79 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2010/09/22(水) 22:18:36 ID:7HbPI5br
>>75
前スレではギャグ締めじゃないふくすこ、姫様×霞とかも書いてました
次は普通に書いてみます
というわけで国広君のお誕生日記念に小ネタをば
80 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2010/09/22(水) 22:22:09 ID:7HbPI5br
「一、今日は中秋の名月ですけれど、月見泥棒の風習は知っていて?」
龍門淵邸のバルコニーに出て二人で月を眺めている途中で透華に声をかけられた。
そんな風習聞いたことがないから首を横に振って答えると、透華のちょっと得意そうに笑顔が返ってきた。
「月見泥棒というのは、十五夜の夜に家々の軒先や玄関にお供えされた月見団子を子どもたちが盗み食いする風習ですわ。
もちろん本当の泥棒ではなくて、各家庭であらかじめ玄関先などにお団子を置いておくんですの。
団子は多く盗まれた方が縁起がよいとされていますわ」
「そうなんだ。知らなかった」
「ええ。というわけで…」
「!?」
いきなりキスされるなんて思わなかった。
びっくりしてなすがままのボクの唇に、柔らかい透華のそれが触れる。
軽くついばむような仕草をした後で顔を離した透華は、呆気にとられるボクに優しく笑いかけた。
「残念ながら今ここに月見団子はありませんわね。というわけでお団子みたいに柔らかい一の唇で代用しましたわ」
「だ、代用って透華…」
「これでこれからも縁起よく過ごせましてよ」
時々こういうサプライズを用意してくれる透華がたまらなく好きだ。
そのことを改めて実感したボクは、今度は自分からキスをした。
「は、一…」
「お団子は多く盗まれた方が縁起がいいんでしょ? だったら今度はボクが透華の唇を沢山奪ってあげるよ」
「もう、不意打ちすぎますわ…」
ささやかな不平を無視して、それから暫くボクは月明かりに濡れた透華の唇にキスの雨を降らせ続けた。
最終更新:2010年10月06日 00:36