病み塚×病み?狂い?リョマ
全てが変わった。
アンタに愛されて、
アンタに抱きしめられて、
アンタにキスされて、
アンタに与えられるモノ、全てが嬉しくって、時々、壊れそうになる。
アンタ―――国光さんになら、殺されたって構わない。
「シンジューって、どんなのだろ?」
夜。国光さんの部屋で、ベッドの上で呟いたら、
オレを抱きしめてた国光さんが、答えてくれた。
「………お前、解ってないだろ」
「さぁ…」
「…試してみるか?」
「国光さんが良いなら」
オレのイシは全て、国光さんなんだから。
「俺は構わない」
「じゃあ…」
「してよ」
国光さんの手の暖かさに、胸が苦しくなる。
「オレは、誰かに殺されたり、病気で死んだりするより、国光さんに殺されたい。」
「……リョーマ」
「ね。一緒に。とは、言わないから、オレのこと殺してよ。」
目を閉じて圧迫感を待つ。
「………やはり、俺には無理だな」
「どうしてっ!」
俺は国光さんを睨んだ。
さっきまで、乗り気だったのに。
裏切られた。何で…?
「…俺は…お前が好きだから……殺せない」
「……オレは国光さんに殺されたい。
好きだから、殺されたい。
そして、オレじゃない誰かと付き合って。
で、その誰かを抱くトキ、その手でオレを思い出して。
きっと国光さんは優しいから、そんな手を使って、
抱こうだなんて思わないハズだから。
そしたら、きっと国光さんは後を追ってくれるでしょ?
で、その後、俺たちは天国でゆっくり、ずっと、愛し合いながら、暮らす。
ど?素敵だと思わない…?」
微笑みながら国光さんに話していたら、
国光さんが涙を流していた。
珍しい。
キレイ。
国光さんの涙はキラキラしてキレイだ。
そんなふうに思って、見つめていたら
国光さんが口を開いた。
「……俺も後を追うから。絶対に。」
「えっ?」
「今から少しだけお別れをしよう。」
「えっ?」
首に掴まっていた国光さんの手は、冷たく、オレに食い込んできた。
「くっ……イ、ヤだ!おゎ…か…れなっ…て…」
お別れなんて、寂しい。
そうおもったら泣いてしまったようで、
「あぁ…リョーマの涙はキレイだな」
なんて言われた。
「さぁ、待っていてくれリョーマ。俺も一緒に…」
あぁ、良かった。
最後にその言葉を聞けて、
でも、
本当に、アンタはオレを、
追いかけてくれるでしょうか?
【貴方に恋して】
(オレの心が弱くなってしまった。)
きっと一番ヤバイのは手塚。
2010.04.25.志花久遠.
最終更新:2010年04月25日 10:31