「マコちゃん、今日はまた一段と女の子してるねぇ。」
「今日は内田の服を借りてきたんだ!なっ!」

そう言うと後ろから内田が頭をのぞかせた。
「こんにちわー」
「なーんだ、内田も来たのか。えーと、123・・・6!おーぃハルカー。今日は夕飯6人分たのむよー。」
「あら、そんなに?それじゃあちょっと買い出しに行ってくるわ。」
「あ、じゃあオレ・・・じゃなくて私も一緒に買い物行きます!!」
「じゃあマコちゃんにも着いて来てもらおうかしら。^^」

そういってハルカとマコちゃんは買い出しに出かけた。
いつもなら真っ先に手伝う千秋はと言うと、まだ藤岡の腕の中で幸せそうに目を細めていた。

「マコちゃんは確かカナの後輩なのよねー。」
「は、はぃ!」
「カナとはどういう風に友達になったの?」
「・・・ぇ?」
「いゃ、あのこ部活もしてないでしょ?だからいったいどうやって知り合ったのかなーって。」
「えぇ~っと、それはー・・・」

いきなりの質問に考え込むマコちゃん。
確かに部活もバイトもしていないのに、先輩と仲良くなる理由なんてそうそう見つからない。

「か・・・カナさんは、私を・・た、助けてくれたんです!」
「マコちゃんを助けたって・・・何から?」
「それは・・・そう!悪いやつです!誘拐とか!」
「まぁ!怖いわねー、きっとマコちゃん可愛いから誘拐されそうになったんだわ!」
「はぃ!」

そんな話をしている内に、二人はスーパーへたどり着いた。



「今日の夕飯は何を作ってたんですか?」
「今日はお魚を焼こうと思ってたんだけど、4切れしか無かったのよねー。」
「魚ですね!えーっと・・・あっ!ハルカさん、丁度2切れ入りが売ってますよ!」
「う~ん・・・なーんか今日はまだ増える様な気がするのよねぇ・・・・」
「えっ?・・・そ、そうですね!じゃあカレーなんてどうですか?」
「そうね、今日はカレーにしましょう☆」

そう言ってカレーの材料を買い二人は来た道を戻った。

「マコちゃん、こっち来て。」
「はぃ?何ですか?」
「またマコちゃんが誘拐されそうにならないように、手をつないで帰りましょ。」
「は、はぃ!!」

帰り道、歌を口ずさみながら帰るハルカ。
その横でマコちゃんは心臓の音が聞こえているんじゃないかと思うほどドキドキしていた。
しばらくして落ち着いてきたマコちゃんがある事に気づいた。

「あれ?ハルカさん、手が・・・」
「あー・・これはねぇ、どうしても洗い物とか家事をしてるとね、手がカサカサになっちゃうのよ。」
「そうなんですか・・・あっ!じゃあ今日からいっぱいお手伝いします!」
「ありがと。マコちゃんは優しいのね。」
「もちろんです!男は優しくなくちゃ!!」
「あら、マコちゃんは女じゃない。フフフ、変なマコちゃん。」
「あ!・・アハッ・・・アハハハハ。」

マコちゃんはハルカと二人きりで嬉しい反面、いつかばれそうでソワソワしていた。



家に着くとハルカはマコちゃんを部屋に呼んだ。

「どうしたんですか?」
「えーっと・・・確かココに・・・あっ、あった!はぃ、これマコちゃんにあげる。」
「これは・・・髪止めですか?」
「うん、マコちゃんいつも同じの使ってるから、良かったら使ってね。」
「はぃ!一生大切にします!」
「マコちゃんったら大げさね。w」

早速使おうと慣れない手つきでハルカに貰った髪止めをつけるマコちゃん。

「出来た!ハルカさん見てくだs・・・わぁぁっ!!」
「ど・・どうしたのマコちゃん?」
「えっと、あの、ハルカさん服は・・・?」
「ん?今からお料理するから着替えてるんだけど?」

髪止めをつけて振り返ったマコちゃんの前には下着姿のハルカがいた。
しかもブラジャーのホックを外し脱ぎ始めた。

「えぇっ!!下着まで脱ぐんですか?!」
「う~ん、ブラって体中を締め付けられる様な気がしてあんまり好きじゃないのよねぇ。」
「えと、でも今日は男の子も来てるし・・その・・・」
「あっ!そう言えばそうね、すっかり忘れてたわ。マコちゃん、悪いんだけどホック止めてくれる?」
「えぇぇ!!?・・・わ、わかりました!」

マコちゃんはそう言ってすぐに終わらせようと急いで取りかかった。
しかしうまくハマらない・・・と言うよりどうしたらいいか分からなかった。

「えっと、こうじゃないし・・・こうでもない・・・」
「??あっ、そう言えばマコちゃんはブラまだだったね。」
「はぃ、ごめんなさい・・。」
「誰だって最初は難しいから仕方ないょ。よし!丁度いい機会だし練習しましょう!」

そう言ってハルカはブラジャーを外した。
マコちゃんは先日、うっかり着替えをしていた女子の事を思いだしていた。
      • ぜんぜん違う、大人の女の人は凄い。
気づくと、マコちゃんはボーっとハルカの胸を見つめていた。



「あのー・・・そんなにじっと見られたら恥ずかしいんだけど・・。」
「あ・・ぁぁ!ごめんなさい!」
「うんぅん、平気だから!さぁ、はじめましょう。」

この日のハルカの下着はホックが3個ついていて、
止める場所は3段階調節できるようになっている為9個。
まっすぐ3個止めればいい簡単なものだった。
部屋に置いてあった人形を使って練習開始。
しかしマコちゃんは緊張で手が震えうまく止める事が出来なかった。

「あ・・あれ?こんなはずじゃ・・・」
「落ち着いてやれば簡単よ。・・ほらこうして・・。」

そう言いながらハルカはマコちゃんの後ろから覆いかぶさるように止め方を教えた。
マコちゃんの背中にはハルカの柔らかい胸が二つ・・・
密着する力が強くなるにつれ、マコちゃんの背中全てを包み込むように胸が押しつぶされた。
あまりの恥ずかしさに、マコちゃんは慌てて離れた。

「あ、あの!もう分かったんで大丈夫です!アハハハッ」
「・・・・・・・?」

自分の顔をじっと見て何も言わないハルカを見て、
怒らせた?嫌われた?と焦りだすマコちゃん。

「あの・・その・・・」
「・・・・・あなた確か・・マコト君?」


最終更新:2008年02月28日 10:39