだめです。うむ」
「ワ、ワハハ、こまかいことは気にするな!思い出、思い出~」
「うははっ、いろいろあったみたいだなー、面白そーじゃんか」

「うむ、ま、蒲原先輩と一緒にいて何もないっていう方がおかしいんですけどね」
クスッと笑う。はらりと前髪が一筋垂れ下がった。
「つ、艶っぽいな、むっきー。うなじがそそるぞワハハ、どうだい今晩…って痛ててっ!」

いつの間にか蒲原の後ろに来ていた妹尾かおりが、蒲原の耳を引っ張った。
「今晩、なに?智美ちゃん」 ニッコリ。

「か、かおり!いやまて、違うんだ。優しいかおりならわかってくれるだろ?
ここんとこお疲れ気味のむっきーを、いろいろと介抱してやろうかとだな、ワ、ワハハ」
「いろいろってナニ?」

「ま、まて、あくまでもいろいろだぞっ!”えろえろ”じゃないって痛っいででででで!」
「智美ちゃんのばか!」

なにやら怪しい雲行きになってきたので、純はこっそり退散することにした。
睦月は澄ましてお茶なんかすすっている。どうやらいつものことらしい。

「ああ、待った純くんっ!たすけ…いででっ取れる、耳取れる!かおりごめんゴメンって」
「智美ちゃんの浮気者っ!!」 くわばらくわばら。

* * *
「あ、そうだ。あゆむに土産買ってかないと…」廊下に出た純は、売店に向かった。
店構えはかなり小さいが、たしか菓子やら土産やら売っていたはず。普通の旅館みたいだ。

「おっ」 「あっ」 風越の池田華菜がいた。隣の眼鏡っ娘は吉留…みはるん、だったか。

「…次は負けないし」 「麻雀の話か?それとも卓球?」
「両方とも!」 「ふふん、面白え!」
二人とも卓球では透華にコテンパンにのされたのだが、それは言いっこなしなのだ。

少しにらみ合った後、華菜が突然売店のおばちゃんに言った。
「おばちゃん、牛乳の大!一本!」 純の方を見てニッと笑う。

「おっ、やるか、よーし!」 純も同じものを購入した。
「え?なに、華菜ちゃん?二人ともなにする気…」 心配そうな未春。
賢明なるスレ読者はお気づきであろう。そう、伝統の牛乳大瓶一気飲み勝負である。

「もう、よしなよ~華菜ちゃん」
「止めないで、みはるん!女にはやらねばならぬときがある!フッ、無理してみようか!」
「よく言った!お前、猫にしとくにはもったいないぜ!」 「も~、井上さんまでー」

手は腰に!視線は斜め上45度! レディ~…GO!!
「むぐっ、むんぐっ、むぐっむぐっむぐっ…」 「んにゃふんぐっ、んぐっんぐっんぐっ…」
一進一退のデットヒートだ!!

と、そこへ、ふらりと現れたのは、蒲原である。
「おー、白熱しとるねーワハハ」 かおりの追及を逃れたらしい。耳が片方赤い。

「…二人とも、そのまま聞いてくれ。
口さがない連中が私のことを影でなんて言ってるか、知ってるかい?」

「…ぬぐっ?」 「…むぐぐ?」
「…通称、『ブラいらず』っ!」 ぐいっと胸をそらす蒲原!
浴衣がとてもなだらかな稜線を描く(泣)。

「ぶふぁっ!!」 「ぶはぁっ!!」 「うきゃーーっ!!」
純と華菜は盛大に吹いた。未春は華菜の噴出の直撃を受けてしまった。
「ワッハッハ、この未熟者どもがー。修行が足りぬわっ」

まこと久がたまたま通りかかった。
「見てみい、中2男子がまぎれとるw」
「あははっ、楽しそーでいいじゃない。あの後バナナ一気とかやれば完璧ね!」
「またんなアホなことを」 女子高生というよりは、OLっぽい二人であった。

「げほっごほっ…、ひ、ひどいしー」 「華菜ちゃん、だいじょぶ?」
一番の被害者である未春が華菜の背中をさする。いい娘だ。
「げっほっごほっ…、な、何すんだ!神聖な勝負の最中に!」

「ワハハ、不毛な争いに終止符を打ったのだよ。…そんなことより純くん、胸といえばだ。
今日私は衝撃の事実を確認した」 辺りをうかがい、純に耳打ちをするように顔を寄せる。

「な、なんだよ」 「あの伝説は本当だった」
「…伝説って?」 「…巨乳は、お湯に浮く!」 「なにっ!」

「温泉で清澄の原村和くんと会ったんだがなー、いやあ、圧巻だった。大迫力。
かおりもでかいが風呂ではいつも恥ずかしがって胸かくすからな、気づかんかったワハハ。
どうだい、後で一緒に原村くんに頼んでじっくり…って痛っイテテテテテッ!」

「じっくり、なに?智美ちゃん」 ニッコリ。
「か、かおり!いやまて、違う!ただ、ちょっと触らせてもらったりとかいでででっ!」
「智美ちゃんのエッチ!」

「ち、違う!そう大きくするコツとかをだな、えろイヤいろいろと、誰に揉まれたのかとか」
「じゃあ智美ちゃんのは私が揉んであげますっ」
「へ?いやそんな、あの、かおり?ワハハそんな冗談っていたたた取れる!耳取れるー!」

呆気にとられる純をおいて、蒲原はかおりに引きずられていってしまった。
何なんだあいつら。面白すぎる。

…しかし、やはり原村和、あなどれん。
純もわりとある方だが、「浮く」をはっきり実感するほどではない。

「巨乳は浮く…ふふんっ華菜ちゃんは知ってたし!」 「何、知っているのか、池田!」

「うちのキャプテンをなめてもらっちゃ困るにゃー、原村にだって引けは取らないし!
ね、みはるん!」 「はは、ねって言われても…」

「風越はそれだけじゃないし!華菜ちゃんだってこれから育つ予定だし、それに…」
未春の方を見てきっぱり言った。「みはるんなんかは、ちっちゃいけど美乳だし!」

「おお、美乳!ほんとかよ!」 「なんなんなっ何言い出すのよ華菜ちゃん!」
「嘘じゃないし!」突然未春の浴衣に手を掛ける。「みはるん、見せてやって!」

「ええ!わっ、きゃーー!」 「いいじゃん、ね、ちょっとだけハァハァ」
肌蹴る浴衣!危うしみはるん!

その時、後ろから現れた沢村ともきが、華菜の後頭部にびしっと手刀をかました。
「ぎにゃっ!」

「…むりやり、駄目」 「い、痛いしー」
「もう!華菜ちゃんが悪いんだよ!沢村さん、ありがとうございました」

「…無事でなにより」
乱れた浴衣を直しつつ、ぺこりとおじぎをすると、未春は一人でスタスタ行ってしまった。

「ああ、待ってよみはるん。もしかして怒った?ごめんみはるん!待って、待ってってば、
みはるーん!」華菜が追って行った。

「はぁ、やれやれ。…あ、そうだ、ともき、温泉入ろーぜ」 「…いや」
「何でよ、いーじゃん」 「…魂胆みえみえ。純の、スケベ」
普段は地味目の恰好が好みだから目立たないが、ともきは実は龍門渕一けしからん乳だ。 

「いーじゃんか見るくらい。俺ともきの胸、好きなのに。前はたまに触らせてくれたのに、
最近は駄目って言ってばっかでつまんねえ」

「…うるさい、ばか」ともきが赤くなった。珍しい。 「…とーかとあゆむに言いつける」

「ず、ずるいぞ!反則だ…って、とーかはわかるとして、何であゆむ?」
「…この、朴念仁 」 ぽすっと腕を叩く。 「…ばか…」 俯くともき。

「なんだボケにんじん?って。飯の時いつも、ともきのにんじん引き受けてやってんだろ」
「…純が、そんなだから…私は…」 「へ?」 「…なんでもない。…あゆむ、かわいそうってこと」
ともきはそう言うと、ふぃっと行ってしまった。

「あ、おい、ともき!(…泣いてる?…いや、まさかな…)」

純は他人の気持ちに敏感な方だ。結構もてるのはその容姿のせいもあるが、
優しさを一番の理由にあげる女の子も多い。

ただ、如何せん自分のこと、ことに恋愛絡みに鈍感なところがあった。
はじめに対して、「そのうち透華にも彼氏ができんじゃねえの?」などと無神経なことを
言ってしまったこともある。

「ともき……?何怒ってんだ?」(それとも何か悩み事か?後で相談に乗ってやるか…)
つける薬もない。

そんなへたれなとこがカワイイって言う子もいるから始末に負えないのだが。

* * *

「な~とーかー、俺も免許取るからさ、そしたらさ、車、買って」
ほとんどドラ息子の台詞である。

「何ですの、いきなり。…プッ、ふふっ、くくくっ、猫なで声はおやめなさい。
似合いませんわよっくっく」甘える純がツボにはまったらしく、透華は笑いをこらえている。
アホ毛がぷるぷる震えていた。

ここは合宿所のロビーである。近くに先ほどの売店がある。

「くっくっく…ふぅ、…車ならもうあるじゃありませんの。運転ならハギヨシに…」

「自分で運転したいんだよ!それにあんな応接間がそのまま走ってるみたいんじゃなくて、
大事なのは、もっとこう、疾走感というか爽快感というか」

「あなたが18歳になるまで1年以上ありますでしょ。先の話。近くなったら考えましょう」

「ホントか!バイク我慢してんだから、絶対だぞ!」 まるっきり馬鹿息子の台詞である。
「はいはい。まったくこれだから男の子は」 「俺はオ・ン・ナだっつーの!」

「あ、とーか。探したよ。衣がぐずってるんだ」 はじめがパタパタ寄ってきた。
「あら、絵本持ってきてましたかしら」

「温泉ガイドならあるんだけどね…眠いくせに、もっと遊ぶーって言ってきかないんだ」
「もう、あの子ったら」 苦笑する透華。二人で部屋の方へと戻っていった。
女子高生というよりは若夫婦のような二人であった。

「ふっふっふ…まあまあ合格点だじぇ。よくやったじぇ、ノッポのにいちゃん」
柱の影から片岡ゆうきが顔を覗かせた。

「タコス!お前の言った通りにやったら上手くいったぜ!嘘みてーだ!」
どうやら、おねだりの方法を伝授されていたらしい。

「だがしかーし、おねだり道は奥が深いんだじょ。基本を忘れず、精進を怠らぬように」
偉そうである。

「涙目!上目使い!両手は軽く握って胸元に!己のかわいさを最大限にアッピール!
そして、射程に入った的は逃さず!すばやく内側からえぐるように擦り寄ってー、
『ねぇお願ーい、買って買ってぇ~ん』…これだじぇ!!」

「う…無理」 純がそこまでやったら、さすがにちょっと怖い。 
原村和とかがやれば破壊力抜群だろう。絶対にやらないだろうが。

「恥ずかしがってちゃ道を極めることはできないじぇ。さあ、やってみるのだ!」

「うう、…あっ、そんなことより、約束どおり報酬をやろう!」
「やたっ!アイスアイス~!」 うまく逃げた。売店に行く二人。

「おばちゃん!タコスアイス一丁!」 「タコはないねえ」
「それほどまでにタコスなのかっ!」 あきれる純であった。

* * *

(私は『観察者』…観察し、記録する…それだけ)

ここは大広間、今はともき以外誰もいない。
ともきはノートPCを立ち上げて、今日の”収穫”を記録していた。

(純…。さっきはどうかしてた。私らしくない…いつもと違う環境と状況でブレたのか…)

めんどくさがりでぶっきらぼうで、だけど優しくて楽しくて、カッコいいのに格好悪い。
人一倍大人っぽいくせに、時々妙に子供っぽくって、鋭いくせに、鈍い。

(無邪気に笑って私を『当事者』の側に引っ張り込もうとする…)

「…ずるい」 ふぅ、とため息をついた。

「何がずるいって?」 「!!」 後ろに純が立っていた。ゴンジュースを2本持っている。

「…脅かさないで」 「はは、びっくりしたか?ほい差し入れ」
ジュースを1本渡しつつ、座ってPCを覗き込む。

「PCで何してたんだ?牌譜か?なになに…百合ファイルVol.10?なんだこれ?」

「…なんでもない。何か用?」 手早くファイルを終了し、パタンとPCを閉じた。
「あー、いや、そのー…。さっきはゴメン!」いきなり謝る純。

「…何、急に」 「えっ、だって、さっきなんか怒ってたじゃんか」
「べつに…怒ってない」

「ホントか?ちょっと泣いてるみたいに見えたぞ」 じっと見る。
「な…泣いてなんか…ない」 ぷいっと目をそらす。

「…何かあったなら遠慮なく言えよ。俺たち”家族”だろ」
鈍いほうの純だ。でも、ともきは何故か安堵した。

「…うん。わかってる」

「?…まーよかった。ホッとしたぜ。俺、ともきに嫌われたら、どうしていいかわかんねー」
困ったように笑う。

「…嫌いになんて…(なれるわけ、ないじゃない。ばか)」 席を立つともき。

「何処行くんだ?」 「…少し冷えた。温泉はいる」
「えっ!お、俺もいっていいか?」

「……いいけど。あんまり見ないで。…恥ずかしい」 「わかった!こっそり見る!」

こっそり見るとはっきり宣言した純と連れ立って、ともきは温泉に向かった。
ここはPCに記録しない。心のファイルに保存しよう…。


合宿は始まったばかりだが、参加者全員、この大切な時間を満喫していた。
明日はどんな日になるだろう。それぞれの想いを湛え、合宿初日の夜は更けてゆく。

露天の空には流れ星――。

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以上 読了感謝

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最終更新:2009年11月23日 17:25