425 名無しさん@秘密の花園 [sage] 2010/02/27(土) 16:58:33 ID:PPaTARxC Be:
『 南場3 前編 』
-東4局-
片岡優希 57300 南浦数絵 -1200
実況:おっと南浦選手、ハコ割れ。対局終了です。
優「ありがとうございましたっ!」
南「…ふふ、もう3回目ですからね。いいですよ、どうせ私なんて。
期待だけさせて原作にも出番ないですからね。あれですか?
南場が得意なだけではキャラが弱いんですか?わかりました。私も何か考えます。
そうですね。では風越のキャプテンが片目を閉じるのならば、私は両目を閉じますっ!!!
………何も見えません。いまバカだと思いましたね、思いましたよね?別にいいですけど。
…心眼ですか?そんなもの使えたら始めから負けてないですよ。
原作では密かに睦月×南浦を心待ちにしてたのに、睦月×文堂なんてフラグが出てくるし。
なんですかスターカードって?そろそろ私もスタープラチナ出しますよ?
それとも私はお爺様と二人で山奥に引き籠っていればいいと?北アルプスの少女カズエですか?
ラ~リラ~リラリホ~♪ラリラリラリホ~♪クララが、クララが立った!フラグは立ちませんけど。
………って、何をやらせるんですか。…どうせ、どうせ…」
?「だいぶヤサグレてるみたいっすね。なんならあたしが手を貸しましょうか?」
南「あなたは…?」
?「ごく1部で熱狂的、狂信的な人気を誇る千曲東1年、上柿恵とはあたしのことですよ」
南「はあ…」
上「いや、うちの大将(棟居さん)も原作で名前が出たきり放置されてヤサグレちゃいまして。
他人事とは思えないんですよ。そこで、あなたの恋路の手助…」
南「結構です」
上「さあ、行きましょうか」
南「は、離して───っ!!」
後編へつづく
『 選考談話 』
藤「メンドイなーこの仕事」
コ「でも他の人には任せたくないんでしょ?」
コ「千曲東の大将と鶴賀の大将はもう少し見てみたいですね」
藤「千曲東の大将…むね……むね…むねい?」
コ「棟居(むねすえ)」
藤「……」
藤「個人戦といえばアレ、南浦プロのお孫さんはどうだ?あとは鶴賀の東横とかか…」
コ「うちの深堀が言うには『消える』らしいですよ」
藤「うーん、だがブルーメンソール姉妹や──」
コ「メンタール」
藤「……。ブルーメンタール姉妹やピーマンあたりには通用しな──」
コ「ニーマン。さすがに無理あるから」
藤「……。なんかもう、考えるのやめた」
コ「子供みたいに意地けない」
藤「……。今日決めないでさ、もう団体決勝の四高を集めて合宿やらせよう。はい決定」
コ「……」
呆れる久保コーチを尻目に藤田プロの投げやりな一言で合同合宿が決定した
『 劇場版「透 -toka-」予告 』
──とーか 衣を甲子園に連れてって…
甲子園を目指す龍門渕高校に強豪達が襲いかかる!!
──鶴賀学園 東横桃子
「私の魔球は誰にも見えないっすよ…」
──風越女子高校 福路美穂子
「この子の配球のクセと視点移動から考えると──次の球は内角高めのストレート──」
──清澄高校 宮永咲
「カン。リンシャン壊砲、満塁ホームランです」
──突然の悲劇…
純「きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ、それで」
悲しみを乗り越えて──
──国広一は龍門渕透華を、世界で一番愛しています
劇場版『透 -toka-』この春公開 同時上映『北アルプスの少女カズエ』
『 コンプレックス 』
──ある卓にて
片岡優希 宮永咲 龍門渕透華 吉留未春
未(なんだろう、この安心感は…。強い人達と卓を囲んでいるのに)
優:ぺったん 咲:小さい 透:貧しい
未「みなさん、楽しく打ちましょう」
透「あなた、何か失礼な事考えていません?」
──その後、別の卓にて
原村和 沢村智紀 東横桃子 吉留未春
未(なんだろう、この圧迫感は…。強い人達と卓を囲んでいるから?)
和:すごく大きい と:意外に大きい モ:割と大きい
未(ボコボコにする、ボコボコにする、ボコボコにする、ボコボコにする、ボコボコに──)
福「吉留さん、すごい気迫ね」
池「気迫と言うか…血の涙流してますよ…」
『 はいていらおゆえ 』
─ 団体戦 決勝 東3局─
衣「清澄の大将は厄介だと聞いて、うきうきしてたけど、闕乏したよ。そろそろ御戸開きといこうか」
池「今年も勝てる気でいるのか?」
衣「去年の衣と戦ったのか?忘れてくれ。あの時はまだ…お前たちと同じヒトの土俵に立っていたよ」
池「……ヒトじゃなきゃなんなんだ」
衣「その身で確かめよ」
衣「リーチ」
純「決まったな」
透「ファイナルドローで和了ると役がつく。その役の名前の意味は──”海に映る月を掬い取る…!”」
一「あっ、月が雲に隠れちゃった…」
衣「海て…あ、あれ?」(ど、どーして一筒じゃなくて一萬をツモっているのだっ!)
池「どうした?まさか、あれだけ盛大に前振りして和了れませんでした…とは言わないよなー」
ぎくぅっ!
衣「そ、そそそんな事あるわけなかろうっ!!釜底の遊魚が如き己の運命を呪うがよいっ」
(じ、自分でハードル上げてしまったのだっ!!ど、どーしよう、どーしようっ…ひっく…
あんな事、言わなければ良かった…ぐす…このままじゃ、このままじゃ…)
池『にゃーはっはっはっ。天江カッコ悪いし』 加『ふ…、恥知らずが』 咲『闕乏しました』
純『情けねーなー』 一『はぁ、透華に恥をかかすなんて…』 と『…ダメな子』
衣(それでそれで麻雀が出来ない衣なんて、とーかにも捨てられちゃうんだ……)
一「あっ、とーか。また月がでてきたよー」
衣 「…う…えっぐ…うわぁああ~~~んっ!!、と~~かぁ~~、とぉ~~かぁ~~!!!!」
パリンパリンパリン! 加「うわっ、照明が割れたっ」 ボンッ! 池「麻雀卓が爆発したしっ!」
ピカッ ゴロゴロゴロ… 和「ひ…か、カミナリ…」 ゴゴゴゴゴォォ… 福「地震っ!大きいっ!」
フォンフォンフォン 蒲「ワハハ…UFOだ…」 アンギャー!!! 優「ご…ゴジラが出たじょ…」
透「ちょ…こ、ころも────っ!!いくらなんでもやりすぎですわ───────っっっ!!!!」
衣「…ひっく…ひっく…ぐすぅ、ぐす………あれ……?」
結局、麻雀卓が吹き飛んでしまい衣の海底ツモは有耶無耶となった
『 試練の道 』
モ「きゃあぁ、ゆれるっす~~!」
加「合宿所はまだなのか蒲原──ッ」
津「う…なんか気持ち悪くなってきた…」
加「ま、待て津山っ。モモ、何か袋をっ!」
津「もう限界です……お…お゙───
───お見苦しい映像が流れております。少々お待ち下さい───
モ「あ、危なかったっす…なんとか間に合ったっす」
妹「なんか…私まで気分が…」
蒲「ワハハ。なんだーみんな情けな……」
『ぐぎゅるるるるる……』
蒲「……はゔゔぅっ!!!!」
加「ど、どうした蒲原」
蒲「お、お腹の調子が…気合入れて朝からウナギと梅干を食べたのがまずかったかな…?」
加「こ…この…大バカ者が…」
『ぐぎゅるるるるる……』
蒲「はうぁっ!!……も、もう私はダメだ……みんな…ごめん…佳織…愛し…て……」
妹「智美ちゃんっ!しっかりしてっ、私を置いていかないでっ!」
モ「どこからツッコんだらいいんでしょうか、先輩?」
加「それどころじゃないだろっ、モモ!おいっ、待て、早まるな蒲原っ」
蒲「ワハハ、私は人間をやめるぞ、ユミちん────!!」
加「や、やめろおおぉぉっ!!!」
津「───あ、コンビニありましたよ」
九死に一生を得た蒲原元部長。しかし、合宿所で3時間の正座が待っていた。
『 覚醒 』
──合宿所にて
未「ねぇ、華菜ちゃん。さっきから文堂さんが変な感じなの…」
池「うにゃ?文堂はいつもあんな感じの糸目だよ」
未「そーだけど、そーじゃなくて!って、糸目なんて言ってないよっ!」
文「────────カッ!!!」
未「…あ…あ…ぶ、文堂さんが…文堂さんが…」
池「ふ、二重になったあぁぁぁっ!!」
───説明しよう。文堂さんは強敵に囲まれると、糸目はパッチリ二重に、身長は30cm縮小、
語尾は「~なの」となり、あの天江衣すら凌駕する萌キャラに覚醒するのだ
未「…それって麻雀と関係あるんですか?」
───ありません
『 それは合宿での懲りない復讐劇 』
ま「よーし、ほいじゃ始めるかのう」(所詮はど素人じゃ)
妹「あ、あのう、また私が入ってもよろしいのでしょうか?」
と「問題ない」(役満さえ気を付ければいい)
未「そうそう、楽しく打ちましょう」(今度こそボコボコにする)
妹「よ、よろしくお願いします」
「「「よろしくっ!」」」
妹「あれっ?これ最初から和了ってますよ?」
「「「天和っ!?」」」
妹「見てください、全部字牌ですよ。めずらしいですね」
「「「しかも字一色っ!」」」
妹「あっ、東南西北そろってる。智美ちゃんが見たら喜びそうっ」
「「「さらに大四喜っ!!」」」
中中 東東東 南南南 西西西 北北北
ま「天和、字一色、大四喜。四暗刻も付くから…4倍役満、192000点じゃと…」
未「に…人間じゃない…」
と「…魔物…魔王…いや冥王…」
妹「ふぇぇ?」
「「「ひいいぃぃぃぃッッ!!!!」」」 ガタガタガタ…
その後、三日三晩悪夢にうなされ続けた三人は二度とかおりんに挑むことは無かった。
ちなみに公式記録では大正時代に天和、大三元が実在しているそうです。
『 南場3 後編 』
上「あれが津山さんですか。なるほど、たしかにキリっとした端正な顔立ち。
落ち着いた物腰。一目惚れするのも納得しました」
南「ですよねっ!やっぱり、かっこいいですよね、えへへ。私と対局した時も素敵だったんですよ!
負けても凛とした姿が、こう胸に──5分経過──ところで、この後はどうするんですか?」
上「この釘バットで津山さんのドタマぶっ飛ばすんで、気を失ってる間に好きにしちゃってください」
南「……………は?」
上「既成事実なんて作ったもん勝ちっすよ。今なら津山さん一人ですから大丈夫です」
南「その前に犯罪ですよ…ね?捕まっちゃいますよ?」
上「あたしゃ、いつも通り(ドタマ)打って大将に(罪を)託しますよ」
南「棟居さんがヤサグレてるの上柿さんのせいじゃないんですか…?」
上「お喋りはこのぐらいにして行きますよ。津山さん、あなたに恨みはありませんが、お命頂戴っ!」
津「…え。…って、うわああぁぁぁぁっっ!!!!」
南「だめぇぇぇぇぇぇぇっっ!!」
パカンッ!
上「……きゅうぅぅぅぅぅ…………」
南「津山さんに何するんですかっ!!」
津「…あ、あの…ありがとう。…助かったよ」
南「あ…」
ここから一つの恋が始まったとか、始まらないとか
『 若月の夜 』
その日は寝付きが悪かった。衣と一緒にお昼寝などしてしまったのがまずかった。
睡魔が襲ってくる気配もなく、開き直った私はカーテンを開け、窓を一杯に開いた。
初夏とはいえ長野は夜にもなれば肌寒さを覚える。だが眠れぬ夜を過ごす私にはいい清涼剤だった。
大きく息を吸った私の視界に、見慣れた影が見えた。うさぎ、というか衣だった。
「こんな夜中に何を…?」
自身に問いかけるよりも早く、その足は外へと向かった。
「…衣、何してるの?」
「智紀か。月を見ていたのだ。今宵の月はまるで青雲秋げ──」
「…お昼寝しすぎて寝れなくなった?」
「ち、違う~。抱くな~離せ~」
「衣、部屋に戻ろう。風邪をひくといけない」
「もう少しだけ。三日月を見ていると透華に始めて会った日のことを思い出すんだ」
衣が透華に始めて会った日。それは衣とご両親とのお別れの日。
『透華に始めて会った日のことを思い出す』と言った衣が思い出しているのは
きっと亡きご両親の事なんだろう。寂しげな瞳がそう語っていた。
「…そう。それじゃ私ももう少しだけ」
衣を抱えたまま近くの庭石に腰を下ろす。膝の上にのった衣は意外なほど静かだった。
特に会話もないまま、けれど穏やかに時間は流れ、ただ風に靡く木の葉だけが語り合っていた。
「…母君」
その言葉は木々が囁く合間に衣の口から自然に零れ落ちた。
そっと伺った衣の頬には静かに涙が伝っていた。幼いころに両親を失った悲しみが消えることはない。
まして別邸に一人隔離されていた衣には傷を癒す時間などなかったのだろう。
衣は私の、私達のことを家族と呼んでくれたのに何もしてあげられないのが悲しかった。
だからせめて、この小さな体だけでも温めてあげたくて衣を強く抱きしめた。
「…智紀はいい匂いがするな。まるで母君みたいだ」
言葉に詰まる。思いが言葉にならず、それでもそれを伝えたくて優しく衣を撫でた。
「……母君…なんで…いなくなってしまったの…?」
無口な自分が恨めしい。透華なら、こんな時にどんな言葉をかけてあげられるのだろうか?
「…はは…ぎ……ひっく…おか…あ…さん…う…うぁぁぁ…おかあさん、おかあさん…あぁぁぁぁ…」
透華は透華。私は私。言葉にならないのなら、私はこうして衣を抱きしめていよう。
もう衣が人の温もりを忘れないように。
泣き疲れて眠る衣を抱えて月を見つめた。微かに揺れて瞬くその様は、まるで泣いているようだ。
「…ありがとう」
衣と一緒に泣いてくれて。
もうすぐ本格的に夏がくる。そうしたら今度はみんなでお月見をしよう。
きっと楽しいに違いない。純が冗談を言って、透華が怒って、一があたふたして、そして衣が笑ってる。
次の年も、その次の年も、またその次の年も。ずっと同じように、みんなでお月見をしよう。
いつかまた衣が夜空を見上げたその先が、幸福な思い出になるように。
最終更新:2010年03月11日 08:32