1953(昭和28)年2月5日生まれ。奈良県出身。師匠は荒木伸吾、野田卓雄。
東映動画→旧スタジオZ→旧スタジオNo.1→スタジオZ→スタジオNo.1→スタジオのんまると→スクウェア(現スクウェア・エニックス)(金田伊功GREATに掲載の人物相関図およびインタビューより)
専門学校(東京デザイナー学院)中退後、東映動画に契約社員として入社し『魔法のマコちゃん』でデビュー。(動画王Vol.01より)
東映動画時代は高橋信也班に席を置いていた。(まんだらけZENBU no.52より)
貞光紳也、布告文は専門学校の時代からの友人。(金田伊功Specialより)
アニメ作画界の革命児。
作画マニアで金田の名前を知らない者がいないのは勿論のこと、特に作画に入れ込んでいないアニメファンにもその名は知れ渡っている。
それほどに彼のアニメートは派手で突拍子も無く、観客への訴求力が高い。
主にメカや人物のアクションシーンにおいて、掟破りと言えるほどの独自の表現を開発。
大胆にパースを歪ませ、ダイナミックな迫力をかもし出す金田パース
手首足首を思いっきり曲がらせ、ジャンプするとガニマタになる金田ポーズ
変則的なタイミングで、予測不可能な動きをする金田動き
ビームや爆発に凸凹のフォルムを塗す金田エフェクト
光の反射によるフレア現象を、円形の重ねで極端にディフォルメした金田光り
等・・・・。
これらの表現はあっという間に大勢のフォロワーを生み出し、
80年代は数多くのアニメに金田フォロワー(当時は金田モドキ、パース君、これもん等と呼ばれていた)の活躍が見られた。
その筆頭に山下将仁、上妻晋作などがおり、個々による独自の解釈を繰り返して金田系作画は更なる発展を遂げていった。
過去のフォロワーが次第に金田系を脱却し、90年代半ばには一部を除いてあまり目にしなくなったが、
90年代後半~00年代にかけて今石洋之、小池健などの新たな世代の金田系アニメーターが出現し、再盛の兆しを見せつつある。
一方で金田伊功本人は、一時期3DCG方面に移行しようとしていた事がある。
世界初のフル3DCGによるSF映画、劇場版『ファイナルファンタジー』の制作に際してハワイのスクウェアUSAホノルル・スタジオに入社。
同スタジオ閉鎖後もそのまま日本のスクウェア(現スクウェア・エニックス)に籍を置いたため、
手描きアニメから距離を置くようになってしまった。
しかしゲーム『半熟英雄対3D』のOPアニメーションでは、手描きアニメーターとしての健在ぶりを見せ、
その後も同社ゲームの劇中アニメーションの制作に携わるようになった。
前述のとおり、晩年までスクウェア・エニックスに社員として在籍していたため、テレビアニメに関わる機会は極端に減っていたが、
インタビューでは一生、「一(いち)アニメーター」で行ければいいとの言葉も残していた。
2009年7月21日 心筋梗塞のため死去。享年58(57歳)。多くのアニメ関係者や往年のファンたちが、早すぎる逝去を悼んだ。
補足情報
■魔法のマコちゃん(TV/1970~1971) 作画 13話 16話 22話 25話 32話 36話 41話 46話 47話
アニメーターとしての初仕事(動画王Vol.01より)
■さるとびエッちゃん(TV/1971~1972) 作画 1話 7話 13話 14話 17話 22話 24話
原画、動画を担当(金田伊功GREATより)
■ゲゲゲの鬼太郎[第2作](TV/1971~1972) 動画
■赤胴鈴之助(TV/1972~1973) 原画 41話 48話 動画 6話 16話 23話 33話(6話、16話、33話は、かなだ伊功名義)
■魔法使いチャッピー(TV/1972) 作画 1話
動画を担当(金田伊功Specialおよび金田伊功GREATより)
■正義を愛する者 月光仮面(TV/1972) 動画
■ど根性ガエル(TV/1972~1974) 原画 29回 34回 42回 45回 動画 53回 54回 60回 68回 71回 76回
■ドロロンえん魔くん(TV/1972~1973) 動画
■荒野の少年イサム(TV/1973~1974) 動画 31話 35話 39話 43話
■キューティハニー(TV/1973~1974) 原画 25話
■魔女っ子メグちゃん(TV/1974~1975) 原画 16話 21話
■ゲッターロボ(TV/1974~1975) 原画 38話 44話 48話 50話(すべて金田伊助名義)
50:終盤。
■宇宙戦艦ヤマト(TV/1974~1975) 原画 2話(NC) 26話(NC)
2 :Bパート冒頭~地中から出たヤマトが旋回するあたり?(氷川竜介氏のTwitterより)
26:Aパート、佐渡先生と沖田艦長が話している辺りから古代が椅子から落ちる辺りまで。デスラー艦がヤマトに刺さっているカットからは友永和秀氏の担当
■ゲッターロボG(TV/1975~1976) 作画 2話 6話 9話 11話 16話 20話 24話 28話 34話 38話 39話(すべて金田伊助名義)
2:ダムシーン他。
20:主にB。
28:Bパートの白邪鬼と邪王鬼が対峙するところやシャインスパークでぶっ飛ぶ敵など(憶測)
34:サブタイ明けの野球部のシーンから弁慶と一角の野球対決の直前までと、Bパートのドラゴンに合体してからラストまでほとんど。(憶測)
38:サブタイ明け~合体百鬼ロボットが街を破壊する辺りまでと、Bパートの隼人が機関室に乗り込む辺りからラストまでほとんど。(憶測)
39:Aパートの砲撃開始~敵のやり取りが終わる辺りまで、Bパート頭~要塞島を発見した辺りの早乙女博士とリョウ達のやり取り終わりまで殆ど、隼人が牢から脱出する辺り~ラストまで殆ど(憶測)
■一休さん(TV/1975~1982) 原画 2話 6話(すべて金田伊助名義)
2:Bパート前半、一休のシリアスな表情、色気のある手つきなど
6:Aパート後半、かなり暴れている
■大空魔竜ガイキング(TV/1976~1977) 原画 5話 10話 17話 21話 26話 31話 41話 作画監督 34話 44話(5~26話は金田功名義)
5:Aパート殆どと、Bパートのハチローがヤマガタケの写真を撮る辺りや、ヤマガタケ達が敵に穴を開けて爆弾を投げ込む辺りなど(憶測)
10:恐らく大半の原画を担当(憶測)
17:Aパートの終盤以外殆どと、Bパートを飛び飛びで恐らく担当(憶測)
21:Aパートの終盤以外殆どと、Bパートの最初の辺り(館のシーンは恐らく野田氏の担当)、サンシローが大空魔竜に帰ってくるところなど(憶測)
26:冒頭~宇宙船が墜落する辺りまで、大空魔竜の中で会議をする辺り~ピートが「ミドリにとっては弟みたいに見えるんだ」と言うまで、
Bパートのキラー将軍が「何、ロボットだと!」と言うところ~ゴルゴーンの出現シーン終わりまで、
キラー将軍が「逃げても無駄だ」と言う辺りのゴルゴーンの攻撃、ペーラがソファーに走っていくところからペーラが大空魔竜から脱出する辺りまでなど(憶測)
31:冒頭から防衛会議の回想シーン終わりまで殆どと、Bパートの回想シーン(憶測)
34:“後半(Bパート?)の大半は野田氏の作画”と金田伊功Specialに記載があるため、原画としては前半を中心に担当していると思われる。
A頭から~Bの最初の辺りまで殆どと、Bの宇宙船の墓場のシーンとラストなど(憶測)
41:A頭~Bパートのファンリーがヤマガタケのところにくるシーンの直前まで殆ど(憶測)
44:A頭~Bパートの最初の辺りまで殆ど(ガイキングとドラゴンダのバトルからは恐らく野田氏)と、ラストシーン(憶測)
野田氏曰く、「金田くんとふたりで一本の作品をほぼ半分づつ描くという形が、このあたり(「ゲッターロボG」の最終回辺りもしくは「ガイキング」)からはじまったんです」とのこと。(「今だから語れる70年代アニメ秘話~テレビまんがの時代~」より)
■キャンディ♡キャンディ(TV/1976~1979) 原画 46話
46:ケンカ
■ろぼっこビートン(TV/1976~1977) 原画 33話(NC)
33:Aパート冒頭のガキオヤジの夢から公園のシーンまで。
■惑星ロボダンガードA(TV/1977~1978) 原画 OP1 1話 8話 25話 36話
1:Bパート前半
8:Aパートの海岸でタクマが走り出すところ~から不時着まで殆ど(合間の日常芝居は別の人?)と、 Bパートの医師が金谷が居なくなったことに気づくところ~
「基地上空に飛行物体接近中」とアナウンスがかかるところまでと、戦闘シーンの殆ど(合間のタクマと金谷の会話シーンは恐らく野田氏)。(憶測)
OP1:一部分の原画を担当(アニメージュ1980年11月号より)
■氷河戦士ガイスラッガー(TV/1977) 原画 12話(NC) 15話 19話(金田一功名義)
12:ノンクレジット、Bパート後半、フォーサーとの戦闘からスペーシガーへのソロン攻撃とラストのスペーシガーの爆発する所まで(憶測)
15:序盤のジロと浩のボール遊びとインベムによる人間爆弾を用いた破壊工作シーン等(憶測)
19:バイクシーン、博士の回想、戦闘等を中心に担当(憶測)
■恐竜大戦争アイゼンボーグ(TV/1977~1978) 原画 8話ほか
8:日本刀のバトルシーンを担当していると思われる(氷川竜介氏のTwitterより)
12話、18話などにスタジオZ(当時金田氏が在籍)が参加している(「まんが映画家@越智一裕のblog」より)
■超電磁マシーンボルテスV(TV/1977~1978) OP原画
OP:一部分の原画を担当(アニメージュ1980年11月号より)
■激走ルーベンカイザー(TV/1977~1978) OP原画
OP1:一部分の原画を担当(アニメージュ1980年11月号より)
■女王陛下のプティアンジェ(TV/1977~1978) OP原画
OP:タイトルが出た後のアンジェとマイケルがからむ部分を担当。(アニメージュ1982年4月号より)
ペンダントが光る部分は透過光で指定したものの光りすぎてしまい、
全体のタイミングに関しても動画枚数を十分に入れられなかったとのこと。(同上)
タイトル後からペンダントが光るところまで(憶測)
■無敵超人ザンボット3(TV/1977~1978) 作画 5話 10話 16話 22話
5:一人で原画をすべて担当。動画は鍋島修氏と飯島正勝氏が担当し、演出の貞光紳也氏もロボットの動画を手伝っている。(アニメージュ1982年7月号より)
10:Aパートのブッチャーが弓矢を構える辺り~Bパート終わりまで殆ど(憶測)
16:バトルシーンの作画は動画も金田氏本人が作画(氷川竜介のチャンネル探訪 第35回天才アニメーター金田伊功の仕事を振り返るより)
恐らく殆どの原画を担当。Aパートのブッチャーから通信が来る辺りや、
神ファミリーが和行、きいろ、公子を助けに行くか相談する辺り~Aパート終わりまでなど一部のパートは恐らく別の人。(憶測)
22:恐らく殆どの原画を担当。カプセルで非戦闘要員の家族を地球に逃がすところなどは恐らく別の人。(憶測)
ザンボットの金田原画回に関しては、動画まで金田氏が担当したカットも多い。(氷川竜介氏のTwitterより)
■さらば宇宙戦艦ヤマト(劇場/1978) 原画
戦闘シーンの原画を担当。(アニメージュ1980年11月号より)
出現した都市帝国を攻撃するためにコスモタイガー隊が発進する辺り~雪が息絶える辺りまで。エフェクトには修正が入っている。(憶測)
■無敵鋼人ダイターン3(TV/1978~1979) 作画 OP(NC) 2話(NC) 6話(NC?) 12話(NC) 16話(NC?) 22話(NC) 26話(NC?) 37話(NC)
2:原画を担当。鍋島氏と飯島氏が第二原画を担当している。(金田伊功GREATより)
金田伊功Specialおよび金田伊功GREATに原画が掲載されている。
恐らく殆どの原画を担当。(憶測)
6:Bパートのロボ戦のみ。合間の猿は恐らく貞光氏の作画。(憶測)
12:火星脱出のシーンを担当。(アニメージュ1981年9月号より)
アニメージュ1980年11月号および金田伊功Special、金田伊功GREATに原画が掲載されている。
恐らくAパート全部を担当していると思われる。(憶測)
16:恐らくBパートのロボ戦のみ担当。動画のみ担当の可能性もある。(憶測)
22:金田伊功Specialおよび金田伊功GREATに原画が掲載されている。
恐らくAパート全部を担当。(憶測)
26:Bパート、ビューティがヘッドバンドをくるくる回すところや、嫌らしい顔をしてパットンに接近するところなど。(憶測)
担当パートは少ないと思われるが、戦闘シーンを中心に過去の話数から金田氏のパートが多数流用されている。
37:動画のみ担当(ロバくん氏の書き込みより)
「線が金田さんなので本人に聞いたら「原画はやってないけど、動画ならやった!」って言ってた! 」とのこと。
OP:金田伊功Specialおよび金田伊功GREATの作品リストに本作のオープニングの記載がある。
作画監督は富沢和雄氏(富沢和雄氏 作画集・1より)
すべてノンクレジットでの参加。
ご本人曰く「トッポのキャラは面白いから勝手に変えました」
金田伊功Specialでのご本人のコメントによれば、
「あまり本数をやってないんですが、とにかく好きに描かせてもらった作品なので、もっと描きたかった」とのこと。
■宇宙戦艦ヤマト2(TV/1978~1979) 原画 9話(NC) 17話(スタジオZ名義)
■銀河鉄道999 (劇場/1979) 原画
メーテル星崩壊。(アニメージュ1980年11月号より)
プロミネンスの動画は金田氏本人が担当。(「コバヤシオサムのアニメ道(みち)×1.5」より)
惑星メーテルの崩壊が崩壊しだす辺り~惑星メーテルが十字光になって消えるまで殆ど。
惑星メーテルのプロミネンスは金田氏自身が動画も担当。
戦闘シーンの一部のカット(砲台、爆発、爆発する戦闘機)は直前の友永氏のパートからの流用。
時間城から逃げ出すところも(?)
■機動戦士ガンダム(TV/1979~1980) 原画 1話(NC)
1:逃げる避難民
金田伊功Special、および金田伊功GREATに原画3カットを担当という記載がある。
本作の作画を殆ど担当しなかった理由に関しては、「動画王Vol.01」のインタビューにて、
「ザクとか安彦(良和)さんのキャラクターは魅力あったんですけど。
『ガンダム』はかっちり決められた世界だなって感覚あったんですよ。
第1話は安彦さんが全部レイアウトを最低1枚は入れていて、それに縛られているってことで
やりたくなかったんですよね。わがままなんですけどね」
「ちょうどそのころ劇場の仕事が入ってきたんで、そっちのほうをやってたと思うんですよ。
『銀河鉄道999』とか」とコメントしている。
■くじらのホセフィーナ(TV/1979) 絵コンテ 3話 20話 作画 1話(NC?) 3話(NC) 13話(NC?) 20話(NC)
3:必見
20:必見、捕鯨船VSホセフィーナのバトルシーンは金田さんご本人のお気に入りのシーン
全編の6~7割方が金田作画
■サイボーグ009(第2作)(TV/1979~1980) 原画 OP
OP:全ての原画を担当(アニメージュ1980年11月号より)
本人曰く「作画中、主題歌を聴き過ぎてノイローゼになりかけました」
■宇宙戦艦ヤマト
新たなる旅立ち(TVSP/1979) 原画
■円卓の騎士物語
燃えろアーサー(TV/1979~1980) 原画 21話(NC) 27話(NC)
■宇宙空母ブルーノア(TV/1979~1980) 原画 1話
■燃えろアーサー 白馬の王子(TV/1980) 原画 2話(NC) 10話(NC) 20話(NC)
■ムーの白鯨(TV/1980) メカ修正 1話
■がんばれゴンベ(TV/1980) 原画
■地球へ…(劇場/1980) 原画
地球防衛軍とミュウの大規模な戦闘
■ずっこけナイトドンデラマンチャ(TV/1980) 絵コンテ 6話 原画 6話
6:富沢和雄氏が作画監督としてクレジットされているが、金田氏の作監回である(一部だけ富沢氏の修正が入っているカットも混在している)。
ゲストキャラのカポネン、トム、マーヤや、ドルシネアのコスチュームも金田氏のデザイン。
原画も一人で全て担当(一部のBANKカット除く)しており、他に作画としてクレジットされているスタッフは動画を担当している。
(「まんが映画家@越智一裕のblog」2011年4月10日の記事より)
■ヤマトよ永遠に(劇場/1980) 作画監督(共同) 原画
中間基地攻略を担当。(アニメージュ1980年11月号より)
金田氏が体調不良でダウンしたため、動画段階で高橋朝雄氏が原画の枚数が足りない部分を補っている。(「高橋朝雄追悼誌
北海道生まれなのに牛乳もチーズも大嫌い!」より)
■宇宙戦艦ヤマトⅢ(TV/1980~1981) 原画 1話 10話(NC) 11話(NC) 16話 17話 22話 25話
1:戦闘機の練習のシーン(アニメージュ1983年2月号より)
■太陽の使者
鉄人28号(TV/1980~1981) 原画手伝い 7話(NC)
7:冒頭の宇宙シーン、浜辺で正太郎とマッキーが遊ぶシーン、Vコンと引き替えに誘拐されたマッキーを取り戻すシーンなど。モブシーンも沢山描いている(WEBアニメスタイル
アニメ様の七転八倒 第8回より)
■サイボーグ009
超銀河伝説(劇場/1980) 原画(金田伊巧名義)
金田伊功Specialの作品リストでは「原画(手伝い)」と表記されている。
■めちゃっこドタコン(TV/1981~1982) 原画 1話
チョピ子が綿菓子を食べている辺り~最後まで?(憶測)
■さよなら銀河鉄道999(劇場/1981) 原画
■ブレーメン4 地獄の中の天使たち(TVSP/1981) 原画(NC)
■宇宙伝説ユリシーズ31(TV/1981~1982) メカデザイン
■銀河旋風ブライガー(TV/1981~1982) 原画 OP ED
変形バンクのラフ原画も金田氏の担当だと思われる。レイアウト、原画は高橋朝雄氏の担当。(「高橋朝雄追悼誌
北海道生まれなのに牛乳もチーズも大嫌い!」より)
■六神合体ゴッドマーズ(TV/1981~1982) 原画手伝い 3話(NC)
3:3カット担当(当時のスタジオNo.1の面子もこの仕事は知らなかったらしい。)
Aパート、宇宙から来た謎の物体が海に落ちてくるところ?(憶測)
金田伊功GREATに原画手伝いで3カット参加という記載がある(3話への参加なのかは不明)。
■タイガーマスク二世(TV/1981~1982) 原画手伝い 23話(NC)
23:Bパートのディスコでのダンスシーン、ブッチャーの回想の中でのキム・ウォンとの戦い、ブッチャーが不意に飛ばしたフォークをキング・キリアムスが跳ね返すところ等(憶測)
■サンダーバード パイロット版
(科学救助隊テクノボイジャー パイロット版) レイアウト(共同)
宇田川一彦氏の依頼で参加。2日で300枚のレイアウトを描き上げた。(アニメージュ1983年1月号より)
■魔境伝説アクロバンチ(TV/1982) 絵コンテ OP ED 原画 OP ED
OP:金田氏、鍋島修氏、越智一裕氏の3人で原画を担当。頭と最後が氏の作画。絵コンテも担当している。(「まんが映画家@越智一裕のblog」より)
ED:長崎重信氏と共に原画を担当。ラストのジュンの走りが氏の作画。OPと同じく絵コンテも担当している。(同上)
■1000年女王(劇場/1982) メカニック作画監督 原画
原画としては空洞船のノアが飛び立った後のラーメタル側と1000年盗賊の戦闘シーンを担当。(アニメージュ1982年4月号より)
オリジナルメカのデザインも担当したがボツになったそう。(同上)
■わが青春のアルカディア(劇場/1982) 原画
■FUTURE WAR
198X年(劇場/1982) メカニックデザイン(共同)(NC) メカニック作画監督(共同)(NC)
設定とメカ作監を担当。(「いまだから語れる80年代アニメ秘話~美少女アニメの萌芽~」より)
「いまだから語れる80年代アニメ秘話~美少女アニメの萌芽~」でのわたなべひろし氏の発言によれば、金田氏は本作で原画を担当していない。
■機甲創世記モスピーダ(TV/1983~1984) オープニングアニメーション 原画 1話
YOUTUBE
1:冒頭。
■プラレス3四郎(TV/1983~1984) 絵コンテ 11話 原画 1話 11話
1:Bのプラレスシーンのあたり。ローラーを出したマッドハリケーンが接近してくるところ~バトル終わりまで。(憶測)
11:Bパートのほとんど(黒崎がTV局に入ってくるシーン以外ほぼ全部)(憶測)
■幻魔大戦(劇場/1983) スペシャルアニメーション(原画)
オープニングの一部
ニューヨークのシーン終盤
クライマックスの火炎竜の登場シーンや戦闘(終盤除く)
■宇宙戦艦ヤマト
完結編(劇場/1983) 作画監督(共同) 原画
■BIRTH バース(OVA/1984) アニメーションディレクター キャラクター・デザイン メインアニメーター
イノガニック3人組に追いかけられるラサのシーンの一部。
巨大イノガニックに鉄球攻撃で地下都市に追い込まれるシーン?(憶測)
地下都市脱出後の、巨大イノガニックとの戦闘?(憶測)
一部絵コンテ・作画監督
カナメプロのプロデューサーによると、崖を垂直にバイクでのぼるシーンの他、メカがフローティングしているシーンのほとんどで原画を描いていると思うとのこと。作画監督としてほtんどのキャラクターに顔の修正などで手を入れている、とも(DVDライナーノートのインタビューより)
■風の谷のナウシカ(劇場/1984) 原画
メーヴェの降下~銃を抜くナウシカ(叶精二氏のツイートより)
ペジテ巨船の風の谷への墜落(同上)
アスベルの奇襲~ナウシカ「やめて!」~バカガラスの墜落まで(同上)
■ビデオ戦士レザリオン(TV/1984~1985) 原画 45話
45:レザリオンとギャリオサバンの一騎打ち(数カットはバンクも使用)~司令室のオリビアのアップ、G1たちの敵基地への突入~一斉放射・敵の消滅、ギャリオのゴーグルに猫の映るカット。なお金田氏の担当カットには一切修正が入っていない。(「まんが映画家@越智一裕のblog」より)
■オーディーン 光子帆船スターライト(劇場/1985) 作画監督(共同)
戦闘シーンを担当(「いまだから語れる80年代アニメ秘話~スーパーロボットの時代~」より)
終盤のバズーカを撃ちこまれてコンピューターが爆発するところ等。恐らく原画パートは飛び飛び。(憶測)
■ザ・チョコレート・パニック・ピクチャー・ショー(OVA/1985) 絵コンテ(共同) アニメーション(作画)
■天空の城ラピュタ(劇場/1986) 原画頭
パズーとシータがスラッグ渓谷の街へ逃げ込んでくるC233から親方VSシャルルのC269。
街へつっこんでくるドーラの車のC281から走り去っていくC297。
竜の巣に引きこまれそうになるタイガーモスVSゴリアテ。
竜の巣に突入したパズーの男らしい表情と竜の雷。
父さんの幻。C1090~1139、C1141~1163。
フラップターのデザインのクリンナップ、羽ばたき作画のテストも氏の仕事である。
なお、"原画頭"というクレジットは、当時の金田のあだ名が「頭(かしら)」だったことに由来する内部のお遊びであり
実作業は通常の原画と同じである。
■火の鳥 鳳凰編 (劇場/1986) 原画
■学園特捜ヒカルオン(OVA/1987) オープニングプレゼンター 原画
異世界でのピエロのシーンとジャストバンブレイクのシーン。(「まんが映画家@越智一裕のblog」より)
OP:全てのカットの原画。作画監督は越智氏。(同上)
■スペースファンタジア 2001夜物語(OVA/1987) 絵コンテ(共同) 原画
■デビルマン 誕生編 (OVA/1987) 原画
車中で明と了がデーモンに襲われ、了が猟銃を発砲して車が爆発する所
サバトのシーン(モブキャラが無修正)
■Visionaries: Knights of the Magical Light
ビジョナリーズ(TV/1987) キャラクターデザイン(共同) OP他 作画監督(共同)
キャラクターデザインを担当(アニメージュ1987年11月号より)
■となりのトトロ(劇場/1988) 原画
夕景の家~お風呂の大騒ぎ~家族の就寝まで、33カット(叶精二氏のツイートより)
書斎の父~「わたし達、風になってる!!」~「夢だけど夢じゃなかった!!」まで、36カット(同上)
トトロの腹に落ちたサツキ~サツキを抱くトトロ~飛び上がり幹を駆け上るトトロまで、12カット(同上)
疾走するネコバス~遠ざかる風景~電線を伝って到着まで、14カット(同上)
■鎧伝サムライトルーパー(TV/1988~1989) 原画 3話 9話 14話 19話 24話 29話
■AKIRA(劇場/1988) 原画
C-2046:発泡する大佐と、その頭上を伸びていく触手(アキラ・アーカイヴより)
C-2042~2075等、アキラが再生する前後を担当(同上)
■ワット・ポーとぼくらのお話(OVA/1988) メインアニメーター(原画)
■ミスター味っ子(TV/1987~1989) 原画 44話
44:味皇が陽一の料理を食べてフンドシ一丁で海面を疾走するシーン一連(WEBアニメスタイル アニメーション思い出がたり[五味洋子]その119より)
■ヤンキー烈風隊(OVA/1989~1994) 原画 1話
■魔女の宅急便(劇場/1989) 原画
自転車のトンボ~トンボとオソノの会話~上昇するキキ~「いくわよ!」急降下~高速で郊外を飛ぶキキまで(叶精二氏のツイートより)
急ぎ森へ戻るキキ~カラスたちの襲撃~身代わりのジジ「すぐ助けに行くから」まで(同上)
テレビ内の映像、飛行船~群衆の困難~トンボの危機など(この後もテレビ中継はほぼ金田氏の担当)(同上)
飛行船にぶら下がるトンボ~プールに落下するパトカー(同上)
■まじかるハット(TV/1989~1990) 原画 29話
クレジット全話確認していません。
■がきデカ(TV/1989~1990) 原画 16話
森本晃司氏の手伝いで参加(コバヤシオサムのアニメ道より)
■デビルマン 妖鳥死麗濡編(OVA/1990) 原画
■レスラー軍団〈銀河編〉 聖戦士ロビンJr.(TV/1989~1990) 絵コンテ 28話 32話 原画
■八神くんの家庭の事情(OVA/1990) 原画 3話
■しあわせのかたち(OVA/1991) 絵コンテ・作監 3話
クレジットは原文ママ
Aパートはおそらく1人原画
■コズミック・ファンタジー2
冒険少年バン(PCE/1991) ビジュアルアート原画
越智一裕氏と共同
■江口寿史の寿五郎ショウ「怪獣王国」(OVA/1991) 作画監督 原画
■緊急発進セイバーキッズ (TV/1991~1992) 原画 47話
47:グレートセイバーがラスト長官の戦闘ロボットを一瞬で倒す辺り。2原は別の人?(憶測)
■紅の豚(劇場/1992) 原画
豪華客船から発進する2艇~駆けつけるカーチス(叶精二氏のツイートより)
扉の前の女達~エンジン始動~運河から飛び立つサボイア~上昇までの51カット(同上)
山間をぬって飛ぶサボイア~アドリア海へ出るまでは金田氏と二木真希子氏の共作(同上)
■Talking Head(劇場/1992) 原画
実写映画
作画監督の大塚が遺書代わりに残したという設定のアニメーションシーン。
作打ちなしで押井が絵コンテを渡して、「アニメーターの独白シーンだから、一人でやってくれ。任せるから」と指示したら、動画まで全て金田氏が担当した。(「Talking
Head」オーディオコメンタリーより)
■DOWN LOAD
南無阿弥陀仏は愛の詩(OVA/1992) キャラクターデザイン 原画
シドとナミホがスクーターで2人乗りしてるシーン(追悼小冊子『金田伊功FOREVER』より)
クライマックスのバイクアクション。挿入歌が流れる前後から最後のイラストまで。
■流星機ガクセイバー(OVA/1993~1994) 原画 4話 6話
■XX(PV/1993) 原画
主人公が振り返る背動のシーン(アニメスタイルのイベントより)
■ファイナルファンタジー(OVA/1994) 原画 4話「星の章」
りんたろう監督。このアニメがきっかけでスクウェア(現スクウェア・エニックス)に関わるようになったらしい
リナリーからクリスタルが抜けるとこ(憶測)
プリッツとおっさんがラスボスに向かって走るとこ(憶測)
ラスボスに赤い電撃みたいなのされてるプリッツとおっさんそれぞれのカット(憶測)
プリッツ~リナリー~チョコボのクリスタルパワーのエフェクト(憶測)
プリッツの走り~剣で攻撃、最後のキラン(憶測)
■幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆(劇場/1994) 原画
終盤の幽助と耶雲の金田飛びバトル。至近距離で霊丸を放つ所まで。
■とっても!ラッキーマン(TV/1994~1995) キャラクターデザイン・OPアニメーション 原画 43話 49話 50話
43:冒頭から勝利努力パンチを放つあたりまで。
49:
50:7人のヒーローが揃い、世直しマンに吹っ飛ばされるまで。
■真・孔雀王(OVA/1994) 原画 下巻
■美少女戦士セーラームーンSuperS(TV/1995~1996) 原画(NC) 31話?
話数不明。恐らく黒沢守氏の原画担当回もしくは作監回に参加。
「セーラームーンスーパーズでの金田さんのパートは#31、黒沢守さん初作監回での後半セーラーマーズが敵キャラに突っ込んで行き、
その後スローで手前に手を伸ばす斜めショットと横顔のショットあたり2、3カットではないかと思うのですがどうでしょうか?
髪の毛の処理(Xの時に似ている)やスカートなど全体的に定規で書いた線が残っている感じにとれるのですが……。」
(アニメスタイルイベント「ファンが語る金田伊功の仕事」より、ファンの方の推測*)
■ふしぎ遊戯(TV/1995~1996) OPアニメーション 原画 9話 14話
OP:サビのエフェクトな所
■魔物ハンター妖子²(ようこのじじょう)(OVA/1995) 原画
■サンデーCM劇場MAJOR編(CM/1995) 原画
■X 劇場版(劇場/1996) 原画
天の龍,地の龍の戦いのイメージシーン(憶測)
国会議事堂の戦闘のラスト(LDBOXより)
■魔法少女ファンシー COCO(PS/1996) オープニングアニメーション
■超獣伝説ゲシュタルト(OVA/1997) 原画 2話
■THE DOG OF FLANDERS フランダースの犬(劇場/1997) 原画
■ヴァンパイアハンター The Animated Series(OVA/1997~1998) 原画 1話 2話 4話
1:飛行船の上でのデミトリVSモリガン~フォボス達がデミトリ城を砲撃するあたりまで。
2:終盤、ドノヴァンがフォボス軍団を蹴散らすあたりからパイロンが街を攻撃するあたりまで。(パイロンが出現する所はさよなら銀河鉄道999風になっているので必見)
4:レイレイVSパイロン(その直後のパイロンVSドノヴァンは今石洋之の作画であり、金田→今石リレーが実現している)
■機動戦艦ナデシコ(TV/1996~1997) 作画 26話
26:ゲキ・ガンガー3パートの作画。ハイペリオン皇帝のどアップ、攻撃を受けるゲキ・ガンガーVの頭、苦しむケンの3カットを担当。(月刊アニメスタイル4号より)
■CLAMP学園探偵団(TV/1997) 原画 OP
♪世界が息づいた~
■もののけ姫(劇場/1997) 原画
アシタカ対ジコ坊の肉弾戦、唐傘対サン~腕で受けるアシタカまで、10カット。レイアウトは宮崎駿監督。(Cut1590~1601)(叶精二氏のツイートより)
■DESIRE(SS/1997) オープニングアニメーション原画
■FINAL FANTASY TACTICS(PS/1997) Monitor
■ゲキガンガー3 熱血大作戦!!(OVA/1998) 原画
■超特急ヒカリアン(TV/1997~2000) 絵コンテ・演出・作画監督 52話
■青の6号(OVA/1998) 原画 1話
■EVE The Lost One(SS/1998) スペシャルアニメーション
■アレクサンダー戦記(1999) 原画 1話
■FINAL FANTASY Ⅸ(PS/2000) Special Thanks
■メトロポリス(劇場/2001) 原画
スカンクがブーン大統領を撃った直後のイメージシーン。
■おとぎストーリー 天使のしっぽ(TV/2001) 原画 11話
2カットだけの一瞬の電撃。(当時ハワイからの数日間の一時帰国中であった為、絶対に名前は出すなと言っていたのにテロップに出てしまったらしい)
■FINAL
FANTASY(劇場/2001) レイアウトアーティスト(共同)
木村信一氏, 北野義宏氏, 黒沢守氏, Andrea Maiolo氏, 中村雄一氏, 須藤秀希氏と共同
レイアウト、ファントムの動きのイメージボード、CGアニメーションを担当した。(パンフレットより)
主な作業は事前にモーションキャプチャーで制作されたキャラクターの動きを、タイミングも含めてアレンジ・制御することだった。しかも金田氏はパソコンに関しては、基本操作すらできないド素人の状態で挑んだ(「金田伊功GREAT」より)
金田氏が担当したファントムの動きは日本のリミテッドアニメーションの方法論を踏襲した出来だったが、フォトリアル志向の海外サイド・特にアニメーションディレクターのアンディ・ジョーンズからは「飛び抜けすぎている」と受け入れがたいものであり、日本サイドはその折衷に苦労した。(「FINAL
FANTASY THE LIMITED COLLECTION」より)
■ファイナルファンタジーXI(PS2/2002) モーションキャプチャーアニメーションディレクター
■十二国記(TV/2002~2003) 原画 8話(NC)
胸からヒンマンが出て雷が走るカットとヒンマンがメタモルフォーゼするカット、2カットをノンクレで。
■半熟英雄対3D(PS2/2003) オープニング・エンディングアニメーション エッグモンスターグラフィック
エッグモンスター:緒方光太郎氏、岡庭真一郎氏、バンプールと共同
■エッグモンスターHERO(NDS/2005) エンディング
■ポポロクロイス(TV/2003~2004) 絵コンテ・デザインワークス・原画 6話(戸隠伊助名義)
ラスト、影絵での回想シーン。
■半熟英雄4
~7人の半熟英雄(PS2/2005) オープニング・エンディングアニメーション
絵コンテ、原画、BG(一部を除く)全部を担当。
OPは制作に八ヶ月(武蔵伝IIと重なった為)、EDは一週間で完成したそう。
ノンクレジットでエッグモンスターやエッグマンのモーション、一部アイキャッチ(仮面ライダーのパロディ)も担当。
■武蔵伝II BLADEMASTER(PS2/2005)
絵コンテ OP
YOUTUBE
■ガイキング LEGEND OF
DAIKU-MARYU(TV/2006) 原画 後期OP(戸隠三郎名義)
山下高明氏のパートの後。「冒険の旅へ~♪」のカット。
■聖剣伝説4(2006) Facial Setting
■FINAL FANTASY IV(NDS/2007) Storyboard
■すばらしきこのせかい(NDS/2007) Special Thanks
■CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-(2007) CHIEF CONTINUITY
DESINER
百瀬季之氏、中沢数宣氏、上妻晋作氏、オグロアキラ氏と共同。
■鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
-黄昏の少女-(2009) アートワーク(共同)
アニメージュオリジナル6号にレイアウト掲載
北野義宏、上妻晋作、中沢数宣氏、緒方光太郎氏と共同。
■FINAL FANTASY XIII(2009) STORYBOARD
DIRECTOR
イベント絵コンテ、召喚獣絵コンテ担当
オーディーン召喚シーン絵コンテ(FF13バトルアルティマニアに掲載)
上妻晋作氏、北野義宏氏、緒方光太郎氏、野口邦彦氏と共同。
■タクティクス・オウガ 運命の輪(PSP/2010) Special Thanks
■ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(2012) ストーリーボード
上妻晋作氏, 中沢数宣氏, 北野義宏氏, 黒沢守氏, 緒方光太郎氏と共同。
以下、補足情報
オープニングを多く担当し、サイボーグ009、銀河旋風ブライガーなどは今でも語り草になっている。
本名は「かなだよしのり」だが、「かねだいこう」と間違われる事も多い。
しかし本人もサイン等で「IKO」と書くこともあるので、半ば公認の愛称とも言える。
『風の谷のナウシカ』への参加以後は宮崎駿監督作品の原画としても活躍した。
以前から金田作画のファンだった者たちにとって、(金田作画と最も方向性が異なると思われた)宮崎アニメへの金田の参加は大きな衝撃であった。
しかし作品が出来上がってみると、金田作画が奇妙な違和感を残しながらも、宮崎アニメに新たな魅力を加えるという調和をももたらしていたことに、ファン達はさらに驚いたのである。
また、氏と宮崎駿に関するエピソードとしては、その昔、東映動画(現、東映アニメーション)にて制作された劇場アニメ『FutureWar
198X』にてメカデザイン、メカ作監の仕事を依頼された氏の元へ、
当時、一面識も無かった宮崎駿から「もっとちゃんと仕事を選べ」といった内容の説教電話がかかってきたというものがある。
(それが原因であるかは定かでは無いが結局、氏はメカ作監の仕事を断っている。)
金田アニメの原点のひとつに木村圭市郎の作画がある。幼少時にレインボー戦隊ロビンやサイボーグ009を始め数々の木村圭市郎の派手なアニメートに魅せられたことを、
「WEBアニメスタイル」のコンテンツの一つとしてラブレター形式で告白している。
『アタックNo.1』の鮎原こずえのファンでもあり、「村田さんのこずえが好きだった」との理由でOHプロの故・村田耕一氏にサインを貰いに行ったことがある。
直接の師匠は荒木伸吾と野田卓雄であるが、一時Aプロ(『ど根性ガエル』、『ガンバの冒険』)や、山口泰弘、望月三起也の作風に影響を受けていたらしい。
特に女の子の描き方に関しては小林治(Aプロ)の影響が強い。70年代に関してはライバルであった友永和秀とも作画スタイルに近い部分がある。
名前での逸話の一つに金田伊助というものもある。『ゲッターロボ』、『ゲッターロボG』のエンドクレジットにて 金田伊助 と誤記載され、以降、彼の師の一人である
故小松原一男氏が愛称として金田氏の事をイスケと呼んでいたそう。
金田流の美少女絵はロリコン受けが弱いためあまり知られていないが、ロリコンの草分けの一人である。柳沼和良、いまざきいつきをはじめ氏の美少女絵に影響を受けた者は多い。